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第18章 僕は静香の淫具になって、性の喜びを味あう

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 洞爺湖から帰宅した後も、ゴールデンウイークの間は、外出せず、夜も昼も裸で愛し合った。静香の乳房は僕のものだった。一日中さわっていた。静香の口と手もぼくのものだった。僕は身体の隅々まで愛撫してもらった。静香の腿も脚も僕のものだった。朝も昼も寝ている間も僕に絡みついていた。静香の全てが僕のものだった。静香の姿以外は何も見えず、静香の声以外は何も聞こえなかった。    
 ゴールデンウイーク明けの授業が終わるや否や、僕は教室を飛び出し、バスに飛び乗り、バス停から走って帰宅した。その日、静香は半ドンなので、もう帰宅しているはずだった。家に入るなり、「帰ったよ、スンヒ(純姫)」と静香を呼びながら、制服の上着のボタンを外し、ズボンを脱いだ。ズボンのジッパーを引き下ろす間ももどかしかった。静香を見つけて、僕は抱きついた。
 でも、静香は「今日はだめよ。勉強をしなさい」と言って拒絶した。何度懇願しても「勉強がおろそかになるから駄目。勉強が優先よ」と言って「うん」と言ってくれない。「じゃあ、明日はしてくれる」と問うと、「これからは一週間に一日だけにしましょう。そうしないと、勉強時間が足りなくて、受験に失敗してしまうわ」と言う。
 確かに、僕らのセックスは、どちらかが疲れはてて寝てしまうまで、三時間でも四時間でも際限なく続く。こんなことを毎日続けていれば、静香の言うように来春の合格に赤信号が点灯する。僕は取りあえず引き下がり、机に座り受験勉強に集中することにした。
 勉強が終わり寝る段になって、僕は「今日は受験勉強が随分進んだよ。だからご褒美にさせてよ。お願い」と静香におねだりした。「今から始めると夜遅くなり、朝起きるのが大変になるわ。土曜の夜まで待って。私も我慢してるのよ」と言って取り合ってくれない。これから始めると終わるのは、夜中の二時、三時になりそうなので、確かに静香の言う通りなのだが、僕はふてくされて、「スンヒ(純姫)のいじわる。大嫌いだ」とわがままを言い、そっぽを向く。
 「甘えん坊ね。じゃあ、手でやってあげるわ。それで、我慢よ」と言って、僕のパジャマのズボンとパンツを引き下げる。ペニスをつかむと、ぐいと皮を引き下げ、先端をむき出しにする。露出した亀頭の付け根のくびれた部分を親指と人差し指で締めつける。快感が湧き上がる。亀頭の裏側と包皮のつなぎ目を指でいじられる。指で何をされたのか分からないが、もう漏れそうになる。臨界状態だ。それから、先端を左手で覆い、右手で包皮を上下されると、もう限界だった。臨界点を超え、沸騰して、飛び散る。この間の時間は5分ぐらいだったろうか?僕は瞬く間に絶頂に導かれ、底に落とされた。静香がチリ紙できれいにぬぐってくれてから、二人で並んでふとんに寝た。僕は静香の首筋に顔をのせ、髪をなぜてもらいながら眠りに落ちた。 
 結局、その週は土曜の夜までおあずけだった。毎晩手でいかされた。静香のテクニックはすごい、マジシャンのようだ。五分位であっという間に放出してしまう。おかげで受験勉強に専念できた。ようやく週末の土曜になったが、その夜も入浴後パジャマ姿で頑張って勉強していた。十二時を回ろうとしていた。
 お風呂から出た静香が、ふすまを開けて僕の部屋に入って来た。机から顔をあげて、静香を見上げると、バスタオルを身体に巻いた静香が立っていた。洗いたてで、ばらけた黒髪が首筋にまとわりついている。長い黒髪が水を含みしっとりと濡れ、艶っぽく光っている。目は情欲をたたえ、きらきらしている。口はつやつやと赤くなまなましい。僕は椅子から立ち上がり、静香の前で立ち止まった。バスタオルをはぎ取ると、タオルの下は全裸だった。
 静香の裸体は、たちまち僕を官能の渦に巻き込んだ。僕はしゃがみ込み、静香のアンダーヘアーに顔を埋めた。石鹸の甘い香りがした。ヘアーに口と鼻を押しつけていると、股間から欲望をかきたてる隠微な女の臭いが立ち上ってきた。僕が股間をこじ開けようと、両手に力を込めると「まだ、だめ。私だけ裸にしてずるいわ。葵ちゃんも裸になって。見せて!」と静香が言った。
 僕はパジャマを脱ぎ、パンツを脱いだ。直立したペニスは、静香の視線を浴びると、さらに雄々しく屹立した。僕が静香に抱きつこうとすると「まだ、だめよ。シャツも脱いで!」と言った。
 シャツを脱ぐと、静香は前から後ろから、上から下までなめるように見つめた。僕の身体が、まだ大人になりきっていない、少年の面影を残していることがうれしいようだった。「葵ちゃんは、とてもしなやかで、みずみずしく、可愛いわ。まだ子供ね」と満足そうにつぶやいた。僕はペニスを指さして「もう大人だよ。ここだって十分大きでしょう」と反論すると「もちろん形も大きさも大人よ。でも、まだ大人になりきっていない幼さがどこかあるの。そこが私を夢中にさせるの。こんな葵ちゃんを絶対ほかの人に渡さないわ。私のものよ」と思いを告げる。
 それから「まだ、私に触れてはだめよ」と言いながら、近づいて僕の胸を両手で触り、愛おしそうに何度も撫でた。それから、少し腰を落として、くちびるで僕の胸を探り、乳首を探り当てると強く吸った。僕は、くすぐったいような、痛いような感覚に襲われた。しばらく我慢したが、僕は「もう、止めて!」と言って、静香のくちびるから逃げた。「あら、嫌なの。男も乳首を吸われるといい気持ちになるのよ。」と言い、ふとんに横になるように命じた。
 僕がふとんに仰向けに寝ると、僕の股を開き、その間に自分の膝を入れ、また僕の乳首にくちびるを這わせてきた。「ほら、少し大きくなってきたわよ」とささやきながら、僕の乳首をなめたり、吸ったりする。僕は「くすぐったいから、もう止めて!」と叫んで、静香の顔を両手で持ち、乳首から口をどかせた。「残念ね。また今度ね。次はいい気持ちにさせてあげるわ」と言ってあきらめてくれた。
 いよいよ僕が攻勢に出る番と考えて、僕が起き上がろうとすると、静香はそれを制して「葵ちゃんは自分から勝手に動かないで。私の言う通りにするのよ。葵ちゃんは女がどうしてほしいのか何も知らないのだから、これから、私が教えるとおりするのよ。分かった?」と言い、僕がうなずくのを確認してから、起き上がるのを許してくれた。
 静香はふとんに横になり「さあ、私を喜ばせて頂戴」と言うと次々と僕に愛撫する場所を指図した。僕の手と口は静香の性具になって、静香の体中をかけずり回った。「やさしくね。もっとやさしく。そこじゃなくて、その上。そこ、そこよ。そこをもっと強く。ああ、いい気持ち。引っぱって。そうよ、そう。噛んじゃだめ。あーん。葵ちゃん上手。そのまま!そのまま!あーん」と叫ぶと、全身を硬直させブルブルと震わせ、それから死んだように静かになった。
「どうだった。これで良かったの」と静香に聞くと「お利口な葵ちゃん、最高に上手だったわ。これからもっとたくさん覚えて、もっといい気持ちにさせてね」と言って頭をなぜた。「スンヒ(純姫)をもっともっと夢中にさせてあげたいから、どんどん教えて」と言ってから「今度は僕にご褒美をちょうだい。手じゃ嫌だよ。スンヒ(純姫)の中に入りたい。一週間お預けだったので、待ち遠しかった」と催促した。
 「そんなに私が欲しいの。うれしいわ。可愛い坊や」と言って股間を開いた。洞爺では静香がペニスに手を添えて、膣口に導いてくれたが、「今日は、自分で入れなさい」と言われたので、だいたいこの辺りかと思われるところが突くが入らない。「そこはクリちゃんよ。もっと下よ」と言われ、移動するが「そこは、尿道。もっと下」と教えられようやく入り口に挿入できた。
 「葵ちゃん、自分だけひとりでいかないでね。私も一緒に連れて行ってね」と静香が耳元でささやくので、「どうすれば良いの」と問うと「まだ動かないで。動く前に熾火をかきたてて、もう一度燃え上がらせて。熾がまた炎を上げたら突いて」と教えてくれた。
 僕は、静香の頬に僕の頬を擦り付けてから、両手で静香の顔をふとんに強く押し付けながら、静香の口を吸い、耳を甘噛みした。それから、口を移して、のど元を激しく愛撫すると、静香は頭を反らして、両手を畳に広げ、苦悶のような表情になって、嗚咽のような声をだした。
 心配して、「スンヒ(純姫)、スンヒ(純姫)、大丈夫」と僕が叫ぶと、「いいの。いいのよ。来て、来て」とかすれた声で絞り出すように言った。
 僕は速くなり過ぎないように、出来るだけゆっくりと腰を動かした。突いたり、引いたりしていると、「もっと、深くして」と言われたので、僕は根元まで深く挿入し、ゆっくりと浅く引き、また、奥深く挿入した。
「そこで止まって、こすって」と言われたので、根元を膣口に密着させ、上下左右にぐりぐりと摩擦した。すると、膣が振動し、膣がペニスを締めつけたり、緩めたりした。僕は膣口を圧迫したまま動きを止めて、ペニスがぎゅっと締めつけられる感覚を味わっていると、静香がむせぶような喘ぎ声を出しながら、ペニスをもっと深く、最深部に迎え入れようと、下から腰を持ち上げた。静香は顔を紅潮させ、ブリッジしたまま快感を求めて腰を動かし続ける。汗まみれになった静香から女の甘酸っぱい匂いが立ち上がってくる。静香は全身を官能で染め上げ、女豹に豹変していた。女豹の喘ぎ声は高まり、やがて甲高く咆哮し、沈黙した。
「また動かしてもいい?」と聞くと、「すごく良かったわ。葵ちゃん、ありがとう。もう、動かしてもいいわよ」と言ってくれたので、「突いては引く」のピストン運動を再開した。次第に高揚してきたので、「スンヒ(純姫)、出そうだよ。もう出していい」と尋ねると「いいわよ。私の中にいっぱい出して」と言いながら、膣でペニスを固くしっかり締め上げた。「スンヒ(純姫)、僕のスンヒ(純姫)、大好きだよ、スンヒ(純姫)」と静香の本名を絶叫して、僕ははてた。
 翌日の日曜日も昼食後の昼下がりから夕刻まで、僕たちは再び愛し合ったが、静香が主導権を握り、決して自分の身体を僕に自由にさせなかった。僕は、教えられ、指示されて、静香の意のまま動かされた。静香は僕の肉体を道具のように扱い、もてあそんだ。僕は淫具になって静香に奉仕した。この日以来、週末に愛し合う日々が続くことになった。平日は寝る前に手で僕を慰めてくれた。静香と一緒に入浴した日は、僕の性器を入念に洗い、精気を抜いてくれた。僕は週末を心待ちにしながら、受験勉強を頑張ったので、模擬試験の成績は上がり、北大医学部の合格圏をキープし続けた。
 
 
 
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