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~古都防衛編 第9章~
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[不意]
「ホラホラぁ!どんどん行っくよ~!」
ヨーゼフは周囲に次々とマスケット銃を展開させると、ラグナロックとレイアに向かって弾幕を張る。レイアは蒼炎を纏った鞭を正面で払って炎の壁を作ると、弾丸を一気に燃やし尽くす。
その隙にラグナロックがヨーゼフの背後に回り込み、殴りかかる。ヨーゼフはラグナロックが繰り出す鋭い体術を躱しながらラグナロックの顔に目掛けて銃弾を放つ。
「ふんッ!」
ラグナロックは顔に向けて撃たれた銃弾を口で受け止めると、ヨーゼフの首を強く握りしめ甲板に叩きつけた。甲板には小さなクレーターが出来、細かな破片が舞う。
ヨーゼフはびっくりしているのか目を大きく開けて口を開けたままにしていた。ラグナロックが左手の拳を握りしめてヨーゼフの頭を粉砕しようとしたその時、ヨーゼフが光に包まれてその場から姿を消す。ラグナロックの拳は鉄を加工して作られた床を貫いた。
消えたヨーゼフはラグナロックの後ろに光を纏いながら出現すると、彼の背中目掛けてマスケット銃を無数に展開する。だが、それらのマスケット銃はレイアの鞭により一瞬で灰塵と化した。鞭はそのままヨーゼフへと襲い掛かるが、ヨーゼフは華麗なステップで鞭を交わしながら距離を取っていく。
ラグナロックは鞭の回避に専念しているヨーゼフへと一気に接近し、激しい体術を繰り出していく。レイアはラグナロックがいようがお構いなく鞭で薙ぎ払ってくるのでラグナロックは鞭を交わしつつヨーゼフに体術をお見舞いしていた。
ヨーゼフは歪ながらも妙に連携が取れている2人に対して余裕の笑みを浮かべながら話しかける。
「あはは!凄いねぇ~2人共!全く目も言葉を合わせていないのに息ぴったりじゃん!楽しいなぁ!オジサンもそう思うでしょ⁉」
「・・・」
「返事なし~?無視は酷いよ~オジサン~。折角楽しい気持ちも台無しになっちゃうよ~。」
ヨーゼフが顔をしかめながら話し終えると、ラグナロックの蹴りがヨーゼフの顔面を直撃する。ヨーゼフはそのまま燃え盛る艦橋の方へと吹き飛ばされ炎の中に消えた。
直後、レイアが蒼炎の纏った鞭を大きく回してヨーゼフが消えた周辺を薙ぎ払った。赤く盛んに燃え上がっていた炎が鮮やかな蒼色へと変貌し、天高く火柱が昇る。レイアとラグナロックはヨーゼフがいるであろう場所から少し距離を取って燃え盛る炎を見つめる。
「・・・このまま勝負がつけばいいんだけど・・・」
「・・・」
レイアがそう呟いた・・・次の瞬間、蒼炎の中から無数の弾丸が炎を纏って2人に襲い掛かってきた。レイアは直ぐに向かってくる弾丸を弾き落とし、ラグナロックが弾丸の弾道を瞬時に見抜いて素早く回避行動に移る。
「ま、想定内かな~、うん。」
ヨーゼフの声が蒼炎の中から聞こえると、一気に燃え盛っていた蒼炎が周囲に拡散し消える。ヨーゼフの服は若干黒く焦げていたが人形のように白い肌には一切の傷がついていなかった。屈強なラグナロックの蹴りが直撃したのにも関わらず、まるで最初から蹴りなど入れられていないかのようにケロリとしていた。
『効いていないだと?確かに蹴りは入れた・・・鼻が潰れる音も感触もあったはずだが・・・潰れていない・・・どういう事だ?』
「さ~ってと!『ちょっと』本気出しちゃうよ~!」
ヨーゼフはそう言うと右腕を高らかに天へと上げる。すると空一面にマスケット銃が船の方を向いて出現した。数は恐らく・・・3000丁程だろう。
『嘘でしょ⁉何あの馬鹿みたいな数のマスケット銃は⁉あれ全部あの子供が召喚したの⁉』
「いっけぇぇぇぇぇ~!皆吹っ飛ばしちゃえぇぇぇ!」
ヨーゼフの号令と共に銃口から火が吹き、白銀の魔弾が雨のように降り注ぐ。ラグナロックは己の右拳を地面に叩きつけて甲板を粉砕し破片を宙へと舞わせると、その破片が弾丸を受け止める。また、彼が甲板を粉砕した際の衝撃波により魔弾の弾道が一斉にズレ、船へと着弾せずに海に落ちた。
「うわっ、防がれちゃった!オジサン、本当に人間⁉素手で船に穴開けるとか人間辞めてない⁉」
ヨーゼフがラグナロックの人間離れした怪力にドン引きすると、ラグナロックは瞬きする間にヨーゼフの目の前にまで接近し、凶器的に鍛え上げられた手でヨーゼフの頭を掴むと、渾身の力を込めて甲板に叩きつけた。甲板には巨大なクレーターが出来、ヨーゼフの頭は潰れて血と脳漿が辺りに飛び散る。ヨーゼフは体をビクビクと痙攣させていた。
頭を潰した後も一切の油断をせずに拳に力を込めているラグナロックを見ていたレイアも全身から血の気が引くほど彼の実力に息を呑んでいた。
『これが古都軍を率いる6人の大隊長の力・・・八重紅狼とも互角・・・いや、互角以上に渡り合えるなんて・・・』
レイアはラグナロックに対して畏怖と敬意を抱き始めていた。だがこの時、ラグナロックの心中には深い靄がかかっていた。
『・・・おかしい・・・手応えが無い・・・『頭』は確かに潰した・・・だが仕留めた感触が全く感じられない・・・何故だ?』
ラグナロックが不思議と首を傾げる・・・すると彼の耳に奇怪な音が聞こえてくる。
カチ・・・カチ・・・カチ・・・
一定のリズムで時を刻む音がヨーゼフの体から聞こえてくる。ラグナロックは音が本当にヨーゼフから聞こえるのか顔を近づけた。
その時だった。
ガシッ!
突然ラグナロックの右腕をヨーゼフの左手が掴んだ。ラグナロックが思わず腕を離そうとするが、ヨーゼフの握力が異常なまでに強く、振り解くことが出来なかった。
『何だこの握力は⁉本当に子供の握力か⁉ふ・・・振り解けんッ!』
「くっ・・・」
ラグナロックが必死に振り解こうと力を込めていると、ヨーゼフの右手にマスケット銃が出現させ銃口を彼の顔に向けると、躊躇なく発砲した。ラグナロックは銃口から火が噴いた瞬間に顔を後ろに引き魔弾を回避する。
しかし回避した直後、ラグナロックの周囲を数十丁のマスケット銃が包囲した。
「!」
レイアがマスケット銃に包囲されたラグナロックへと瞬時に接近すると、鞭でヨーゼフの左腕を切断するのと同時に、マスケット銃とヨーゼフを蒼炎で燃やし尽くした。レイアとラグナロックは直ぐに後ろへと下がる。
「助かった・・・礼を言う。」
ラグナロックはレイアに感謝を述べると、彼の右腕を握ったままでいるヨーゼフの左手を引き剥がした。彼の右腕にはくっきりと指跡が赤く残っていた。
「大丈夫?皮膚が少し捲れてるようだけど・・・」
「薄皮一枚捲れただけだ。・・・だが、あの握力・・・子供のものでは断じてない・・・それにあの不自然な音・・・あれは一体何の音だ・・・」
ラグナロックが燃え盛る蒼炎を呟きながら見つめていた・・・その時。
ガァァンッ!
「きゃあぁぁッ!」
突然レイアの真下にある甲板に穴が開き、魔弾がレイアの足を貫いた。レイアの太腿や脹脛が裂けて血が噴き出る。
「なっ⁉」
ラグナロックが驚愕し顔を横に向けると、レイアは地面へと倒れた。レイアの足から噴き出る血が甲板に広がっていく。
「ホラホラぁ!どんどん行っくよ~!」
ヨーゼフは周囲に次々とマスケット銃を展開させると、ラグナロックとレイアに向かって弾幕を張る。レイアは蒼炎を纏った鞭を正面で払って炎の壁を作ると、弾丸を一気に燃やし尽くす。
その隙にラグナロックがヨーゼフの背後に回り込み、殴りかかる。ヨーゼフはラグナロックが繰り出す鋭い体術を躱しながらラグナロックの顔に目掛けて銃弾を放つ。
「ふんッ!」
ラグナロックは顔に向けて撃たれた銃弾を口で受け止めると、ヨーゼフの首を強く握りしめ甲板に叩きつけた。甲板には小さなクレーターが出来、細かな破片が舞う。
ヨーゼフはびっくりしているのか目を大きく開けて口を開けたままにしていた。ラグナロックが左手の拳を握りしめてヨーゼフの頭を粉砕しようとしたその時、ヨーゼフが光に包まれてその場から姿を消す。ラグナロックの拳は鉄を加工して作られた床を貫いた。
消えたヨーゼフはラグナロックの後ろに光を纏いながら出現すると、彼の背中目掛けてマスケット銃を無数に展開する。だが、それらのマスケット銃はレイアの鞭により一瞬で灰塵と化した。鞭はそのままヨーゼフへと襲い掛かるが、ヨーゼフは華麗なステップで鞭を交わしながら距離を取っていく。
ラグナロックは鞭の回避に専念しているヨーゼフへと一気に接近し、激しい体術を繰り出していく。レイアはラグナロックがいようがお構いなく鞭で薙ぎ払ってくるのでラグナロックは鞭を交わしつつヨーゼフに体術をお見舞いしていた。
ヨーゼフは歪ながらも妙に連携が取れている2人に対して余裕の笑みを浮かべながら話しかける。
「あはは!凄いねぇ~2人共!全く目も言葉を合わせていないのに息ぴったりじゃん!楽しいなぁ!オジサンもそう思うでしょ⁉」
「・・・」
「返事なし~?無視は酷いよ~オジサン~。折角楽しい気持ちも台無しになっちゃうよ~。」
ヨーゼフが顔をしかめながら話し終えると、ラグナロックの蹴りがヨーゼフの顔面を直撃する。ヨーゼフはそのまま燃え盛る艦橋の方へと吹き飛ばされ炎の中に消えた。
直後、レイアが蒼炎の纏った鞭を大きく回してヨーゼフが消えた周辺を薙ぎ払った。赤く盛んに燃え上がっていた炎が鮮やかな蒼色へと変貌し、天高く火柱が昇る。レイアとラグナロックはヨーゼフがいるであろう場所から少し距離を取って燃え盛る炎を見つめる。
「・・・このまま勝負がつけばいいんだけど・・・」
「・・・」
レイアがそう呟いた・・・次の瞬間、蒼炎の中から無数の弾丸が炎を纏って2人に襲い掛かってきた。レイアは直ぐに向かってくる弾丸を弾き落とし、ラグナロックが弾丸の弾道を瞬時に見抜いて素早く回避行動に移る。
「ま、想定内かな~、うん。」
ヨーゼフの声が蒼炎の中から聞こえると、一気に燃え盛っていた蒼炎が周囲に拡散し消える。ヨーゼフの服は若干黒く焦げていたが人形のように白い肌には一切の傷がついていなかった。屈強なラグナロックの蹴りが直撃したのにも関わらず、まるで最初から蹴りなど入れられていないかのようにケロリとしていた。
『効いていないだと?確かに蹴りは入れた・・・鼻が潰れる音も感触もあったはずだが・・・潰れていない・・・どういう事だ?』
「さ~ってと!『ちょっと』本気出しちゃうよ~!」
ヨーゼフはそう言うと右腕を高らかに天へと上げる。すると空一面にマスケット銃が船の方を向いて出現した。数は恐らく・・・3000丁程だろう。
『嘘でしょ⁉何あの馬鹿みたいな数のマスケット銃は⁉あれ全部あの子供が召喚したの⁉』
「いっけぇぇぇぇぇ~!皆吹っ飛ばしちゃえぇぇぇ!」
ヨーゼフの号令と共に銃口から火が吹き、白銀の魔弾が雨のように降り注ぐ。ラグナロックは己の右拳を地面に叩きつけて甲板を粉砕し破片を宙へと舞わせると、その破片が弾丸を受け止める。また、彼が甲板を粉砕した際の衝撃波により魔弾の弾道が一斉にズレ、船へと着弾せずに海に落ちた。
「うわっ、防がれちゃった!オジサン、本当に人間⁉素手で船に穴開けるとか人間辞めてない⁉」
ヨーゼフがラグナロックの人間離れした怪力にドン引きすると、ラグナロックは瞬きする間にヨーゼフの目の前にまで接近し、凶器的に鍛え上げられた手でヨーゼフの頭を掴むと、渾身の力を込めて甲板に叩きつけた。甲板には巨大なクレーターが出来、ヨーゼフの頭は潰れて血と脳漿が辺りに飛び散る。ヨーゼフは体をビクビクと痙攣させていた。
頭を潰した後も一切の油断をせずに拳に力を込めているラグナロックを見ていたレイアも全身から血の気が引くほど彼の実力に息を呑んでいた。
『これが古都軍を率いる6人の大隊長の力・・・八重紅狼とも互角・・・いや、互角以上に渡り合えるなんて・・・』
レイアはラグナロックに対して畏怖と敬意を抱き始めていた。だがこの時、ラグナロックの心中には深い靄がかかっていた。
『・・・おかしい・・・手応えが無い・・・『頭』は確かに潰した・・・だが仕留めた感触が全く感じられない・・・何故だ?』
ラグナロックが不思議と首を傾げる・・・すると彼の耳に奇怪な音が聞こえてくる。
カチ・・・カチ・・・カチ・・・
一定のリズムで時を刻む音がヨーゼフの体から聞こえてくる。ラグナロックは音が本当にヨーゼフから聞こえるのか顔を近づけた。
その時だった。
ガシッ!
突然ラグナロックの右腕をヨーゼフの左手が掴んだ。ラグナロックが思わず腕を離そうとするが、ヨーゼフの握力が異常なまでに強く、振り解くことが出来なかった。
『何だこの握力は⁉本当に子供の握力か⁉ふ・・・振り解けんッ!』
「くっ・・・」
ラグナロックが必死に振り解こうと力を込めていると、ヨーゼフの右手にマスケット銃が出現させ銃口を彼の顔に向けると、躊躇なく発砲した。ラグナロックは銃口から火が噴いた瞬間に顔を後ろに引き魔弾を回避する。
しかし回避した直後、ラグナロックの周囲を数十丁のマスケット銃が包囲した。
「!」
レイアがマスケット銃に包囲されたラグナロックへと瞬時に接近すると、鞭でヨーゼフの左腕を切断するのと同時に、マスケット銃とヨーゼフを蒼炎で燃やし尽くした。レイアとラグナロックは直ぐに後ろへと下がる。
「助かった・・・礼を言う。」
ラグナロックはレイアに感謝を述べると、彼の右腕を握ったままでいるヨーゼフの左手を引き剥がした。彼の右腕にはくっきりと指跡が赤く残っていた。
「大丈夫?皮膚が少し捲れてるようだけど・・・」
「薄皮一枚捲れただけだ。・・・だが、あの握力・・・子供のものでは断じてない・・・それにあの不自然な音・・・あれは一体何の音だ・・・」
ラグナロックが燃え盛る蒼炎を呟きながら見つめていた・・・その時。
ガァァンッ!
「きゃあぁぁッ!」
突然レイアの真下にある甲板に穴が開き、魔弾がレイアの足を貫いた。レイアの太腿や脹脛が裂けて血が噴き出る。
「なっ⁉」
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