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~真夏のビーチバレー編 第6章~
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[開幕]
「ビーチバレー大会に参加する方は海岸線中央の中央管理小屋の前に集合してください!」
フォルト達が受付でエントリーを済ませた直後、浜辺全域に集合号令が発せられた。幸いエントリー場は中央管理小屋で行われていた為、その場で待機するだけで済んだ。
続々と参加者達が集まってきて小屋の前には人の海が一面に広がる。皆露出が非常に高く、特に女性達の水着姿はまだ13歳の男の子であるフォルトにとっては刺激が強いものであったため、視線をずっと足元に向けてしまっていた。
暫くすると、管理小屋の中から若い女の人が出てきて試合に関する事項を次々と話していった。
話を聞いていくと少し変更点があるようだ。・・・本来のビーチバレーだと21点の2セット先取で勝負が決まらなかった場合、15点先取のデュースが行われるという事らしいが、今回は参加人数が768人であり、素早くゲームを進行させる為に特別ルールが適用された。21点の1セットのみで、デュースといった延長制度はないという事らしい。コートチェンジの頻度は互いの点数の合計が7の倍数ごとに変わっていくとのことだ。
サーブ権はポイントを入れたチームが行う。連続で点数を入れ続ければサーブをいくらでも打ち込めるという訳になる。
その他のルールに関しては特に変更はない。武器等の使用は勿論禁止。相手に対する暴言もスポーツマンシップの点から禁止。・・・まぁ普通はしないのだけれど。
「それでは皆様!早速一回戦を始めたいと思いますっ!前方にあるボードに書かれてある番号とエントリーの際に知らされた番号と照らし合わせて自分がどのコートで試合を何時するのか、確認をお願いします!」
その合図と共に一斉に人々がボードに殺到し始める。
「うわぁ!」
「フォルト!」
人に流されてしまったフォルトの手をロメリアは咄嗟に掴み、思いっきり引き寄せて自分の体にフォルトをくっつけた。フォルトの肌にロメリアの心地よい温かさが伝わってくる。
人々がボードの前に密集している為、ボードに近づけずにいたフォルト達にケストレルが声を上げた。
「フォルト。お前目良いか?」
「え?う、うん・・・ここからなら前に書かれている文字ははっきりと見えるけど・・・人が邪魔で見えないよ・・・」
「そうか・・・」
ケストレルはそう言うと、フォルトを股に首を突っ込んで肩車をすると一気に持ち上げた。自分の身長が3m近くなったような感覚に陥り、前のボードに書かれている文字がはっきりと見えるようになっていた。
「フォルト!俺達とお前の知り合いさんの番号は見えるか?」
「えっと・・・見えたっ!僕達は13番コート、リティさん達は1番コートだよ!それにどっちも1番上に番号が書かれてる!」
「という事は、私達は一番最初に試合をするようね。」
「よっしゃあ!気を引き締めて行くぞォ!」
「兄貴張り切りすぎだよ・・・」
バンカーは1人異常なまでにテンションを上げるとそそくさとコートの方に向かって行った。ラックは兄のテンションの高さに少し呆れながらも後ろに付いて行き、リティもそんな兄に微笑むとロメリア達に軽くお辞儀をしてバンカーの下へと走り去っていった。
「さて・・・俺達もそろそろ行くか。早速試合すんだろ?」
「うん。どのくらいまで勝ち抜けるかな?」
「勿論、最後までだよっ!目指すは優勝っ!最後の最後まで諦めないよっ!」
両腕を空に向かって大きく万歳するように上げるロメリアにケストレルは小さくは兄貴を鳴らす。
「相変わらず、ロメリアは暑苦しいな・・・フォルト、毎日このテンションについて行くの辛くないか?」
「最初はちょっと大変だったけど・・・意外と慣れるものだよ?まぁ、逆にロメリアが急に大人しくなったらそれはそれで困惑しちゃうけどね?」
「ははは、違いねえ。」
「ちょっと2人共!早くコートに行こうよ~!早く行かないと試合始まっちゃうよ⁉」
ロメリアの言葉にフォルトとケストレルははいはいと軽く返事をすると、自分達が試合をする13番コートへと歩きだした。既にそれぞれのコートにはそのコートで試合をする人達やそれを見る人達で溢れ返っており、試合が始まる前から太陽が照らす砂場よりも暑い熱気がそれぞれのコートの周囲を取り囲んでいた。
フォルト達が試合をする13番コートにも同じような熱気が漂ってはいたが、コートの中には誰もおらず、コートの近くにビーチバレー用のボールがそれぞれのコート内に置いてあるだけだった。
「まだ相手の人は来てないみたいだね。」
「それじゃ、俺達は少し早くコートの中で練習しておくか。お前達はビーチバレー、もしくはバレーをやったことは?」
「私はバレーなら友達とやってたよ。一応ビーチバレーのルールは全部知ってるから大丈夫だと思う。」
「僕はやったことないけど・・・さっき前でルールの説明してくれたから出来ると思う・・・分からなかったらロメリアに聞くよ。」
「おっけ~!どんどん聞いていいからね!」
ロメリアは笑顔で微笑むと1人でコートの中に入ってボールを手に取ると、フォルトとケストレルに対して大きく手を振って早くコートの中に来るように招いた。フォルトとケストレルもコートの中へ入ると、ボールを落とさない様に打ち上げ続けた。フォームに関してはロメリアが一番綺麗で全く体がぶれていなかった。
そんなフォルト達を見ていた観客達がそれぞれフォルト達に対しての話題になっていった。
「ねぇあの子すっごく可愛い~!女の子見たい~!」
「いやいや・・・あれどう見ても男の子だろ?」
「まじっ?俺女の子に見えたんだけど・・・つうか、あのチーム・・・親子か?」
「それは違うでしょ。傍にいる男はともかく、近くにいる女はどう見ても子供産んでないだろ・・・妊娠線が付いていない綺麗なお腹してるし・・・」
「見た目もあの男の子より数歳年上って感じだよね~。・・・お姉さんかなぁ?」
「見た目全然違うけど・・・異母姉弟とかそんな感じか?」
「さぁどうだか・・・ん、お前・・・何さっきからじっとあの女見てんだ?」
「・・・タイプだ・・・」
「は?お前あんな田舎娘っぽい女が好きなのか?」
「それがいいんじゃねえか!あの何処かの田舎の宿で元気いっぱいな看板娘をしてそうな感じがいいんじゃねえか!それにミディアムボブのふんわりとした髪型・・・あれぐらいが一番可愛くて最高だな!」
「・・・そ、そうか・・・お前そんな趣味だったのか・・・」
「この身の女の話してるところ悪いんだけどさ・・・あの女に関してなんだけど・・・ロメリア王女に似てない?」
「ロメリア王女って王族から勘当された人でしょ?・・・似てるっちゃあ似てるけど・・・まさか違うでしょ!」
「だよな・・・こんな浜辺にいる訳ないよな!あはははは・・・」
「あの男の人・・・素敵・・・守ってもらいたい・・・」
「ちょっとォ!あんたあの男が好みなの?・・・私もだけど。」
観客達がフォルト達の話題に沸いている中、フォルト達は只ボールを打ち上げ続けていた。最初は上手く連携できなかったが、ロメリアからフォームを教えて貰ったりしていくにつれて長く打ち上げられるようになっていった。
50回近く打ち上げた所でケストレルがミスをしてしまい、ボールを地面に落としてしまった。
「おっと!すまねえ、落としちまった。」
「大丈夫、大丈夫!フォームも大分整ってきたから今度はもっと続けられると思うよ!」
「それにしても結構続くようになったね。ロメリアが正しいボールの弾き方を教えてくれたから全然疲れなくなったし・・・ロメリアが経験者で本当に良かったよ!」
「えへへ~。そんなに褒めても何も出ないよ~?」
フォルトとロメリアが声を上げて笑顔で笑い合っていると、ケストレルも小さく微笑んで2人を見つめる。フォルト達の間には和やかな空気が優しく漂っていた。
すると隣のコートに喧しい声を発しながらいかにも柄の悪そうな男達3人が入ってきて、向こう側のボールを手に取ると手で遊ばせながらより騒がしい声で話し始めた。どうやら彼らが1回戦での相手らしい。
ケストレルがふとロメリアに視線を戻すと、ロメリアの顔色が少し悪くなっている事に気が付いて声をかける。
「ロメリア、どうした?急に顔色が少し悪くなったぞ?」
ケストレルの言葉を受けてロメリアがフォルトに体を寄せながら少し声を震わせながら呟いた。フォルトがゆっくりと近づいてくるロメリアに体を添わせる。
「あの人達っ!・・・水着が流された時に絡んできた人達だよっ!」
ロメリアの言葉を受けてフォルトとケストレルは男達に視線を向けた。その瞬間、男達の視線がロメリア達の方に向けられた。
「ビーチバレー大会に参加する方は海岸線中央の中央管理小屋の前に集合してください!」
フォルト達が受付でエントリーを済ませた直後、浜辺全域に集合号令が発せられた。幸いエントリー場は中央管理小屋で行われていた為、その場で待機するだけで済んだ。
続々と参加者達が集まってきて小屋の前には人の海が一面に広がる。皆露出が非常に高く、特に女性達の水着姿はまだ13歳の男の子であるフォルトにとっては刺激が強いものであったため、視線をずっと足元に向けてしまっていた。
暫くすると、管理小屋の中から若い女の人が出てきて試合に関する事項を次々と話していった。
話を聞いていくと少し変更点があるようだ。・・・本来のビーチバレーだと21点の2セット先取で勝負が決まらなかった場合、15点先取のデュースが行われるという事らしいが、今回は参加人数が768人であり、素早くゲームを進行させる為に特別ルールが適用された。21点の1セットのみで、デュースといった延長制度はないという事らしい。コートチェンジの頻度は互いの点数の合計が7の倍数ごとに変わっていくとのことだ。
サーブ権はポイントを入れたチームが行う。連続で点数を入れ続ければサーブをいくらでも打ち込めるという訳になる。
その他のルールに関しては特に変更はない。武器等の使用は勿論禁止。相手に対する暴言もスポーツマンシップの点から禁止。・・・まぁ普通はしないのだけれど。
「それでは皆様!早速一回戦を始めたいと思いますっ!前方にあるボードに書かれてある番号とエントリーの際に知らされた番号と照らし合わせて自分がどのコートで試合を何時するのか、確認をお願いします!」
その合図と共に一斉に人々がボードに殺到し始める。
「うわぁ!」
「フォルト!」
人に流されてしまったフォルトの手をロメリアは咄嗟に掴み、思いっきり引き寄せて自分の体にフォルトをくっつけた。フォルトの肌にロメリアの心地よい温かさが伝わってくる。
人々がボードの前に密集している為、ボードに近づけずにいたフォルト達にケストレルが声を上げた。
「フォルト。お前目良いか?」
「え?う、うん・・・ここからなら前に書かれている文字ははっきりと見えるけど・・・人が邪魔で見えないよ・・・」
「そうか・・・」
ケストレルはそう言うと、フォルトを股に首を突っ込んで肩車をすると一気に持ち上げた。自分の身長が3m近くなったような感覚に陥り、前のボードに書かれている文字がはっきりと見えるようになっていた。
「フォルト!俺達とお前の知り合いさんの番号は見えるか?」
「えっと・・・見えたっ!僕達は13番コート、リティさん達は1番コートだよ!それにどっちも1番上に番号が書かれてる!」
「という事は、私達は一番最初に試合をするようね。」
「よっしゃあ!気を引き締めて行くぞォ!」
「兄貴張り切りすぎだよ・・・」
バンカーは1人異常なまでにテンションを上げるとそそくさとコートの方に向かって行った。ラックは兄のテンションの高さに少し呆れながらも後ろに付いて行き、リティもそんな兄に微笑むとロメリア達に軽くお辞儀をしてバンカーの下へと走り去っていった。
「さて・・・俺達もそろそろ行くか。早速試合すんだろ?」
「うん。どのくらいまで勝ち抜けるかな?」
「勿論、最後までだよっ!目指すは優勝っ!最後の最後まで諦めないよっ!」
両腕を空に向かって大きく万歳するように上げるロメリアにケストレルは小さくは兄貴を鳴らす。
「相変わらず、ロメリアは暑苦しいな・・・フォルト、毎日このテンションについて行くの辛くないか?」
「最初はちょっと大変だったけど・・・意外と慣れるものだよ?まぁ、逆にロメリアが急に大人しくなったらそれはそれで困惑しちゃうけどね?」
「ははは、違いねえ。」
「ちょっと2人共!早くコートに行こうよ~!早く行かないと試合始まっちゃうよ⁉」
ロメリアの言葉にフォルトとケストレルははいはいと軽く返事をすると、自分達が試合をする13番コートへと歩きだした。既にそれぞれのコートにはそのコートで試合をする人達やそれを見る人達で溢れ返っており、試合が始まる前から太陽が照らす砂場よりも暑い熱気がそれぞれのコートの周囲を取り囲んでいた。
フォルト達が試合をする13番コートにも同じような熱気が漂ってはいたが、コートの中には誰もおらず、コートの近くにビーチバレー用のボールがそれぞれのコート内に置いてあるだけだった。
「まだ相手の人は来てないみたいだね。」
「それじゃ、俺達は少し早くコートの中で練習しておくか。お前達はビーチバレー、もしくはバレーをやったことは?」
「私はバレーなら友達とやってたよ。一応ビーチバレーのルールは全部知ってるから大丈夫だと思う。」
「僕はやったことないけど・・・さっき前でルールの説明してくれたから出来ると思う・・・分からなかったらロメリアに聞くよ。」
「おっけ~!どんどん聞いていいからね!」
ロメリアは笑顔で微笑むと1人でコートの中に入ってボールを手に取ると、フォルトとケストレルに対して大きく手を振って早くコートの中に来るように招いた。フォルトとケストレルもコートの中へ入ると、ボールを落とさない様に打ち上げ続けた。フォームに関してはロメリアが一番綺麗で全く体がぶれていなかった。
そんなフォルト達を見ていた観客達がそれぞれフォルト達に対しての話題になっていった。
「ねぇあの子すっごく可愛い~!女の子見たい~!」
「いやいや・・・あれどう見ても男の子だろ?」
「まじっ?俺女の子に見えたんだけど・・・つうか、あのチーム・・・親子か?」
「それは違うでしょ。傍にいる男はともかく、近くにいる女はどう見ても子供産んでないだろ・・・妊娠線が付いていない綺麗なお腹してるし・・・」
「見た目もあの男の子より数歳年上って感じだよね~。・・・お姉さんかなぁ?」
「見た目全然違うけど・・・異母姉弟とかそんな感じか?」
「さぁどうだか・・・ん、お前・・・何さっきからじっとあの女見てんだ?」
「・・・タイプだ・・・」
「は?お前あんな田舎娘っぽい女が好きなのか?」
「それがいいんじゃねえか!あの何処かの田舎の宿で元気いっぱいな看板娘をしてそうな感じがいいんじゃねえか!それにミディアムボブのふんわりとした髪型・・・あれぐらいが一番可愛くて最高だな!」
「・・・そ、そうか・・・お前そんな趣味だったのか・・・」
「この身の女の話してるところ悪いんだけどさ・・・あの女に関してなんだけど・・・ロメリア王女に似てない?」
「ロメリア王女って王族から勘当された人でしょ?・・・似てるっちゃあ似てるけど・・・まさか違うでしょ!」
「だよな・・・こんな浜辺にいる訳ないよな!あはははは・・・」
「あの男の人・・・素敵・・・守ってもらいたい・・・」
「ちょっとォ!あんたあの男が好みなの?・・・私もだけど。」
観客達がフォルト達の話題に沸いている中、フォルト達は只ボールを打ち上げ続けていた。最初は上手く連携できなかったが、ロメリアからフォームを教えて貰ったりしていくにつれて長く打ち上げられるようになっていった。
50回近く打ち上げた所でケストレルがミスをしてしまい、ボールを地面に落としてしまった。
「おっと!すまねえ、落としちまった。」
「大丈夫、大丈夫!フォームも大分整ってきたから今度はもっと続けられると思うよ!」
「それにしても結構続くようになったね。ロメリアが正しいボールの弾き方を教えてくれたから全然疲れなくなったし・・・ロメリアが経験者で本当に良かったよ!」
「えへへ~。そんなに褒めても何も出ないよ~?」
フォルトとロメリアが声を上げて笑顔で笑い合っていると、ケストレルも小さく微笑んで2人を見つめる。フォルト達の間には和やかな空気が優しく漂っていた。
すると隣のコートに喧しい声を発しながらいかにも柄の悪そうな男達3人が入ってきて、向こう側のボールを手に取ると手で遊ばせながらより騒がしい声で話し始めた。どうやら彼らが1回戦での相手らしい。
ケストレルがふとロメリアに視線を戻すと、ロメリアの顔色が少し悪くなっている事に気が付いて声をかける。
「ロメリア、どうした?急に顔色が少し悪くなったぞ?」
ケストレルの言葉を受けてロメリアがフォルトに体を寄せながら少し声を震わせながら呟いた。フォルトがゆっくりと近づいてくるロメリアに体を添わせる。
「あの人達っ!・・・水着が流された時に絡んできた人達だよっ!」
ロメリアの言葉を受けてフォルトとケストレルは男達に視線を向けた。その瞬間、男達の視線がロメリア達の方に向けられた。
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