5 / 35
1章
第5話 依頼のついでに魔法使いを探してきてくれないか?
しおりを挟む
それから俺はモンスターがいる森に向かっていた。
到着するまで約30分位か、意外に遠い......と思いながら歩いていく。
本来なら馬車で行くと30分もかからずに着くらしい。
だが俺の所持金は0円、なので歩いていくしかなかったのだ。
そのくらい我慢は出来るし問題ないが……しかし30分歩いていると結構しんどい。
そんなことを考えていると森の近くまで到達することが出来た。
すると人の声が聞こえる。目を凝らしてみると10人以上の冒険者がいることが分かった。
どうしたのかと思い俺は近くに寄り盗み聞きしてみることにする。
「おいおい、あの魔法使いまだ帰ってこないのか」
「ええ、あれから二日間も帰ってこないなんて……」
魔法使い?誰かがこの森で迷っているのだろうか。
てか本当に魔法使いがいるのかちょっと気になるな……。
こういう魔法とかってのは異世界にしかないものだと思ってたからな。
魔法とかめっちゃ見てみたいんだが、そういった職業とかがあるのか?
魔法なんて俺には一生縁のない話だと思ってたが……異世界に来て魔法を生で見れるかもしれないと思うとちょっとワクワクしてきた。
そんなことを思っていると冒険者達が俺の存在に気付く。
「誰だお前?」
「俺はウルフの討伐依頼受けてる者です!」
俺はポケットから依頼書を冒険者たちに見せるとリーダーらしき冒険者が口を開く。
「だったら依頼のついでに魔法使いを探してきてくれないか?」
その言葉を聞き俺はちょっとビックリしてしまう。
依頼を討伐するのと人探しは全然違い過ぎる。
それだけ冒険者というのは人手が足りないということだと思うが……。
それでも見つけて連れてきてと言われて見つけてくるのは大変だしな……。
まあ魔法使い探しをするしかないか......。
ここで断ると俺は何言われるか分からないからな……。
「依頼討伐が優先だが......やれるだけやってみるよ」
そう言うと冒険者たちはすまないとい言って感謝を告げてくる。
皆結構いい人そうだし、少し安心したぜ……。
冒険者たちはパーティーが負傷したみたいでこれから街に戻るみたい。
それじゃあ……と俺はウルフ討伐に向けて森に足を踏み入れるのであった。
モンスターが出る危険な森に入り始めると、うっそうとした茂みから音がガサガサと聞こえてくる。
俺はすぐにその音がした場所に視線を向けるとただの風の音だった。
「少し緊張するな……」
この世界に来てまだ1日すら経ってない、まだゲーム感覚が抜けていないし慣れるまではこんな調子だろうな……。
剣の正しい握り方も分からずとりあえず左手に剣を一本だけ持っただけの初心者みたいなもんだ、本当に怖いぜ。
今の俺ならスライムにも殺される自信があるほどだ……さすがにそれは無いと願いたいが。
そう考え込んでいると再び物音が聞こえてくる。
またさっきと同じ風の音かと思ったが明らかに違うと感じる風が周囲に吹いていた。
「も、もしかして……また風か?」
俺は周りに注意を配りながらゆっくりと進んでいき物音のした方向に行く。
到着するまで約30分位か、意外に遠い......と思いながら歩いていく。
本来なら馬車で行くと30分もかからずに着くらしい。
だが俺の所持金は0円、なので歩いていくしかなかったのだ。
そのくらい我慢は出来るし問題ないが……しかし30分歩いていると結構しんどい。
そんなことを考えていると森の近くまで到達することが出来た。
すると人の声が聞こえる。目を凝らしてみると10人以上の冒険者がいることが分かった。
どうしたのかと思い俺は近くに寄り盗み聞きしてみることにする。
「おいおい、あの魔法使いまだ帰ってこないのか」
「ええ、あれから二日間も帰ってこないなんて……」
魔法使い?誰かがこの森で迷っているのだろうか。
てか本当に魔法使いがいるのかちょっと気になるな……。
こういう魔法とかってのは異世界にしかないものだと思ってたからな。
魔法とかめっちゃ見てみたいんだが、そういった職業とかがあるのか?
魔法なんて俺には一生縁のない話だと思ってたが……異世界に来て魔法を生で見れるかもしれないと思うとちょっとワクワクしてきた。
そんなことを思っていると冒険者達が俺の存在に気付く。
「誰だお前?」
「俺はウルフの討伐依頼受けてる者です!」
俺はポケットから依頼書を冒険者たちに見せるとリーダーらしき冒険者が口を開く。
「だったら依頼のついでに魔法使いを探してきてくれないか?」
その言葉を聞き俺はちょっとビックリしてしまう。
依頼を討伐するのと人探しは全然違い過ぎる。
それだけ冒険者というのは人手が足りないということだと思うが……。
それでも見つけて連れてきてと言われて見つけてくるのは大変だしな……。
まあ魔法使い探しをするしかないか......。
ここで断ると俺は何言われるか分からないからな……。
「依頼討伐が優先だが......やれるだけやってみるよ」
そう言うと冒険者たちはすまないとい言って感謝を告げてくる。
皆結構いい人そうだし、少し安心したぜ……。
冒険者たちはパーティーが負傷したみたいでこれから街に戻るみたい。
それじゃあ……と俺はウルフ討伐に向けて森に足を踏み入れるのであった。
モンスターが出る危険な森に入り始めると、うっそうとした茂みから音がガサガサと聞こえてくる。
俺はすぐにその音がした場所に視線を向けるとただの風の音だった。
「少し緊張するな……」
この世界に来てまだ1日すら経ってない、まだゲーム感覚が抜けていないし慣れるまではこんな調子だろうな……。
剣の正しい握り方も分からずとりあえず左手に剣を一本だけ持っただけの初心者みたいなもんだ、本当に怖いぜ。
今の俺ならスライムにも殺される自信があるほどだ……さすがにそれは無いと願いたいが。
そう考え込んでいると再び物音が聞こえてくる。
またさっきと同じ風の音かと思ったが明らかに違うと感じる風が周囲に吹いていた。
「も、もしかして……また風か?」
俺は周りに注意を配りながらゆっくりと進んでいき物音のした方向に行く。
10
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる