143 / 258
~探偵の失踪編 第4章~
しおりを挟む
[父の想い]
「お待たせしました~!アップルティーと珈琲になります!」
カフェの中にある2人用の席に座っていたレイアとケルドの前にアップルティーと珈琲が入ったカップと受け皿が机の上に置かれた。レイアはアップルティーを取り、ケルドが珈琲を手に取ると、少し口に含む。
『カチャ・・・』と小さく音を立ててカップが受け皿に置かれると、ケルドがレイアに話しかける。
「ここの珈琲、美味しいな。苦みがあまり無くて、飲みやすい。・・・いい店、知っているんだな?」
「伊達に世界中飛び回ってないからね。他にもいいお店知ってるから今度連れてってあげるよ?」
「そうか・・・楽しみだな・・・」
ケルドは小さく微笑むと、机の上で両手を組む。レイアはアップルティーが入ったカップを手に持つと、ケルドに話しかける。
「・・・ところでお母さんとオルターはどうしたの?」
「オルター君はお前が宿を出て直ぐにウィンデルバーグへと出発したよ。鍵を私達に預けてな。」
「そう・・・」
レイアは口にアップルティーを含む。
「そして母さんは部屋でお前の荷物を漁ってたよ。お前の前使っていた手帳とか、カバンの中に入っていた何かの資料とか・・・」
「ちょっと・・・勝手に見ないでよ・・・」
「でも母さんが手帳とかを見てる時の顔、とても嬉しそうだったぞ?『あの子、一生懸命頑張ってるわね~。』なんて言ってな。」
「・・・お父さんも見たの?」
「ちょっとだけ・・・・な。お前は見るなと言ったがやはり気になってしまってな。」
「・・・」
「すまなかった。・・・だけど分かって欲しいんだ。お前が危ないことに足を突っ込んでいないか毎日不安で仕方が無いんだよ・・・お前は小さい頃から負けず嫌いで何事にも全力で取り組む子だった。母さん直伝の鞭術のおかげで同年代は勿論、年上の男達にも1度たりとも負けることはなかった。お前が強い子だということをお父さん達は良く知っている。」
レイアは手に持っているカップを受け皿へと置く。
「だがな・・・それでも不安なものは不安なんだ。お前は未婚の女・・・それもまだ10代だ。お前の事を良からぬ目で見てくる男も沢山いるだろう?」
「大丈夫よ、お父さん。私、あまり危険な所には近づかないようにはしてるから。・・・勿論、危険な依頼も受けないようにしている。自分の身が無事じゃ無くなったら元も子も無いからね。」
「・・・」
「だからお父さんは心配しなくていいの。もう私は子供じゃないんだから。」
レイアは元気よくケルドに微笑んだ。ケルドはレイアに微笑み返すがまだ彼女を心配する気持ちを捨てきれないようで直ぐに表情を曇らせる。
この時、レイアは嘘をついてしまった。危険な依頼を受けないようにしているとは言ったが、今受けている仕事は強大なテロリスト集団が絡む仕事・・・レイアはこの仕事を両親に伝えることは出来なかった。伝えれば確実に仕事を辞めるよう必死に説得されるからだ。
『でも私は辞められない・・・仲間達を見捨てる訳にはいかないから・・・』
レイアは目の前にいる父に申し訳ない気持ちを抱きつつ、彼の顔を見つめる。ケルトはカップに入ってる珈琲をすべて飲み干すと、再びレイアに話しかける。
「・・・ま、お前がそう心掛けているのなら、私からは特に何も言うことは無い。これからも、仕事を頑張りなさい。」
「・・・へぇ、お父さんにしては珍しい。この前会った時までは探偵なんて仕事は辞めろって言ってたのに・・・どういう風の吹き回しなの?」
「今でもお前が探偵の仕事をしていることに拒絶感を持ってはいる・・・が、お前が一生懸命頑張っている姿を見ているとな・・・否定するのが申し訳なくなってしまったんだよ。だからもうお前に対して仕事の事を言うのは辞めようって思ったんだ。」
「ふ~ん。そうなんだ・・・」
レイアはカップに残っているアップルティーを一気に飲み干す。その時、ケルドが話題を変えてきた。
「ところで・・・オルター君とは何時挙式を上げるつもりなんだ?」
「ぶっ!」
レイアは思わず飲み込んだアップルティーを口から吐き出しそうになるが、何とか堪えると胸を摩りながら胃の中に流し込んだ。少しむせて咳き込むとケルドに話しかける。
「ちょっと!急に何言い出すのよ⁉」
「いや、だって・・・今オルター君と付き合っているんだろ?昨日の夜に関しては『裸の付き合い』までしたということじゃないか・・・部屋のゴミ箱には避妊具は無かったからてっきり本気で子供を作ろうとしてるんじゃないかって・・・」
「そこまで調べたの⁉」
「か、母さんがな!お父さんは調べてないぞ⁉・・・まぁ、お前がオルター君とそういう関係になっていることを知ったら、あいつはとても嬉しそうにしていたが。」
「・・・」
「で、どうなんだ?何時結婚するんだ?」
「まだ決めてない。お互いまだまだやりたいことがあるから今のところは恋人の関係止まり。」
「じゃあ落ち着いたら結婚するつもりなのか?」
「ん・・・ま、まぁ・・・そうなる・・・かも・・・」
レイアは少しだけ顔を赤く染めると顔を俯けた。ケルドはそんなレイアを真っ直ぐじっと見つめる。
レイアは軽く咳をしてケルドの顔を見つめる。
「お父さんは・・・私がオルターと付き合ってることに・・・反対なの?」
「いいや、逆だ。お父さんはオルター君が小さい頃から知っているし、彼が大人しくて優しい子だってことは良く知っている。彼ならお前を泣かすことは無いだろうし、安心して任せられる。」
「・・・」
「オルター君のご両親は知っているのか?」
「一応相談はしているみたい・・・おばさんは喜んでたそうだけど、おじさんは何も言わなかったんだって。」
「彼のお父さんは少し堅苦しい人間だからなぁ・・・昔は魔術師としてウィンデルバーグで働いていたそうだが・・・」
「え、そうなの⁉オルターのお父さんも魔術師だったの?村で学校の先生をしてるからそんな事知らなかった・・・」
「お前知らなかったのか?オルター君が魔術師を目指したのもお父さんの影響なんだぞ?」
「・・・」
「あの人息子にも冷たいからな・・・あの2人が仲良く会話している所なんて見たことないよ・・・」
ケルドは短く溜息をついた。
「それにしてもオルター君ともうそんな関係になっていたなんてな・・・月日が流れるのも早いな。少し前までは冗談で結婚するのか~なんて言って茶化していたのに・・・そうかそうか・・・もう本気で結婚を考えるような年になっていたのか・・・大きくなったな、レイア。一人娘のお前が真っ直ぐ元気に育ってくれてお父さんとても幸せだよ。」
「お父さん・・・」
ケルドはそう言うとゆっくりと席を立って背もたれにかけていたコートを羽織る。
「それじゃあそろそろ宿に帰るとしようか。あんまり1人にすると母さんが寂しがっちゃうしな。」
「あはは・・・そうだね!帰ろ、お父さん!」
2人は互いに微笑みあうと、レイアも席を立って店を後にする。店の外に出ると、陽の光を浴びて若干温くなった風が優しく撫でるように吹いていた。
「宿はこっちだったかな?」
「違うよ、こっちこっち!もう、しっかりついてきてよ?」
レイアはケルドの手を優しく握ると、彼の手を引いて宿へと歩きだした。ケルドは娘に手を引かれながら付いて行く。
ケルドの頬はすっかり緩み、2人の間には暖かな風が流れていた。
「お待たせしました~!アップルティーと珈琲になります!」
カフェの中にある2人用の席に座っていたレイアとケルドの前にアップルティーと珈琲が入ったカップと受け皿が机の上に置かれた。レイアはアップルティーを取り、ケルドが珈琲を手に取ると、少し口に含む。
『カチャ・・・』と小さく音を立ててカップが受け皿に置かれると、ケルドがレイアに話しかける。
「ここの珈琲、美味しいな。苦みがあまり無くて、飲みやすい。・・・いい店、知っているんだな?」
「伊達に世界中飛び回ってないからね。他にもいいお店知ってるから今度連れてってあげるよ?」
「そうか・・・楽しみだな・・・」
ケルドは小さく微笑むと、机の上で両手を組む。レイアはアップルティーが入ったカップを手に持つと、ケルドに話しかける。
「・・・ところでお母さんとオルターはどうしたの?」
「オルター君はお前が宿を出て直ぐにウィンデルバーグへと出発したよ。鍵を私達に預けてな。」
「そう・・・」
レイアは口にアップルティーを含む。
「そして母さんは部屋でお前の荷物を漁ってたよ。お前の前使っていた手帳とか、カバンの中に入っていた何かの資料とか・・・」
「ちょっと・・・勝手に見ないでよ・・・」
「でも母さんが手帳とかを見てる時の顔、とても嬉しそうだったぞ?『あの子、一生懸命頑張ってるわね~。』なんて言ってな。」
「・・・お父さんも見たの?」
「ちょっとだけ・・・・な。お前は見るなと言ったがやはり気になってしまってな。」
「・・・」
「すまなかった。・・・だけど分かって欲しいんだ。お前が危ないことに足を突っ込んでいないか毎日不安で仕方が無いんだよ・・・お前は小さい頃から負けず嫌いで何事にも全力で取り組む子だった。母さん直伝の鞭術のおかげで同年代は勿論、年上の男達にも1度たりとも負けることはなかった。お前が強い子だということをお父さん達は良く知っている。」
レイアは手に持っているカップを受け皿へと置く。
「だがな・・・それでも不安なものは不安なんだ。お前は未婚の女・・・それもまだ10代だ。お前の事を良からぬ目で見てくる男も沢山いるだろう?」
「大丈夫よ、お父さん。私、あまり危険な所には近づかないようにはしてるから。・・・勿論、危険な依頼も受けないようにしている。自分の身が無事じゃ無くなったら元も子も無いからね。」
「・・・」
「だからお父さんは心配しなくていいの。もう私は子供じゃないんだから。」
レイアは元気よくケルドに微笑んだ。ケルドはレイアに微笑み返すがまだ彼女を心配する気持ちを捨てきれないようで直ぐに表情を曇らせる。
この時、レイアは嘘をついてしまった。危険な依頼を受けないようにしているとは言ったが、今受けている仕事は強大なテロリスト集団が絡む仕事・・・レイアはこの仕事を両親に伝えることは出来なかった。伝えれば確実に仕事を辞めるよう必死に説得されるからだ。
『でも私は辞められない・・・仲間達を見捨てる訳にはいかないから・・・』
レイアは目の前にいる父に申し訳ない気持ちを抱きつつ、彼の顔を見つめる。ケルトはカップに入ってる珈琲をすべて飲み干すと、再びレイアに話しかける。
「・・・ま、お前がそう心掛けているのなら、私からは特に何も言うことは無い。これからも、仕事を頑張りなさい。」
「・・・へぇ、お父さんにしては珍しい。この前会った時までは探偵なんて仕事は辞めろって言ってたのに・・・どういう風の吹き回しなの?」
「今でもお前が探偵の仕事をしていることに拒絶感を持ってはいる・・・が、お前が一生懸命頑張っている姿を見ているとな・・・否定するのが申し訳なくなってしまったんだよ。だからもうお前に対して仕事の事を言うのは辞めようって思ったんだ。」
「ふ~ん。そうなんだ・・・」
レイアはカップに残っているアップルティーを一気に飲み干す。その時、ケルドが話題を変えてきた。
「ところで・・・オルター君とは何時挙式を上げるつもりなんだ?」
「ぶっ!」
レイアは思わず飲み込んだアップルティーを口から吐き出しそうになるが、何とか堪えると胸を摩りながら胃の中に流し込んだ。少しむせて咳き込むとケルドに話しかける。
「ちょっと!急に何言い出すのよ⁉」
「いや、だって・・・今オルター君と付き合っているんだろ?昨日の夜に関しては『裸の付き合い』までしたということじゃないか・・・部屋のゴミ箱には避妊具は無かったからてっきり本気で子供を作ろうとしてるんじゃないかって・・・」
「そこまで調べたの⁉」
「か、母さんがな!お父さんは調べてないぞ⁉・・・まぁ、お前がオルター君とそういう関係になっていることを知ったら、あいつはとても嬉しそうにしていたが。」
「・・・」
「で、どうなんだ?何時結婚するんだ?」
「まだ決めてない。お互いまだまだやりたいことがあるから今のところは恋人の関係止まり。」
「じゃあ落ち着いたら結婚するつもりなのか?」
「ん・・・ま、まぁ・・・そうなる・・・かも・・・」
レイアは少しだけ顔を赤く染めると顔を俯けた。ケルドはそんなレイアを真っ直ぐじっと見つめる。
レイアは軽く咳をしてケルドの顔を見つめる。
「お父さんは・・・私がオルターと付き合ってることに・・・反対なの?」
「いいや、逆だ。お父さんはオルター君が小さい頃から知っているし、彼が大人しくて優しい子だってことは良く知っている。彼ならお前を泣かすことは無いだろうし、安心して任せられる。」
「・・・」
「オルター君のご両親は知っているのか?」
「一応相談はしているみたい・・・おばさんは喜んでたそうだけど、おじさんは何も言わなかったんだって。」
「彼のお父さんは少し堅苦しい人間だからなぁ・・・昔は魔術師としてウィンデルバーグで働いていたそうだが・・・」
「え、そうなの⁉オルターのお父さんも魔術師だったの?村で学校の先生をしてるからそんな事知らなかった・・・」
「お前知らなかったのか?オルター君が魔術師を目指したのもお父さんの影響なんだぞ?」
「・・・」
「あの人息子にも冷たいからな・・・あの2人が仲良く会話している所なんて見たことないよ・・・」
ケルドは短く溜息をついた。
「それにしてもオルター君ともうそんな関係になっていたなんてな・・・月日が流れるのも早いな。少し前までは冗談で結婚するのか~なんて言って茶化していたのに・・・そうかそうか・・・もう本気で結婚を考えるような年になっていたのか・・・大きくなったな、レイア。一人娘のお前が真っ直ぐ元気に育ってくれてお父さんとても幸せだよ。」
「お父さん・・・」
ケルドはそう言うとゆっくりと席を立って背もたれにかけていたコートを羽織る。
「それじゃあそろそろ宿に帰るとしようか。あんまり1人にすると母さんが寂しがっちゃうしな。」
「あはは・・・そうだね!帰ろ、お父さん!」
2人は互いに微笑みあうと、レイアも席を立って店を後にする。店の外に出ると、陽の光を浴びて若干温くなった風が優しく撫でるように吹いていた。
「宿はこっちだったかな?」
「違うよ、こっちこっち!もう、しっかりついてきてよ?」
レイアはケルドの手を優しく握ると、彼の手を引いて宿へと歩きだした。ケルドは娘に手を引かれながら付いて行く。
ケルドの頬はすっかり緩み、2人の間には暖かな風が流れていた。
0
お気に入りに追加
358
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
素直になる魔法薬を飲まされて
青葉めいこ
ファンタジー
公爵令嬢であるわたくしと婚約者である王太子とのお茶会で、それは起こった。
王太子手ずから淹れたハーブティーを飲んだら本音しか言えなくなったのだ。
「わたくしよりも容姿や能力が劣るあなたが大嫌いですわ」
「王太子妃や王妃程度では、このわたくしに相応しくありませんわ」
わたくしといちゃつきたくて素直になる魔法薬を飲ませた王太子は、わたくしの素直な気持ちにショックを受ける。
婚約解消後、わたくしは、わたくしに相応しい所に行った。
小説家になろうにも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
やさしい魔法と君のための物語。
雨色銀水
ファンタジー
これは森の魔法使いと子供の出会いから始まる、出会いと別れと再会の長い物語――。
※第一部「君と過ごしたなもなき季節に」編あらすじ※
かつて罪を犯し、森に幽閉されていた魔法使いはある日、ひとりの子供を拾う。
ぼろぼろで小さな子供は、名前さえも持たず、ずっと長い間孤独に生きてきた。
孤独な魔法使いと幼い子供。二人は不器用ながらも少しずつ心の距離を縮めながら、絆を深めていく。
失ったものを埋めあうように、二人はいつしか家族のようなものになっていき――。
「ただ、抱きしめる。それだけのことができなかったんだ」
雪が溶けて、春が来たら。
また、出会えると信じている。
※第二部「あなたに贈るシフソフィラ」編あらすじ※
王国に仕える『魔法使い』は、ある日、宰相から一つの依頼を受ける。
魔法石の盗難事件――その事件の解決に向け、調査を始める魔法使いと騎士と弟子たち。
調査を続けていた魔法使いは、一つの結末にたどり着くのだが――。
「あなたが大好きですよ、誰よりもね」
結末の先に訪れる破滅と失われた絆。魔法使いはすべてを失い、物語はゼロに戻る。
※第三部「魔法使いの掟とソフィラの願い」編あらすじ※
魔法使いであった少年は罪を犯し、大切な人たちから離れて一つの村へとたどり着いていた。
そこで根を下ろし、時を過ごした少年は青年となり、ひとりの子供と出会う。
獣の耳としっぽを持つ、人ならざる姿の少女――幼い彼女を救うため、青年はかつての師と罪に向き合い、立ち向かっていく。
青年は自分の罪を乗り越え、先の未来をつかみ取れるのか――?
「生きる限り、忘れることなんかできない」
最後に訪れた再会は、奇跡のように涙を降らせる。
第四部「さよならを告げる風の彼方に」編
ヴィルヘルムと魔法使い、そしてかつての英雄『ギルベルト』に捧ぐ物語。
※他サイトにも同時投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる