最強暗殺者の末裔と王族の勘当娘 ~偶々出会った2人は新たな家族として世界を放浪します~

黄昏詩人

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~決戦前夜編 第7章~

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[終わりの始まり]

 「ほらほらこっちこっち!フォルト~!早く早く~!」

 フォルトとロメリアは城の外へ出ると、人気の無い場所を求めて古都上層区を歩き回った。暫く歩き回っていると2人はある一軒の古びた木造の家へとやって来た。傍には他の家は建っておらず、たった一軒だけぽつんと古都の端にある丘の近くに聳えていた。

 その家は殆ど朽ちており、長年の雨風によって屋根は腐り落ちていて壁を勢いよく蹴ったらはずみで一気に倒壊してしまいそうな雰囲気だった。

 ここに住んでいた人は一体どんな人だったのだろうか___フォルトがふとそんなことを思っているとロメリアが傍の丘を一気に駆け上がりだし、頂上に到達すると振り返ってフォルトの方へと腕を大きく振りかざす。

 「待ってよ、ロメリア・・・そんな急かさなくてもすぐ行くから・・・」

 フォルトは返事をすると丘を登る。丘の頂上について下を見下ろすと、そこからは古都全域を見下ろすことが出来た。港を中心に灯りが灯っており、無数の難民用のテントが張られていた。港には泊まっているグリュンバルド大陸からの避難民を乗せていた船がずらりと均等に並んでおり、船の上にも陸地同様テントがびっしりと張られていた。

 「難民船___古都まで無事に来れたんだね。よかった・・・」

 「そうだね。あの後コーラス・ブリッツからの襲撃も無かったようだったから被害はあの時の襲撃だけで抑えられたみたいだよ。___唯一貴族達を乗せた船は沈んちゃったみたいで、生存者もいなかったらしいよ・・・」

 フォルトは胸が苦しくなった。貴族達はロメリアに対し恨み言を言っていた___確かにそれはあまりフォルトにとってあまりいい印象ではなかった。庶民を差し置いて逃げようとしていた事実もあったが・・・

 しかしそれでも彼らを守り切れなかったことはとても辛かった。あの時の状況では仕方が無いことだったのかもしれないが、それでもフォルトの心には後悔が残っていた。

 そのような事を考えていると、ロメリアが両腕を後ろに組んで少し体を前のめりにしてフォルトの顔を覗き込む。

 「___何考えてるの?そんな深刻な顔して?」

 「え?あ、あぁ、ちょっと・・・助けられなかった貴族の人達を思い出しちゃって・・・」

 「・・・」

 「あの人達のこと、僕嫌いだった。だってロメリアの事凄く悪く言ってたから・・・だから無意識に僕はあの人達を助けなかったんじゃないのかって・・・思っちゃって・・・」

 フォルトは丘にゆっくりと座り込んだ。

 「確かにあの時の状況からして全部の難民船を護るのは無理だって分かってた。幾つかの船を犠牲にしなくちゃいけない。それで僕は嫌いだった貴族船を《贄》として差し出したのかもって・・・」

 「後悔してるんだ?」

 ロメリアは黙り込んだフォルトの傍にゆっくりと座り込む。2人は横に並んで座り、古都を見下ろす。

 「考えすぎじゃない?フォルト。あの時の状況ならもっと犠牲が出てもおかしくなかった。___うぅん、例え貴族船をフォルトが護っていたとしても、護りきれたかは何て分からない。勿論、実際にフォルトが護っていた庶民が乗っている難民船だって沈んでもおかしくなかったんだよ?それに貴族の皆は私達が攻撃を受けている中、勝手に離れて行ったんだよ?あんなに離れてちゃ、護れるものでも守れないよ。」

 ロメリアはそう言ってフォルトの背中を軽く摩る。その手は温かく、心に抱えていた寒気が消えていくのを感じた。

 「だからそんな気負わなくてもいいって。今港にいる皆を護りきった・・・それでいいじゃない?」

 「・・・うん。」

 フォルトが頷くと、ロメリアは足をぴぃんと伸ばして両腕を天に伸ばして深呼吸する。

 「はぁ~~~フォルトは本ッ当に真面目だよね~?そんな重く物事考えなくてもいいんじゃない?」
 
 「・・・ロメリアにそれ言われると凄くモヤモヤするんだけど?ロメリアだってロメスティルニア大陸に行く時ネチネチなんか勝手に抱え込んで悩んでたし・・・難民船の時だって、急に自分が元王女だから何とかしないとって言いだしたりしてたよね?」

 「うっ!それを言われると・・・ちょっときついかも・・・ケストレルにも重い女って言われたことないかって言われたし・・・さっき・・・」

 ロメリアはフォルトに指摘された事に反論できず、少し落ち込んだ。フォルトは素直な感情を出すロメリアを見ていると、笑みを浮かべた。

 「___ぷっ。あはは・・・やっぱ僕達、似た者同士だね。どうでもいい事を思く考えちゃうところとか・・・」

 「無茶な事するところとかね?」

 「無茶な事をするところ?それはロメリアだけでしょ?僕は何も無茶な事なんて・・・」

 「本当~?ワイバーンの背中から突然飛び降りたりしてなかったっけ?雲の上から。」

 「・・・」

 「他にもいっっぱいあるけど・・・言ってあげよっか?」

 「いいよ・・・どうせネチネチどうでもいい小言も覚えてるロメリアのことだもん。相手にしたらめんどくさいから言わなくていいよ。」

 「ちょっとぉ⁉めんどくさいってどういうことよ!それにネチネチ小言も覚えてるって・・・それって私が嫌な女みたいな言い方じゃない⁉」

 「間違ってる?」

 「間違ってるに決まってるでしょ!私そんな女じゃないし!失礼しちゃうよ、本ッ当に!」

 ロメリアはそう言ってフォルトの両頬を抓ると横に伸ばす。はんぺんの様に伸ばされたフォルトの顔はまさに変顔の極致だった。

 「いぃ痛い!痛いよ、ロメリア!」

 「うるさい!《姉》である私の事悪く言ったのが悪いんだからね!因果応報って奴だよ!」

 ロメリアはフォルトの頬を引っ張りながら顔を左右に揺らす。フォルトは餅の様に頬肉を伸ばされながら、ロメリアの発した《姉》という言葉を頭の中で反芻させる。

 『《姉》・・・か・・・』

 フォルトは頬の痛みと激しく揺れる視界をものともせずにその言葉を何度も繰り返す。暫くするとロメリアは『はぁ・・・疲れた。』といってフォルトの頬から手を離して古都を見下ろす。フォルトも頬を赤く染めながらロメリアが見ている光景を見る。

 ロメリアがちらりとフォルトの方を見て声をかける。

 「ど~したの?またそんな暗い顔してぇ~。」

 「・・・」

 「何考えてるの?言ってごらん?」

 ロメリアの言葉を受けて、フォルトは静かに口を開いた。

 「ロメリアが《本当に》僕の姉だったら良かったのにって・・・思ってただけだよ。確かに僕とロメリアは戸籍上姉弟っていう《設定》にあの日からなってる。旅をしていく中でその関係は強くなっていった・・・」

 「フォルト・・・」

 フォルトは拳を強く握りしめる。

 「だから・・・僕は残念でならないんだ。僕達には《血縁関係》が無いことに・・・本当の・・・血を分け合った姉弟じゃないってことに・・・血縁関係だけが姉弟の絆を紡げるって訳じゃないと思うけど・・・どうしても頭の片隅に『所詮はままごとの延長だろう?お前とロメリアの関係は。』って考えがよぎっちゃって・・・」

 フォルトは自身の複雑な心境をロメリアに告白する。ロメリアを姉と認めたい気持ちとどうしても冷めた心で見てしまう気持ちがフォルトの心をかき回す。

 だが突然___ロメリアはフォルトを両腕で包んで抱きしめた。フォルトを抱きしめる腕の力は強く、彼女の心地よい香りがフォルトの鼻をくすぐる。

 「ロメリア⁉ど、な・・・何を・・・」

 「フォルト・・・今から話すこと・・・お願いだから静かに聞いてね・・・何があっても私が話し終えるまで・・・喋りかけないでね・・・」
 
 ロメリアはそう言って、ウルフェンの手記に載っていた家系図のことを話した。フォルトの血にはロメリアと同じ王家フォルエンシュテュール家の血が僅かに流れているということ・・・もうほぼ他人と同義だが遠い昔まで遡ればフォルトとロメリアは繋がっているという事実・・・それらを淡々とロメリアはフォルトに伝える。フォルトはその話を静かに聞いていたが、真実が告げられる度に口元や瞼が震えた。

 「・・・これで終わりだよ。」

 ロメリアはそう言ってフォルトから離れて再び丘の下に視線を向ける。投げ出された足がぶらんぶらんと揺れる。フォルトは少し放心状態になっているようでずっと丘の下を見つめている。

 ロメリアは小さく微笑み話しかける。

 「って言ってもどう反応したらいいか分からないよね?血の繋がりがあるって言ったってもう随分過去の話だし、何より300年以上・・・何世代も離れてる。こんな事実言われても、私の事《姉》と言ってだなんて・・・ちょっと無茶だよね?」

 ロメリアが呟く様に話す中、フォルトは微動だにせず景色を見つめ続ける。ロメリアも以降何と発したらいいか分からず黙り込む。

 するとその時___

 「はははは・・・」

 フォルトが小さく笑い声を上げた。その声は何処か乾いており、ただ単純に嬉しいという気持ちを伝えるような声ではなかった。どちらかといえば呆れている様な感じだった。

 ロメリアが不思議そうに見つめると、フォルトはゆっくりと空を見上げた。夜空には大小様々な星々と丸く輝く月が漂っていた。

 「人の縁って・・・不思議だね。何処でどう繋がるか・・・全く分かんないや。偶々・・・偶々僕の手を取ってくれた人が遠い昔に血を分けた人の末裔だったなんて・・・ふふふ、誰がそんなこと想像できただろうね。___ロメリアもそう思うでしょ?」

 フォルトはロメリアの方へ顔を向けて微笑む。その目は夜空に輝く星の如く澄んでおり、何処かすっきりしたような印象を受ける。

 ロメリアは僅かに目を大きく開けてフォルトの意外な反応に少し驚いたが、直ぐにいつもの柔らかな笑みをフォルトに返した。

 「・・・うん!本当、まさかのまさか、その通りだよね!私とフォルトにこんな関係があるなんて聞いても疑っちゃうよ!」

 ロメリアはそう言うとごろんと体を後ろに倒して、仰向けになる。ロメリアはゆっくりと息を吸い、胸が上下に動く。

 「でも本当のことらしいんだよ・・・ジャッカルの弟であるウルフェンが残した日記にちゃんと記録として残ってたんだから・・・」

 「うん・・・」

 「ウルフェンはこのこと知ってたのかな?」

 「さぁ?そればっかりは彼に聞いてみないと分からないね。」

 フォルトは表情を暗くする。

 「でもウィンデルバークで奴と会った時・・・あいつは僕を凄く忌々しそうに見てた。傍には同じジャッカルの血を引いているガーヴェラもいたのに見向きもせず僕のほうだけ・・・」

 フォルトの言葉にロメリアは夜空を見上げながら語り掛ける。

 「似てたのかな・・・お兄さんに。」

 「・・・」

 「ウルフェンはお兄さんであるジャッカルのことが嫌いだったみたいだし・・・フォルトの面影がお兄さんと重なって凄く嫌だったんじゃないかな?・・・分かんないけど。」

 ロメリアは深く息を吸い込む。

 「___夢の中で逢った《あの人》とフォルト・・・確かに似てた・・・」

 「ロメリア?」

 ロメリアに声をかけると、一瞬体をビクっと痙攣させフォルトの方を見る。
 
 「うぅん、何でもない!何でもないよ!」

 「そ、そう・・・」

 フォルトはそれ以上追及することなく、ロメリアと同じように寝転がった。フォルトは夢の中で出会ったジャッカルの姿を思い出す。

 『あの人と僕・・・似てるのかな?他人同士を比べるのは簡単だけど、自分と他人を比べるのはあまりやったこと無いから分かんないよ・・・彼を知っている人がいるなら分かると思うけど・・・』

 フォルトは静かに冷たい夜の空気を吸い込む。やや煙の混じった焦げ臭い匂いも共に入ってきた。

 それから2人は特に会話をする事も無く静かに星を眺め続けた。星は変わらず古都の空で輝き続けた。

 暫しの静寂の後、その静寂を破ったのはロメリアだった。

 「それにしてもフォルト、意外と驚かなかったね?もうちょっと派手なリアクションするかなって思ってたんだけど?」

 「そんなロメリアじゃないんだから・・・驚いたけどそこまでって感じ?まぁ・・・うん、そんな感じ。」

 「そんな感じって・・・てかなんかちょっと馬鹿にされてる気がするけど・・・てかしてるよねッ⁉私みたいってどゆこと⁉ねぇッ⁉」

 「そんな一々噛みつかないでよ・・・めんどくさいなぁ・・・」

 フォルトがそう言うと、ロメリアは狂犬の様にグルルと唸ってフォルトの方を睨みつける。フォルトは深く溜息をつく。

 「でも正直・・・嬉しい気持ちはあるよ。特にさっきの話を聞いて・・・頭の片隅にあった考えが消えたような気がする。」

 「それだけ?」

 「ん・・・他にはえっと・・・僕達の絆が深まったこと・・・」

 「それだけ?」

 「えっと・・・えっとぉ・・・」

 フォルトは少し頭を捻って考えるが、特に思いつかない。フォルトは薄っすらと苦笑いを浮かべながら返事をする。

 「このぐらい・・・かな?」

 フォルトがそう言うと、ロメリアは大きな溜息をついた。

 「はぁぁぁぁぁ~~何それ~~~~。もっとこうさ・・・『ロメリア大好き!』て言って抱きついてくるかなぁ~って思ってたのに・・・」

 「それは無いよ。」

 「即答⁉それ酷くない⁉」

 ロメリアはウガァァァと威嚇するクマの様に両手を上げてフォルトに鬼のような形相を見せる。ロメリアの変わらぬ姿を見たフォルトは微笑すると、ゆっくりと立ち上がってロメリアに手を差し伸べる。

 「さて・・と。そろそろ帰ろうか、ロメリア。なんか寒くなってきたよ。」

 「・・・何か逃げようとしてない?」

 「してないよ!ほら、ロメリア。行こう?」

 ロメリアは少し頬を膨らましてフォルトを見つめるが、直ぐに膨らました頬を元に戻してフォルトに笑みを向けて手を取った。ロメリアが立ち上がると2人は元来た方へと歩きだした。

 2人が丘を下っていく中、何気なく空を見上げた。先程から何度も見上げていた夜空がさっきよりも輝いて見える気がした。

 というより___空を埋め尽くしている星がいつもより多い気がする。

 「何かいつもより綺麗だね・・・ここから見る夜空は・・・」

 「そうだね。それに何かさっきよりも明るくなってるようにも感じない?」

 「明るく?」

 ロメリアはフォルトが言ったように夜空を見上げた。確かに彼女が言う通り、どんどん明るくなっているように感じる。

 ___明るく?___星が?

 「おまけにいつもより大きく見えるような・・・僕の気のせいかな、ロメリア?」

 フォルトがロメリアの方を振り向くと、さっきまで横にいたロメリアの姿が見当たらなかった。後ろを振り返るとロメリアはフォルトから少し離れた後方で直立したまま夜空を見上げていた。

 『装置の名称は《アストライオス》、星空の神から名を取った3000年前世界を混沌に巻き込んだ古代兵器だ。』

 ロメリアの頭にワーロックの言葉が不意に繰り返される。気のせいか、その言葉を思い出した瞬間先程まで美しいと思えた光景が背筋を震わすほどの恐怖を纏った光景へと変貌した。

 『まさか・・・ね。流石に考えすぎ・・・だよね?』

 ロメリアがそう思った___

 その時だった。

 ゴオォォォォォォォォ!

 突然地面が大きく揺れ、ロメリア達は咄嗟に地面に膝をついた。古都全域・・・いや、世界全域が大きく揺れている。

 さらに大地が揺れている中、突如空が薄緑色に染まる。オーロラのようなものが天を覆い、空を怪しく照らす。

 「なにこれ⁉何なのこれ⁉」

 ロメリアが動揺の余り叫ぶと、『ヒュゥゥゥゥゥ』と何かが高速で近づいてくる音が聞こえてくる。そしてその音に気が付いた直後___

 ドゴォォォォンッ!

 オーロラを裂いて無数の流星群が古都に降り注いだ。幾つもの隕石が城や古都に着弾した。着弾した衝撃がフォルト達を襲い、大きく吹き飛ばされる。

 「ぐあァァァッ!」

 「きゃあああッ!」

 2人は吹き飛ばされ、ロメリアが丘の外へ放りだされた。フォルトは吹き飛ばされながらロメリアの近くの丘まで駆けつけて片手で地面の土を抉ってその場で踏ん張り、もう片方の手でロメリアの手を握った。

 「フォルト!」

 「ぐっ!離さないで・・・ロメリアッ!」

 腕が引き千切れそうな感覚に襲われたが、何とか耐えた。衝撃波が止み、フォルトがゆっくりとロメリアを引き上げる。

 「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫?」

 「うん、助かったよフォルト!フォルトこそ何処か怪我してない⁉」

 「大丈夫だよ・・・」

 2人はゆっくりと立ち上がり周りを見渡す。古都のあちこちに幾つものクレーターが出来ており、街中がパニックに陥っていた。空は無数の流れ星が埋め尽くさんばかりに流れている。

 フォルトはこの光景絶句した。

 「何だよこれ・・・何が起こったんだ?」

 「・・・」

 「ロメリア・・・戻ろう!城にいる皆が気になる!」

 フォルトはそう言って城の方へ走り出した。ロメリアもフォルトに続いて走り出す。巻き上がった土煙が空を覆い始め、流れ星を隠していく。
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