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アーサット王国
理由
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ーーーとある屋敷の入り口
スタッ
「ふぅ、やっとたどり着いたわい」
「おぃ!貴様何者だ!」
「バッ!お前何やっているこの方は主人様の大事なお客様だ!し、失礼しました治癒師、こいつはまだ新人なものであなた様をご存知ないんですよ。」
新人の頭を無理矢理下げさせるベテラン門兵
「そんなことはどうでもいいわい。さっさと案内せい!」
「ハッ」と敬礼し、この場を新兵に任せて治癒師を主人の元へ案内をする
「ここも、相変わらず辛気臭いとこよのぉ」
案内されつつも愚痴をこぼす治癒師
なにせ数年ぶりの帰還なのだから、愚痴も出るのかも知れない
コンコンッ
「入れ」
門兵が綺麗な装飾をされた扉をノックすると奥から声の低い男性の返答があったので、そのまま扉を開け「失礼します」と治癒師を連れて入る
部屋の中は書斎のような場所で少し薄暗く壁には一面本棚が置かれており様々な本が埋め尽くされている
きっと持ち主は博識なんだろうと安直に連想してしまう
「お前は下がってよい・・・」
案内をした門兵は持ち場にへ戻るよう促す
「久しいな、ようやく戻ったか。スギロム家専属治癒師・・・いや、ダンテリア家の治癒師よ!」
治癒師は被っていたフードを取り跪く
「お会いできて光栄です・・・中々報告も出来ず申し訳なかったですわい」
「ふふふっまぁ良い。進捗なんぞ定期会で手にとるように分かっておったからな!ハハハハッ」
「・・・それは何よりですじゃ」
先程まで笑っていたダンテリアは一瞬にして表情が無表情になる
「して、何しに参った?帰還にはまだ早い筈だが?」
跪く治癒師の表情は読み取れないが小刻みに震え冷や汗をかいてるように見える
「ハッそれが・・・」
「ん?まさか潰えたのか・・・?いや、それなら訃報が届いているはずだ・・・ま、まさか貴様!」
「ヒィッも、もう申し訳ありません。その事で報告に参りました。」
ビクッとしながら返答する
「あー、すまない。私は別に怒っているわけではないのだよ。分かってくれるかね?」
「は、はい」
「ただ、これほど長い年月あの呪いで苦しめる事ができていてあと少しあと少し・・・という所で、だ。なぜしくじった!のかを聞きたいのだよ、私はね。」
独特な言い回しをするダンテリア
「は、はい。」
「ふぅ・・・はいじゃわからんだろう。ん?」
「ご、ごもっともですじゃ・・・じ、実は英雄が帰還して魂呪蛇を解いてしもうてローザリーを始末する事になってしもうたのじゃ」
「ふむ、それで?」
「え?それで・・・?」
「そう、貴様はスギロムの妻から反魂呪が現れ近くにいた従者とローザリーを犠牲にして自身だけ助かりおめおめと私の元まで報告に来た・・・と?」
「え?な、なぜ・・・それを!?」
焦る治癒師
「気にするなもしものためにこの使い魔で監視してあっただけだ!」
「ゔっ、お、おたすけを・・・」
「ふふふっ何を焦っておる?私は寛大な方だと思うぞ?別に咎めようとは思っとらんよ。」
「ほ、ほんとですか?」
「そう、先程はついカッとなってしまったが、私のため長い間、誠心誠意を尽くしてくれた可愛い部下だ」
「あ、ありがとう!か、感謝しますのじゃ!」
「そうだろ?感謝してる、本当にな・・・」
ザシュッ
「ゴフッな、なぜ・・・」
治癒師の胸と口から血が溢れ出し倒れる
ダンテリアは使い魔を使い跪く背中から治癒師を始末した
「言っただろ?監視していたと!失敗する奴なんて用済みだ!ハハハハッ」
ふふふっしかし、反魂呪には焦ったが、これで私の所へ辿り着く事はないだろう
すべては王が悪いのだ
あの時、我が娘を捨てたアーサットめ
大切な人を亡くす辛さを味合うべきだったのだ・・・
そう我が愛おしい娘、近衛兵団長だったユリエスがあやつらの犠牲になるなんて許せぬ!
下唇を噛み締め手に力が入る
ーーーー数年前、まだアーサットが即位する前
ガシャガシャと軽装鎧を鳴らしながら騎馬するのが数名、岩肌の見える山々に囲まれた所に集まっている
「いやはや今年もやって参りましたな!」
ひとり茶色い羽根飾りのつけた甲冑を着た近衛兵が金縁の装飾と宝石が入った軽装鎧を着た人物に話しかける
「そうだな!実に良い日和だ!そう思わぬか?ユリエス?」
近衛兵団の中で一際、違う雰囲気を纏い赤い羽根飾りと赤いマントを1人だけつけているのがこの女騎士
ユリエス=ダンテリアである
「ハッ!左様でございますね。アーサット王子様、本日のハーピー狩りは実に有意義な時間となるでしょう!」
「実にそう思う。それにハーピー狩りは王族伝統でもあるから貴族らも来ておるようだな!」
そう言いながらも後方へ視線を向ける
「ガハハハッ王子様には参りましたな!わしが邪魔みたいに言いおって!まぁ伝統故、寛大に受け止めて貰いたいものですな!」
このズボラで赤い目とソフトモヒカンをした図体もデカい品のない笑い方をするのは上流貴族内でも稀有で有名なロイゾッド家の者で
彼は見た目通り己の拳のみでその地位を手に入れ伝統のハーピー狩りに同行できるまで上り詰めたのだ
「まぁ!他のひ弱な魔導頼りの貴族なんかよりわしと居るほうが安心じゃろうて!ガハハハッ」
ロイゾッドは一緒に来ている貴族に嫌味たらしく嘲笑う
「「なっ!失礼な!」」
ロイゾッドのあまりにも失礼な態度にイラつくが王子の手前、露骨な態度はとることもできない
「クククッまぁまぁ皆の者よそう苛立てるでない。ロイゾッドの者にそんな気品さなんて期待もできるまい」
「しっしかし王子様」
宥めるアーサットに不満を持ちつつ納得するほかないだろう
何せこの場の最高責任者でもあるのだから
「さてアーサット王子様、狩りの準備もできましたので号令をよろしくお願いいたします。」
「そうか!では我が父アルフォードの名の下、本日ハーピー狩りと相成った事に感謝し皆に自身の成長を見せ、女神の恩恵があらん事を祈る!」
こうして王族伝統のハーピー狩りをアーサット筆頭に近衛団長とロイゾッドで開始した
他の近衛兵は各ポイントに配置されハーピーを追い込む役となり、他の上流貴族はアーサット王子の狩りを観戦する
スタッ
「ふぅ、やっとたどり着いたわい」
「おぃ!貴様何者だ!」
「バッ!お前何やっているこの方は主人様の大事なお客様だ!し、失礼しました治癒師、こいつはまだ新人なものであなた様をご存知ないんですよ。」
新人の頭を無理矢理下げさせるベテラン門兵
「そんなことはどうでもいいわい。さっさと案内せい!」
「ハッ」と敬礼し、この場を新兵に任せて治癒師を主人の元へ案内をする
「ここも、相変わらず辛気臭いとこよのぉ」
案内されつつも愚痴をこぼす治癒師
なにせ数年ぶりの帰還なのだから、愚痴も出るのかも知れない
コンコンッ
「入れ」
門兵が綺麗な装飾をされた扉をノックすると奥から声の低い男性の返答があったので、そのまま扉を開け「失礼します」と治癒師を連れて入る
部屋の中は書斎のような場所で少し薄暗く壁には一面本棚が置かれており様々な本が埋め尽くされている
きっと持ち主は博識なんだろうと安直に連想してしまう
「お前は下がってよい・・・」
案内をした門兵は持ち場にへ戻るよう促す
「久しいな、ようやく戻ったか。スギロム家専属治癒師・・・いや、ダンテリア家の治癒師よ!」
治癒師は被っていたフードを取り跪く
「お会いできて光栄です・・・中々報告も出来ず申し訳なかったですわい」
「ふふふっまぁ良い。進捗なんぞ定期会で手にとるように分かっておったからな!ハハハハッ」
「・・・それは何よりですじゃ」
先程まで笑っていたダンテリアは一瞬にして表情が無表情になる
「して、何しに参った?帰還にはまだ早い筈だが?」
跪く治癒師の表情は読み取れないが小刻みに震え冷や汗をかいてるように見える
「ハッそれが・・・」
「ん?まさか潰えたのか・・・?いや、それなら訃報が届いているはずだ・・・ま、まさか貴様!」
「ヒィッも、もう申し訳ありません。その事で報告に参りました。」
ビクッとしながら返答する
「あー、すまない。私は別に怒っているわけではないのだよ。分かってくれるかね?」
「は、はい」
「ただ、これほど長い年月あの呪いで苦しめる事ができていてあと少しあと少し・・・という所で、だ。なぜしくじった!のかを聞きたいのだよ、私はね。」
独特な言い回しをするダンテリア
「は、はい。」
「ふぅ・・・はいじゃわからんだろう。ん?」
「ご、ごもっともですじゃ・・・じ、実は英雄が帰還して魂呪蛇を解いてしもうてローザリーを始末する事になってしもうたのじゃ」
「ふむ、それで?」
「え?それで・・・?」
「そう、貴様はスギロムの妻から反魂呪が現れ近くにいた従者とローザリーを犠牲にして自身だけ助かりおめおめと私の元まで報告に来た・・・と?」
「え?な、なぜ・・・それを!?」
焦る治癒師
「気にするなもしものためにこの使い魔で監視してあっただけだ!」
「ゔっ、お、おたすけを・・・」
「ふふふっ何を焦っておる?私は寛大な方だと思うぞ?別に咎めようとは思っとらんよ。」
「ほ、ほんとですか?」
「そう、先程はついカッとなってしまったが、私のため長い間、誠心誠意を尽くしてくれた可愛い部下だ」
「あ、ありがとう!か、感謝しますのじゃ!」
「そうだろ?感謝してる、本当にな・・・」
ザシュッ
「ゴフッな、なぜ・・・」
治癒師の胸と口から血が溢れ出し倒れる
ダンテリアは使い魔を使い跪く背中から治癒師を始末した
「言っただろ?監視していたと!失敗する奴なんて用済みだ!ハハハハッ」
ふふふっしかし、反魂呪には焦ったが、これで私の所へ辿り着く事はないだろう
すべては王が悪いのだ
あの時、我が娘を捨てたアーサットめ
大切な人を亡くす辛さを味合うべきだったのだ・・・
そう我が愛おしい娘、近衛兵団長だったユリエスがあやつらの犠牲になるなんて許せぬ!
下唇を噛み締め手に力が入る
ーーーー数年前、まだアーサットが即位する前
ガシャガシャと軽装鎧を鳴らしながら騎馬するのが数名、岩肌の見える山々に囲まれた所に集まっている
「いやはや今年もやって参りましたな!」
ひとり茶色い羽根飾りのつけた甲冑を着た近衛兵が金縁の装飾と宝石が入った軽装鎧を着た人物に話しかける
「そうだな!実に良い日和だ!そう思わぬか?ユリエス?」
近衛兵団の中で一際、違う雰囲気を纏い赤い羽根飾りと赤いマントを1人だけつけているのがこの女騎士
ユリエス=ダンテリアである
「ハッ!左様でございますね。アーサット王子様、本日のハーピー狩りは実に有意義な時間となるでしょう!」
「実にそう思う。それにハーピー狩りは王族伝統でもあるから貴族らも来ておるようだな!」
そう言いながらも後方へ視線を向ける
「ガハハハッ王子様には参りましたな!わしが邪魔みたいに言いおって!まぁ伝統故、寛大に受け止めて貰いたいものですな!」
このズボラで赤い目とソフトモヒカンをした図体もデカい品のない笑い方をするのは上流貴族内でも稀有で有名なロイゾッド家の者で
彼は見た目通り己の拳のみでその地位を手に入れ伝統のハーピー狩りに同行できるまで上り詰めたのだ
「まぁ!他のひ弱な魔導頼りの貴族なんかよりわしと居るほうが安心じゃろうて!ガハハハッ」
ロイゾッドは一緒に来ている貴族に嫌味たらしく嘲笑う
「「なっ!失礼な!」」
ロイゾッドのあまりにも失礼な態度にイラつくが王子の手前、露骨な態度はとることもできない
「クククッまぁまぁ皆の者よそう苛立てるでない。ロイゾッドの者にそんな気品さなんて期待もできるまい」
「しっしかし王子様」
宥めるアーサットに不満を持ちつつ納得するほかないだろう
何せこの場の最高責任者でもあるのだから
「さてアーサット王子様、狩りの準備もできましたので号令をよろしくお願いいたします。」
「そうか!では我が父アルフォードの名の下、本日ハーピー狩りと相成った事に感謝し皆に自身の成長を見せ、女神の恩恵があらん事を祈る!」
こうして王族伝統のハーピー狩りをアーサット筆頭に近衛団長とロイゾッドで開始した
他の近衛兵は各ポイントに配置されハーピーを追い込む役となり、他の上流貴族はアーサット王子の狩りを観戦する
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