秋津皇国興亡記

三笠 陣

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第七章 対斉戦役編

126 第三軍の冬営

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 十二月十四日。
 十二月五日を以て遼陽・奉天方面への進撃を開始した第一、第二軍と違い、第三軍諸部隊は防備を整えつつ冬営を継続していた。
 すでに遼東半島の脊梁山脈たる千山山脈には雪が積もっており、景紀たち独立混成第一旅団の宿営する海城周辺も雪の降る日が何度かあった。海城都城の南側を流れる沙河はまだ完全に結氷していないが、それでも白い氷塊が流れる日がある。
 旅団司令部となっている四合院造りの邸宅では、景紀が複数の書類に囲まれていた。
 旅団長執務室となっているかつての書斎らしき部屋には火鉢が焚かれているが、それでも皇都や河越の冬よりだいぶ寒い。

「占領地行政ってのも、楽なもんじゃないな」

 今、景紀が目を通している書類は、金州民政庁からの報告書であった。彼は独立混成第一旅団の旅団長であると同時に、結城家次期当主である。金州民政庁長官は結城家家臣であるために、景紀のところに報告書や決裁待ちの書類が回されてくるのだ。
 ある程度は民政長官の権限でやらせているが、占領地は撤退していった斉軍によって略奪を受けた村などもある。そのため、現地人の民心安定化のために復興事業に充てるべき予算をどの程度までなら割り当ててもらえるのか、あるいは占領地に住まう斉国人たちに課す税率をどうすべきかなど、家臣の立場では判断出来ないような案件が景紀の下に持ち込まれるのである。
 また、民政庁の管轄区域には軍慰安所も設置されているため、そこで発生した問題について軍に解決を求める要請なども寄せられる。

「ったく、外征ってのは本当に面倒事ばかりだな」

 中華式の椅子の背もたれにだらしなく体を預けながら、景紀はぼやいた。

「まったく、部下や家臣の目がなくなるとすぐそうなるんだから」

 戦地でも彼の補佐官を務める冬花が、やんわりと主君をたしなめる。執務机の上に、そっと温かい茶を差し出した。

「ありがとな」

 かじかんだ両手を湯飲みで温めるようにしながら、景紀は茶を啜る。

「……ほんとに、こんな季節にすき好んで攻勢に出ようって奴の気が知れないな」

「何でも、奉天・遼陽方面に進んでいる部隊の中には脹ら脛まで雪に埋まって進軍が停止しているところもあるみたいよ。偶然傍受した呪術通信で、そんな内容が飛び交っていたから」

「第一軍はともかく、第二軍の所属部隊は冬季戦の経験なんてまるでないだろうからな」

「まあ、それはうちの部隊にもいえることだけど」

「少なくとも、うちは雪の中を無理矢理進軍させるなんて無謀はさせていない。兵力は温存出来ているはずだ」

「朝夕は必ず温かい食事を出せるようにしているものね。そのものぐさ発言の割りに、指揮官としてやることしっかりやってるんだから、補佐官の立場からしたら複雑だわ」

 冬花はわざとらしく溜息をついてみせた。
 実際、景紀は指揮官としてやるべきことはしっかりとやっている。旅団の将兵たちに輪番制を取らせて、前線配置、訓練、休養の順で人を回すなど、冬営に関わる措置を講じてなどいた。
 しかし一方で、手を抜いても構わないところは徹底的に手を抜こうとするので、補佐官としてその要領の良さを褒めるべきか、あるいはすぐに手を抜こうとするそのものぐさな態度に苦言を呈するべきか、非常に迷うのだ。
 もっとも、そんな主君の仕事への向き合い方をいつも許容してしまっている自分も大概だとは思うが。
 結局のところ、自分は景紀にしっかりとした六家次期当主としての姿を見せて欲しいと思っている反面、景紀のものぐさな態度を微笑ましく思ってもいるのだろう。
 それに、そうした一面を見せてくれるのは自分や宵姫、貴通といったごく少数の人間だけだ。だから自分に油断した態度を見せてくることを嬉しくも思ってしまう。
 つまり自分は、景紀のどんな一面を見せられても嬉しいのだろう。
 実は自分は結構安い女なんじゃないかと、冬花は内心で苦笑を浮かべるのだった。

  ◇◇◇

 海城から南へ八十五キロの地点にある岫厳城。
 そこに、皇国陸軍征斉派遣軍第三軍司令部は置かれていた。
 皇暦八三五年十二月現在、第三軍の編制は次の通りである。

第三軍  司令官:有馬貞朋大将  参謀長:児島誠太郎中将
  第三軍兵站部
  第三野戦電信隊
  第六野戦電信隊
  第六龍兵集団
  第三砲兵集団(重加農砲六門、臼砲十二門) ほか
第六師団  師団長:黒部資員すけかず中将
  歩兵第十一旅団
   歩兵第十三連隊
   歩兵第二十三連隊
  歩兵第十二旅団
   歩兵第四十五連隊
   歩兵第四十七連隊
  野砲兵第六連隊(三個大隊。野砲二十四門)
  騎兵第六連隊(三個騎兵大隊および一個騎砲兵中隊)
第十四師団  師団長:佐々木求馬もとめ中将
  歩兵第二十七旅団
   歩兵第十五連隊
   歩兵第五十九連隊
   歩兵第六十六連隊
  混成第十七連隊
   歩兵第十七連隊(第二師団から臨時編入)
   騎兵第二連隊第一大隊(第二師団から臨時編入)
  野砲兵第十四連隊第一、第二大隊(野砲十六門)
混成第二十八旅団(元嶺州軍・久慈支隊) 旅団長:久慈宗行少将
  歩兵第五十七連隊
  歩兵第五十八連隊
  野砲兵第十四連隊第三大隊(野砲八門)
騎兵第一旅団(島田支隊)  旅団長:島田富造少将
  旅団特殊砲兵隊(多銃身砲、斉発砲計十六門)
  旅団騎兵砲中隊(騎兵砲四門)
  騎兵第十三連隊(三個騎兵大隊および一個騎砲兵中隊)
  騎兵第十四連隊(三個騎兵大隊および一個騎砲兵中隊)
  歩兵第四連隊(第二師団から臨時編入)
  野砲兵第二連隊第一大隊(第二師団から臨時編入。二個中隊。野砲八門)
独立混成第一旅団  旅団長:結城景紀少将
  独立歩兵第一連隊
  騎兵第十八連隊(三個騎兵大隊および一個騎砲兵中隊)
  独立野砲第一大隊(三個中隊。野砲十二門)
  龍兵第六十四戦隊(翼龍三十六騎)
ほか





 第三軍という巨大な組織を統べる場所であるだけに、岫厳城内部の人の動きは活発であった。

「閣下、安東の民政庁より報告書が届いております」

「ああ、そこに置いておいてくれ。あとで目を通す」

「兵站部より、暖房に使用する薪の生産について現地人を賦役させるため、民政庁の協力を仰ぎたいとの上申が来ております」

「判った、話を通しておこう」

 だが、執務室で第三軍司令官・有馬貞朋大将のやっていることといえば、海城で景紀のやっていることとほとんど変わりがなかった。
 ただ、ものぐさ発言を繰り返している割りに自分が仕切りたがる景紀(彼自身の抱いている意地っ張りじみた責任感や、そうしなければ状況に流されるだけだと考えていることが原因だが)と違い、貞朋は人に仕事を任せることが非常に上手い人間であった。
 六家長老の父・頼朋の傀儡と見られている貞朋は、自分は先頭に立って物事を仕切る類の人間ではないと思っている。そして、そういう人間である以上、状況に流されることはやむを得ないとも考えていた。所詮、自分は状況を作る側ではなく、状況を受入れる側でしかない。
 自分は軍人としても領主としても政治家としても、結局のところ二流か三流の人間なのだという、奇妙な納得が彼にはあった。そして、それが有馬貞朋という人間の生き方であり、父・頼朋との二重権力状態であるにも関わらず、父子の確執が生まれていない要因でもあった。
 だからこそ、彼は自分自身のそうした欠点を補える人材を集めることが、ある意味で得意と言えた。
 第三軍参謀長・児島誠太郎中将は兵学寮を首席で卒業して以来、作戦、兵站、軍政、植民地行政と幅広い分野で活躍している家臣であり、後方で南嶺鎮台兵站総監を務めている鏑木太郎中将は南嶺鎮台の近代化のための軍制改革などに尽力した家臣である。共に、皇国陸軍近代化の父ともいえる百武好古中将から直接の薫陶を受けた人物であった。
 つまり、二人とも思考様式が封建的軍隊のそれではなく、近代的軍隊のそれに切り替わっている軍人である。
 自分は二人のやることに決裁を与えるだけで、第三軍の業務は円滑に回っていた。
 一部の人間たちからは「有馬後入斎こうにゅうさい」などと言われていることを貞朋自身は知っているが、大して気にしてもいない(「後入斎」とは、自分の意見を持たず他人の意見に動かされる人を指す蔑称)。逆に自分が積極的に動こうとすれば、かえって家臣や部下たちを混乱させてしまい、後入斎という以上の悪評が立つだろう。

「閣下、失礼いたします」

「ああ、弓削くんか。どうした?」

 六家当主としての自分の性格を熟知している家臣たちが、後は決済の花押を記せばよい状態に整えた書類を眺めていると、一人の男が執務室へと入ってきた。
 貞朋に弓削と呼ばれたその男性は、有馬家家臣団に属する呪術師の家系・弓削家の現当主である弓削慶福よしとみであった。

「大御所様(頼朋)よりの呪術通信です。例の勅使は、二日後、安東に入港する輸送船に便乗して到着するとのことです」

「そうか。勅使殿もご苦労なことだな」

 軍監本部の対斉作戦計画を無視している現地軍を戒めるための勅使が、ようやく到着しようとしているのだ。
 弓削慶福は現在、岫厳の貞朋と皇都の頼朋の間の私的な通信を担当している。また、景紀御付きの術者である葛葉冬花との間にも呪術通信の回線を設けて、景紀―貞朋間の私的な通信が出来るようにしていた。
 ただし、弓削はあくまで貞朋の呪術的警護を任されている御付きの術者であり、冬花のように補佐官を兼任しているわけではない。貞朋には、他に側用人がいる。また、冬花のように主君の側について敵軍に爆裂術式を撃ち込むことも期待されていない(それでも、景紀の建言に沿って軍司令部宿営地周辺に浄化の術式を施していたが)。

「これで、来春以降の作戦計画に第三軍の意向を反映させる正統性を確保出来ることになったな」

 流石に皇主からの自重を促す勅語を賜ったとなれば、長尾公も一色公も抑制的にならざるを得ない。如何に絶大な権力を持っている六家といえど、皇主の権威を無視しては、自らの権力基盤を打ち壊すことになるからだ。
 権力とは、権威が伴って初めて意味をなすものなのだ。剥き出しの権力は、ただ反発を呼ぶだけである。
 貞朋は、何気なく壁に掛かっている満洲の地図に歩み寄ろうとして、椅子から立ち上がった。

「っ!?」

 その瞬間、眩暈に似たものに襲われ、ふらりと机に手をつく。

「閣下!?」

 部屋に控えていた側用人と弓削の焦った声が響く。

「いや、大事ない。少しふらついただけだ」

 かなりの部分を部下任せにしているとはいえ、慣れない土地での連日の政務や軍務で肉体的にも精神的にも疲労が溜まっていたのだろう。これほどの大軍を率いて海を渡った経験は、貞朋も初めてなのだ。
 だが、眩暈は収まらなかった。
 部屋の景色が渦を巻き、頭痛や息苦しささえ覚えてくる。

「おい、誰か典医を呼んでこい!」

 主君の様子に異変を覚えた側用人が怒鳴る声が、貞朋の頭に痛いくらいに響き渡る。

「いえ、これは……っ!」

 とうとう、机についた手で己の体を支えきれなくなった貞朋が床に崩れ落ちる直前、彼の耳は焦燥と緊迫に満ちた弓削慶福の声を捉えた。
 そしてそれっきり、有馬貞朋の意識は闇に呑まれることとなった。

  ◇◇◇

 結局、この日は旅団の書類事務や金州民政庁関係の政務で一日が終わってしまった。

「ん~~~」

 景紀は見ているのが冬花だけということもあり、大きく伸びをする。次いで、首を左右に振る。コキコキという音がした。

「お疲れ様」

 そんな主君を労るように、冬花は軽く微笑んだ。

「閣下、夕食をお持ちいたしました」

 そして、旅団司令部付きの烹炊班が司令部付き兵卒たちに配食を始めた頃、旅団長執務室に貴通がやって来た。従卒(従兵。将校の身の回りの世話をする下士官兵のこと)が、夕食を詰めた飯缶ばっかんや三人分の食器を持って後に続いている。

「ああ、すまんな」

 貴通の方も、昼間は旅団宿営地や陣地を回って物資や弾薬、糧食の備蓄状況などを確認して、旅団の庶務作業に当たっていた。
 従卒と冬花が、手早く卓子の上に食事の支度をする。支度を終えると、従卒は一礼して退室した。
 今日の献立は、麦飯に豚汁と漬物であった。
 皇国陸軍において寒冷地や冬季の食事は、保温を兼ねて酒粕や片栗粉、葛粉でとろみを付けた汁物や、冷えた体を温めるため生姜や辛子、香辛料を多く使った料理を出すことになっている。
 ちなみに、肉は部隊で豚や鶏を飼うことで確保している。この他、戦地での自給を目的として各部隊の経理部の下に自活隊を編成して、農作業や薪、炭などの生産などを行っていた。

「いやぁ、外は本当に冷えますよ」

 席について食事を始めると、貴通は豚汁を啜りながらほっとしたように言った。汁に七味が振りかけてあった。

「ああ、凍傷患者ではないのですが、水筒の水を飲もうとしたら寒さで唇が飲み口に張り付いて唇の皮がべろりと剥けてしまった兵士もいるようです。僕の名前で、旅団全体に注意喚起をしておきました」

「助かる。こういうところ、寒冷地に慣れていない部隊の弱みだな」

「前線の陣地で警戒に当たっている兵士たちには悪いと思いますが、寒い日は暖房の効いた部屋に籠っているのが一番ですよ。冬季攻勢なんて、やるものじゃないです」

 景紀は冬季攻勢に反対していたが、貴通もまた同じ考えであった。

「まったくだ。凍傷患者を出して戦力を低下させるなんて、あまり指揮官として褒められたもんじゃないからな」

「そういえば、去年の冬もそうでしたけど、冬花さんって寒くても服装があまり変わりませんよね? 何か寒さを防ぐ術でも使っているのですか?」

 ふと思い出したように、貴通は景紀の隣にいる白髪の少女を見た。
 実際、寒さが厳しさを増していく中でも、冬花の格好はあまり変わっていなかった。丈を短くした動きやすい意匠の着物の裾から伸びる脚には、膝上丈の黒い脚絆を履いているだけだ。外出の際にも火鼠の赤い羽織をまとう程度で、冬季軍装で着ぶくれた印象を受ける兵士たちよりもはるかに軽装だった。

「術でどうにかしているというよりも、呪術師としての体質だな」

「はい、体内を巡る霊力を活性化させることで体を適度に温めていますので、よほどの寒さでない限り凍えることもありません」

 五摂家令嬢(表向きは嫡男)である貴通向けの丁寧な口調で、冬花は景紀の言葉を引き継いだ。

「それに、着ぶくれていてはいざという時に景紀を守りにくいですから」

「本当に、冬花さんは頼もしいですね」

 あくまでも景紀第一な冬花の発言に、貴通は微笑ましそうな表情を向ける。そんな軍装の少女の言葉に冬花が面はゆそうな表情を浮かべた刹那、廊下の方から慌ただしげな足音が響く。

「失礼いたします!」

 乱雑に扉を叩いて、呪術通信兵が入室してきた。

「岫厳城の第三軍司令部より緊急通信! 城内にて有馬司令官閣下が倒れられた模様です!」

 三人の食事の手が、一瞬にして止まった。
 景紀が食器と箸を置く音が、やけに大きく響く。

「詳細は? 岫厳で伝染病でも?」

「いえ、閣下側付きの呪術師の見立てでは、どうやら呪詛の疑いありと」

「呪詛、だと?」

 景紀は呪術兵から通信を写した紙をひったくるように受け取った。そこには、第三軍参謀長・児島誠太郎中将の名で、各級指揮官に対し呪詛への警戒を促す内容が記されていた。

「冬花」

「はっ!」

「直ちに岫厳城に有馬閣下の平癒祈願の式を飛ばせ。それと、土民の中に我々に反抗的な術者が潜んでいる可能性がある。宿営地周辺に呪詛対策の結界を構築しろ」

「かしこまりました」

「穂積大佐」

「はっ!」

「呪詛は反抗的な土民術者ではなく、斉軍による大規模な作戦行動の一環である可能性も否定出来ない。各部隊に警戒を強めるよう、伝達しろ」

「了解いたしました」

 冬花、貴通が即座に立ち上がって部屋から駆け出していく。
 その後ろ姿を見送りながら、景紀は低く呻くように呟いた。

「くそっ、あちこちの指揮官が呪詛に倒れたら、完全に指揮系統が麻痺するぞ。そこを狙って攻勢をかけられたら……」

 皇国軍の築いた遼東半島防衛線は完全に崩壊し、自分たちは黄海に追い落とされる。
 そんな不吉な可能性を、景紀は考えずにはいられなかった。
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