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原因とその先
正体
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3人が出し切った全力の攻撃
エメレッタとポセイラスの攻撃の影響で一瞬、ラクシス(?)の姿が見づらくなる
徐々に視界が戻って人影も見えて来る
「まぁ、大した事なんてないんだけどね。」
無傷に立ってあっけらかんと述べるラクシス(?)
「そ、そんな・・・」
「あ、有り得ない・・・」
「つ、強すぎるにゃ。」
3人はそれぞれ絶望する
「だって・・・僕、海神の創造物だよ?相性が最悪でしょう?」
海神の創造物と名乗ったラクシスによく似た男は笑いながらフードを外して答えた
「そ、そんな馬鹿な・・・!?」
驚愕するポセイラス
「にゃ!?」
「!?」
ぎんた、エメレッタに至っては理解すら出来ていない
「さすがにその片手剣を振るうだけはある。」
ウンウンと頷く海神の創造物
「ま、まさか・・・水の民の御伽話に登場する名前が出てくるとは・・・」
困惑するポセイラス
「まぁ・・・そのまさかだよ。ちなみにこの姿は君たちの思うラクシス様をイメージした姿でその片手剣なんて僕が作った奴だしね。」
淡々と答えていく
「え!?ちょっと待ってください。理解できていません。ぎんたさんなんて固まっています。」
「にゃ・・・」
情報過多で追いつけないエメレッタとぎんた
「まぁ、そうなるよね・・・。さて、何から説明しようか。」
アゴに手を当て少し考えて海神の創造物は話を続けた
「よし、まずは私について話そうか。遥か昔、水の民が崇拝していた神がいてね。その神の名前は海を統べる神・・・私を造った張本人で海を創造したとも言われる存在で、私が代わりこの海を護っている」
嬉しそうに語り続ける
「・・・そうなんですね。」
「なるほどにゃ?」
「なるほど?」
エメレッタ、ぎんた、ポセイラスはそれぞれ反応する
「まぁ、腑に落ちないのは分かるさ。だが、事実なわけで水の民に秘宝を授けたのもこの私だ。それに、ここに居る理由としては生みの親の指示でもあるんだ。」
腑に落ちない表情をしたままの3人を気にする事なく海神の創造物は口元に人差し指を立てて静かに口にする
「もうひとつ、滅びた水の民の生き残りがここに来たのなら力を授けなさいという事も受けている」
「えっ!?」
「にゃ!?」
「・・・力?」
驚く2人と反応に戸惑いながらも期待に満ちた目をするポセイラス
「ただ・・・先の手合わせ(?)で見た限りでは、君の実力はギリギリ及第点といったところ・・・うまくこれを取り込めるかが気掛かりになる」
「・・・どういう事で?」
話を呑みこめれないポセイラスに「力を求めるか?」と問いかける海神の創造物
瞼を閉じてゆっくりと息を吸って吐いた後、頷いて承諾する
「ふふふ、その覚悟は称賛しよう。水の民が滅んで20年と少し・・・この地に留まるよう命を受け聊か退屈であったけど・・・まぁいいよ。君に会えたんだ。悔いはない。」
子どものように嬉しそうな表情をした後に一変、真面目で鋭い目つきになる海神の創造物は続けた
「いくよ?」
それに再度、頷いて答えたポセイラス
その直後、海神の創造物の姿が音を立てて変化する
とろっ、ブワッ・・・
「「!?」」
目の前で起きた現象に3人は目を疑った
海神の創造物が水になって球体に変貌したのだから
「さぁ、触れたまえ」
球体から聞こえた声にポセイラスは恐る恐る手を近づけ
触れた瞬間、球体から伸びた複数の触手状の物にポセイラスの身体が突き刺さって襲う
「・・・@#△τ!?」
あまりの苦痛にその場で崩れ落ち表情が歪み声にならない声をあげる
「・・・」
2人が心配しようにも声を掛けるのも気が引けるほど、ポセイラスの様が無残で残酷になっている
足元には赤黒い血の池ができていて更に2人は触れる事を躊躇ってしまう
ただ、ただ・・・何も出来ない時間だけが過ぎていく
やがて静寂となった空間の中
涙を浮かべ、今にも泣きそうになるエメレッタとじっと堪えるぎんた
死んでしまったのではないか?と見間違うほど、ピクリとも動かないポセイラス
しかし、助けようにもこの空間を支配する近寄れない独特の雰囲気が2人の身動きを封じている
動けない
ガハッ・・・ヒュー、ヒュー
動かなかったポセイラスが突如、口から血を吐き、空気を肺へ送る為に呼吸する
「だ、大丈夫かにゃ!?」
「大丈夫ですか!?」
無我夢中になって駆け寄り、身体で呼吸をして余裕のない状態のポセイラスを2人で抱き上げる
「ゥ・・・ハァハァ・・・」
落ち着くまで見守る2人
「・・・ハァハァ」
ポセイラスはゴクリッと生唾を飲んで少しずつ落ち着いていった
「あ、ありがとう・・・もう大丈夫だから」
ぎんたの肩に手を置いて起き上がって感謝をする
「本当に大丈夫ですか?」
目を真っ赤にしたまま心配をするエメレッタ
「本当に大丈夫かにゃ!?」
心配をしてポセイラスの顔を見たぎんたが驚いた
金の長髪をしていたポセイラスの髪が青く短くなっていて少しやつれていたのだから
エメレッタとポセイラスの攻撃の影響で一瞬、ラクシス(?)の姿が見づらくなる
徐々に視界が戻って人影も見えて来る
「まぁ、大した事なんてないんだけどね。」
無傷に立ってあっけらかんと述べるラクシス(?)
「そ、そんな・・・」
「あ、有り得ない・・・」
「つ、強すぎるにゃ。」
3人はそれぞれ絶望する
「だって・・・僕、海神の創造物だよ?相性が最悪でしょう?」
海神の創造物と名乗ったラクシスによく似た男は笑いながらフードを外して答えた
「そ、そんな馬鹿な・・・!?」
驚愕するポセイラス
「にゃ!?」
「!?」
ぎんた、エメレッタに至っては理解すら出来ていない
「さすがにその片手剣を振るうだけはある。」
ウンウンと頷く海神の創造物
「ま、まさか・・・水の民の御伽話に登場する名前が出てくるとは・・・」
困惑するポセイラス
「まぁ・・・そのまさかだよ。ちなみにこの姿は君たちの思うラクシス様をイメージした姿でその片手剣なんて僕が作った奴だしね。」
淡々と答えていく
「え!?ちょっと待ってください。理解できていません。ぎんたさんなんて固まっています。」
「にゃ・・・」
情報過多で追いつけないエメレッタとぎんた
「まぁ、そうなるよね・・・。さて、何から説明しようか。」
アゴに手を当て少し考えて海神の創造物は話を続けた
「よし、まずは私について話そうか。遥か昔、水の民が崇拝していた神がいてね。その神の名前は海を統べる神・・・私を造った張本人で海を創造したとも言われる存在で、私が代わりこの海を護っている」
嬉しそうに語り続ける
「・・・そうなんですね。」
「なるほどにゃ?」
「なるほど?」
エメレッタ、ぎんた、ポセイラスはそれぞれ反応する
「まぁ、腑に落ちないのは分かるさ。だが、事実なわけで水の民に秘宝を授けたのもこの私だ。それに、ここに居る理由としては生みの親の指示でもあるんだ。」
腑に落ちない表情をしたままの3人を気にする事なく海神の創造物は口元に人差し指を立てて静かに口にする
「もうひとつ、滅びた水の民の生き残りがここに来たのなら力を授けなさいという事も受けている」
「えっ!?」
「にゃ!?」
「・・・力?」
驚く2人と反応に戸惑いながらも期待に満ちた目をするポセイラス
「ただ・・・先の手合わせ(?)で見た限りでは、君の実力はギリギリ及第点といったところ・・・うまくこれを取り込めるかが気掛かりになる」
「・・・どういう事で?」
話を呑みこめれないポセイラスに「力を求めるか?」と問いかける海神の創造物
瞼を閉じてゆっくりと息を吸って吐いた後、頷いて承諾する
「ふふふ、その覚悟は称賛しよう。水の民が滅んで20年と少し・・・この地に留まるよう命を受け聊か退屈であったけど・・・まぁいいよ。君に会えたんだ。悔いはない。」
子どものように嬉しそうな表情をした後に一変、真面目で鋭い目つきになる海神の創造物は続けた
「いくよ?」
それに再度、頷いて答えたポセイラス
その直後、海神の創造物の姿が音を立てて変化する
とろっ、ブワッ・・・
「「!?」」
目の前で起きた現象に3人は目を疑った
海神の創造物が水になって球体に変貌したのだから
「さぁ、触れたまえ」
球体から聞こえた声にポセイラスは恐る恐る手を近づけ
触れた瞬間、球体から伸びた複数の触手状の物にポセイラスの身体が突き刺さって襲う
「・・・@#△τ!?」
あまりの苦痛にその場で崩れ落ち表情が歪み声にならない声をあげる
「・・・」
2人が心配しようにも声を掛けるのも気が引けるほど、ポセイラスの様が無残で残酷になっている
足元には赤黒い血の池ができていて更に2人は触れる事を躊躇ってしまう
ただ、ただ・・・何も出来ない時間だけが過ぎていく
やがて静寂となった空間の中
涙を浮かべ、今にも泣きそうになるエメレッタとじっと堪えるぎんた
死んでしまったのではないか?と見間違うほど、ピクリとも動かないポセイラス
しかし、助けようにもこの空間を支配する近寄れない独特の雰囲気が2人の身動きを封じている
動けない
ガハッ・・・ヒュー、ヒュー
動かなかったポセイラスが突如、口から血を吐き、空気を肺へ送る為に呼吸する
「だ、大丈夫かにゃ!?」
「大丈夫ですか!?」
無我夢中になって駆け寄り、身体で呼吸をして余裕のない状態のポセイラスを2人で抱き上げる
「ゥ・・・ハァハァ・・・」
落ち着くまで見守る2人
「・・・ハァハァ」
ポセイラスはゴクリッと生唾を飲んで少しずつ落ち着いていった
「あ、ありがとう・・・もう大丈夫だから」
ぎんたの肩に手を置いて起き上がって感謝をする
「本当に大丈夫ですか?」
目を真っ赤にしたまま心配をするエメレッタ
「本当に大丈夫かにゃ!?」
心配をしてポセイラスの顔を見たぎんたが驚いた
金の長髪をしていたポセイラスの髪が青く短くなっていて少しやつれていたのだから
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