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第3章 始まりの終わり(加藤航基)
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どんよりとした空を幾ら見上げても生まれた町への郷愁なんて湧いてこなかった。
それなのに同じ岐阜出身だと言う、同郷の亨にいつしか心の全てを持っていかれていた。
もし亨が同郷でなければ心を持っていかれる事もなかったのかもしれない。
何一つ執着するものを持っていなかった筈が簡単に亨への執着が生まれた。その執着は亨自身に同郷と言う、郷愁が入り混じったものとして捉えるのが一番正しいとも思えた。
「一週間も無断で休んですみませんでした」
いつもと同じ様に出勤していた耳に飛び込んできたのはやけに潔い声だった。
開店の三十分前。まだ六時半ではあったが特に行く所も用事もなく、早々と出勤し幾つか並んだ椅子の一番奥に腰を掛けていた。
「トオル。連絡もくれなくて、どうしたの?」
開店準備の手を休めマスターが声を掛けている。
「本当にすみません。妹が交通事故に遭ったって連絡が入って、高山に、岐阜に帰っていたんです。連絡しないとって、そう思いながらも、妹の事で頭がいっぱいで。本当にすみませんでした」
「妹さんは大丈夫なの?」
「まだ目は覚まさないんですが、詳しい検査はこれからで。本当すみませんでした。勝手なのは分かっていますが、また俺を雇ってもらえませんか? お願いします」
「改まらなくてもいいわよ。事情が事情なんだし。でもね、あなたが妹さんの事を心配するように、ここにはあなたの事を心配する人間もいるって事は忘れないでね」
「はい、分かりました。本当にすみませんでした」
意味もなく携帯電話を開閉していた耳に岐阜と言う地名だけが引っ掛かった。
マスターにトオルと呼ばれたボーイの顔には見覚えがあった。話をした事はなかったがここで毎日顔を合わせはしていた。ただ一週間も休んでいた事には気付いていなかった。
それは他のボーイに興味が向いていない事を教える事だ。岐阜と言う地名を耳にし初めて他のボーイに興味を示すきっかけになった。
前に聞かされた同郷の人間がこのトオルであると言う事。
何一つ執着するものを持っていなかった筈がこの日から全ての執着は亨一点に集中する事になった。
その執着がいつの間にか別の感情に変わっていった詳細も、その感情にいつ亨が応えるようになったかの詳細も、記憶には残していない。
ただそれはこの日以降。亨と共に日々を送っていたからで、隣にはいつも亨がいたからだ。
「マスターにはお世話になったね」
亨に圧し掛かられた体勢のまま大阪の店を思い出していた。二人を繋ぐきっかけとなったマスターと言う呼称に亨も一瞬にして大阪の店を思い出した様子だった。そんな亨の体を剥がしベッドから体を下ろす。
「確か、古い携帯の中に」
今はもう使わなくなった折り畳み式の携帯電話と一緒にしまってあった充電器を取り出す。
「何してんの?」
剥がされた体を起こした亨がベッドに腰を掛けている。
「確かこの古い携帯の中に大阪の、A・BOYSの住所が登録してあったと思って」
「懐かしいな。俺の携帯にも店とマスターの番号は入ったままだけど。住所まではないかな」
亨の声を背中に聞きながら、繋いだ古い携帯電話が起動するのを待った。
電源ボタンを長押しされた携帯電話がぼんやりと明かりを取り戻す。古い携帯電話にパスワードなどなく、すぐに電話帳を探る事が出来た。
「あっ、やっぱり残っていた。店の住所。大阪市北区堂山町。ねえ、亨。マスターにはお世話になったんだから、今更かもしれないけど、ちゃんと報告しようよ」
「報告? 何の報告?」
「元気でやっていますって。俺も亨も世話になったんだし。二人とも元気でやっていますって報告だよ。高山で店をやっているんで高山に来た時はお立ち寄り下さいって。高山らしい写真の葉書か何かで」
突然思い付いた提案ではあったが、世話になったマスターに連絡をすると言う、そんな些細な提案だけで何故か前向きな気持ちになれた。それはたとえ一瞬だけでも体の異変を忘れさせる。
今はこうして普通にベッドから起き上がる事も出来ている。たまに足に力が入らない時もあるが、今はこうして普通に足に力を入れて立つ事が出来る。
度々起こる体の異変はただの気のせいでは? 前向きな気持ちは異変を追いやってくれたが、亨の中にそんな考えは浮かんでいないようだった。
「やっぱりさあ。病院に行って診てもらおうな。来週の火曜日。次の休みに一緒に病院へ行こう」
念押しする亨に小さく頷く。だが声に出して返事はしなかった。
折角マスターに送る葉書に逸らされ忘れかけた現実なのに。見る見るうちに曇る顔を亨に見せないよう、携帯電話の住所にただ目を落とす。
言われた通りの火曜日。亨に連れられてやって来た病院では随分と待たされる事になった。
折角の定休日を自分の診察に費やす事。それにこんなにも待たされ時間を無駄にしている事。折角の休みなのに付き合わせて申し訳ないと言う気持ちは亨に対し持ち合わせてはいたが、それ以上の大きな苛々が募っていく。
「電話して予約入れておけばよかったな」
「そだね」
苛々が伝わったのか亨の声は必要以上に穏やかだった。そんな亨に返された言葉は自分でも分かるほど面倒臭そうに発せられたものだ。
「機嫌悪いなあ。もうちょっと我慢しろよ」
どんな時であっても亨からは優しさが滲み出ている。そんな当たり前の事を改めて教えられる。折角の休みを潰して診察に付き合ってくれている。それがどれ程大事に思ってくれての事かは承知しているつもりだ。それなのに面倒臭そうな態度しか取れない自分が嫌になる。
「亨、一緒に待っていてくれてなくて大丈夫だから。初子ちゃん所にお見舞いに行って来たら? 折角来たんだし俺なら一人で大丈夫だし」
それが精一杯だった。どんな状況であれ常に変わらない亨の優しさに応えるための精一杯。
「いや、一緒に待っているよ。どうせあいつ、いつものように寝ているだけだろうし」
「いいの?」
亨と並んで座るベンチで顔だけ向きを変えその表情を覗き込む。
「俺が一緒に待っていたいんだから、それでいいだろ? それか一緒に待っていたら、何か困る事でもあるのか?」
「ううん。ないよ」
受付を済ませ診察室に呼ばれるまでゆうに二時間は待たされた。
診察と言っても今症状が出ている訳でもない。今までの症状を伝える事しか出来ず、診察に十分も掛かる事はなかった。
「詳しい事は検査してみないと分かりませんね。現状では何とも言えません」
医師の回答は何の進展も見出せないものだ。次の検査の予約だけを入れて帰る。
「亨、ごめんね。折角来たけど何も分からなかったね」
「何、謝ってんだよ。詳しい検査しないと分からないんだから、これから詳しい検査してもらえばいいだけの事だろ」
「うん、そうだね」
亨に並んでロビーから自動ドアを抜ける。
高山中央病院。亨の妹、初子が長期に渡り入院している病院。
亨に付き合って初子の見舞いで訪れてはいたが、見舞いに来た時とは明らかに違う心情で自動ドアを抜けた。
そこには大阪にいた頃、見上げたものと同じどんよりとした空があった。ただ一つ違う事は目の前の空はやはり今にも大粒の雪を落としそうな気配を見せている事だ。
いつもなら亨の腕を首に無理矢理回しこれ以上体をくっつけられないと言う程寄り添うところだ。だが今日はどんよりとした空から視線を地面に落とし亨の歩幅に合わせ歩く事しか出来ない。
そんな違いを悟っているのか、亨は足元の氷状の雪を蹴散らしながら一歩先を歩いていた。
それなのに同じ岐阜出身だと言う、同郷の亨にいつしか心の全てを持っていかれていた。
もし亨が同郷でなければ心を持っていかれる事もなかったのかもしれない。
何一つ執着するものを持っていなかった筈が簡単に亨への執着が生まれた。その執着は亨自身に同郷と言う、郷愁が入り混じったものとして捉えるのが一番正しいとも思えた。
「一週間も無断で休んですみませんでした」
いつもと同じ様に出勤していた耳に飛び込んできたのはやけに潔い声だった。
開店の三十分前。まだ六時半ではあったが特に行く所も用事もなく、早々と出勤し幾つか並んだ椅子の一番奥に腰を掛けていた。
「トオル。連絡もくれなくて、どうしたの?」
開店準備の手を休めマスターが声を掛けている。
「本当にすみません。妹が交通事故に遭ったって連絡が入って、高山に、岐阜に帰っていたんです。連絡しないとって、そう思いながらも、妹の事で頭がいっぱいで。本当にすみませんでした」
「妹さんは大丈夫なの?」
「まだ目は覚まさないんですが、詳しい検査はこれからで。本当すみませんでした。勝手なのは分かっていますが、また俺を雇ってもらえませんか? お願いします」
「改まらなくてもいいわよ。事情が事情なんだし。でもね、あなたが妹さんの事を心配するように、ここにはあなたの事を心配する人間もいるって事は忘れないでね」
「はい、分かりました。本当にすみませんでした」
意味もなく携帯電話を開閉していた耳に岐阜と言う地名だけが引っ掛かった。
マスターにトオルと呼ばれたボーイの顔には見覚えがあった。話をした事はなかったがここで毎日顔を合わせはしていた。ただ一週間も休んでいた事には気付いていなかった。
それは他のボーイに興味が向いていない事を教える事だ。岐阜と言う地名を耳にし初めて他のボーイに興味を示すきっかけになった。
前に聞かされた同郷の人間がこのトオルであると言う事。
何一つ執着するものを持っていなかった筈がこの日から全ての執着は亨一点に集中する事になった。
その執着がいつの間にか別の感情に変わっていった詳細も、その感情にいつ亨が応えるようになったかの詳細も、記憶には残していない。
ただそれはこの日以降。亨と共に日々を送っていたからで、隣にはいつも亨がいたからだ。
「マスターにはお世話になったね」
亨に圧し掛かられた体勢のまま大阪の店を思い出していた。二人を繋ぐきっかけとなったマスターと言う呼称に亨も一瞬にして大阪の店を思い出した様子だった。そんな亨の体を剥がしベッドから体を下ろす。
「確か、古い携帯の中に」
今はもう使わなくなった折り畳み式の携帯電話と一緒にしまってあった充電器を取り出す。
「何してんの?」
剥がされた体を起こした亨がベッドに腰を掛けている。
「確かこの古い携帯の中に大阪の、A・BOYSの住所が登録してあったと思って」
「懐かしいな。俺の携帯にも店とマスターの番号は入ったままだけど。住所まではないかな」
亨の声を背中に聞きながら、繋いだ古い携帯電話が起動するのを待った。
電源ボタンを長押しされた携帯電話がぼんやりと明かりを取り戻す。古い携帯電話にパスワードなどなく、すぐに電話帳を探る事が出来た。
「あっ、やっぱり残っていた。店の住所。大阪市北区堂山町。ねえ、亨。マスターにはお世話になったんだから、今更かもしれないけど、ちゃんと報告しようよ」
「報告? 何の報告?」
「元気でやっていますって。俺も亨も世話になったんだし。二人とも元気でやっていますって報告だよ。高山で店をやっているんで高山に来た時はお立ち寄り下さいって。高山らしい写真の葉書か何かで」
突然思い付いた提案ではあったが、世話になったマスターに連絡をすると言う、そんな些細な提案だけで何故か前向きな気持ちになれた。それはたとえ一瞬だけでも体の異変を忘れさせる。
今はこうして普通にベッドから起き上がる事も出来ている。たまに足に力が入らない時もあるが、今はこうして普通に足に力を入れて立つ事が出来る。
度々起こる体の異変はただの気のせいでは? 前向きな気持ちは異変を追いやってくれたが、亨の中にそんな考えは浮かんでいないようだった。
「やっぱりさあ。病院に行って診てもらおうな。来週の火曜日。次の休みに一緒に病院へ行こう」
念押しする亨に小さく頷く。だが声に出して返事はしなかった。
折角マスターに送る葉書に逸らされ忘れかけた現実なのに。見る見るうちに曇る顔を亨に見せないよう、携帯電話の住所にただ目を落とす。
言われた通りの火曜日。亨に連れられてやって来た病院では随分と待たされる事になった。
折角の定休日を自分の診察に費やす事。それにこんなにも待たされ時間を無駄にしている事。折角の休みなのに付き合わせて申し訳ないと言う気持ちは亨に対し持ち合わせてはいたが、それ以上の大きな苛々が募っていく。
「電話して予約入れておけばよかったな」
「そだね」
苛々が伝わったのか亨の声は必要以上に穏やかだった。そんな亨に返された言葉は自分でも分かるほど面倒臭そうに発せられたものだ。
「機嫌悪いなあ。もうちょっと我慢しろよ」
どんな時であっても亨からは優しさが滲み出ている。そんな当たり前の事を改めて教えられる。折角の休みを潰して診察に付き合ってくれている。それがどれ程大事に思ってくれての事かは承知しているつもりだ。それなのに面倒臭そうな態度しか取れない自分が嫌になる。
「亨、一緒に待っていてくれてなくて大丈夫だから。初子ちゃん所にお見舞いに行って来たら? 折角来たんだし俺なら一人で大丈夫だし」
それが精一杯だった。どんな状況であれ常に変わらない亨の優しさに応えるための精一杯。
「いや、一緒に待っているよ。どうせあいつ、いつものように寝ているだけだろうし」
「いいの?」
亨と並んで座るベンチで顔だけ向きを変えその表情を覗き込む。
「俺が一緒に待っていたいんだから、それでいいだろ? それか一緒に待っていたら、何か困る事でもあるのか?」
「ううん。ないよ」
受付を済ませ診察室に呼ばれるまでゆうに二時間は待たされた。
診察と言っても今症状が出ている訳でもない。今までの症状を伝える事しか出来ず、診察に十分も掛かる事はなかった。
「詳しい事は検査してみないと分かりませんね。現状では何とも言えません」
医師の回答は何の進展も見出せないものだ。次の検査の予約だけを入れて帰る。
「亨、ごめんね。折角来たけど何も分からなかったね」
「何、謝ってんだよ。詳しい検査しないと分からないんだから、これから詳しい検査してもらえばいいだけの事だろ」
「うん、そうだね」
亨に並んでロビーから自動ドアを抜ける。
高山中央病院。亨の妹、初子が長期に渡り入院している病院。
亨に付き合って初子の見舞いで訪れてはいたが、見舞いに来た時とは明らかに違う心情で自動ドアを抜けた。
そこには大阪にいた頃、見上げたものと同じどんよりとした空があった。ただ一つ違う事は目の前の空はやはり今にも大粒の雪を落としそうな気配を見せている事だ。
いつもなら亨の腕を首に無理矢理回しこれ以上体をくっつけられないと言う程寄り添うところだ。だが今日はどんよりとした空から視線を地面に落とし亨の歩幅に合わせ歩く事しか出来ない。
そんな違いを悟っているのか、亨は足元の氷状の雪を蹴散らしながら一歩先を歩いていた。
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