最強暗殺者の末裔と王族の勘当娘 ~偶々出会った2人は新たな家族として世界を放浪します~

黄昏詩人

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~エピローグ 最強暗殺者の末裔と王族の勘当娘~

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[最強暗殺者の末裔と王族の勘当娘]

 「あれからもう1年と半年・・・経ったんだ・・・」

 フォルトは人々の賑やかな声が飛び交う帝都フォルエンシュテュールの大通りを歩いていた。あの人類の存亡をかけた争乱《第二次彗星戦争》から1年と半年が経った今、人々は賑わいを取り戻していた。

 戦いで無残な姿に変わり果てていた帝都は今日までに大方元通りになっていたが、まだ完全に修復は終わっていない。勿論、建物だけでなく人の心もまだ完全には癒されていない。先の戦いで多くの人々が様々なモノを失ってしまった。・・・フォルト自身も。

 フォルトは歩きながら、皆のことを思い出していた。あの戦いを共に生き抜いた仲間達とは今でも手紙のやり取りをしており、特にケストレルとシャーロットとは一月に一度のペースで会ってもいる。皆それぞれ新たな道へと進み始めていた。

 ケストレルは戦争終結後、裁判にかけられた。罪状は《コーラス・ブリッツ在籍中の虐殺行為》と《テロ組織に所属していた従属行為》というものだ。ケストレル自身も罪と向き合う覚悟を決め、この裁判を堂々と受けた。

 だが与えられた判決は《古都軍の特別戦術顧問として永久的に活動する》《新たな遠征部隊大隊長が任命されるまで臨時で大隊長相当の権限を与える。》という実質無罪も同然の判定で、おまけに任命式も行われた。最も、判決を下したのはルーストだったので、彼の性格を考えればこのような判決となるのも何となく想像できた。ケストレル自身は普通に驚いていたけど。

 それにこのような判決になったのはガーヴェラの残した遺言状の影響も少なからずあった。彼女の遺言状にはケストレルに贖罪の機会を与える事がこれでもかというぐらいびっしり書かれていた。内容はどれも酷なモノに見えたが、ケストレルはその内容を見て『アイツらしいな。』と一言言って笑っていたのを今でも覚えている。

 そんなことでケストレルは今、ヴァスティーソ達と一緒に古都軍に所属している。判決時にルーストから『多くの人々を殺めた事実は変わらないが、今回の戦で多くの人々を救ったのも事実。これからもより多くの人々を救い、贖罪を続けていくのが君の罪を贖う唯一の手段だ。』と言われた事を胸に刻んでいるようだった。

 そして定期的にケストレルは彼女の墓に近況報告をしている。彼女の墓は彼女の夫と息子、そして親の墓が埋葬されている地に建造された。古都の大隊長が逝去した際は名誉として古都の墓地に埋葬されるのが古からの習わしなのだが、ケストレルの要望で彼女の墓は生まれ故郷に移されたのだった。

 「あいつもここの方が落ち着くだろ。顔も知らない昔同じ役職にいたってだけの奴らがいる場所よりも、家族が眠るこの場所の方がな。」

 一度ケストレルに同行してガーヴェラの墓参りへ行った時にケストレルが言っていた言葉だ。『ケストレルも死んだらここに眠るの?』と聞くと、『いや、来ねえよ。俺が来るとあいつは怒るだろうしな。』と少し笑いながら言っていたのも印象深かった。

 フォルトはフォルエンシュテュール城へ繋がる道を歩く。その道中、フォルトはある石橋を渡る。

 「・・・懐かしいな。」

 フォルトは石橋から下を流れる川を見下ろす。そう___かつて貴族街を巡回する兵士から逃げる為に飛び込んだのは、ここからだった。フォルトは妙な懐かしさを覚え、思わず笑みを浮かべる。

 「フォルト!」

 フォルトが川を見下ろしていると、横から声をかけられた。振り向くと、そこにはシャーロットとケストレルが立っていた。シャーロットは黒と赤を基調としたゴシックドレスを着ており、ケストレルはいつも羽織っているコートの代わりに大隊長の証である純白のロングコートを着ていた。

 「二人共、何でここに!?驚いたよ!」

 思わぬ再会にフォルトの声が弾む。シャーロットは嬉しそうに笑顔を浮かべるフォルトに微笑みながら返事をする。

 「今日は半年に一回のロメリアのお墓参りの日ですよね。一周忌は用事で行けませんでしたので・・・」

 「そっか・・・ケストレルは大丈夫なの?遠征部隊ほったらかしにしちゃって。」

 「今俺は半年に一回の定期巡回として世界中を巡ってんだ。丁度、ここしばらくは帝都付近の巡回をしてるから、いいタイミングだと思ってな。今日は俺の勝手で休みにしてんだ。」

 「へぇ、そうなんだ。・・・でもよかった。二人も来てくれて、きっとロメリアも喜んでくれるよ。」

 「それはどうかな。あいつ、シャーロットがフォルトと仲良くしてたらずっと不機嫌だったからなぁ・・・シャーロットには来てほしくないかも知れないぜ?」

 「それを言ったら、ケストレルだって来てほしくないと思われてると思いますよ?私よりも口喧嘩してましたし。」

 ケストレルとシャーロットが互いに不敵な笑みを浮かべて睨み合う。まぁ、言い方からして両者共に冗談で言っているとは思う。

 「まぁまぁ二人共。こんな所で言い争ってないで、早くロメリアの所に行こうよ。早く行かないと『遅いよ~!何時まで待たせるつもり⁉』とか言ってきそうだしさ。」

 「・・・だな。」

 「・・・ですね。」

 フォルトが二人の仲裁に入り、城の方へ歩き出した。

 歩いている最中、横のシャーロットを横目で見る。あれからシャーロットは精神・身体共に成長した。特に精神面での成長が大きく、人見知りの悪い癖がもう殆ど無くなっていて誰とでも笑顔で親しみやすく会話することが出来ていた。これもまた、シャーロットがウィンデルバークの魔術学園に入学したおかげだろう。

 シャーロットはあの事件の後、ウィンデルバークの魔術学園に入学した。推薦で入学することも出来たが、シャーロットは一般受験で臨み、見事一位で通過した。魔力検査でも測定器を破壊する程の魔力をうっかり放出してしまい、試験官とその場にいた受験者をドン引きさせた話は思わず笑った記憶がある。尚、笑わないで欲しいと言ったのに盛大に笑ってしまったので、暫く謝っても口を聞いてくれなかった。その後暫くしてシャーロットから図書館巡りという名目で色々物持ちをさせられて許してもらった。

 シャーロットはその後も魔術学園で次々と様々な記録を塗り替えていき、彼女の名は瞬く間に学園で轟くことになった。羨望から嫉妬の声まで、様々な声が彼女に向けられたが、彼女はそんな中でも自己研磨を続けている。そして彼女の優しい性格から、仲の良い友達も増えたようで、有意義な学園生活を過ごしているようだ。

 そんな彼女を憎んだり、妬むものがいるが彼女に手を出す者は誰一人としていなかった。まぁ、その理由も明白で、シャーロットの交友関係上、古都軍の大隊長が二人いる上に、古都の王とも知り合いの為、迂闊に手を出そうものなら国家の力で潰されてしまうのでは無いかと思っていたからだ。

 勿論、そんな個人の為に軍を動かすなんて馬鹿な真似はしないが、一度シャーロットが魔術学園の高学年の落ちこぼれ学生に集団で絡まれた際、偶々遊びに来ていたヴァスティーソがその現場を目撃し『助けた』ことがあった。その時、彼女を嬲ろうとしていた彼ら全員重傷を負ったため、そのような噂が流れたのだった。因みにヴァスティーソはその後、ナターシャにキツイお灸をすえられた。そんなこんなでシャーロットの学園生活は色々と刺激に満ち溢れる者となっていた。

 「私の顔に何かついていますか?」

 シャーロットがフォルトの視線に気が付いて、彼の顔を見る。

 「いいや、特に何もないよ。最近学園生活はどうなのかなぁって思ってて。」

 「学園生活ですか?そう・・・ですね。特に変わりないですね。毎日楽しいですよ。・・・そう言えば最近フォルト、文通ばかりで学園に来ませんよね?ウィンデルバークに美味しいフルーツパフェのお店が出来たので一緒に食べに行きたいと思っていたのですが・・・」

 「うん・・・手紙で言ってたよね。僕も久しぶりに甘いもの食べたいなって思ってたから食べに行きたいんだけど・・・」

 「忙しんですか?」

 「いや・・・忙しんじゃなくって・・・その・・・前シャーロットの所に遊びに行ったらさ・・・皆僕の方見てはしゃいでてさ・・・『シャーロットちゃんの彼氏⁉』とかなんとかめっちゃ言われて恥ずかしかったんだよね・・・あの後街の中を歩いててもジロジロ見られるし・・・」
 
 「そう言えば・・・そんなことありましたね・・・」
 
 シャーロットが苦笑いしながらフォルトから目を逸らす。その様子を見ていたケストレルが深く溜息をつく。

 「別にいいじゃねぇか、勝手に言わせておけよ。ていうか、お前らの関係でそんなこと言われてもしょうがなくねぇか?定期的に手紙のやり取りはするわ、飯食いに行くわ、図書館や博物館に行くわ・・・これもう周りから見れば『デキてる』ように見えるだろ、普通。」

 ケストレルに言われてフォルトとシャーロットは互いに見つめ合い、お互い顔を赤らめている。ケストレルは呆れたように髪を掻く。

 「・・・ロメリアが生きてたら間違いなくどえらいことになってたな、こりゃ・・・」

 ケストレルは腕を下ろすと、コートに両手を突っ込む。

 「後、ウィンデルバークに出来たって言ってたスイーツの店・・・ここにもあるぞ。」

 「えッ⁉そうなんですか⁉」

 シャーロットが食い気味にケストレルに尋ねる。ケストレルもそのシャーロットが言ってたパフェが好きなのだろうか・・・

 「元々帝都にしかなかった店なんだが、戦争の後、各大陸の交流が以前よりも活発になった影響で人気になってな。そのおかげで各大陸の首都にそれぞれ店を開くことにしたんだってよ。」

 「シャーロット、そのお店ってもしかして『メ―デン・シャルロッテ』って名前?」

 「はい!フォルトも知ってるんですか?」

 「名前だけはね。行ったことないからよく分かんないけど、毎日沢山の人が長蛇の列を作っているから気にはなってたんだ。」

 フォルトはそう言うと、手を合わせる。

 「シャーロット、ケストレル、この後皆で食べに行かない?せっかく帝都まで来たんだしさ!二人ともこの後予定とかあったりしない?」

 「私は特に何も!」

 「俺はこの後少し用事があるから遠慮しておくぜ、二人で行ってきな。」

 「えっ・・・ケストレル、今日は休みをとったって・・・」

 「部下達には休みを取らせたが俺にはやることがあるんだよ、色々な。・・・ま、そういうことで二人で仲良く過ごしな。」

 ケストレルはそう言って小さく微笑むとフォルトの方にちらりと視線を向けた。フォルトはこの時、ケストレルの真意に気が付いてしまった。ケストレルの右の頬が小さく一回だけ痙攣する。

 「ちなみにおすすめと言っては何だが最近新メニューで出てきた『デラックススイーツ十点盛りパフェ』がお勧めだぜ。他にもブルーベリーとイチゴのミックスパイとかもいいかもな。」

 「・・・随分と詳しいね?何度も食べに行ってるの?」

 「あ?・・・まぁな。・・・元々甘いものが好きだからな、俺。」

 ケストレルがちょっぴり恥ずかしそうに頬を赤く染めて、視線を逸らす。ケストレルが甘党と言うのを知ったフォルトとシャーロットは思わず驚いてしまったが、次の瞬間には互いにクスクス静かに笑い合っていた。

 「おい何で笑う、お前ら!良いだろ別に俺が甘いもんが好きでも!何か悪いか⁉」

 「ちょっと・・・怒らないで下さいよ・・・ふふっ。それにしても意外ですね、ケストレルが甘いものが好きだなんて。」

 「だね。辛いものとか脂っこいものが好きそうな感じがするけど。」

 「・・・別に嫌いじゃねぇけどな・・・甘いものの方が何倍も好きなだけだ。」

 ケストレルは少しいじけたような顔をして先にどんどん歩いていく。フォルトとシャーロットは置いて行かれないようにケストレルの下へ走る。

 その後もフォルト達は互いの近況の報告をしあった。ヴァスティーソは隻腕となっても変わらず親衛部隊大隊長として活躍しているが、美女揃いのヴァンパイアの女性を見てから女癖が悪化して、最近ヴァンパイアの女性のお尻を触り牢屋に入れられた話やキャレットがヴァンパイアの故郷を無事復興した話、クローサーとケストレルが近接戦闘訓練と称して派手に喧嘩し、やり過ぎてラグナロックに止められた話、ケストレルがキャレットから好意の証として自作チョコレートを貰い、仕事を優先して机の上に置いていたらヴァスティーソがそのチョコをつまみ食いして口から泡を吹いて倒れた話等々・・・皆色んな面白い話をしてくれた。フォルトは二人の話を聞きながら、向日葵のような笑顔を見せる。

 三人が楽しく談笑していると、城の前にある広場に到着した。そして広場の中央にある大きな噴水の前に立つと、フォルト達は目の前の石碑を見る。その石碑には『フォルエンシュテュール家最後の末裔にして、最も勇敢で清らかな心を持つ乙女___ロメリア・フィル・シュトルセン・フォルエンシュテュール___ここに眠る。』と書かれており、生没年も刻まれていた。

 そう・・・ロメリアの墓はこの噴水だった。この噴水は先の大戦で破壊されていたが、彼女の墓の為に新たに作り直したのだった。かつて戦の女神の像が噴水の真ん中に置かれていたが、新しく作り直す際にその像をロメリアの像に変えてもらった。皆の記憶が新しい内に、彼女の精巧な像を作った。噴水の下には彼女の清められた遺体が安置されている。

 ロメリアの墓を何処に作るか・・・皆が悩んでいた所にフォルトが提案したのが始まりだった。彼女は種族・階級問わず、色んな人との触れ合いが好きだった。だからこそ、階級制度を撤廃した帝都のシンボルとして、人々の憩いの場所にふさわしいものとしたいという願いの元、広場に彼女の墓が作られることとなった。そして今、この広場は老若男女問わず、様々な人達の居場所となっている。

 フォルト達は噴水の前に立ち、目を瞑って黙祷をささげる。今までの旅の記憶を振り返ると共に、これから皆と面白い土産話を作っていくことを約束しながら。

 フォルト達が黙祷をささげていると、後ろから爽やかな温かい風が通り過ぎていった。フォルトは静かに瞼を開けると、小さく微笑んだ。

 『この風・・・ロメリアと帝都を出たあの時の風とそっくりだ・・・』

 フォルトはロメリアの石像を見つめる。ロメリアの石像は変わらぬ笑みをフォルトに見せている。

 再び、温かく清々しい夏の風がそっとフォルト達を撫でた。フォルト達の真上には白い入道雲が何処までも果てしなく続いている青空の遥か彼方まで伸びていた。

 
 ~完~
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感想 24

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みんなの感想(24件)

なごやんうまい

二年前まで読んでてまた読み始めたものです。改めて最初から読まさせていただいてますが、めっさおもろいですね。これ
    作者さん まじかんしゃぁぁ!

黄昏詩人
2021.07.31 黄昏詩人

じゃぱりさん、ありがとうございます。作品を面白いと思って読んで頂いておられることは、作者として冥利に尽きる限りでございます。今後もより面白く楽しんで頂けるような作品を執筆してまいりますので、温かい目でご愛読いただければと存じます。

解除
ねこぱんち
2021.06.19 ねこぱんち
ネタバレ含む
黄昏詩人
2021.06.24 黄昏詩人

誤字のご指摘ありがとうございます。誤字は修正致しました。

解除
ねこぱんち
2021.06.13 ねこぱんち
ネタバレ含む
解除

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