秋津皇国興亡記

三笠 陣

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第三章 列侯会議編

48 龍王の系譜

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「何とか、ギリギリでまとまった感じだな」

 景紀は冬花を伴って、華族会館の玄関広間エントランスホールへと廊下を歩く。

「はい。しかし、問題は来年度へと持ち越された感はあるかと」

 誰が聞いているか判らない場所であるため、主君の言葉に冬花は従者然とした言葉で応じる。

「逆に考えれば、一年の猶予はある。外交方針を調整して、なるべく対外緊張関係の緩和を図るべきだろう」

 景紀は頭の中に皇国を中心とする東洋の地図を思い浮かべる。
 西のルーシー帝国、東のヴィンランド合衆国。そしてアヘン戦争の結果、南から斉の勢力圏に食い込みつつあるアルビオン連合王国。
 それら西洋列強と東洋の軍事大国たる皇国に挟まれた、大斉帝国と陽鮮王国。
 火種には事欠きそうにないのが、難題であった。
 その意味で、伊丹や一色、そして攘夷派の対外危機意識は、極端な形として現れてはいるものの、完全なる幻想というわけではないのだ。もっとも、だからといって国家予算の半分を軍事費に注ぎ込もうとするのは正気の沙汰ではないだろうが。
 そのようなことを考えつつ景紀は会館の玄関広間を出た。石段の先には、結城家の馬車を回してある。

「若様」

 すっと、冬花が主君を庇うように前に出た。
 馬車のところで控えていた御者の側に、見覚えのない人間がいたのである。華族会館の敷地内に入ってこられる以上、どこかの華族の護衛など関係者であろうことは間違いないのだろうが、景紀の警護役である冬花にしてみれば警戒して当然であった。

「結城景紀殿と、葛葉冬花殿ですな?」

 馬車のところまで降りると、その人物が声をかけてきた。相変わらず、冬花は景紀を庇うような位置に立っている。

「如何にも。貴殿は?」

「宮内省御霊ごりょう部の使いです」

 景紀の問いに、男はそう答えた。
 御霊部は、宮廷陰陽師などを統べる宮内省の機関であった。皇室の霊的守護を担う集団であると共に、皇宮警察と同じく皇室が持つ数少ない武力組織であった(近衛師団は皇主と宮城の守護を担う陸軍部隊であり、宮内省の管轄ではない)。

「御霊部長の浦部様がお二方にお会いしたいとのことで、お伝えに参りました。“先日の件”にて、お話を伺いたいとのことで」

 その言葉に、景紀の瞼がぴくりと動く。“先日の件”が何を指しているのか、彼は理解していた。
 わざわざ御霊部が出てくる用件など、一つしかない。

「冬花」

「はっ」

 恐らく、彼女も景紀と同じく予想がついているのだろう。その声は、いささか強ばっていた。

「今日はもう、急ぎの用事はなかったな?」

「はい、その通りでございます」

「では、これから御霊部に伺わせてもらうこととしよう。貴殿に案内を頼みたい」

 景紀は使いの男に、そう申し付けた。

「かしこまりました。では、僭越ながら案内役として馬車に同乗させていただけますかな?」

「では、御者台に乗って御者に道を教えてやってくれ」

「かしこまりました。それでは、失礼させていただきます」

 そうして景紀と冬花が馬車に乗り込むと、結城家の家紋を付けた馬車は宮城に向かって走り出した。

  ◇◇◇

 宮内省御霊部は、かつての律令制における中務省なかつかさしょう陰陽寮に起源を持つ機関である。
 二官八省制時代の陰陽寮は呪術・天文・暦を統括する組織であり、秋津皇国が現在使用している暦である「皇暦」も、古代末期の陰陽師たちが帝(みかど)の命によって作成したものである。
 皇暦は太陽暦を採用した暦であり、現在でも通じる正確性を持っている。また、皇暦の制定後、秋津皇国では皇暦と元号を併用する習慣が根付いていた。
 こうした事業を行っていた陰陽寮であるが、戦国時代の終焉と六家による集団指導体制確立後、統治機構の改編による二官八省制の廃止に伴い消滅した。代わりに宰相を中心とする統治機構が設立されると、陰陽寮の行っていた業務は様々な組織へと継承されていった。
 天文分野に関しては気象観測などを業務として海軍の水路部などに引き継がれ、呪術分野に関しては内務省陰陽局に継承された。
 一方で、皇室を呪術的に守護するという役目だけは宮内省に残され、結果、御霊部として現在まで続いていくこととなったのである。





 御霊部の入っている建物は、宮内省本庁舎からは離れた場所にあった。
 本庁舎が宮城本丸にあるのに対して、御霊部などの入る庁舎は内堀の外側である二の丸に存在しているのである。
 御霊部の入る庁舎には、他に図書ずしょ寮(文書を管理)、陵墓寮(陵墓を管理)が入っている。宮内省職員たちの間では、三つの部署の文字を取って、「書陵部庁舎」などと呼ばれているという。また、二の丸には他に皇宮警察本部が置かれていた。
 景紀と冬花は使いの男の導きに従って、書陵部庁舎へと入った。そのまま、御霊部の区画へと向かう。
 先ほどと違い、景紀が冬花の前に出ていた。どこか、シキガミの少女を庇うようにも見える位置であった。

「冬花」

「問題ありません」

 景紀が呼びかければ、少女の固い声が返ってくる。緊張と不安に彼女が苛まれていることが、少年には判った。
 やがて、三人は部長室の扉前へと辿り着く。

「浦部様、結城景紀殿、葛葉冬花殿をお連れいたしました」

「入れ」

 使いの男が扉を叩いて用件を告げると、内部から渋みのある声が返ってきた。
 男が扉を開け、景紀と冬花に中へ入るよう促す。景紀がまず入り、その後に冬花が続く。男は室内へは入らず、そのまま扉を閉めた。
 景紀と冬花の背後で、扉が閉まる音がやけに重々しく響いた。まるで退路を断たれたような、そんな気分にさせる。
 執務机では、一人の男が書類と向き合っていた。
 景紀は、その男を初めて見た。
 呪術師というよりは、無骨な戦国武将を思わせるような厳つい顔立ち。目付きが鋭く、その上三白眼のため、より一層、その凶相が際立っていた。
 冬花も陰陽師というよりは少女剣士という出で立ちをしているが、この男ならば鎧武者姿がよく似合うだろうと思わせるような長身でがっしりとした体躯をしている。
 宮内省御霊部長・浦部伊任これとう
 妖狐を先祖とする葛葉家と同じくらい、彼の家系も曰く付きであった。
 浦部家は、龍王を祖先とするというのである。かつて、卜占を行う家系に生まれた青年はある日、海岸で一匹の亀を助けたという。その亀は龍生九子の一柱である亀姫・贔屓ひきであり、やがて青年と贔屓の間に子が生まれた。
 その子孫が、現在の浦部家であるというのだ。
 もともとは「卜部」と名乗っていた姓を「浦部」としたのは、このことに由来しているらしい。
 狐耳と尻尾を持つ冬花という存在を身近に置く景紀にしてみれば、家系の権威付けのための単なる創作話とは思えなかった。
 浦部伊任の持つ独特の威圧感を思えば、なおさら頷ける話であった。

「結城景紀と、葛葉冬花だな?」

 書類から顔を上げた浦部が、問う。六家の次期当主たる景紀への敬意は感じられない。
 当然だろう、と景紀は思う。浦部家は、代々皇主に仕えてきた呪術師の家系である。六家に敬意を払う必要はない。

「ああ」

「はい」

 景紀と冬花が短く応じる。
 すると、浦部の視線が景紀の斜め後ろに控える冬花へと向かった。

「葛葉冬花。貴様は皇主陛下の御所たるこの場所で、己の姿を偽るつもりか?」

 もともと渋めの声に加えて、厳つい容姿である。本人がどこまで意図しているのかは判らなかったが、その問いには威圧感があった。

「―――っ」

 冬花の顔が、目に見えて強ばった。もともと白い肌から、さらに血の気が引いてゆく。
 初めて会った人間の前で、己の正体を晒せと命じられたのだ。
 一瞬、少女は目眩にも似た感覚に陥った。

「冬花」

 気付けば、己の斜め前にいた景紀が隣に立っていた。そして、そっと冬花の手に自分の手を重ねてくる。冷え切っていた己の体に温もりを分けてもらおうとするかのように、冬花は少年の手に指を絡めた。
 そして、小さく呟く。

「解式」

 その言葉と共に、封印されていた冬花の耳と尻尾が現れる。

「ふむ。霊力量も相当なもののようだな」

 浦部は観察するような視線を、冬花に向ける。

「で、俺と冬花を呼び出して、挙げ句冬花に耳と尻尾まで晒させて、あんたは一体何が目的なんだ?」

 冬花が侮辱されたわけではないが、それでも彼女に望まぬことを強いた男に対して、景紀は少しぞんざいな口調を放った。
 景紀の言葉に浦部はすぐに応えることなく、繋がれたままの二人の手をしばらく見遣っていた。そして、視線を上げて景紀を見る。

「内務省から発表された宵姫誘拐事件。実際の経緯は我らも完全に把握しているわけではないが、その娘が妖狐の血を暴走させたな?」

 浦部の、確認するような問いかけ。偽りの回答など一切許さないという、厳しい口調であった。

「ああ。それで?」

 自分たちにやましいところはないと示すように、景紀はどこかふてぶてしく応じた。

「我ら御霊部は陛下と皇室の呪術的守護を担っている。そして、この宮城の霊的安定を保つためには、皇都の霊的安定もまた必須のものであると考えているのだ。そこに、己の中に流れる妖狐の血も御せない未熟者がいるとなれば、気になりもしよう」

 恐らく、御霊部は独自に皇都周辺の霊的反応を観測しているのだろう。だからこそ、冬花の暴走にも気付いたのだ。
 未熟者という言葉に、冬花はきゅっと唇を噛みしめた。

「気になったから、何だっていうんだ?」

「結城景紀、貴殿はこの娘をどうするつもりだ?」

 質問に質問で返してくる浦部。だが、恐らくそれを問い質したいが故に、景紀と冬花をここへ呼んだのだろう。

「こいつは、俺のシキガミだ。今までだってそうだし、これからだってそうだ」

 景紀は迷わずに断言する。

「その娘がいつか妖の血に呑まれ、人の血を求めてただ殺戮を繰り返すだけの化け物に成り果てる可能性があるというのに、か?」

 懐疑的な視線で、浦部は景紀を見遣る。
 彼にとってみれば、そんな危険な存在を側に置いておくこと自体が信じがたい行為なのだろう。
 とはいえ、浦部伊任の言葉には冬花を侮辱する響きは一切なかった。ただ、呪術師としての当然の危険性を指摘しているだけであった。
 そしてこの男は冬花と同じように、忠誠を誓っている存在がいる。その存在を守るために、冬花という存在を危険視しているに過ぎないのだ。
 それを感じ取っているからこそ、景紀も言葉遣いは荒いものの、対応を続けようという気にはなった。

「その時は、俺が冬花を殺す」

 やはり迷わずに、景紀は断じた。互いに強く、手を握り合う。

「それが、俺と冬花との約束だ」

 挑むような景紀の視線。
 睨むような浦部伊任の視線。
 二つの視線が交差する。
 しばらく、そのまま無言の対峙が続く。
 やがて、浦部が諦めたようにわざとらしい溜息をついた。

「……貴殿のそれは、将家の次期当主たるの態度ではないな」

「そんなものである前に、俺はこいつの主だ」

「それが、貴殿にとって辛い選択になるかもしれんのに、か?」

「その覚悟もないのなら、冬花が最初に暴走した子供の頃に、俺は家臣にこいつを斬らせていただろうよ。例え冬花が妖に血に呑まれて討伐しなければならなくなったとしても、あんたや他の呪術師にこいつを殺されるのだけは我慢ならん。冬花は、俺の、シキガミだ」

 一言一言を区切るように言うその頑なな態度に、浦部はもう一度溜息をついた。

「……主君と家臣、呪術師と式神、それぞれの主従関係が奇妙に混じり合っているのだな、貴殿らは」

 やや呆れたような、それでも納得したような口調であった。

「その娘の“気”の中に、貴殿の“気”が混じり込んでいる。結城景紀、貴殿は己の体の一部を葛葉冬花に埋め込んだな?」

「ああ」

「……なるほど、それで妖狐の血の暴走に一定の歯止めを掛けようというわけか」

 冬花との呪術的な契約関係を結ぶため、景紀は己の肋骨を冬花に与えている。そのことを、浦部伊任は二人のまとう“気”から判断したのだろう。

「まあ、その覚悟ならば、こちらも認めんでもない」

 そう言って、浦部は執務机の引き出しから小さな木箱を取り出した。机の上に置き、その蓋を取る。
 そこには、透明な水晶を使った二つの勾玉が収められていた。
 ちょうど太極図になるように、二つの勾玉が箱の中に鎮座している。

「貴殿らのその絆に免じて、これをやろう」

 すっと彼は勾玉の入った木箱を景紀たちの方へ押し出した。

「片方は結城景紀、貴殿が持て。もう片方は葛葉冬花、貴様が持つのだ」

 勾玉には、首にかける紐が通されていた。

「これは、妖狐の血の暴走を抑えるための呪具だ。主従で一対。互いの血を勾玉に垂らせ。それで効果を発揮する」

 景紀は警戒心の籠った動作で、勾玉の入った木箱を受け取った。
 浦部伊任は冬花の存在を危険視している。暴走を抑えると言いつつ、彼女を拘束するための術式でも組まれているのではないか。
 そう、疑わざるを得なかったのだ。

「……冬花、確認してくれ」

 とはいえ、景紀は呪術師ではない。勾玉を見たところで、呪具としてどのような術式が刻まれているのかを確認することが出来ない。

「……」

 恐る恐るといった手付きで木箱を受け取った冬花は、じっと二つの勾玉を見つめる。
 しばらく、部屋の中に沈黙が降りた。

「……勾玉自体もかなりの霊格を持っていますし、そこに刻まれた術式も相当に高度なものです。浦部様の言葉に、偽りはないかと」

「そうか」

 冬花から返された木箱を受け取りつつ、景紀は頷いた。

「それで、どうする?」

「私は、浦部様のご懸念は当然のものであると考えます」

 少し伏し目がちになりながら、冬花は主君からの問いかけに答えた。
 彼女の中で八歳の時に景紀を引き裂いてしまった記憶は、未だ鮮明に残っているのだ。そして、つい先日の暴走。
 あの時は景紀が、万が一の時のために父から預けられている数珠で自分の暴走を止めてくれたが、自分の爪がこの少年の命を奪ってしまっていた可能性だってあるのだ。実際、あの時、自分は景紀の体を切り裂いている。
 景紀は許してくれているが、それは冬花にとって何よりも耐え難いことなのだ。主君を守るべきシキガミが主君を傷付けることなど、あってはならないことなのだから。

「判った」

 景紀も、そうした冬花の内心を察していた。そして繋いだ手からは、シキガミの少女の不安がありありと伝わってきた。
 彼は手を繋いだまま、もう片方の手で刀の刃を鞘からわずかに抜き、指の皮膚を切った。冬花も同じように、己の腰に差した刀で指を切る。
 そのまま、二人は左右対称の動きで机の上に置いた勾玉に己の血を垂らした。すると、勾玉に落ちた二人の血は流れることなく勾玉の中に吸い込まれていき、澄んだ色をしていた水晶が鮮やかな赤色に変化する。
 それを確認して、浦部伊任が口を開いた。

「葛葉冬花、妖の血に呑まれて式神の本分を見失うことを恐れるのならば、その勾玉は肌身離さず身に付けておけ」

「はい」

 冬花は、浦部の言葉に神妙に頷いた。

「そして、結城景紀。その娘がまた妖の血に呑まれそうになったら、鎮まれと強くその勾玉に念じろ。貴殿らの絆が強ければ強いほど、その効力は高まる」

「ああ。礼を言わせてもらおう」

「いや、よい」

 浦部には、恩着せがましい態度は一切なかった。ただ一つの仕事をこなしただけというような、淡々とした態度であった。

「景紀様」

 冬花はそう言って、指を切ったままになっている景紀に治癒の術をかけた。

「すまんな」

 指の傷は、即座に塞がった。
 そして景紀は箱から勾玉を取り出すと、紐を首にかけて勾玉を服の内側に入れた。途中、妙に首に掛け辛いと思ったら、まだ冬花と手を繋いだままであったことに気付いた。つまり、片手でどうにかしようとしていたのだ。
 冬花も同様であったらしく、お互いに顔を見合わせて小さく笑ってしまった。

「……それほどの絆があれば、まあ問題ないであろうよ」

 そんな二人の様子を、龍王の血筋を引く呪術師はどこか白けた視線で見ていたという。
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