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第21章 美智子に別れを告げる、静香を選ぶ

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 初雪の前触れと言われている雪虫が大量に飛び始めてから一か月たったが、まだ雪が訪れず、街路にはドウダンツツジの紅葉が真っ赤に燃えていた。道北や道央では例年より早く初雪が観測されているのに、ここ室蘭では十一月の中旬を過ぎてもまだ雪が降らない。シベリアから道央まで足早に来た冬の歩みが、道南を前に足踏みをしていた。
 最近、顔を会わすのがつらくて、受験勉強に専念することを名目に、僕は美智子と会うのを避けるようになっていた。模試の成績は順調で、東大も狙える高い偏差値を得ており、北大医学部は間違いなく合格できるラインに達していた。したがって、放課後に美智子と話す時間的余裕もないという言い訳は、苦し紛れの嘘だった。
 僕は静香に魅了されていた。熱中し溺れていた。授業が終わると、家に飛んで帰り、受験勉強しながら、首を長くして静香の帰宅を待った。帰宅した静香を玄関で抱擁し、キスした。胸に手を入れ乳房をまさぐった。それ以上は「だめよ」とさせてくれなかったが、毎晩一緒に入浴し、体を洗ってくれ、高ぶりも静めてくれた。土曜の夜と日曜は、セックスして眠り、目が覚めたらセックスして、また眠った。心行くまで愛し合った。僕は幸福だった。
 僕はいつまでもこの生活が続くことを信じていた。血縁による実親子ではなく養子なのだから、将来離縁の手続きを取り、親子関係を解消し、結婚する道もある。法律上許されても、道義的に強い非難を浴びて支障が生ずるので、結婚が無理なら、二人の関係は秘匿して、このまま親子として暮しても良い。罪の意識はなかった。世間にばれるはずはないと思っていた。静香と僕は二十四歳ほどの歳の差があるが、全く気にならなかった。容色の衰えた静香を想像することはできなかった。静香は今の美貌のまま僕を未来永劫魅了するはずだ。
 静香も美智子も両方好きなので、静香と親子のまま、美智子と同棲することを考えてみるが、それは無理だ。僕の体と静香の体は離れがたく結びついている。もう決して離れられない。美智子は早晩僕と静香の関係に気付くだろう。静香と離れられないのなら、美智子と別れるしか道はなかった。別れるしかないのに、引き延ばして、付き合い続けるのは不誠実で卑怯だ、僕たちの関係は正しくないという思いに苛まれ、良心の呵責に堪えられなくなっていた。
 隠し続けることはもう限界だと悟り、美智子の家を訪ねたのは、遅れていた初雪がようやく降った十一月下旬の日曜日の昼下がりだった。真冬並みの寒気が流れ込み、この時期としては珍しい大雪だった。風が強く、日差しもない冷たい日であった。昨夜から今朝にかけて大量に降った雪はもうほとんどやんでいたが、まだ少しちらついていた。冷たい風から顔を守るため、アノラックの頭巾の紐をしっかり締めて外に出た。歩を進める度に長靴が深雪にめり込んだ。雪に足をとられながら、この雪は融けず、春まで根雪になるなと思った。
 玄関では美智子の母親が僕を迎えた。突然の訪問であったが、愛想よく居間に招き入れてくれた。美智子と母親だけ在宅し、父親や兄弟は外出して不在だった。母親はちょうど美容院に出かけるところであったので、僕にお茶を出すと、そそくさと出かけ、居なくなった。美智子は大きめのグレイのパーカーと細身のデニムというスタイルだった。とても似合っていて、キュートで可愛く、この娘に今日別れを告げるのかと思うと胸をつかれた。       
 二人きりになると、美智子は二階の自室に僕を案内した。入り口から一番遠い壁側に小さめのベットと机が並んでいた。ふとんカバーは花柄で、ベットの端にぬいぐるみがちょこんと座っていた。女子高校生らしい可愛いグッツも飾られていたが、あまりごちゃごちゃしておらず、すっきりとした清潔感のある部屋だった。窓際では鉢植えのシャコバサボテンがやや反り気味に真っ赤な花を咲かせていた。
 部屋に入ると、美智子はベットの端に腰を下ろした。机の前にあった椅子を、僕が手前に引いて座ろうとすると「こっちに来て」と美智子が言って手招きした。僕は美智子の隣に並んで座った。美智子は「会いたかったわ。淋しかった」と言って、僕の胸に顔を埋めてきた。美智子の緑の黒髪をなでながら、僕はどう切り出そうかと思案していた。美智子も僕の様子が最近おかしいと感じているはずだ。僕の心変わりをうすうす察知しているかも知れないが、そんな素振りは見せない。今日も僕は硬い、思いつめた表情をしていたに違いないが、そんな容相に目をとめず、僕に甘えてしなだれかかっている。
 美智子の肩をつかんで胸から引き離し、「大事な話があるんだ」と切り出した。
 僕は言いよどんだ口調で、
「卒業後は、母と札幌で暮すことに決めたよ。だから、この前も言ったけれど、ミーコは室蘭の専門学校に進む方が良いと思うよ」と言った。
「葵君のお母さんが札幌に行くと、どうして私は札幌に行ってはいけないの。何故なの。訳がわからないわ」
「母は僕にべったり頼っているので、不馴れな札幌での生活が落ち着くまで、母の面倒をみるため自分の時間を割く必要があるし、自分も大学生活という新しい環境に順応する必要があるので、ミーコが札幌に出てきても、当分、ミーコと会う時間は取れそうもないと思う」
「毎日は無理でも、週一回とか時々は会えるでしょう。離れたくないわ。私も札幌に行く」
 美智子に理詰めに迫られて、僕は答えに窮して、
「僕は十一歳で引き取られ、母に手厚く育ててもらった。孤児だった僕をここまで養育してくれた母を見放すことはできない」と言った。 
「どうして、お母さんと私の二者択一になるの?お母さんが大事だから、私と会えないなんて、そんな考え、おかしいわ」
 僕は美智子から目を逸らし、うわずった声で、
「今、僕は母のことで手一杯で、他のことまで気を廻す余裕がないんだ。母と誰かとどちらか一方を選べと言われれば、マザコンと思うだろうけれど、母を選ぶ」と答えた。
 僕が論点を微妙にずらして答えているので、美智子は、
「言ってる意味がよく解らないのだけれど。葵君のお母さんが、葵君と私が付き合うのを反対しているということなの?私のことを嫌っているということ」と疑問をぶつけてくる。
「ミーコが嫌ってなんか言っていないよ。『元気で素直そうな性格が良い子ね。透き通るような色白で、顔立ちも可愛いだけでなく、知性もほの見える美人ね』といつも言っているよ。ただ、今、母は自分ことで精一杯の状況で、僕を独占したいと思っているんだ。自分以外の人間が僕の中に入り込むのを許せない心境なんだ」
 美智子は僕の真意を量りかねていた。
 
 ---------最近学校の廊下ですれ違っても、目を合わせようとせず、私を避けているような様子があり、気になっていた。二人の将来に一抹の不安が生じていた。葵君は、今別れ話を持ち出しているのだろうか?でも、喧嘩したことはないし、二人の間で気まずいことも生じていない。今も私を非難するようなことは一切言っていない。
 私より好きな女の子ができたのだろうか?葵君は背も高く、くっきりした二重まぶたの、甘いマスクのハンサムなので、私の知らないうちに、誰か葵君にアプローチした女の子がいないとは限らない。葵君にあこがれている女子も何人か知っている。石月医院の一人娘の石月さん、つんと澄ました美人の石月さんも『金田君には二瓶さんがいるから諦めるけど、金田君が大好き。金田君と私は条件がぴったりなんだけど残念』と言っているらしい。けれど、葵君は勉強一筋の誠実なタイプで、二股をかけて、女の子を取っ替え引っ替えするような浮気男ではない。だから、私を裏切っているなんて考えられない。 
 何が起こっているのかわからない。でも何かが起きている。私と葵君を結ぶきずなにひび割れが走っている。葵君と離れたくない。何とかしなくては!--------
 
 美智子は両手をクロスさせ、右手で左の裾、左手で右の裾を持って 、一気に引き上げてパーカーを脱いだ。パーカーの下は、ライトピンクのニットのプルオーバーを着ていた。Vネックから華奢な鎖骨が少し見えている。美智子は僕の右手を取って、自分のおへその辺りに置いた。ふんわりと滑らかな手触りの生地のニットで、素肌の上に着ていた。布地の下の美智子の肌の息づかいが伝わってきた。僕は手を美智子のお腹の上に置いたままじっと動かなかった。真っ直ぐに僕を見つめた美智子の瞳はうるんでいるようだった。
 美智子には、僕以外は何も見えず、外の音も消失しているようだった。美智子は目を閉じ、くちびるをかすかに開けて、僕の口につけた。僕の頭に手を回して髪をまさぐりながら、僕の下くちびるを軽く噛んだ。僕のくちびるを挟んだまま、美智子は顔を左右に振り、強く押し付けてきた。やがて、待ちきれなくなった美智子の舌が僕の中に入って来た。僕は体を固くして、なされるままになっていた。
 くちびるを離すと、美智子はもっと大胆な行動をとった。僕の全てを受け入れ、僕に全てを投げだそうとしていた。僕の手を握り、ニットのプルオーバーの下に導いた。美智子の素肌から体温が直に伝わる。中指がおへそに、手のひらの付け根はパンティに触れた。美智子は緊張で固まっていた。少し震えていたかもしれない。美智子は僕の手をさらに上に導いた。ブラジャーはしていなかった。みぞおちを通り、指先が小さな谷間に滑り込んだ。乳房に挟まれた手の両端に柔らかい弾力を感じ、僕はかあっと上気したが、息をつめ凝固していた。
 しばらくそのままだったが、やがて美智子は僕の手を抑えていた自分の手を外し、プルオーバーの裾をめくり上げて、肩から抜いてベットの上に置いた。美智子の乳房が無防備に僕の視線に晒された。美智子は、まだ未成熟で、丸くふくらみ始めてから日の浅い十七歳のバストを恥ずかしそうにうつむいて、しかし隠すことなく開いて見せた。
 軽く握った両手をあごの下に置いた両腕の間から、ほんの少しふくらんだ乳房も薄ピンク色の乳輪も芽生えたばかりの乳頭も裸出していた。僕は思わず美智子の両腕を横に払い、胸をむき出しにして、あふれ出た乳房をつかんだ。ふくらみを両手で包むと、静香のような柔らかさや弾力はなく、かたく幼く、まだふくらみきれていなかった。乳首も痛々しいほど小さかった。乳輪からちょこんと飛び出している赤い乳首を口に含もうと顔を寄せた。
 その時、"そんなことをしていいのか!"という声が頭の中で響いた。今日僕は別れを告げるために来たのだ。僕たち二人に未来はない。それなのに、そんなことをすれば、美智子を傷つけるだけだ。僕を信じ、真っ直ぐに僕だけを見つめている美智子をこれ以上傷つけてはいけない。欲望に負けて、こんな可憐で、愛しい美智子に無責任なことをしてはいけない。
 僕は急に「ごめん」と言ってベットから立ち上がり、美智子の顔も見ずに階下に降りた。そして、玄関に掛けてあったアノラックをつかみ、急いで外に飛び出した。雪はもう止み、風も弱くなっていたが、僕の心は暗く凍え、寒風が吹き荒れていた。僕は後ろを振り向くことなく家に向かった。
 
 僕は、美智子の自宅を訪れた日以降、三月十日の卒業式まで受験勉強の追い込みを名目に学校を休んだ。入学試験は三月三日、四日であったが、北海道の高校は十二月の中旬から一月の中旬までほぼ一か月の冬休みがあり、三年生の場合は冬休み終了後から卒業式の間は、授業らしい授業はほとんどなく、休んでも先生たちは目こぼししていた。
 したがって、もともと冬休みの始まる十二月中旬から登校せず、自宅で受験勉強に専念する予定であったので、予定より二週間ほど早まったが、自宅学習の開始自体は予定の行動であった。二週間早めたのは、美智子と顔を合わすのがつらかったからだ。登校すれば出会うことを避けることはできないし、会った時、何をどう話したらいいのか、皆目見当がつかなかった。会うことは無理だった。
 その代り、美智子の自宅を訪問した直後に、しばらく冷却期間を置きたい旨の短い手紙を美智子にだした。結論を先延ばしにするのは、卑怯だと分かっていたが、美智子の顔が浮かび、交際に終止符を打ちたいとは、とても書けなかった。すぐに美智子から、『会いたい。会って話し合いたい』という手紙が来た。返事をどう書けば良いのか迷っていると、美智子から『どうしても会いたい。来てくれないなら、こちらから行く』という手紙が届いた。僕は追いつめられた。態度を明確にしなければいけないと思った。
 とうとう僕は『僕たちは終わった。別れたい』と綴って美智子に送った。こういう結果に至ったのは、全て自分の責任で、美智子には何の非もないことは丁寧に記したが、別れる理由は何も書かなかった。その手紙を受け取ると、美智子は僕を尋ねてきた。別れを受け入れてもらうには説明が必要なのに、僕は何もしていない。喧嘩した訳でもないのに、なぜ別れなければいけないのか納得できず、どんなすれ違いがあったのか真意を確かめるために、美智子が僕に面会を求めるのは当然だった。でも、僕は会わなかった。つらくて会えなかったというべきかもしれない。『今は会えない。受験が終わるまで待ってほしい。』と伝えてほしいと静香に頼んだ。静香は玄関で応対した。 
 静香は、美智子が僕のガールフレンドであることは以前から知っていたが、僕と静香の間で、美智子のことを話題にすることはほとんどなかった。だから、僕と美智子の交際がどの程度親密なものであったか、静香は知らなかった。多分、仲の良い女友達であるが、恋人関係ではないと認識していたと思う。将来のことまで話し合っている仲とは思っていなかったはずだ。思春期の淡い交際だと考えていたので、僕と静香が愛し合うようになった後も、僕と美智子のデートを知ると寂しそうな表情を見せていたものの、僕と美智子が付き合うのを容認していたのだと思う。
 容認していたものの、本当は僕を独り占めにしたいと思っていたので、一か月ほど前に、美智子と別れることを伝えると、静香は少女のように頬を赤らめ、うれしそうな表情を見せた。そして、その夜は、土曜日ではないのに僕をセックスに誘い、抱きしめ、何度も何度も激しく燃えて、僕の体中をくまなく愛撫してくれた。愛の嵐の一夜であった。
 玄関での美智子と静香の話し合いは二時間位続いた。僕は自分の部屋に閉じこもり、息をひそめていた。玄関と居間の間の仕切戸は閉じられ、自分の部屋のふすまも締め切っていたので、二人の間のやり取りは判別できなかった。ただ、美智子の泣き声が断続的に耳に届いた。美智子が去り、玄関の引き戸を閉めて、僕の前に立った静香は沈痛な面持ちをしていた。僕は静香に怒られると思って身構えたが、静香は何も言わずに台所に向かい、料理を作り始めた。
 僕は、本来は自分が立ち向かうべきことを、静香に押し付け、静香に嫌な、つらいことをさせたことを謝罪した。謝罪の言葉を数回述べたが、静香は無言でうなずくだけで、僕に何も話しかけず台所に立ち続けていた。
 その後も、この日のことを静香と話し合うことはなかった。したがって、静香がこの日に何を知り、どう感じたかについて確かなことは分からない。ただ、僕と美智子の交際が自分の考えていた以上に深い関係であったことに気付いたことは確かだった。また、僕が美智子を切って自分を選んでくれたことをうれしく感じるとともに、二人の将来を自分が断ち切った、若い二人の清純な恋を自分が壊した、という後ろめたい気持ちにも襲われたようだ。
 
 年が明けてから『理由も分からずに別れるのは嫌だ。納得できる説明を聞かせて欲しい』という美智子の手紙が届いた。手紙を受け取り、交際を止める理由を伝えずに美智子と別れることは不可能と強く感じた。不誠実だとも思った。真実を伝えざるを得ないと思った。真実を語った場合、どんなリアクションが起きるのか想像もつかなかったので、躊躇したが、思い切って美智子に手紙を出したのは、一月の末だった。
 『美智子以外にも好きな人がいることいること、その人を好きになったのは、最近ではなく、かなり前からであること、その人の名前は言えないこと、その人との関係は説明しても理解できないだろうし、蔑まれるだけだろうから、名前は言えないこと、すべては自分から生じたことで、その人には責任がないこと、今でも美智子が好きであること、別れる原因や責任は美智子には全くないこと、自己中の言い分だけど美智子とその人の二人とも愛していること、二人のうち一人を選ばざるを得ないが、美智子のように若くないその人には自分しかいなく、その人を見捨てることはできないこと、身勝手を許してほしいこと』などを書いて出した。この手紙を出してからは、美智子から何も言ってこなくなった。
 
 
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