秋津皇国興亡記

三笠 陣

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第九章 混迷の戦後編

番外編5 移りゆく時代と呪術師 中編

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 葛葉英市郎の結城景紀に対する不穏ともとれる言動は、浦部伊任より鉄之介を通して穂積貴通に伝えられた。
 密告というわけではないが、伊任としては葛葉冬花の精神が不安定となって不用意に妖狐の血を暴走させることの方を懸念していたのである。

「まったく、どうしてこう景くんの周りには親子関係に難のある人間ばかりが集まってくるのでしょうね?」

 鉄之介から事情を聞かされた貴通は、思わず深い溜息をついた。

「……あんたがそれを言うと、まったく笑えねぇな」

 一方、貴通の元を訪れていた鉄之介も、げんなりとした表情を隠せなかった。親父はいったい何を考えているのだろう、と言いたくなってしまう。
 貴通の言う通り、景紀に近しい者たちの親子関係は決して良好なものではない。宵姫と貴通は明確に父親から疎まれていたし、景紀自身も最近では景忠公との関係が上手くいっていないように見受けられる。
 そこに来て、自分の家にも親子の問題が生じてしまったのだ。鉄之介の気分が塞いでくるのも、無理はなかった。

「それで、あなた自身の意見としてはどうなのですか?」

 貴通が、鉄之介に鋭い視線を向ける。
 この陰陽師の少年が姉である冬花と景紀の関係に複雑な思いを抱いていることを、彼女は知っていた。

「俺は、あんたらと一緒に倭館にいたんだぜ?」

 心外そうに、反発するような口調で鉄之介は言った。

「ああいう状況になれば、呪術師だって力を振るわないといけない。姉上だって、戦地じゃ攻められてる味方を守るために爆裂術式を使ったんだろ?」

 父と違い、鉄之介は帯城軍乱の際の倭館籠城戦を戦い抜いた経験から、戦場での大規模破壊術式の使用は状況次第ではやむを得ないと思っている。
 戦地での経験の有無が、この親子に認識の違いを生み出してた。
 親父もそれを理解してくれればいいのに、と鉄之介は反抗期の少年らしい反発心を抱いている。

「まあ、そうですね」

 貴通は、鉄之介の言葉に頷いた。
 実際、冬花は斉軍の大反攻に際して友軍を援護するために爆裂術式を使った。攻勢のために使ったわけではなく、遅滞防衛戦のためにやむを得ずといったところである。
 彼女の主君である景紀自身も、戦場での呪術の多用が長い年月をかけて培われてきた常人と呪術師との信頼関係を崩壊させかねないものであると理解している。
 そして、近代的軍隊において個々の能力や特性に差がある呪術師が扱いにくい存在であることは、貴通自身も景紀と意見を同じくしていた。
 殊に軍師として兵站面を支えている彼女は、個別の能力・特性をいちいち把握しなければならない呪術師など兵站事務を煩雑化させるだけの存在であるとすら思っている。工業規格化という革新的な制度を確立させている皇国の軍人だからこそ、その思いは強いといえた。
 爆裂術式は砲兵の増強で補えばよく、呪術通信も電信技術で補いがつく。現在開発中の無線電信技術が実用化されれば、霊力量や体調によって通信能力に差が出てくる呪術通信兵はいよいよ不要となってくるだろう。
 浄化という呪術師特有の能力は便利ではあるが、これもいずれは医療・衛生技術の発達によって代替化出来よう。
 人類が科学を発展させてきたのは、呪術という一部の人間にしか使えない技術ではない、誰もが知識があれば使える技術を欲したからである。
 そうした意味では、葛葉英市郎の懸念は時代に逆行するものであるともいえた。

「そのあたりの事情を、お父君に伝えておいて下さい。あまり懸念するには及ばない、と」

「判った」

 鉄之介は少しだけ億劫そうな反応を見せつつも、貴通の言葉に頷くのだった。

  ◇◇◇

「あれだけでええの?」

 鉄之介が去ると、影の中から朝比奈新八の声が聞こえてきた。

「もう少し冬花の嬢ちゃんの親父殿のこと、警戒しておいた方がええんちゃう?」

「僕もそう思いますが、結城家にとって部外者の僕が動くわけにもいきませんよ」

 貴通は冷徹な声で反応した。

「下手に冬花さんのことを景忠公に直訴などされても困りますから、僕も公に対してこの件を報告しようとは思いますが、出来るのはそこまでです。当面は鉄之介くんに英市郎殿のことは気にしておいてもらう他ありません。それに、実の父親に何と言われようと、冬花さんは景くんのシキガミであろうとするでしょうから」

 その程度のことで二人を引き離すことが出来るほど、景紀と冬花の絆は弱くない。
 それを、貴通は理解していた。
 もっとも、景紀との関係性の深さと絆の強さならば自分も負けるつもりはないが。男装の少女は冬花に対する少しの対抗心と嫉妬を込めて、胸の内でそう付け加えるのだった。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 皇国陸軍において、今次対斉戦役における呪術分野での戦訓を積極的に将来の作戦用兵に反映しようという動きは希薄であった。
 もちろん、まったく戦訓分析がなされていないわけではない。むしろ、戦訓分析に限って言えば呪術分野についても相応に行われていた。
 たとえば、斉側の術者による瘴気の流し込み作戦については一定の有用性を認める戦訓分析がなされていたが、土地や井戸水の汚染など弊害の方が大きいと判断されていた。
 そもそも、瘴気を敵陣地に流し込んで敵軍を混乱に陥れるという戦術は、類似のものがないわけではなかった。西洋の歴史では、たびたび敵軍に対して亜硫酸ガス(二酸化硫黄)を流し込む作戦が行われてきた。
 ここ一世紀の間でも、植民地での反乱鎮圧のために使用されたという記録がある。後世的視点で見れば、すでに毒ガスを用いた作戦はこの時代でも行われていたのである。
 瘴気の流し込みという作戦は、そうした戦術の呪術版ともいえるものであった。
 だが、列強諸国の軍でもそうした毒物の大量使用を危惧する声は根強く、皇国も含めた列強諸国同士の戦争において大々的に使用された経験は未だない。
 とはいえ、今後も大規模な毒ガスの使用という可能性がないというわけではない。特に今次対斉戦役では、劣勢に立たされた斉軍が起死回生の策として瘴気作戦を行ったことから、窮余の一策として今後の戦争でも採用される可能性があった。
 そのため皇国陸軍における戦訓分析では、今次戦役で呪術の浄化術式を用いて軍内部での疫病の予防策を実験的に行い一定の成果を収めたこともあって、将来の毒ガス作戦・瘴気作戦に備えて呪術の浄化という側面に注目して戦訓を反映すべきという声の方が強かった。
 つまり、作戦用兵というよりも、軍における医療・衛生分野において戦訓を反映しようとしていたといえる。
 ただし、問題はあった。
 やはり呪術師の能力は個々人で異なることから、かえって現場を混乱させるだけであるという指摘がなされたのである。
 さらにこれまで軍での呪術師の運用は主に通信兵という形で行われてきており、呪術を扱える異能者の絶対数が少ないことから、通信兵と衛生兵で呪術師という人的資源の奪い合いが発生する可能性すらあった。
 結局のところ、人的資源の限られる呪術師に頼る現在の軍の体制は将来的な危うさを含んでいるとされ、通信分野に関しては現在開発中の無線電信技術の早期確立、医療・衛生分野についても呪術ではなく医学面のさらなる発展を図るべきだという結論に落ち着くことになった。
 もちろん、軍として呪術師を活用しないというわけではないのだが、戦時における呪術師の大規模動員、戦場への投入ということはそれほど議論にはならなかった。あくまでも後方支援を担わせるという、従来通りの運用方法を発展的に継続させることを目指そうとした程度であった。

  ◇◇◇

 そうした陸軍内部の動向に安堵を覚えているのは、葛葉英市郎のような伝統的な呪術師の価値観を持つ者たちだけではなかった。
 六家の一つ、一色家の当主である公直もまたそうした者の一人であった。

「結城の小僧とその御付きの呪術師の活躍に幻惑されて、陸軍の作戦用兵が歪められるようなことにならず、一安心です」

 彼は攘夷という志を同じくする伊丹正信との会談の席で、そう言った。

「まったく、あの小倅は陽鮮の倭館の時と言い、今次対斉戦役と言い、まともな用兵を行わぬのが困りものであるな」

 伊丹正信もまた、一色公直の意見に同意していた。

「あのような者が将来の陸軍を担うのかと思うと、私は皇国陸軍の行く末を憂えざるを得ません」

「やはり、あやつは用兵の器ではなかったということだ。独混第一旅団の旅団長を解任させておいて正解であったな」

「はい」

 正信の言葉に、公直は頷く。
 今次対斉戦役中、景紀御付きの術者である冬花の活躍を苦々しく思っているのは、彼女の父親である英市郎だけではなかったのである。
 一色公直も伊丹正信も六家当主であり、だからこそ二人には将としての、そして武士としての矜持があった。戦場での爆裂術式の多用は、将としての誇りを汚し、武士としての名誉を損なうものであると感じている。
 そして自らもまた将であるが故に、戦場で活躍する高位術者だけでなく、一人の高位術者に大量殺人を押し付ける将に対してもまた、彼らは嫌悪感を抱かずにはいられなかった。
 二人は決して人道主義者というわけではなかったが、戦争という行為に対してある一線を設けてはいた。

「結城景紀がいれば必ずあの白髪の小娘も付いてきます。あの旅団将兵が呪術師の力を頼みとするようなことになれば、陸軍の部隊としての基礎を歪めることになります。それは皇国陸軍にとって好ましくない影響を与えかねません。幸い、結城の小倅と術者の小娘は新南嶺島に向かいました。今次戦役の戦訓分析とその反映に、余計な影響力を発揮されても困りますからな。まさしく、渡りに船と言ったところです」

「戦は我ら武士の本分だ。呪術師は主君を呪詛や災厄から守護することに専念しておれば良いのだ」

 二人の六家当主にとって、呪術師というものはそうした存在であった。そしてそれは、他の六家にとっても同じことである。
 ある意味で、呪術師を補佐官として側に侍らせている景紀の方が、六家の中では異端と言えた。
 確かに主君や主家に仕えているという意味では呪術師もまた家臣の一人であり、またその特殊性のために御庭番を起源とする忍集団と同じく主家直属とする将家は多い。しかし、側用人にまで取り立てるような将家当主はほとんどいない。
 もちろん、必要があれば一色公直も伊丹正信も呪術師を側に侍らせるが、側用人など側近の家臣たちと違って常に自らに従わせるようなことはしていない。あくまで、主家直属であるだけなのだ。
 結局のところ、結城景紀と葛葉冬花の関係は、彼らが乳兄妹きょうだいであるということが大きい。
 その関係による周囲への影響が結城家という集団の中に留まっている間は、伊丹正信や一色公直としても無視していられたが、流石に陸軍の将来の作戦用兵にまで影響を及ぼしかねないとなれば、座視してもいられない。
 高位術者、しかも化生の血を引く小娘が、自らの権力基盤ともいえる陸軍に良からぬ影響を与えようとしていたのである。
 幸いにして陸軍における呪術師の運用は抑制的な範囲に留まっており、呪術師の大量動員による戦場での瘴気の使用や爆裂術式の多用といった方向性に向かわなかった。
 陸軍の作戦用兵が呪術に傾倒するようなことになれば、むしろ皇国は近代化という流れに逆行することになっただろう。呪術・魔術的な技術を科学技術に置き換えてきたのが、人類の歴史と言えるのだから。

「しかし、結城景紀が葛葉冬花というあの娘を寵愛し、重用しているのもまた事実です」

 一色公直は懸念を含んだ声で続けた。

「連中の帰国後、あの小僧が小娘の実績作りのために陸軍に妙な圧力を掛けないとも限りません」

「結城の小倅を排除出来ればあの小娘も自動的に失脚するだろうが、こうなっては小娘を先に失脚させる方を先にすべきか?」

「そこは、状況次第ということでしょう。結城家では景忠公側用人・里見善光が葛葉冬花の失脚を狙っているようですし、最近ではあの小娘の父親すら自らの娘への愛想を尽かしているようで」

「葛葉家当主・英市郎とかいう者のことか。まったく、周囲に付け入る隙を与えるなど六家の家臣として行動が迂闊に過ぎると言いたいところだが、まあ、我らにとっては好都合であるな」

 葛葉家当主の英市郎が娘の嫁ぎ先を内々に探しているという話は、すでに伊丹家や一色家の隠密衆の知るところとなっていた。どうやら娘を結城景紀から引き離すためらしいが、行動が軽率であるとしか言いようがなかった。
 それだけ、娘が戦地で爆裂術式を多用したことが衝撃だったのだろう。

「古来、妖狐が主君を惑わして国を傾けたという伝承には事欠かぬ。そのあたりを、我らも上手く利用してあの主従の離反を狙うべきか」

「はい。あの小娘が結城景紀を惑わしているとなれば、まず間違いなく小娘は結城家内で失脚、妖狐に惑わされたあの小僧も幽閉なり何なりで廃嫡、という形に追い込むことは可能でしょう」

「ならば、我らに擦り寄りつつある景忠公の弟・景秀卿を最大限利用するとしよう」

「とはいえ、葛葉冬花という術者の実力を無視するわけでもいきません。いざとなればあの主従は実力で結城家内の権力を奪取することが可能です」

「そう案ずることはなかろう。術者には術者をぶつければ良いのだ」

 実にあっさりとした口調で、伊丹正信は一色公直の懸念に応じた。

「儂のところの術者も、あの小娘の戦場での活躍を呪術師の矜持にもとるものとして憤っておった。本来、呪術師とは災厄より人々を守るためにある、しかるにあの小娘は自ら災厄を振りまいている、とな」

「確か、御家の術者はかつて鬼を討伐した術者の末裔であるとか」

「うむ」伊丹正信は頷いた。「であるが故に、なおさら化生の存在を許容せぬ家風があるのだ。妖狐の血を引く葛葉家が六家の家臣ととして取り立てられていることに対しても、よい感情を抱いておらぬ。いざとなれば、あの白髪の小娘の存在を疎ましく思っている結城家内の勢力に貸し出してやっても良い」

「では、当家の術者には葛葉家の周辺および御霊部を探らせましょう。まあ、扱いの難しい性格をしている者ではありますが、最近では御霊部を介した結城家の宮中への影響力も無視出来ぬものでありますが故」

 伊丹正信も一色公直も、戦地での呪術師の活躍を苦々しく思いながら一方で自らの権力掌握のために呪術師を用いることについては疑問を抱いてはいなかった。少なくとも、攘夷派による権力掌握を目指している彼らにとって、結城景紀の従えている葛葉冬花という陰陽師に対抗するためには、こちらも呪術師に頼らなければならないと考えていたのである。
 帯城軍乱や対斉戦役での景紀と冬花の活躍は、こうして当人たちの意図せぬ形で様々な場所に影響を及ぼしつつあったのである。
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