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6 MI作戦参加艦艇
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このMI作戦に参加する主要な艦艇は、次の通りであった。
第一機動部隊 司令長官:南雲忠一中将(第一航空艦隊司令長官)
第一航空戦隊【空母】〈赤城〉〈加賀〉
第二航空戦隊【空母】〈蒼龍〉〈飛龍〉
第五航空戦隊【空母】〈翔鶴〉〈瑞鶴〉
第三戦隊【戦艦】〈金剛〉〈榛名〉〈比叡〉〈霧島〉
第五戦隊【重巡】〈妙高〉〈羽黒〉
第八戦隊【重巡】〈利根〉〈筑摩〉
第十戦隊【軽巡】〈長良〉
第四駆逐隊【駆逐艦】〈萩風〉〈舞風〉〈野分〉〈嵐〉
第十駆逐隊【駆逐艦】〈夕雲〉〈秋雲〉〈巻雲〉〈風雲〉
第十六駆逐隊【駆逐艦】〈雪風〉〈天津風〉〈時津風〉〈初風〉
第十七駆逐隊【駆逐艦】〈谷風〉〈浦風〉〈磯風〉〈浜風〉
付属【水上機母艦】〈千代田〉
搭載機数
赤城:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機
加賀:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×30機
蒼龍:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機 二式艦偵×2機
飛龍:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機
翔鶴:零戦×17機 九九艦爆×21機 九七艦攻×16機
瑞鶴:零戦×20機 九九艦爆×22機 九七艦攻×21機
計:零戦×121機 九九艦爆×127機 九七艦攻×130機 二式艦偵×2機
(註:なお、各空母にはこの他にミッドウェー占領後に同地に進出する第六航空隊の零戦各6機が搭載されていた。)
第二機動艦隊 司令長官:近藤信竹中将(第二艦隊司令長官)
第四航空戦隊【空母】〈龍驤〉〈隼鷹〉
第二戦隊第一小隊【戦艦】〈伊勢〉〈日向〉
第四戦隊【重巡】〈高雄〉〈愛宕〉〈摩耶〉〈鳥海〉
第四水雷戦隊【軽巡】〈由良〉
第二駆逐隊【駆逐艦】〈五月雨〉〈春雨〉〈村雨〉〈夕立〉
第八駆逐隊【駆逐艦】〈朝潮〉〈荒潮〉
第九駆逐隊【駆逐艦】〈朝雲〉〈峯雲〉〈夏雲〉
第二十四駆逐隊【駆逐艦】〈海風〉〈山風〉〈江風〉
付属【戦艦】〈陸奥〉【空母】〈瑞鳳〉〈祥鳳〉【駆逐艦】〈三日月〉
搭載機数
龍驤:零戦×16機 九七艦攻×21機
隼鷹:零戦×16機 九九艦爆×20機 九七艦攻×18機
瑞鳳:零戦×12機 九七艦攻×12機
祥鳳:零戦×12機 九六艦戦×4機 九七艦攻×12機
計:零戦×56機 九六艦戦×4機 九九艦爆×20機 九七艦攻×63機
攻略部隊 司令官:五藤存知少将(第六戦隊司令官)
第六戦隊【重巡】〈青葉〉〈衣笠〉〈古鷹〉〈加古〉
第十八戦隊【軽巡】〈天龍〉〈龍田〉
第十九戦隊【敷設艦】〈沖島〉〈津軽〉
第六水雷戦隊【軽巡】〈夕張〉
第二十九駆逐隊【駆逐艦】〈追風〉〈朝風〉
第三十駆逐隊【駆逐艦】〈睦月〉〈弥生〉〈望月〉
付属【特設水上機母艦】〈神川丸〉
先遣部隊 指揮官:小松輝久中将(第六艦隊司令長官)
第六艦隊直属【軽巡】〈香取〉
第三潜水戦隊【潜水艦】伊号潜水艦×六隻
第五潜水戦隊【潜水艦】伊号潜水艦×八隻
第十三潜水隊【潜水艦】伊号潜水艦×二隻
第一、第二機動部隊の空母の合計は十隻であり、この規模の空母部隊が一度の作戦に投入されるのは史上初のことであった。それだけに、帝国海軍がこの作戦にかける意気込みが伝わってくる陣容である。
また、セイロン沖海戦において戦艦による敵艦隊の追撃を行ったことから、第一艦隊から陸奥、伊勢、日向の三戦艦を引き抜いて第二機動部隊(第二艦隊)に編入したことも、作戦参加兵力の特徴であった。
なお、逆にこのために、山本五十六自らが大和以下第一艦隊を率いて出撃する計画は見合わされている。
このようにセイロン沖海戦の結果が海軍の第二段作戦方針に重大な影響を与えた一方、陸軍にもセイロン沖海戦の影響は及んでいた。
英東洋艦隊が大打撃を受けたことで、参謀本部がインド侵攻作戦とセイロン島攻略作戦に前向きになり出したのである。さらにこの時期、ドイツ・アフリカ軍団率いるロンメル将軍の快進撃が始まっていたこともあり、ビルマ経由の援蔣ルート遮断も兼ねた対蔣作戦の一環としてのインド洋作戦が参謀本部内部で大きく取り上げられるようになっていた。
セイロン沖海戦での日本海軍の活躍を見た独伊側からも、それまで以上に強くインド洋への派兵要請が行われていたことも、日本側にとって無視出来ないものとなっていた。
結果として、海軍側もMI作戦に参加しない兵力を以て、インド洋での作戦を継続することを決意するに至ったのである。
山本五十六などはインド洋への艦隊派遣を、将来、陸軍をハワイ攻略作戦に協力させるための引き換え条件的なものと考えていたという。
結果として、空母はMI作戦に集中的に投入されることになったが、一部の巡洋艦戦力などはインド洋方面に派遣され、「B作戦」と名付けられたインド洋での通商破壊作戦が七月十日より開始されることとなったのである。
その主要な参加兵力は次の通りであった。
印度部隊 指揮官:西村祥治少将(第七戦隊司令官)
第七戦隊【重巡】〈最上〉〈三隅〉〈熊野〉〈鈴谷〉
第三水雷戦隊【軽巡】〈川内〉
第十一駆逐隊【駆逐艦】〈吹雪〉〈白雪〉〈初雪〉〈叢雲〉
第十九駆逐隊【駆逐艦】〈磯波〉〈浦波〉〈敷波〉〈綾波〉
第二十駆逐隊【駆逐艦】〈天霧〉〈朝霧〉〈夕霧〉〈白雲〉
第十一航空戦隊【水上機母艦】〈千歳〉〈瑞穂〉【駆逐艦】〈早潮〉
このようにして、第二段作戦は陸軍は西進、海軍は東進を目指すという日本の戦争指導体制の分裂を象徴するような内容となってしまっていた。
そして、そうした中で発動された「MI作戦」によって、日米の空母が始めて激突する空母決戦となったミッドウェー海戦が生起することとなったのである。
第一機動部隊 司令長官:南雲忠一中将(第一航空艦隊司令長官)
第一航空戦隊【空母】〈赤城〉〈加賀〉
第二航空戦隊【空母】〈蒼龍〉〈飛龍〉
第五航空戦隊【空母】〈翔鶴〉〈瑞鶴〉
第三戦隊【戦艦】〈金剛〉〈榛名〉〈比叡〉〈霧島〉
第五戦隊【重巡】〈妙高〉〈羽黒〉
第八戦隊【重巡】〈利根〉〈筑摩〉
第十戦隊【軽巡】〈長良〉
第四駆逐隊【駆逐艦】〈萩風〉〈舞風〉〈野分〉〈嵐〉
第十駆逐隊【駆逐艦】〈夕雲〉〈秋雲〉〈巻雲〉〈風雲〉
第十六駆逐隊【駆逐艦】〈雪風〉〈天津風〉〈時津風〉〈初風〉
第十七駆逐隊【駆逐艦】〈谷風〉〈浦風〉〈磯風〉〈浜風〉
付属【水上機母艦】〈千代田〉
搭載機数
赤城:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機
加賀:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×30機
蒼龍:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機 二式艦偵×2機
飛龍:零戦×21機 九九艦爆×21機 九七艦攻×21機
翔鶴:零戦×17機 九九艦爆×21機 九七艦攻×16機
瑞鶴:零戦×20機 九九艦爆×22機 九七艦攻×21機
計:零戦×121機 九九艦爆×127機 九七艦攻×130機 二式艦偵×2機
(註:なお、各空母にはこの他にミッドウェー占領後に同地に進出する第六航空隊の零戦各6機が搭載されていた。)
第二機動艦隊 司令長官:近藤信竹中将(第二艦隊司令長官)
第四航空戦隊【空母】〈龍驤〉〈隼鷹〉
第二戦隊第一小隊【戦艦】〈伊勢〉〈日向〉
第四戦隊【重巡】〈高雄〉〈愛宕〉〈摩耶〉〈鳥海〉
第四水雷戦隊【軽巡】〈由良〉
第二駆逐隊【駆逐艦】〈五月雨〉〈春雨〉〈村雨〉〈夕立〉
第八駆逐隊【駆逐艦】〈朝潮〉〈荒潮〉
第九駆逐隊【駆逐艦】〈朝雲〉〈峯雲〉〈夏雲〉
第二十四駆逐隊【駆逐艦】〈海風〉〈山風〉〈江風〉
付属【戦艦】〈陸奥〉【空母】〈瑞鳳〉〈祥鳳〉【駆逐艦】〈三日月〉
搭載機数
龍驤:零戦×16機 九七艦攻×21機
隼鷹:零戦×16機 九九艦爆×20機 九七艦攻×18機
瑞鳳:零戦×12機 九七艦攻×12機
祥鳳:零戦×12機 九六艦戦×4機 九七艦攻×12機
計:零戦×56機 九六艦戦×4機 九九艦爆×20機 九七艦攻×63機
攻略部隊 司令官:五藤存知少将(第六戦隊司令官)
第六戦隊【重巡】〈青葉〉〈衣笠〉〈古鷹〉〈加古〉
第十八戦隊【軽巡】〈天龍〉〈龍田〉
第十九戦隊【敷設艦】〈沖島〉〈津軽〉
第六水雷戦隊【軽巡】〈夕張〉
第二十九駆逐隊【駆逐艦】〈追風〉〈朝風〉
第三十駆逐隊【駆逐艦】〈睦月〉〈弥生〉〈望月〉
付属【特設水上機母艦】〈神川丸〉
先遣部隊 指揮官:小松輝久中将(第六艦隊司令長官)
第六艦隊直属【軽巡】〈香取〉
第三潜水戦隊【潜水艦】伊号潜水艦×六隻
第五潜水戦隊【潜水艦】伊号潜水艦×八隻
第十三潜水隊【潜水艦】伊号潜水艦×二隻
第一、第二機動部隊の空母の合計は十隻であり、この規模の空母部隊が一度の作戦に投入されるのは史上初のことであった。それだけに、帝国海軍がこの作戦にかける意気込みが伝わってくる陣容である。
また、セイロン沖海戦において戦艦による敵艦隊の追撃を行ったことから、第一艦隊から陸奥、伊勢、日向の三戦艦を引き抜いて第二機動部隊(第二艦隊)に編入したことも、作戦参加兵力の特徴であった。
なお、逆にこのために、山本五十六自らが大和以下第一艦隊を率いて出撃する計画は見合わされている。
このようにセイロン沖海戦の結果が海軍の第二段作戦方針に重大な影響を与えた一方、陸軍にもセイロン沖海戦の影響は及んでいた。
英東洋艦隊が大打撃を受けたことで、参謀本部がインド侵攻作戦とセイロン島攻略作戦に前向きになり出したのである。さらにこの時期、ドイツ・アフリカ軍団率いるロンメル将軍の快進撃が始まっていたこともあり、ビルマ経由の援蔣ルート遮断も兼ねた対蔣作戦の一環としてのインド洋作戦が参謀本部内部で大きく取り上げられるようになっていた。
セイロン沖海戦での日本海軍の活躍を見た独伊側からも、それまで以上に強くインド洋への派兵要請が行われていたことも、日本側にとって無視出来ないものとなっていた。
結果として、海軍側もMI作戦に参加しない兵力を以て、インド洋での作戦を継続することを決意するに至ったのである。
山本五十六などはインド洋への艦隊派遣を、将来、陸軍をハワイ攻略作戦に協力させるための引き換え条件的なものと考えていたという。
結果として、空母はMI作戦に集中的に投入されることになったが、一部の巡洋艦戦力などはインド洋方面に派遣され、「B作戦」と名付けられたインド洋での通商破壊作戦が七月十日より開始されることとなったのである。
その主要な参加兵力は次の通りであった。
印度部隊 指揮官:西村祥治少将(第七戦隊司令官)
第七戦隊【重巡】〈最上〉〈三隅〉〈熊野〉〈鈴谷〉
第三水雷戦隊【軽巡】〈川内〉
第十一駆逐隊【駆逐艦】〈吹雪〉〈白雪〉〈初雪〉〈叢雲〉
第十九駆逐隊【駆逐艦】〈磯波〉〈浦波〉〈敷波〉〈綾波〉
第二十駆逐隊【駆逐艦】〈天霧〉〈朝霧〉〈夕霧〉〈白雲〉
第十一航空戦隊【水上機母艦】〈千歳〉〈瑞穂〉【駆逐艦】〈早潮〉
このようにして、第二段作戦は陸軍は西進、海軍は東進を目指すという日本の戦争指導体制の分裂を象徴するような内容となってしまっていた。
そして、そうした中で発動された「MI作戦」によって、日米の空母が始めて激突する空母決戦となったミッドウェー海戦が生起することとなったのである。
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