30 / 69
フリード帝国
しるべ
しおりを挟む
私はしがない行商人
フリード帝国は奴隷・身分制度が根強く残る文化で私自身の幾度も嫌な目にあったこともある
彼らにとって私は利益を自国へ運ぶただの駒にしか過ぎず、私は私で長年の経験により分を弁えるようになったものだ
中には助けを求める者はいたが、私なんかが助けれることもなく目を瞑ることでしかできなかった
いくら内心で思ったとしても非力な行商人には辛いものだっだ
私も家族が居て稼がなければならないのだから・・・
そして今日もフリード帝国へ定期的に行商するのが私の仕事で今日もいつものように向かう手筈だった
通いなれた道を馬車で進みいつものように巨木を目印に曲がりまっすぐ向かっていくと巨大な城壁に囲まれたフリード帝国の姿が見えて来る
「ふぅ、今回の商品は上々、これをすべて捌ければ、今年の冬季は少し楽できる・・・ここさえ踏ん張れば道が見えてくる」
ひとり語る行商人、家族の元へ戻るまでひと踏ん張りと力強く思いながらフリード帝国へと向かうため更に馬車を走らせる
「な、なんだ?様子が変だ・・・」
フリード帝国の上空が厚い雲に覆われ日が差すことなくそこだけ夜が訪れたかように見える
「あそこだけ暗雲に覆われているなんて・・・嫌な予感がする、少し様子を見ることするか・・・」
ズ、ズズズズゥ・・・
!?
「な、なんだ・・・ありゃ」
ヒ、ヒィ~ンドテッ、馬は荒れ行商人は落馬するが、幸い止まっていたので尻もちを付く程度で済んだが、
それよりも目の前で起きた事に理解が追い付かない
分厚く覆った雲が現れたと思えば、フリード帝国自体が地面に沈んだのだ
・・・
「ちょっと待て私の稼ぎは!?いや、それどころかどうなっちまったんだ!?建造物すら見当たらない!?」
慌てて付いた尻を起こし乗馬し馬車で帝国があった場所へ近づいていく
「せ、生存者はいるのか!?」
地面は薄暗くなっているが、生存確認が最優先だと思い帝国であっただろう場所へと入り込む
・・・近づけば近づくほど奇怪な現象に目を疑ってしまうが、視界に移るのは事実フリード帝国の建物全てはなく、人族数名と奴隷たちが目視できる程度だ
「何があったんだ・・・」
中央街があったであろう場所に向かうと何か違和感を覚える
パカラパカラッ・・・
「・・・なんて羨ましい、いや、妖艶で美しい女性だ」
闇御津羽神がラクシスに抱きつく姿を見て魅入る
「いや、待て私には家族が・・・いや、いや・・・変だ、可笑しい・・・」
冷静になり現状を把握し声を掛けようとすると
パチンッ
!
確かに目視できる場所に大人の魅惑的な体形の女性がひとりの少年に抱き着いていたはずなのに・・・
指が鳴る音がするとそこには女性の姿はなく地面の薄暗さ全体を覆った雲もいつのまにかなくなっていた
「・・・俺は夢でもいているのか?あの女性が原因だったのか?いや、それはない人が自然を操るなんてことなんてきいたことない」
ラクシスは行商人に気づき振り向く
「おじさん。少し手伝ってほしいんだけど」
!
ゴクリッ「あ、あぁ、なんだい?坊や」
突如の声に驚く行商人
「驚かせたかな?ごめんね。警戒しなくてもいいよ」
不思議な少年だ警戒すべき相手なのにどこか落ち着いてしまう
「あ、あぁすまなかった。」
「今から僕がある人の所へ連れて行くからついてきてくれるかな?」
「わ、分かった」
ラクシスに連れられ、ある人物の下へと歩んで行く
向かう途中ほとんどの人族の姿はなく獣人・亜人が多く奴隷の首輪が取れ歓喜する者や突如、闇に飲まれた人族に悲しんだり、探そうとする者がチラホラ見える
ふと、気付いく行商人
「貴族や人族が少ない・・・?」
ラクシスの後をついて行きながら前方を行商人が見ると
そこに居たのは年老いた茶色い犬の獣人の執事と清楚で品のある装飾を付けた身につけた白い手袋を装着した貴族・・・ハルクイム=アイザックと執事のアルフォースだった
2人は奴隷商の路地に向かう最中、周囲が黒い影に呑まれ困惑をしたが、自分たちより生存者を最優先させ動き回った
末に自身のすべきことをアルフォースと話を合っているようでそこへ行商人と顔合わせをさせるらしくラクシスは近づき話しかける
「初めまして。私はラクシスと言います。」
「これは、これはご丁寧に私は執事のアルフォースと申します。こちらにいらっしゃるのは主のハルクイム様でございます。」
「よろしく。」
ラクシスの挨拶に2人は頭を下げ軽く左手を胸元の前に出し貴族特有の挨拶をする
「こちらこそ。貴方たちにはこれからの事で1つお願いしたいんだ。」
「・・・聞こうではないか」
・・・ラクシスは現状の事象で起きた事と復興の支援ができる旨を伝えた
「・・・なるほど、つまり君が・・・いや、失礼、ラクシス君が彼の荷物を買い上げ元奴隷たちを故郷へと送り届けると・・・?」
「うん。それと現状が現状なので、事象後の復興として買い上げた物を使ってもらい残った人族をまとめるリーダーが必要となるから」
「それを坊ちゃまに・・・?」
アルフォースは確認する
「うん。そうなるかな」
納得したように返答する
「・・・確かに生き延びた人の中でだと、現状は恐らく私が適任になるだろう・・・大貴族の立場上、それも皆納得することだろう。」
うんうんと頷き語るラクシス
「それに幸いな事に元トリプルS階級冒険者の3人も居るから彼らを役立ててね」
「ほぉ・・・あのトリプルS階級冒険者か・・・助かる。では私がフリード帝国の復興に微力ながら携わろうとしようか」
「では頼んだよ!私は元奴隷を集め故郷へ送っていくから」
「あぁ・・・頼んだ」
ラクシスはハルクイムたちに別れを告げ元奴隷を故郷へ送るためフリード帝国を後にした
フリード帝国に事象災害が起きてしまい半壊したが、行商人と大貴族、元トリプル冒険者たちの力により時間がかかりながらも無事復興することがきた新しき帝国には奴隷制度がなく平等な国となり、隣国との貿易にも成功し
ゆくゆ発展していった
フリード帝国は奴隷・身分制度が根強く残る文化で私自身の幾度も嫌な目にあったこともある
彼らにとって私は利益を自国へ運ぶただの駒にしか過ぎず、私は私で長年の経験により分を弁えるようになったものだ
中には助けを求める者はいたが、私なんかが助けれることもなく目を瞑ることでしかできなかった
いくら内心で思ったとしても非力な行商人には辛いものだっだ
私も家族が居て稼がなければならないのだから・・・
そして今日もフリード帝国へ定期的に行商するのが私の仕事で今日もいつものように向かう手筈だった
通いなれた道を馬車で進みいつものように巨木を目印に曲がりまっすぐ向かっていくと巨大な城壁に囲まれたフリード帝国の姿が見えて来る
「ふぅ、今回の商品は上々、これをすべて捌ければ、今年の冬季は少し楽できる・・・ここさえ踏ん張れば道が見えてくる」
ひとり語る行商人、家族の元へ戻るまでひと踏ん張りと力強く思いながらフリード帝国へと向かうため更に馬車を走らせる
「な、なんだ?様子が変だ・・・」
フリード帝国の上空が厚い雲に覆われ日が差すことなくそこだけ夜が訪れたかように見える
「あそこだけ暗雲に覆われているなんて・・・嫌な予感がする、少し様子を見ることするか・・・」
ズ、ズズズズゥ・・・
!?
「な、なんだ・・・ありゃ」
ヒ、ヒィ~ンドテッ、馬は荒れ行商人は落馬するが、幸い止まっていたので尻もちを付く程度で済んだが、
それよりも目の前で起きた事に理解が追い付かない
分厚く覆った雲が現れたと思えば、フリード帝国自体が地面に沈んだのだ
・・・
「ちょっと待て私の稼ぎは!?いや、それどころかどうなっちまったんだ!?建造物すら見当たらない!?」
慌てて付いた尻を起こし乗馬し馬車で帝国があった場所へ近づいていく
「せ、生存者はいるのか!?」
地面は薄暗くなっているが、生存確認が最優先だと思い帝国であっただろう場所へと入り込む
・・・近づけば近づくほど奇怪な現象に目を疑ってしまうが、視界に移るのは事実フリード帝国の建物全てはなく、人族数名と奴隷たちが目視できる程度だ
「何があったんだ・・・」
中央街があったであろう場所に向かうと何か違和感を覚える
パカラパカラッ・・・
「・・・なんて羨ましい、いや、妖艶で美しい女性だ」
闇御津羽神がラクシスに抱きつく姿を見て魅入る
「いや、待て私には家族が・・・いや、いや・・・変だ、可笑しい・・・」
冷静になり現状を把握し声を掛けようとすると
パチンッ
!
確かに目視できる場所に大人の魅惑的な体形の女性がひとりの少年に抱き着いていたはずなのに・・・
指が鳴る音がするとそこには女性の姿はなく地面の薄暗さ全体を覆った雲もいつのまにかなくなっていた
「・・・俺は夢でもいているのか?あの女性が原因だったのか?いや、それはない人が自然を操るなんてことなんてきいたことない」
ラクシスは行商人に気づき振り向く
「おじさん。少し手伝ってほしいんだけど」
!
ゴクリッ「あ、あぁ、なんだい?坊や」
突如の声に驚く行商人
「驚かせたかな?ごめんね。警戒しなくてもいいよ」
不思議な少年だ警戒すべき相手なのにどこか落ち着いてしまう
「あ、あぁすまなかった。」
「今から僕がある人の所へ連れて行くからついてきてくれるかな?」
「わ、分かった」
ラクシスに連れられ、ある人物の下へと歩んで行く
向かう途中ほとんどの人族の姿はなく獣人・亜人が多く奴隷の首輪が取れ歓喜する者や突如、闇に飲まれた人族に悲しんだり、探そうとする者がチラホラ見える
ふと、気付いく行商人
「貴族や人族が少ない・・・?」
ラクシスの後をついて行きながら前方を行商人が見ると
そこに居たのは年老いた茶色い犬の獣人の執事と清楚で品のある装飾を付けた身につけた白い手袋を装着した貴族・・・ハルクイム=アイザックと執事のアルフォースだった
2人は奴隷商の路地に向かう最中、周囲が黒い影に呑まれ困惑をしたが、自分たちより生存者を最優先させ動き回った
末に自身のすべきことをアルフォースと話を合っているようでそこへ行商人と顔合わせをさせるらしくラクシスは近づき話しかける
「初めまして。私はラクシスと言います。」
「これは、これはご丁寧に私は執事のアルフォースと申します。こちらにいらっしゃるのは主のハルクイム様でございます。」
「よろしく。」
ラクシスの挨拶に2人は頭を下げ軽く左手を胸元の前に出し貴族特有の挨拶をする
「こちらこそ。貴方たちにはこれからの事で1つお願いしたいんだ。」
「・・・聞こうではないか」
・・・ラクシスは現状の事象で起きた事と復興の支援ができる旨を伝えた
「・・・なるほど、つまり君が・・・いや、失礼、ラクシス君が彼の荷物を買い上げ元奴隷たちを故郷へと送り届けると・・・?」
「うん。それと現状が現状なので、事象後の復興として買い上げた物を使ってもらい残った人族をまとめるリーダーが必要となるから」
「それを坊ちゃまに・・・?」
アルフォースは確認する
「うん。そうなるかな」
納得したように返答する
「・・・確かに生き延びた人の中でだと、現状は恐らく私が適任になるだろう・・・大貴族の立場上、それも皆納得することだろう。」
うんうんと頷き語るラクシス
「それに幸いな事に元トリプルS階級冒険者の3人も居るから彼らを役立ててね」
「ほぉ・・・あのトリプルS階級冒険者か・・・助かる。では私がフリード帝国の復興に微力ながら携わろうとしようか」
「では頼んだよ!私は元奴隷を集め故郷へ送っていくから」
「あぁ・・・頼んだ」
ラクシスはハルクイムたちに別れを告げ元奴隷を故郷へ送るためフリード帝国を後にした
フリード帝国に事象災害が起きてしまい半壊したが、行商人と大貴族、元トリプル冒険者たちの力により時間がかかりながらも無事復興することがきた新しき帝国には奴隷制度がなく平等な国となり、隣国との貿易にも成功し
ゆくゆ発展していった
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
私の召喚獣が、どう考えてもファンタジーじゃないんですけど? 〜もふもふ? いいえ……カッチカチです!〜
空クジラ
SF
愛犬の死をキッカケに、最新VRMMOをはじめた女子高生 犬飼 鈴 (いぬかい すず)は、ゲーム内でも最弱お荷物と名高い不遇職『召喚士』を選んでしまった。
右も左も分からぬまま、始まるチュートリアル……だが戦いの最中、召喚スキルを使った鈴に奇跡が起こる。
ご主人様のピンチに、死んだはずの愛犬コタロウが召喚されたのだ!
「この声? まさかコタロウ! ……なの?」
「ワン」
召喚された愛犬は、明らかにファンタジーをぶっちぎる姿に変わり果てていた。
これはどこからどう見ても犬ではないが、ご主人様を守るために転生した犬(?)と、お荷物職業とバカにされながらも、いつの間にか世界を救っていた主人公との、愛と笑いとツッコミの……ほのぼの物語である。
注意:この物語にモフモフ要素はありません。カッチカチ要素満載です! 口に物を入れながらお読みにならないよう、ご注意ください。
この小説は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
寒がりな氷結眼鏡魔導士は、七匹のウサギとほっこり令嬢の温もりに癒され、愛を知る
ウサギテイマーTK
恋愛
伯爵家のミーヤは、動物の飼育と編み物が好きな、ちょっとおっとりした女の子である。婚約者のブルーノは、地味なミーヤが気に入らず、ミーヤの義姉ロアナと恋に落ちたため、ミーヤに婚約破棄を言い渡す。その件も含め、実の父親から邸を追い出されたミーヤは、吹雪のため遭難したフィーザを助けることになる。眼鏡をかけた魔導士フィーザは氷結魔法の使い手で、魔導士団の副団長を務まる男だった。ミーヤはフィーザと徐々に心を通わすようになるが、ミーヤを追い出した実家では、不穏な出来事が起こるようになる。ミーヤの隠れた能力は、次第に花開いていく。
☆9月1日にHotランキングに載せていただき感謝です!!
☆「なろう」様にも投稿していますが、こちらは加筆してあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる