秋津皇国興亡記

三笠 陣

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第二章 シキガミの少女と北国の姫編

38 シキガミの過去

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 少女は、城の地下牢に鎖で繋がれていた。
 白い髪をした、狐の耳と尻尾を持った幼い少女だった。その少女の手足には鉄製の枷が嵌められ、そこから伸びる鎖は牢の壁に繋がっている。
 まるで磔にされたように地下牢の壁に縛められている少女の顔には、泣き腫らした痕が残っていた。
 泣き叫んで泣き叫んで、そうして虚脱状態に陥ってしまったかのように、少女は力なく枷と鎖に縛められている。
 牢の格子には、びっしりと呪符が張られていた。
 まるで、封印されている怪物を牢の外に出さないようにしようとしているような、そんな意図すら感じさせられるほどであった。
 いや、実際に牢の中に捕らわれているのは、妖狐の血を引く化け物なのだ。

「……」

 少女の瞳にあるのは、自身の境遇を嘆くような悲哀ではなかった。ただ、自責の念と、深い諦観だけがあった。

「……ごめんなさい、ごめんなさい」

 涙は涸れ果てても、その言葉だけは止めどなく出てくる。
 どうして自分は、あんなことをしてしまったのだろう……。

  ◇◇◇

 それは、私が若様に兵学寮に行かないで下さいと泣き叫んだ数日後のことだった。

「……女子学士院への入学、ですか?」

 父様に言われた言葉を、私は少しの間、理解出来なかった。
 女子学士院は、華族や士族の娘たちが入る皇都の官立教育機関である。それは幼い頃の私も知っていたが、理解が出来なかった。
 華族や士族の娘、全員が女子学士院に入るわけではない。全員が入るとなれば特に士族階級の生徒数は膨大な数になるし、公家や将家には未だ優秀な家臣を教育掛に付ける習慣が残っていた。
 各諸侯は自らの領地にそうした家柄の良い者たちの子息が通う学校が設置しているので、男女とも学士院に通うのは六家など皇都を拠点に活動する華族・士族が中心であった。
 私は今まで両親からどこの学校に入るのかという話は聞いたことがなかったし、このまま城で両親から呪術について習っていくのだと思っていた。

「ああ、二年後、十歳になったらそこに入りなさい。それと、皇都にある御館様の屋敷から通うのではなく、学士院の寮に入って生活するように」

 父様はすでに決まったことのように、私に告げた。

「何でなんですか?」

 当たり前だが、女子学士院に男子生徒はいない。そして、寮に入るとなれば確実に景紀と離ればなれにされる。そして、今度は皇都で不吉の子、混じり物と蔑まれる日々が始まる。この城と違って、景紀が助けてくれることはない。
 私の心には戸惑いと恐怖と反発しかなかった。

「御館様がそう勧められたからだ」だが、父様は私の心情などお構いなしに断言した。「そして、私もそれが良いと思っている」

「何でですか!」その時の私は、聞き分けのない子供そのものだった。「私は呪術の鍛錬もちゃんとやっています! 読み書き算盤も、武術だって一度も投げ出したことはありません!」

 自分は若様のシキガミなのだから、それくらい出来ないと駄目だと思っていた。だから、自分なりに精一杯頑張ってきたのだ。
 幼心に、それが私の誇りだった。
 だけれども、父様は続けて決定的な一言を言ったのだ。

「今のお前が、若様のシキガミに相応しくないからだ」

「―――っ!」

 そう言われて泣きたかったのか、怒りたかったのは、今でも私は判らない。ただ、どうしようもないほどに父様への憤りを感じてしまったことだけは確かだった。

「私は、若様のシキガミです!」

 それだけを大声で叫んで、私は部屋から飛び出した。背中から父様の叱責する声が聞こえたが、それは自分の中の悔しさをより大きくするだけだった。
 視界を涙に濡らしながら、私は景紀の居る部屋へと飛び込んだ。
 彼は書物に囲まれていた。
 床に胡座をかいて、膝の上で本を広げている。
 いつもの、景紀が書物を読んでいるときの部屋の光景だった。

「若様!」

 泣き顔のまま部屋に飛び込んできた私に、若様は何故か驚いた顔を見せなかった。そっと本に栞を挟み、傍に置いた。

「どうしたんだい?」

「私は、若様のシキガミ、ですよ、ね……?」

 自分で出した声は、想像していたよりも弱々しかった。若様にまで否定されたくない。そんな内心が現れたのだろう。

「ああ、そうだよ」

「じゃあ、ずっと傍に居させて下さい……」

「今日は、どうしたの?」

 怪訝そうというよりも、確認するように景紀は訊いてきた。
 私は涙と悔しさの混じった声で、父様から十歳になったら女子学士院に通い、寮に入れと言われたこと、そして若様のシキガミに相応しくないと言われたことを伝えた。

「私、女子学士院なんて行きたくないです……。若様と一緒に、兵学寮に入りたいです……」

 私がたどたどしくそう訴えると、景紀は幼い顔に難しい表情を浮かべていた。

「それは、無理だよ」

「何でですか!?」

 ほとんど駄々っ子のように、私は若様に食って掛かっていた。
 戦国時代には女の城主もいたという。幼い次期当主が成人するまでの中継ぎとして、珍しい事例ではあるものの、そうした存在がいたらしい。
 そのような皇国の歴史があるため、兵学寮の規程では生徒を男子に限定していない。しかし、開校以来、女子が兵学寮に入学した事例は数件しかなく、その場合もやはり戦国時代と同じく家が複雑な後継者問題を抱えている場合に限られていた。
 だけれども、幼い私はそうした事情など目に入らなかった。
 景紀が兵学寮に入ると聞いて、彼の傍にいたいがために自分なりに兵学寮について調べ、自分も入れると思い込んでしまったのだ。

「……冬花はさ、ずっと俺に守ってもらうつもりなの?」

「え……?」

 少し迷った末に言われた景紀の言葉に、私は愕然とした。

「君は俺のシキガミなんだよ。色々な人に悪口を言われて、それでずっと俺の影で縮まっているだけじゃ、駄目だと思う」

 それは今考えれば、ちゃんと力を付けて自立して、自分の力でそうした悪口を押さえ込めるようになって欲しいという若様なりの願いだったのだろう。
 でも、幼い私はそう考えなかった。

「若様は、もう私のことなんでどうでも良くなってしまったんですか……?」

 私は、若様に見捨てられると考えてしまったのだ。

「そうじゃないよ。冬花はずっと、俺のシキガミだ」

 その時、景紀は困ったように眉を寄せたていた。私をどう説得したらいいのか、迷っていたのだろう。

「私が邪魔だから、女子学士院の寮に入れたいんですか……?」

 でも、私はすべてを悪い方へと考えていた。

「違う!」

 景紀は強い声で否定した。でも、私はそんな若様の言葉すら信じられなかった。

「嘘つき!」私は感情の赴くままに叫んでいた。「嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!!」

 そして、決定的な一言を言ってしまう。

「若様なんて、大嫌いです!」

「待て、冬花!」

 部屋から飛び出そうとした私の腕を若様が掴もうとした。私は反射的にその手を払おうとした。

「―――えっ……?」

 それが私の声であったのか、若様の声であったのかは、永遠に判らない。
 いつの間にか鋭く伸びた私の爪が、若様を引き裂いていた。
 私に向かって伸ばされていた腕の根本から肩を抉り、そして頬から目の辺りまでを引き裂いていた。
 景紀は一瞬、自分の身に起こったことを理解していない表情のまま、その場に尻餅をついてしまった。
 飛び散った鮮血が散らかっていた書物を汚し、振り払ったまま固まっていた私の手からも血が滴る。
 それは、私が主君と定めた少年の血だった。

「あっ……」

 私は、ようやく自分が何をしてしまったのかに気付いた。全身から血の気が引いていく。

「いや、ちがっ、そんな……」

 言い訳の言葉は、形にならずに消えていく。
 半身を血に染めた景紀は、ようやく襲ってきた激痛に体を丸めていた。

「あっ……あっ……」

 視界が、ぐにゃりと歪んでいく。
 私が、若様を傷付けた。私の爪が、若様を切り裂いた。
 不吉の子、不吉の子、不吉の子……。その考えだけが、頭の中を駆け巡る。
 自分の中で制御出来ない感情とともに、霊力も膨れ上がっていく。その感覚に怖気を感じ、必死に自分の体をかき抱いた。

「だめ、だよ、それは……」

 若様の弱々しい制止の声も、その時の私には届いていなかった。

「あっ……ああああああああああああああっ!」

 制御出来ないまま暴風のように放たれた霊力が、部屋の中の書物を、障子を、襖を吹き飛ばしていく。
 そこからのことは、朧気にしか覚えていない。
 駆けつけた父様が私を押さえつけ、霊力を封印され、そして枷を嵌められて地下牢に放り込まれた。それだけだ……。

  ◇◇◇

 地下牢の中は、しんと静まりかえっていた。
 霊力は使えないから耳と尻尾の封印は解け、そのままになっている。
 あんなことをしてしまったのに、冬花はまだ景紀に会いたいと思ってしまっていた。会って、謝りたかった。
 若様は最後まで、自分を化け物を見るような目で見なかった。化け物同然に、彼の体を引き裂いてしまった自分を。
 ただ最後まで、自分のことを案じていたように思う。
 不意に、地下牢の空気が動いた。
 廊下の扉が開き、複数の足音がするのを、彼女の狐耳は捉えていた。

「っ……」

 そして、その足音の内の一つは自分が良く知っている人のもの、若様の足音だった。
 地下牢の廊下を進んでいこうとする若様を、周囲の者たちが引き留めているようだった。この先は危険だと、いつまた化け物が危害を加えてくるか判らないと。
 その言葉に、冬花は何の反発も覚えなかった。その通りだと思った。
 だけれども、景紀は断乎とした口調で付き添いの者たちを追い返した。
 そうして、一つとなった足音が自分の牢へと近付いてくる。
 それに、冬花は恐怖を覚えた。
 会いたい、謝りたいと思っても、その時が来れば怖かった。
 あの傷はどうなったのか、若様は許してくれるのか、自分は若様を害した罪で処刑されてしまうのではないか。
 それに自分は、どんな顔をして若様に会えばいいのだろう……。
 そんな様々な不安が胸の中に渦巻いていたが、手足を拘束されている冬花は逃げ出すことも出来ない。そして、それだけの気力もなかった。
 角灯の明かりが、俯いていた冬花の視界に入った。

「冬花……?」

 確認するような景紀の声が牢に響く。俯いたままの冬花に、彼の表情を確認する術はない。
 鍵を差し込む音がし、次いでキィと軋む音がして格子の間にある扉が開かれる。
 角灯の明かりが、近付いてくる。

「冬花……?」

 景紀は少ししゃがんで、俯いたままの少女の顔を覗き込むようにした。

「っ……」

 咄嗟に、冬花は顔を背けてしまった。
 景紀の顔は、半分が包帯に覆われていた。その包帯には複数の呪符が張り付けられていた。恐らく、治癒のための術式が描き込まれた呪符だろう。

「こっち向いて」

「……」

 そっと囁くように言われた声に、冬花は応じなかった。きゅっと目を瞑って、景紀と視線を合わせないようにしてしまった。それが逃げだと判っているのに、彼の顔を直視する勇気が持てなかったのだ。
 すると、角灯を床に置く音が小さく響いた。そして、ちゃらちゃらとした金属がこすれ合う音。
 何をやっているのだろう、と冬花が思っていると、足の枷の内、片方が外れた。裸足の足首に巻き付くひんやりとした感触が消える。

「えっ……?」

 思わず、目を開けてしまった。
 景紀は、顔だけでなく体の半分も包帯に覆われているようだった。着物の合わせ目から見える肌、そして片腕にも痛々しく包帯が巻かれていた。
 そちらの方の手は上手く動かせないらしく、片手で苦戦しつつも、もう片方の枷も外してしまう。
 冬花の足下にしゃがんでいた景紀が立ち上がる。
 また冬花は景紀から顔を逸らし、目を瞑った。
 そして、足枷の次は手枷だった。片目が塞がっているため距離感も上手く掴めないらしく、少し手間取りながらも景紀は両の手枷も外してしまった。
 ずっと引っ張り上げられていた腕が自由になり、ぺたんとその場に座り込んでしまう。

「……」

 冬花は、何を言えばいいのか判らなくなっていた。
 このまま、自分は刑場に引き出されるのだろうか? 若様自ら、自分を手打ちにするつもりなのだろうか?
 ああ、でも、それでもいいかもしれない。
 冬花はそう思った。
 若様の手で斬られるのなら、それでいいかもしれない。

「……ふぅ」

 倦怠感の含まれた溜息が冬花の耳に聞こえた。そして、景紀が牢の床に座り込む音も。

「……」

「……」

 何も起こらなかった。無理矢理に腕を引かれ牢の外に引き出されることもなく、ただ地下牢に静寂が戻っただけだった。

「ごめん」

 冬花が何も言えずに黙り込んでいると、景紀が唐突にそう言った。

「冬花を女子学士院の寮に入れようって言い出したのは、俺なんだ」

「っ……」

 冬花は思わず下唇を噛んだ。やっぱり、私は要らないんだ……。
 涸れていたはずの涙が、再び出てくる。

「冬花」

 真面目な声で、景紀が言った。そして、いつかと同じようにそっと袖で涙を拭ってくれた。

「お前は、俺のシキガミだ」

 至近距離にある景紀の顔は真剣そのもので、そこに嘘偽りがないことはすぐに判った。それだけで、冬花の心には少しだけの勇気が湧いてくる。

「だけれども、それを周りが認めてくれているわけじゃない。どうしてだか判るか?」

「私が、こんなだから、ですか……?」

 妖の血を引く証たる狐の耳と尻尾。そして赤い瞳に白い髪。自分の容姿は、城の中では明らかに異質だった。

「じゃあなんで、冬花のご先祖様、初代の葛葉家当主は結城家に認められたんだ?」

 冬花と同じような容姿をしていたという、葛葉という家名を与えられ、結城家の家臣として取り立てられた妖狐の血が混じる陰陽師。

「それは、そいつが結城家の家臣として相応しい能力を持っていたからだ」

 景紀は力強く断言した。

「今の冬花は、確かに術者として頑張っていると思う。でも、その他のことはどうだい? 城の人間に悪口を言われるたびに俺の後ろに隠れて、人の顔色を窺ってビクビクして、俺が傍にいなければまともに城下町も歩けない」

 思えば、冬花が景紀から厳しいことを言われたのは、これが初めてであったような気がする。

「俺は冬花に、俺のシキガミであって欲しいと思っている。でも今のままじゃあ、俺の絡繰り人形にしかなれない。だから君は、俺という存在から自立しなきゃいけないんだ」

 厳しくとも、冬花のことを想っていることが判る言葉。
 一度感情を激発させた後だったからだろうか。今なら、冬花は景紀の言葉を素直に受け止めることが出来た。
 彼は、決して自分を見捨ててしまったわけではない。
 それどころか、こんな自分をまだシキガミとして認めてくれていることに、別の意味で涙が溢れそうになる。でも、冬花にはまだ不安があった。

「でも、私は、若様を傷付けて……」

 そう、自分はこの少年を傷付けてしまったのだ。それも、半身を血塗れにするような大怪我である。
 家臣として、許されるはずもない。自分がいては、父や母、そして幼い弟にも迷惑がかかるだろう。

「うん? あれは俺が冬花に新しく習得した術を見せてって無理に頼み込んで、それで君がちょっと失敗しただけでしょ?」

「……?」

 多分、その時の自分は相当間抜けな顔をしていただろうな、と後になって冬花は思う。
 景紀の言葉が脳裏に染み渡るまで、しばらくの時間を要したのだ。

「だから、あれは冬花に無理を言った俺の責任。君は何も悪くない」

 顔の半分を包帯に覆われた景紀は、残り半分で悪戯っぽい笑みを浮かべた。それはきっと、冬花を安心させるための笑みだったのだろう。
 後で冬花が父から聞いた話だが、一番最初に駆けつけた父に対して、景紀はそう説明したらしい。半身を血塗れにしながら、意識を手放してしまいたくなるほどの激痛に苛まれながら、彼はただ冬花を守るためだけの言い訳を考えていてくれたのだ。
 騒ぎを聞きつけて集まってきた家臣たちにも、景紀は同じ説明を繰り返したらしい。
 当主・景忠の嫡男にして次期当主たる少年の言葉に、誰も異を唱えることは出来なかった。
 だから結局、いくら家臣相手とはいえ無理な命令をしてはいけないと彼の教育掛である益永忠胤から景紀が叱責を受けるだけで済んでしまった。もちろん、益永も事件の真相については薄々感づいていただろう。しかし、特にそれ以上、何を言うでもなかったという。

「ごめんなさい……!」

 そして、その時の冬花は、数日前と同じように景紀に泣きながら抱きついた。
 いくら治癒の術式を使ったとはいえ、まだ完治していないところに勢いよく抱きつかれて景紀も痛かっただろうに、そういう素振りは見せずに彼は受け止めてくれた。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!」

「はははっ、その泣き虫も、直してしていかないとね」

 そっと、景紀は冬花の背中を撫でてくれた。
 その優しい手付きが一層、少女に涙を流させた。わんわんと泣きながら、冬花は決意を固めた。

「私、頑張りますから……! 絶対、絶対、若様のお役に立てるようなシキガミになりますから……!」

「うん、俺も応援している。冬花は、凄い子だから、きっと大丈夫」





 角灯の光だけが、薄暗い地下牢の中で幼い二人の少年少女を薄く優しく照らし出していた。
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