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1章
第2話 もふもふ王国
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『まあな、俺は神聖獣と呼ばれる偉大なフェンリルだからな』
「や、やっぱりか」
フェンリルは、原作の中で伝説的な存在として描かれていた、最強の神聖獣。
ゲーム中ではボス級の強敵として君臨し、どんなテイムスキルも通用しない、絶対的な力の象徴だった。
そのフェンリルを、俺はまさか、テイムしてしまったのか?
自分でも信じられないが、目の前で優雅に佇むその姿を見れば、否定しようがない。
だが、そもそもなぜこんな場所に神聖獣がいるんだ?
原作の設定上、神聖獣は通常、天界やそれに準じる領域にしか存在しないはずだ。
そんな疑問を俺は抱いていると、フェンリルは口を開く。
『まさか、初めて出会った人間にテイムされるとは。まだ俺は天界から逃げたばかりなのに……』
「天界?」
予想外の言葉に、俺の思考はさらに深まる。
天界から逃げた?
一体どういうことだ?
俺が眉をひそめて考え込んでいると、フェンリルは軽く首を振り、話題を切り替えるように口を開く。
『あ、そ、それよりも、お前は一体何者なのだ? 俺をテイム出来る人間なんて存在しないと思っていたが』
「俺は王族、第五王子のリエルだ」
『お前は王族なのか、なら納得は出来る』
その言葉に、俺はやはり王族という血筋が、通常のテイムスキル以上の効果を発揮しているのかもしれないと思う。
もっとも、原作のリエルはその力を使うどころか、発動させることさえできずに死んだのだが。
俺がそんなことを考えていると、フェンリルは再び話しかけてきた。
『それで、主よ。なぜ俺をテイムした?』
その問いかけに、俺は思わず口をつぐむ。
ただ、目の前に現れたから反射的にテイムを試みただけだ。
だが、それを正直に言ってしまっていいのか?
いや、それでは余りにも格好がつかない。
俺は胸の内にしまっていた思いを探り出しながら、言葉を紡ぐ。
――そうだ。俺には夢がある。
前世でゲームをしていて、叶えたいと思った夢が。
原作の舞台は、貴族同士の陰謀や暗殺、戦争が絶えない血生臭いものだった。
だが、俺はそんな未来を見たくない。
この世界を癒しと平和で満たすことができるのなら、それに越したことはないだろう。
そんな思いが、心の奥底から湧き上がる。
癒される、そんな王国にしたいのだ。
「俺の目的は……もふもふ王国を作りたい」
『も、もふもふ王国!?』
フェンリルは大きな瞳をさらに丸くし、きょとんとした表情でこちらを見つめている。
高貴で神聖な存在が見せるそのギャップに、俺は思わず笑ってしまいそうになる。
どうやら、俺の目指す道は、フェンリルにとっても想定外だったらしいな。
「や、やっぱりか」
フェンリルは、原作の中で伝説的な存在として描かれていた、最強の神聖獣。
ゲーム中ではボス級の強敵として君臨し、どんなテイムスキルも通用しない、絶対的な力の象徴だった。
そのフェンリルを、俺はまさか、テイムしてしまったのか?
自分でも信じられないが、目の前で優雅に佇むその姿を見れば、否定しようがない。
だが、そもそもなぜこんな場所に神聖獣がいるんだ?
原作の設定上、神聖獣は通常、天界やそれに準じる領域にしか存在しないはずだ。
そんな疑問を俺は抱いていると、フェンリルは口を開く。
『まさか、初めて出会った人間にテイムされるとは。まだ俺は天界から逃げたばかりなのに……』
「天界?」
予想外の言葉に、俺の思考はさらに深まる。
天界から逃げた?
一体どういうことだ?
俺が眉をひそめて考え込んでいると、フェンリルは軽く首を振り、話題を切り替えるように口を開く。
『あ、そ、それよりも、お前は一体何者なのだ? 俺をテイム出来る人間なんて存在しないと思っていたが』
「俺は王族、第五王子のリエルだ」
『お前は王族なのか、なら納得は出来る』
その言葉に、俺はやはり王族という血筋が、通常のテイムスキル以上の効果を発揮しているのかもしれないと思う。
もっとも、原作のリエルはその力を使うどころか、発動させることさえできずに死んだのだが。
俺がそんなことを考えていると、フェンリルは再び話しかけてきた。
『それで、主よ。なぜ俺をテイムした?』
その問いかけに、俺は思わず口をつぐむ。
ただ、目の前に現れたから反射的にテイムを試みただけだ。
だが、それを正直に言ってしまっていいのか?
いや、それでは余りにも格好がつかない。
俺は胸の内にしまっていた思いを探り出しながら、言葉を紡ぐ。
――そうだ。俺には夢がある。
前世でゲームをしていて、叶えたいと思った夢が。
原作の舞台は、貴族同士の陰謀や暗殺、戦争が絶えない血生臭いものだった。
だが、俺はそんな未来を見たくない。
この世界を癒しと平和で満たすことができるのなら、それに越したことはないだろう。
そんな思いが、心の奥底から湧き上がる。
癒される、そんな王国にしたいのだ。
「俺の目的は……もふもふ王国を作りたい」
『も、もふもふ王国!?』
フェンリルは大きな瞳をさらに丸くし、きょとんとした表情でこちらを見つめている。
高貴で神聖な存在が見せるそのギャップに、俺は思わず笑ってしまいそうになる。
どうやら、俺の目指す道は、フェンリルにとっても想定外だったらしいな。
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