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Capitulo 2 ~en Mexico~
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テーブルの上にはすでに沢山の料理が並んでいた。その料理の名前を一つ一つ言い当てる事は出来ないが、ブリトーやワカモーレは日本でもよく目にするものだ。
農園の一角にはアントニオ達が暮らす屋敷があった。アントニオに招待された昼食。屋敷の庭のテーブルに腰を下ろした時には、アントニオの両親、ファンとアナは席に着き、奥さんであるアンヘラが忙しそうに料理を運んでいた。
三歳の双子はどこだ? 周りを見回した時。
「わっ! びっくりした」
テルが大きな声を上げた。
双子のファン・ミゲルとファン・ルイスはテーブルの下に隠れていたようで、腰掛けた途端のテルの足にそれぞれが抱き付いたようだ。テルの股の間から顔を覗かせる双子に、アントニオが𠮟責の声を上げるが、双子は聞く耳を持っていないらしい。
「……申し訳ない。悪戯盛りと言うか、全く親の言う事を聞かなくて」
畑で見せていた顔とはまるで別人の情けない顔をアントニオが作る。
「何を言っているのよ。ちゃんとこの子達は言う事を聞くわよ。ほら、ファン・ミゲル、ファン・ルイス。椅子に座りなさい」
アナが声を掛けると双子は大人しく自分達の席に着いた。アントニオの顔が更に情けなくなっていく。
「……あなたが普段からしっかり躾けないからでしょ? 私やアンヘラの言う事はちゃんと聞くわよ。もう本当この家の男達ときたら。……お客様の前なんだからしっかりおし!」
アントニオとアナの表情でテルにもそのニュアンスは伝わったようだ。
「俺が驚いてしまったからだよね?」
不安そうに顔を窺ってくる。あの状況で驚くなと言う方が無理だろ? そう返そうと口を開いた時。大皿に載せられた仔豚が目の前に運ばれてきた。
「さあさあ、この子達の悪戯はいつもの事じゃない。仔豚が焼きあがったから、切り分けてちょうだい」
アンヘラがアントニオにナイフを差し出している。何事もなかったように振舞うアンヘラにアントニオの顔も戻っていた。
「今朝からじっくり時間を掛けて丸焼きにした仔豚だから、味は保証付きだ。それにアンヘラの料理は最高なんだ」
母親の前で奥さんを褒めていいものかと少し不安にもなったが、アナは何も気にしていない様子で、隣に座るファンのグラスにワインを注いでいる。そう言えばまだファンの声は聞いていない。アントニオが言ったように本当に寡黙なようだ。
「こんなご馳走を振舞って頂いて、本当muchas gracias」
グラシアスと言った単語がテルの耳にも入ったようで、何度も頭を下げながら「グラシアス」と続いている。
そんなテルの姿が可笑しいからか、またテルにちょっかいを出そうとしているのか、双子がテーブルの下にまた潜り込んだ。
「ファン・ミゲル! ファン・ルイス!」
アンヘルの声に驚いた双子が、びくっと体を撥ねさせ大人しく席へと戻る。
どこにでもある家族の光景にただただ目が細くなるだけだ。親子関係なんてものは国が変わっても変わらないらしい。ふと自身の子供時代を思い出したが、そこにあるのは躾に厳しかったが常に優しく接してくれた母、陽子と、寡黙な父、明の姿だ。
アントニオに取り分けられた仔豚にナイフとフォークを刺す。仔豚の丸焼きなんて物を口にした事はあっただろうか。口に入れた途端に広がる香ばしい匂いに、脳まで喜んでいるのが分かる。初めての味覚にゆっくり味わえよと、脳が指令を出してくる。
「さあ、ワインも飲んでくれ」
ファンの前にあったボトルをアントニオが手にする。こんな美味い料理にワインだなんて、こんな幸せな時間があっていいものだろうか。だがそんな幸せな時間を引き裂く音が遠くから近付いてきていた。
「……サイレンかな」
「サイレンみたいだな」
テルもその音に気付いているようだ。だがアントニオはじめ家族の誰一人、そんな音を気にする様子もない。
何も聞こえないと言った顔で各々に仔豚を口に運んでいる。確かに日本に比べ、犯罪率の高いメキシコではサイレンの音なんてものは日常なのかもしれない。聞き慣れた音にいちいち反応を示す必要はないのだろう。
「さあ、さあ。飲んでくれ」
目の前にはたっぷり注がれたワインだ。それに初めて味わう仔豚の丸焼きがある。サイレンなんてものは気にせず、郷に入っては郷に従うべきだろう。折角招待された昼食だ。日本に帰ればメキシコでの素晴らしい思い出となるだろう。
「……梗佑君」
グラスを口へと運ぼうとした時、テルが少し怯えた声を出した。テルはまだサイレンを気にしている様子だ。
「どうした?」
「サイレン止んだ。この近くみたい」
赤ワインを一口含み、耳を澄ますと、確かに近付いてきていると思ったサイレンは止んでいた。この近くで何かあったのかもしれないが、住民のアントニオ達がいるのだから何も心配はないだろう。ふとそんな考えが浮かんだ時だ。
「何を呑気に飯なんか食っているんだ?」
対面に座るアントニオを黒い制服を着た男二人が挟んだ。黒い制服の上にはグレーのメッシュのチョッキ。そのチョッキの胸元、POLICIAの文字を見なくても、男達が警察官である事は一目瞭然だ。
「日本からの客人と食事中なんだ。くだらない用件なら後にしてくれないか」
顔見知りなのか、警察官にも臆する事ないアントニオがブリトーを押し込む。
「そいつらも日本人なのか?」
警察官の一人がテーブル越しに睨んできたが、その言葉の違和感が引っ掛かる。
だがそれよりも、警察と言う職業柄、仕方ないのかもしれないが、見定めるように視線で嘗められるのは不快でしかない。だが込み入ったスペイン語を理解できないテルは更に不快感を味わっているかもしれない。
「……とにかく昼食くらいゆっくり楽しませろよ」
蠅でも追い払うように、二人の警察官を手で払うアントニオ。
「分かったよ。子供達もいるから、ここでは話したくなかったんだがな……」
顔を向けさせるためか、警察官の一人がアントニオの肩をぐっと押さえつけた。
「Asesinato de un hombre」
耳を疑ったからか、咄嗟にその言葉の意味が浮かばなかった。だがアントニオの驚いた表情に、疑う余地がない事を教えられる。
——ASESINATO.
「誰が殺されたんだ? どこで殺されたんだ?」
アントニオは冷静だった。殺人事件なんてものも頻繁に起こる町なのだろうか? アントニオの冷静さが怖くもあるが、ファンにしろ、アナにしろ、アンヘラにしろ然程騒ぎ立てる様子は見せない。
だが警察官の次の一言に、アントニオの顔は歪み、他の家族達の表情も険しいものに変わった。
「……クリオの荷詰め工場だ」
「どう言う事だ? まさかクリオが?」
「いや、違う。安心しろ。クリオが第一発見者ではあるが、殺されたのは日本人の男だ」
ようやくさっきの違和感を解明できた。
そいつらも……。
日本人の男が殺された。だから目の前にした日本人を見定めていたのだ。
「梗佑、テル。申し訳ない。食事の最中だが私は行かなければならない。クリオの荷詰め工場で殺人だなんて。クリオの事も心配だし」
アントニオが胸でクロスを切っている。だがそんなアントニオを真似た訳ではなく、隣に座るテルも胸でクロスを切っていた。
「……クリオと言うのは?」
「ああ、荷詰め工場の工場長だ。私の畑の花はすべてクリオの工場から出荷しているんだ。それに工場には私も出資している。半分は私の工場とも言えるんだ」
アントニオの顔には焦りの色が見え始めていた。クリオと言う人物がアントニオ自身にとっても、アントニオの生業にとっても、重要な位置を占めているんだと理解できる。さっきクロスを切っていたテルを盗み見ると、アントニオ以上の焦りを顔に写していた。不穏な空気は充分に感じ取っているだろう。だが事の本質はまだ見えていないはずだ。
「テル……」
「ああ、梗佑君。何があったの? 誰か死んだの?」
——日本人の男。
すぐに浮かぶのは安田だ。
「アントニオも出資をしている荷詰め工場で殺人事件が起こったみたいだ。クリオと言う工場長が第一発見者で、……殺されたのは日本人の男らしい」
大きく見開いたテルの目の奥に安田の顔が見えたようだった。こんな小さな町で日本人の男と聞かされればすぐに安田を思い浮かべるだろう。
「……まさか」
昨日の夜、そして病院で。二度会っただけの男だ。しかも昨日の悪態には辟易する。だがテルにとっては長年勤めた花屋で世話になって来ているはずだ。もしも本当に発見された男が保田であったなら、どんな顔をテルに向ければいいのだろうか。
「……梗佑、テル。申し訳ない」
アントニオが席を立つ。
「……二人にも一緒に来るようにと」
警察官達がアントニオに何を耳打ちしたかは聞こえてはいなかったが、アントニオの顔には苦渋が浮かんでいた。
何故殺害現場へと同行させられなければいけないのだろうか。確かに殺害された男と同じ日本人ではある。ただそれだけの事が理由になるのだろうか。だが席を立ったアントニオに続かない理由もない。もしこんな所で下らない拒否をすれば、おかしな方向へ話が流れてしまうかもしれない。
農園の一角にはアントニオ達が暮らす屋敷があった。アントニオに招待された昼食。屋敷の庭のテーブルに腰を下ろした時には、アントニオの両親、ファンとアナは席に着き、奥さんであるアンヘラが忙しそうに料理を運んでいた。
三歳の双子はどこだ? 周りを見回した時。
「わっ! びっくりした」
テルが大きな声を上げた。
双子のファン・ミゲルとファン・ルイスはテーブルの下に隠れていたようで、腰掛けた途端のテルの足にそれぞれが抱き付いたようだ。テルの股の間から顔を覗かせる双子に、アントニオが𠮟責の声を上げるが、双子は聞く耳を持っていないらしい。
「……申し訳ない。悪戯盛りと言うか、全く親の言う事を聞かなくて」
畑で見せていた顔とはまるで別人の情けない顔をアントニオが作る。
「何を言っているのよ。ちゃんとこの子達は言う事を聞くわよ。ほら、ファン・ミゲル、ファン・ルイス。椅子に座りなさい」
アナが声を掛けると双子は大人しく自分達の席に着いた。アントニオの顔が更に情けなくなっていく。
「……あなたが普段からしっかり躾けないからでしょ? 私やアンヘラの言う事はちゃんと聞くわよ。もう本当この家の男達ときたら。……お客様の前なんだからしっかりおし!」
アントニオとアナの表情でテルにもそのニュアンスは伝わったようだ。
「俺が驚いてしまったからだよね?」
不安そうに顔を窺ってくる。あの状況で驚くなと言う方が無理だろ? そう返そうと口を開いた時。大皿に載せられた仔豚が目の前に運ばれてきた。
「さあさあ、この子達の悪戯はいつもの事じゃない。仔豚が焼きあがったから、切り分けてちょうだい」
アンヘラがアントニオにナイフを差し出している。何事もなかったように振舞うアンヘラにアントニオの顔も戻っていた。
「今朝からじっくり時間を掛けて丸焼きにした仔豚だから、味は保証付きだ。それにアンヘラの料理は最高なんだ」
母親の前で奥さんを褒めていいものかと少し不安にもなったが、アナは何も気にしていない様子で、隣に座るファンのグラスにワインを注いでいる。そう言えばまだファンの声は聞いていない。アントニオが言ったように本当に寡黙なようだ。
「こんなご馳走を振舞って頂いて、本当muchas gracias」
グラシアスと言った単語がテルの耳にも入ったようで、何度も頭を下げながら「グラシアス」と続いている。
そんなテルの姿が可笑しいからか、またテルにちょっかいを出そうとしているのか、双子がテーブルの下にまた潜り込んだ。
「ファン・ミゲル! ファン・ルイス!」
アンヘルの声に驚いた双子が、びくっと体を撥ねさせ大人しく席へと戻る。
どこにでもある家族の光景にただただ目が細くなるだけだ。親子関係なんてものは国が変わっても変わらないらしい。ふと自身の子供時代を思い出したが、そこにあるのは躾に厳しかったが常に優しく接してくれた母、陽子と、寡黙な父、明の姿だ。
アントニオに取り分けられた仔豚にナイフとフォークを刺す。仔豚の丸焼きなんて物を口にした事はあっただろうか。口に入れた途端に広がる香ばしい匂いに、脳まで喜んでいるのが分かる。初めての味覚にゆっくり味わえよと、脳が指令を出してくる。
「さあ、ワインも飲んでくれ」
ファンの前にあったボトルをアントニオが手にする。こんな美味い料理にワインだなんて、こんな幸せな時間があっていいものだろうか。だがそんな幸せな時間を引き裂く音が遠くから近付いてきていた。
「……サイレンかな」
「サイレンみたいだな」
テルもその音に気付いているようだ。だがアントニオはじめ家族の誰一人、そんな音を気にする様子もない。
何も聞こえないと言った顔で各々に仔豚を口に運んでいる。確かに日本に比べ、犯罪率の高いメキシコではサイレンの音なんてものは日常なのかもしれない。聞き慣れた音にいちいち反応を示す必要はないのだろう。
「さあ、さあ。飲んでくれ」
目の前にはたっぷり注がれたワインだ。それに初めて味わう仔豚の丸焼きがある。サイレンなんてものは気にせず、郷に入っては郷に従うべきだろう。折角招待された昼食だ。日本に帰ればメキシコでの素晴らしい思い出となるだろう。
「……梗佑君」
グラスを口へと運ぼうとした時、テルが少し怯えた声を出した。テルはまだサイレンを気にしている様子だ。
「どうした?」
「サイレン止んだ。この近くみたい」
赤ワインを一口含み、耳を澄ますと、確かに近付いてきていると思ったサイレンは止んでいた。この近くで何かあったのかもしれないが、住民のアントニオ達がいるのだから何も心配はないだろう。ふとそんな考えが浮かんだ時だ。
「何を呑気に飯なんか食っているんだ?」
対面に座るアントニオを黒い制服を着た男二人が挟んだ。黒い制服の上にはグレーのメッシュのチョッキ。そのチョッキの胸元、POLICIAの文字を見なくても、男達が警察官である事は一目瞭然だ。
「日本からの客人と食事中なんだ。くだらない用件なら後にしてくれないか」
顔見知りなのか、警察官にも臆する事ないアントニオがブリトーを押し込む。
「そいつらも日本人なのか?」
警察官の一人がテーブル越しに睨んできたが、その言葉の違和感が引っ掛かる。
だがそれよりも、警察と言う職業柄、仕方ないのかもしれないが、見定めるように視線で嘗められるのは不快でしかない。だが込み入ったスペイン語を理解できないテルは更に不快感を味わっているかもしれない。
「……とにかく昼食くらいゆっくり楽しませろよ」
蠅でも追い払うように、二人の警察官を手で払うアントニオ。
「分かったよ。子供達もいるから、ここでは話したくなかったんだがな……」
顔を向けさせるためか、警察官の一人がアントニオの肩をぐっと押さえつけた。
「Asesinato de un hombre」
耳を疑ったからか、咄嗟にその言葉の意味が浮かばなかった。だがアントニオの驚いた表情に、疑う余地がない事を教えられる。
——ASESINATO.
「誰が殺されたんだ? どこで殺されたんだ?」
アントニオは冷静だった。殺人事件なんてものも頻繁に起こる町なのだろうか? アントニオの冷静さが怖くもあるが、ファンにしろ、アナにしろ、アンヘラにしろ然程騒ぎ立てる様子は見せない。
だが警察官の次の一言に、アントニオの顔は歪み、他の家族達の表情も険しいものに変わった。
「……クリオの荷詰め工場だ」
「どう言う事だ? まさかクリオが?」
「いや、違う。安心しろ。クリオが第一発見者ではあるが、殺されたのは日本人の男だ」
ようやくさっきの違和感を解明できた。
そいつらも……。
日本人の男が殺された。だから目の前にした日本人を見定めていたのだ。
「梗佑、テル。申し訳ない。食事の最中だが私は行かなければならない。クリオの荷詰め工場で殺人だなんて。クリオの事も心配だし」
アントニオが胸でクロスを切っている。だがそんなアントニオを真似た訳ではなく、隣に座るテルも胸でクロスを切っていた。
「……クリオと言うのは?」
「ああ、荷詰め工場の工場長だ。私の畑の花はすべてクリオの工場から出荷しているんだ。それに工場には私も出資している。半分は私の工場とも言えるんだ」
アントニオの顔には焦りの色が見え始めていた。クリオと言う人物がアントニオ自身にとっても、アントニオの生業にとっても、重要な位置を占めているんだと理解できる。さっきクロスを切っていたテルを盗み見ると、アントニオ以上の焦りを顔に写していた。不穏な空気は充分に感じ取っているだろう。だが事の本質はまだ見えていないはずだ。
「テル……」
「ああ、梗佑君。何があったの? 誰か死んだの?」
——日本人の男。
すぐに浮かぶのは安田だ。
「アントニオも出資をしている荷詰め工場で殺人事件が起こったみたいだ。クリオと言う工場長が第一発見者で、……殺されたのは日本人の男らしい」
大きく見開いたテルの目の奥に安田の顔が見えたようだった。こんな小さな町で日本人の男と聞かされればすぐに安田を思い浮かべるだろう。
「……まさか」
昨日の夜、そして病院で。二度会っただけの男だ。しかも昨日の悪態には辟易する。だがテルにとっては長年勤めた花屋で世話になって来ているはずだ。もしも本当に発見された男が保田であったなら、どんな顔をテルに向ければいいのだろうか。
「……梗佑、テル。申し訳ない」
アントニオが席を立つ。
「……二人にも一緒に来るようにと」
警察官達がアントニオに何を耳打ちしたかは聞こえてはいなかったが、アントニオの顔には苦渋が浮かんでいた。
何故殺害現場へと同行させられなければいけないのだろうか。確かに殺害された男と同じ日本人ではある。ただそれだけの事が理由になるのだろうか。だが席を立ったアントニオに続かない理由もない。もしこんな所で下らない拒否をすれば、おかしな方向へ話が流れてしまうかもしれない。
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