異世界転移したら~彼女の"王位争い"を手助けすることになった件~最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します~

そらら

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1章

第4話 初めての討伐依頼

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 「え!? 精霊使い!?」
 
 う、嘘だろ……そんなチート的なスキルが俺に宿ったってことか!?

 まさかのスキルがぶっ壊れていることに驚きを隠せない俺。
 
 と、とりあえず理解はしたが動揺を隠せないまま受付嬢を見る。
 
 すると再び受付嬢は俺の顔を見て口を開く。
 
 「で、では確認が出来ましたのでこちらのカードに手をかざして下さい」
 
 そう言って受付嬢はカードらしきものを俺に渡す。

 とりあえず言われた通りにカードらしき物に手をかざすと文字が浮き出てくる。

 どういう原理かは分からないけど不思議だなこれ。

 そう思いつつも文字が完全に見えるようになるまで待つ。

 少し待つと完全に文字が浮かぶ。
 
 「これで登録は終了です、こちらが冒険者のカードになります。身分証の代わりになりますので、なくさないようよう気を付けてくださいね」
 
 そういうと俺に冒険者カードとやらを渡してくる受付嬢。

 カードをよく見ると冒険者ランクがFと書かれていた。

 こんな感じでランクが分かるんだな。

 まあいい、まずは身分証を作ることはクリアだ。

 ここの世界で生きていくためには身分証があった方が絶対に良いに決まっているし。

 まず出来ることから1つずつコツコツクリアしていくつもりだ!

  俺は冒険者カードをポケットにしまう。そういえばふと俺はある疑問が思い浮かぶ。

 あれ俺……冒険者になったんだけど金がないから剣も買えなくね?俺に出来ること……。

 やばい、絶望したくなってきたー!と思っていたら受付嬢から声がかかる。
 
 「何かお困りですか?」
 
 「いや、あのですね、冒険者になったはいいんですが……その……剣を買うお金がなくて......」
 
 俺がそう言うと受付嬢はすぐに口を開く。
 
 「でしたら貸しましょうか? 初回なんで無料で大丈夫ですよ」
 
 「え、いいんですか!?」
 
 笑顔でそう言った受付嬢を見て俺は涙が溢れそうになった。

 だってさ?普通は断られたりするか、よっぽどの善人でない限り貸してくれないし。

 この優しい受付嬢がいて本当に良かったと思うよ……ありがとうございます。

 そう心の中でお礼を言いながら俺は頭を下げるのだった。

 そうしてタダで剣を貸してもらった俺は早速クエストを選ぶことにした。

 ランクがFだとどれも報酬はピンキリだが、選んで行くしかないよな?

 とりあえず初心者でもクリア出来る簡単な依頼を探す。

 初心者でクリア出来そうな依頼を探せればいいのだが……そう思って依頼が張り出されている板を探す。

 そんでキョロキョロと周りを見渡していると……俺に合った依頼を見つける。
 
 依頼内容はウルフ討伐の依頼だった。

 少し不安ではあるけれどこれくらいやらないと報酬金があまりもらえないんだよな。

 そして俺は依頼書を外して早速受付嬢のもとに持っていく。
 
 「この依頼は初心者には少し厳しいような気がしますが……仕方ありませんよね」
 
 するとすぐに心配そうな表情をして話しかけてくるのが凄いわまじで。

 でも受付嬢は優しい。すぐに受理してくれたのだ!
 
 さてと、ここから俺の冒険者人生が始まるってわけか!

 まずは第一歩を踏み出すのだ! 

 そうして俺はギルドの外に向かっていく。

 初めての討伐依頼だからな……ちゃんと無事に帰ってこられるように頑張ろうではないか。そう意気込みながら外に飛び出していくのだった。
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