地獄までいっしょ

みさき

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疑念

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それもこいつを標的にして4ヶ月ほど、ほとんど毎日のようにパシリに使ったり殴る蹴るを繰り返している。

にもかかわらず、毎度懲りずに登校してくるこいつはマゾなんじゃないのかという事だ。


だって、おかしいだろう。
生徒の顔なんて覚えてもいないだろう教師の為に、ましてや家庭に何らかの事情があるとしても、どこかしらで時間を潰せば良い。

ここの近隣は、昔からあるヤクザが取り締まってるとかなんとかで偉く治安が良いのだ。

高校の内部までは流石に取り締まることができないから調子に乗ってる奴らは多いが、学校をでれば奴らも溜まったりナンパなんかもせず普通に高校生として青春を謳歌しているようなやつが多い、詳しいことは知らないが。

それなのに、わざわざでかいリュックを背負って身を縮こまらせながら俺たちがいるであろう教室に一直線に向かってくるなんて。


…ようやく腑に落ちた。
つかもうそれしかないだろ。



そうと決まれば、と俺は明日に思いを馳せた。
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