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守り神
戦火
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ドルチェゲイス将軍を森の入り口で置いて先に進むウリザエル
待合せ相手である加担するエルフに会うべく霞掛かった道を急いで向かう
「フゥ、懐かしきこの道中とも終わりと思うとなかなか寂しく感じるものだな・・・」
少し寂し気な表情をし一時の雰囲気を噛み締めるかのように一歩一歩と踏み込んでいく
「確か・・・あの樹木の麓で落ち合うはずだな・・・」
場所を確かめそこへと進んでいく
「お待ちしておりました!ウリザエル様!」
待ち構えていたエルフの見た目は緑の髪に青い眼をして肌は白く首が長めでスラっとした身長も高い・・そう、ぎんたを矢で威嚇したあのエルフだ
「お、おぉ!息災であったか?」
「ウリザエル様こそ!」
「お前だけか・・・?」
ニコッと微笑み「いえ、他に3人居ります。ウリザエル様を今か今かと待ちわびております。」
「おう!そうかそうか!助かった!感謝するぞ!」
「いえいえ、もったいなきお言葉・・・お気になさらず。」
「そうか!ではさっそくですまないが、伝書鳥で伝えたとおり外界で集った同志も森の外で待っておる!森に祝福されているお前たち、エルフのみしか案内できない・・・頼むぞ」
「ハッ!人族に関与するのは・・・厭わしいですが、致し方ありません。仰せの通りに・・・」
「恩に着る!」
ウリザエルは一瞥し軽く頭を下げる
「いえ、そんな気になさらないでください。では早速、私だけでもご一緒致します。」
精霊に祝福されしエルフ族には体の何処かに刻印が施され生涯を濃霧の森に尽くすとされているが、追放されたウリザエルにはそれはない
そう、ウリザエルは訳があってエルフの族長から追放されている・・・
ーーーウリザエルと共に協力者はドルチェゲイス将軍の待つ拠点へ急ぎ向かう
「そろそろですね?ウリザエル様」
「あぁ、これで悲願が叶うよ」
濃霧の森を駆け巡り入り口にはドルチェゲイス将軍のテントが見えてくる
ザッ!シュタッ!
風を切るように移動する二人の姿が兵たちにも目視できた
「ドルチェゲイス将軍!どうやらエルフ族が到着したようです!」
「ふむ、どうやら思った以上に早かったようだな」
シュタッ
「待たせたな!ドルチェゲイス将軍!彼女が案内してくれる」
「ほぉ・・・さすがエルフ!素晴らしい」
ドルチェゲスがエルフの身体を嘗め回すように見る・・・それを感じたエルフは明らかに眉を顰める
ウリザエルの同志という事でなければ、今頃滅多打ちに射抜かれていることだろう
「ゴホンッ!ドルチェゲイス将軍、その辺で・・・顔合わせは終わりにし主要メンバーだけで向かうとしよう」
「うむ、そうだな!では手筈通り、私と副将軍と数名・・・で向かうとしよう」
何かを思い出したエルフが話しかける
「あー、すまん人族よ!ここより先は貴様らもよく知っている濃霧の森だ!精霊様に嫌われぬよう、最低限の身なりと武具で頼む!基本的に精霊様は貴金属を嫌うので、せめて甲冑は置いておけ!」
チッ仕方がないと言わんばかりに渋々、部下たちに甲冑や貴金属、体中に付けていた宝石類のアクセサリーを次々と預けていく
「よし、これで準備は出来た!すまぬが、エルフの女性よ!案内を頼む!」
「さて、ウリザエル様!参りましょう」
ドルチェゲイス将軍を華麗にスルーし、一行をエルフの里へと案内していく
道中、精霊に祝福されているエルフのおかげで霞はほとんどなくすんなりと進むことができた
「お、おぉ・・・あれがエルフの里か!これはまた絶景だな!」
すんなり向かうことができたとはいえ、森に不慣れな人族を連れ歩くとなると大変であったが、どうにかエルフの里目前まで無事来ることができた
「さてウリザエル様!現在、族長は守り神様の所へ行ってるため不在のはずです。その間、少し故郷に懐かしんでも良いでしょう、私は待機している同胞をこちらに呼んでまいります。」
「いや、人族も居る事だ。少し待機しておこう。案内ご苦労だったな」
「あっ!そうですね。失念してました。では私は行って参ります。」
「あぁ助かる感謝する!」
タタタタタッ
エルフは同胞の下へと走っていった
「ドルチェゲイス将軍・・・すまぬが、同胞が戻るまで待機を頼む」
「あぁ!うずうずして仕方がないが、ここは大人しく待つしかあるまい。」
「そうですね。将軍、ここは動いても仕方がないですね。」
将軍と副将軍は納得し他の者と待機することにする・・・
しばらくすると同胞を連れたエルフが戻ってきたので顔合わせをするウリザエル
「お待たせ致しました。ウリザエル様同胞の者です。」
「久しいな!我が無事ここへ帰還できたのは・・・・ザシュッ
「「なっ!?」」
「もう、いいだろうよ?この私がここまで待ったかいがあるものだな!」
ドルチェゲイス将軍がウリザエルの背後から木の鞘に納められていた小型ナイフを突き刺す
「ゴフッ!なっ、き、貴様・・・裏切った・・・な」
「ふふふ、裏切っただと?違うね。最初から貴様ら種族なんぞ信じておらぬわ!ゆけっ!」
あまりも衝撃的で現状を把握できないエルフたちをしり目に出撃の合図をする
「皆の者!将軍から強襲の合図がきた!制圧せよ!」
副将軍の言葉により濃霧の森入り口付近に置いてきたはずの居ない軍兵がエルフの里を襲い掛かる
どうやら一定の距離を付かず離れず付いてきたようだ
「きゃああああ!」「ぎゃぁあ!」
「フハハハハハッすべては計略通りだ!女子供はすべて商品だ!丁重に捕まえろよ!」
エルフの男はもともと少なく、突然の強襲にほとんど成す術なく・・・されるがまま
時は奇しくも、ラクシスが守り神の代替わりの義の最中、社のみに張った結界で耳に届くこともなく
帝国の強襲を許してしまうこととなった・・・
待合せ相手である加担するエルフに会うべく霞掛かった道を急いで向かう
「フゥ、懐かしきこの道中とも終わりと思うとなかなか寂しく感じるものだな・・・」
少し寂し気な表情をし一時の雰囲気を噛み締めるかのように一歩一歩と踏み込んでいく
「確か・・・あの樹木の麓で落ち合うはずだな・・・」
場所を確かめそこへと進んでいく
「お待ちしておりました!ウリザエル様!」
待ち構えていたエルフの見た目は緑の髪に青い眼をして肌は白く首が長めでスラっとした身長も高い・・そう、ぎんたを矢で威嚇したあのエルフだ
「お、おぉ!息災であったか?」
「ウリザエル様こそ!」
「お前だけか・・・?」
ニコッと微笑み「いえ、他に3人居ります。ウリザエル様を今か今かと待ちわびております。」
「おう!そうかそうか!助かった!感謝するぞ!」
「いえいえ、もったいなきお言葉・・・お気になさらず。」
「そうか!ではさっそくですまないが、伝書鳥で伝えたとおり外界で集った同志も森の外で待っておる!森に祝福されているお前たち、エルフのみしか案内できない・・・頼むぞ」
「ハッ!人族に関与するのは・・・厭わしいですが、致し方ありません。仰せの通りに・・・」
「恩に着る!」
ウリザエルは一瞥し軽く頭を下げる
「いえ、そんな気になさらないでください。では早速、私だけでもご一緒致します。」
精霊に祝福されしエルフ族には体の何処かに刻印が施され生涯を濃霧の森に尽くすとされているが、追放されたウリザエルにはそれはない
そう、ウリザエルは訳があってエルフの族長から追放されている・・・
ーーーウリザエルと共に協力者はドルチェゲイス将軍の待つ拠点へ急ぎ向かう
「そろそろですね?ウリザエル様」
「あぁ、これで悲願が叶うよ」
濃霧の森を駆け巡り入り口にはドルチェゲイス将軍のテントが見えてくる
ザッ!シュタッ!
風を切るように移動する二人の姿が兵たちにも目視できた
「ドルチェゲイス将軍!どうやらエルフ族が到着したようです!」
「ふむ、どうやら思った以上に早かったようだな」
シュタッ
「待たせたな!ドルチェゲイス将軍!彼女が案内してくれる」
「ほぉ・・・さすがエルフ!素晴らしい」
ドルチェゲスがエルフの身体を嘗め回すように見る・・・それを感じたエルフは明らかに眉を顰める
ウリザエルの同志という事でなければ、今頃滅多打ちに射抜かれていることだろう
「ゴホンッ!ドルチェゲイス将軍、その辺で・・・顔合わせは終わりにし主要メンバーだけで向かうとしよう」
「うむ、そうだな!では手筈通り、私と副将軍と数名・・・で向かうとしよう」
何かを思い出したエルフが話しかける
「あー、すまん人族よ!ここより先は貴様らもよく知っている濃霧の森だ!精霊様に嫌われぬよう、最低限の身なりと武具で頼む!基本的に精霊様は貴金属を嫌うので、せめて甲冑は置いておけ!」
チッ仕方がないと言わんばかりに渋々、部下たちに甲冑や貴金属、体中に付けていた宝石類のアクセサリーを次々と預けていく
「よし、これで準備は出来た!すまぬが、エルフの女性よ!案内を頼む!」
「さて、ウリザエル様!参りましょう」
ドルチェゲイス将軍を華麗にスルーし、一行をエルフの里へと案内していく
道中、精霊に祝福されているエルフのおかげで霞はほとんどなくすんなりと進むことができた
「お、おぉ・・・あれがエルフの里か!これはまた絶景だな!」
すんなり向かうことができたとはいえ、森に不慣れな人族を連れ歩くとなると大変であったが、どうにかエルフの里目前まで無事来ることができた
「さてウリザエル様!現在、族長は守り神様の所へ行ってるため不在のはずです。その間、少し故郷に懐かしんでも良いでしょう、私は待機している同胞をこちらに呼んでまいります。」
「いや、人族も居る事だ。少し待機しておこう。案内ご苦労だったな」
「あっ!そうですね。失念してました。では私は行って参ります。」
「あぁ助かる感謝する!」
タタタタタッ
エルフは同胞の下へと走っていった
「ドルチェゲイス将軍・・・すまぬが、同胞が戻るまで待機を頼む」
「あぁ!うずうずして仕方がないが、ここは大人しく待つしかあるまい。」
「そうですね。将軍、ここは動いても仕方がないですね。」
将軍と副将軍は納得し他の者と待機することにする・・・
しばらくすると同胞を連れたエルフが戻ってきたので顔合わせをするウリザエル
「お待たせ致しました。ウリザエル様同胞の者です。」
「久しいな!我が無事ここへ帰還できたのは・・・・ザシュッ
「「なっ!?」」
「もう、いいだろうよ?この私がここまで待ったかいがあるものだな!」
ドルチェゲイス将軍がウリザエルの背後から木の鞘に納められていた小型ナイフを突き刺す
「ゴフッ!なっ、き、貴様・・・裏切った・・・な」
「ふふふ、裏切っただと?違うね。最初から貴様ら種族なんぞ信じておらぬわ!ゆけっ!」
あまりも衝撃的で現状を把握できないエルフたちをしり目に出撃の合図をする
「皆の者!将軍から強襲の合図がきた!制圧せよ!」
副将軍の言葉により濃霧の森入り口付近に置いてきたはずの居ない軍兵がエルフの里を襲い掛かる
どうやら一定の距離を付かず離れず付いてきたようだ
「きゃああああ!」「ぎゃぁあ!」
「フハハハハハッすべては計略通りだ!女子供はすべて商品だ!丁重に捕まえろよ!」
エルフの男はもともと少なく、突然の強襲にほとんど成す術なく・・・されるがまま
時は奇しくも、ラクシスが守り神の代替わりの義の最中、社のみに張った結界で耳に届くこともなく
帝国の強襲を許してしまうこととなった・・・
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