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~霧の森編 第6章~
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[驚愕]
「グリルさんすいません、無茶なことを言ってしまって・・・」
ロメリアは森の中をかけていく荷馬車の中、グリルに声をかける。
「何、気にすんな嬢ちゃん。嬢ちゃんは命の恩人だからな、このぐらいの願いならいくらでも聞くぜ。」
グリルは馬を操りながらロメリアに向かって微笑みながら声をかける。フォルトは森の風景を眺めながらロメリアに声をかける。
「ロメリア・・・さっき聞きそびれちゃったんだけどさ・・・どういうつもりなの?」
「何が?」
「その・・・それ・・・」
フォルトはロメリアの横に置かれている古びた墓石を指さした。その墓石は今フォルト達がいる森の中の街道沿いにぽつんと放置されていたモノだった。
「何でその墓を持って行こうと思ったの?この森の中に放って置いても良かったんじゃ・・・」
フォルトの言葉を受けるとロメリアはその墓石にそっと手を触れた。
「何でって・・・あんな薄暗い街道沿いに置いておかれるよりも陽の光が沢山当たる森の外に置いてあげた方が良くない?それに・・・」
「それに?」
「・・・あの幽霊と戦った後にね、何故か傍にあったこの墓がどうしても気になっちゃって・・・私も何でそんな風に思ったのか分からないけど・・・」
「・・・そうなんだ。」
「ごめんね、余計なことしちゃって・・・」
「ううん・・・ロメリアがそうしたいんなら、僕は何も文句は無いよ。」
フォルトはそう言うと、視線を再び街道沿いの木々に向ける。ロメリアも墓石に手を添えながらフォルトと同じ方向を見る。
その後、フォルト達は特に会話することなく森の中を荷馬車に乗って走り抜けていく。どんどん森の中に入ってくる陽の光が薄暗くなっていき、陽が沈みかけているのだろうとフォルトは感じて懐から懐中時計を取り出して時刻を確認すると午後6時を過ぎていた。
『もうそんなに時間が過ぎていたのか・・・陽が暮れるまでに森の中を抜けられるのかなぁ?』
フォルトが少し不安になりながら荷馬車の前方へと視線を移すと、奥の方から仄かに明るい光が流れ込んできてどんどん大きくなっていた。どうやら陽が暮れる前には森の外には出られそうだ。
「グリルさん・・・あれが出口ですか?」
「そうだ、坊主。そろそろこんな陰鬱とした森からおさらばできるぜ。」
グリルはフォルトにそう話すと手綱を強く馬に叩きつけ、馬の移動スピードが上がる。そしてフォルト達はその仄かな光に包まれて、森の外へと無事に出ることが出来た。
外に出ると森の中に入る前までに見ていた青々とした草原が一面に広がっていたが、黄昏時で空がほんのりオレンジ色に染まっているせいもあってか周りの草が黄金に輝いているように見える。
フォルト達の体にさっぱりと乾いた空気が流れ込んでくる。
「ふぅ・・・ようやく森の外に出ることが出来たね。」
「でももう陽が沈みそう・・・グリルさん?今日は野宿か何かするんですか?」
「・・・そうなるかもしれんなぁ。本来の予定なら陽が沈む前にエルステッドの街に着く予定だったんだが・・・もうこんなに陽が暮れてたら街に着けんなぁ。」
「夜の街道を歩くのは非常に危険ですからね・・・野宿も本当は余りしたくは無いのですが、この際は仕方が無いでしょうね。」
アルトが荷台に入っている野宿をするためのテントを準備し始めたその時、ロメリアが荷台から体を出して奥の方を指さした。
「グリルさん、奥の方に民家がありませんか?」
「ああ・・・確かに一軒だけ、あるな・・・」
「今日だけ泊めてくれませんかって言って泊めてもらえないかな?もしかしたら宿かもしれないし・・・」
「でもあの民家・・・宿の看板も出してないし、建物もそこまで大きくないから宿っていう雰囲気もしないよ?」
「う~ん・・・確かにそうだね・・・」
ロメリアが両手を組んで顔を悩ませると、グリルがフォルト達に声をかける。
「一先ず、あの民家まで行ってみようか。」
グリルは手綱を馬に叩きつけて先に見えている民家へと向かっていく。太陽はもうほとんど沈んでしまっていて、空には薄っすらと月が幻想的に浮かび上がっていた。
グリル達が民家の前に着く頃には太陽は完全に沈んでしまい、前が良く見えない状況に陥る程暗くなってしまった。民家の中からはランプの温かい光が漏れだしており、どうやら人が生活しているようだ。フォルトがふと民家の横に目を向けると、1つの墓石が綺麗に整備されて立っていた。
グリル達は荷台を降りると、ロメリアが全員に話しかける。
「それじゃあ私がこの家の人と話をしてみるね。」
「すまんな、嬢ちゃん。」
「僕も一緒に行くよ、ロメリア。」
「なら一緒に行こうか、フォルト。私の傍から離れないでね?」
ロメリアとフォルトは一緒に民家のドアに近づくと、優しく3回ノックをした。少しの間の後、民家の中からは~いという若い女性の声がしてゆっくりとドアが開いた。開いたドアから勿忘草色の癖毛を持つ短髪の女性が顔を覗かせた。
「こんばんは・・・どちら様でしょう?」
ロメリアがその女性に話しかける。
「あ、夜分失礼致します。私、旅の者ですが・・・こちらは民宿・・・ではないですよね?」
「はい・・・只の民家ですが・・・」
「あの・・・急なお願いなんですけど・・・今夜だけ泊めて頂く何てことは・・・出来ませんか?」
「今夜ですか?いいですよ。」
「本当ですか⁉」
「ええ。広くは無いですがそれで宜しければ・・・」
「全然問題ないですよ!ありがとうございます!」
ロメリアが後ろを振り向いてグリル達に手を思いっきり振って声をかける。
「皆さん~!泊まっていいって許可が出ました!」
ロメリアの声を聞くと、グリル達もその民家のドアへと近づいて女性に感謝の言葉を述べる。
「申し訳ありません、泊めて頂いて。急なアクシデントが森の中で起こってしまってエルステッドの街に陽が沈む前に着けなくて困っていたんです。」
「そうですか・・・それならさぞお疲れでしょう・・・碌なおもてなしは出来ないかもしれませんが、ゆっくりしていってください・・・」
女性はそう言ってドアをゆっくりと開ける。部屋の中を満たしている明るい蜜柑色の光がロメリア達を優しく向かい入れてくれた。ロメリア達は光に導かれるように軽くお辞儀をして民家の中に入って行く。
家の中には真ん中に大きな机が1つあって、その机の周囲には椅子が6つ置かれていた。近くには台所と観葉植物が窓際に少しあるだけの少し寂しい雰囲気だった。
その女性は奥にあるドアを指さして、フォルト達に声をかける。
「部屋が少なくて申し訳ないのですが、今日はあちらの部屋をお使い下さい。ベッドが2つしかないので大変不便な思いをさせますが・・・」
「大丈夫ですよ。こちらで何とかしますので・・・」
グリルは何度も女性に頭を下げる。アルトとミーシャもグリルの傍で感謝の意を込めて軽く頭を下げていた。
そんな中、フォルトとロメリアは部屋全体を見渡していた。余り生活感のない雰囲気にフォルトは小さく唸った。
『あまり家具が無いなぁ・・・最近住み始めたのかな?』
フォルトがそんな事を思いながら見渡していると、ロメリアが慌てたようにフォルトの肩を何度も叩いた。
「ロメリア?どうしたの?」
「フォルト!あの絵見て!」
ロメリアは壁に飾ってある絵画を指さしていて、フォルトがその絵画に目をやると思わず息を呑んだ。その絵には一組の男女が幸せそうに体を添わせて立っている様子が描かれている。
「この絵に描かれている男の人・・・この人って・・・」
「うん・・・森の中で会った・・・亡霊と一緒だっ!・・・髪型も顔も・・・何でこの民家に、あの幽霊が描かれた絵があるんだ⁉」
フォルトとロメリアはそのまるでその時の風景を丸々切り取ってきたかのように描かれている絵をまじまじと見つめた。
その絵に描かれている2人の視線はフォルト達を優しく見つめていた。
「グリルさんすいません、無茶なことを言ってしまって・・・」
ロメリアは森の中をかけていく荷馬車の中、グリルに声をかける。
「何、気にすんな嬢ちゃん。嬢ちゃんは命の恩人だからな、このぐらいの願いならいくらでも聞くぜ。」
グリルは馬を操りながらロメリアに向かって微笑みながら声をかける。フォルトは森の風景を眺めながらロメリアに声をかける。
「ロメリア・・・さっき聞きそびれちゃったんだけどさ・・・どういうつもりなの?」
「何が?」
「その・・・それ・・・」
フォルトはロメリアの横に置かれている古びた墓石を指さした。その墓石は今フォルト達がいる森の中の街道沿いにぽつんと放置されていたモノだった。
「何でその墓を持って行こうと思ったの?この森の中に放って置いても良かったんじゃ・・・」
フォルトの言葉を受けるとロメリアはその墓石にそっと手を触れた。
「何でって・・・あんな薄暗い街道沿いに置いておかれるよりも陽の光が沢山当たる森の外に置いてあげた方が良くない?それに・・・」
「それに?」
「・・・あの幽霊と戦った後にね、何故か傍にあったこの墓がどうしても気になっちゃって・・・私も何でそんな風に思ったのか分からないけど・・・」
「・・・そうなんだ。」
「ごめんね、余計なことしちゃって・・・」
「ううん・・・ロメリアがそうしたいんなら、僕は何も文句は無いよ。」
フォルトはそう言うと、視線を再び街道沿いの木々に向ける。ロメリアも墓石に手を添えながらフォルトと同じ方向を見る。
その後、フォルト達は特に会話することなく森の中を荷馬車に乗って走り抜けていく。どんどん森の中に入ってくる陽の光が薄暗くなっていき、陽が沈みかけているのだろうとフォルトは感じて懐から懐中時計を取り出して時刻を確認すると午後6時を過ぎていた。
『もうそんなに時間が過ぎていたのか・・・陽が暮れるまでに森の中を抜けられるのかなぁ?』
フォルトが少し不安になりながら荷馬車の前方へと視線を移すと、奥の方から仄かに明るい光が流れ込んできてどんどん大きくなっていた。どうやら陽が暮れる前には森の外には出られそうだ。
「グリルさん・・・あれが出口ですか?」
「そうだ、坊主。そろそろこんな陰鬱とした森からおさらばできるぜ。」
グリルはフォルトにそう話すと手綱を強く馬に叩きつけ、馬の移動スピードが上がる。そしてフォルト達はその仄かな光に包まれて、森の外へと無事に出ることが出来た。
外に出ると森の中に入る前までに見ていた青々とした草原が一面に広がっていたが、黄昏時で空がほんのりオレンジ色に染まっているせいもあってか周りの草が黄金に輝いているように見える。
フォルト達の体にさっぱりと乾いた空気が流れ込んでくる。
「ふぅ・・・ようやく森の外に出ることが出来たね。」
「でももう陽が沈みそう・・・グリルさん?今日は野宿か何かするんですか?」
「・・・そうなるかもしれんなぁ。本来の予定なら陽が沈む前にエルステッドの街に着く予定だったんだが・・・もうこんなに陽が暮れてたら街に着けんなぁ。」
「夜の街道を歩くのは非常に危険ですからね・・・野宿も本当は余りしたくは無いのですが、この際は仕方が無いでしょうね。」
アルトが荷台に入っている野宿をするためのテントを準備し始めたその時、ロメリアが荷台から体を出して奥の方を指さした。
「グリルさん、奥の方に民家がありませんか?」
「ああ・・・確かに一軒だけ、あるな・・・」
「今日だけ泊めてくれませんかって言って泊めてもらえないかな?もしかしたら宿かもしれないし・・・」
「でもあの民家・・・宿の看板も出してないし、建物もそこまで大きくないから宿っていう雰囲気もしないよ?」
「う~ん・・・確かにそうだね・・・」
ロメリアが両手を組んで顔を悩ませると、グリルがフォルト達に声をかける。
「一先ず、あの民家まで行ってみようか。」
グリルは手綱を馬に叩きつけて先に見えている民家へと向かっていく。太陽はもうほとんど沈んでしまっていて、空には薄っすらと月が幻想的に浮かび上がっていた。
グリル達が民家の前に着く頃には太陽は完全に沈んでしまい、前が良く見えない状況に陥る程暗くなってしまった。民家の中からはランプの温かい光が漏れだしており、どうやら人が生活しているようだ。フォルトがふと民家の横に目を向けると、1つの墓石が綺麗に整備されて立っていた。
グリル達は荷台を降りると、ロメリアが全員に話しかける。
「それじゃあ私がこの家の人と話をしてみるね。」
「すまんな、嬢ちゃん。」
「僕も一緒に行くよ、ロメリア。」
「なら一緒に行こうか、フォルト。私の傍から離れないでね?」
ロメリアとフォルトは一緒に民家のドアに近づくと、優しく3回ノックをした。少しの間の後、民家の中からは~いという若い女性の声がしてゆっくりとドアが開いた。開いたドアから勿忘草色の癖毛を持つ短髪の女性が顔を覗かせた。
「こんばんは・・・どちら様でしょう?」
ロメリアがその女性に話しかける。
「あ、夜分失礼致します。私、旅の者ですが・・・こちらは民宿・・・ではないですよね?」
「はい・・・只の民家ですが・・・」
「あの・・・急なお願いなんですけど・・・今夜だけ泊めて頂く何てことは・・・出来ませんか?」
「今夜ですか?いいですよ。」
「本当ですか⁉」
「ええ。広くは無いですがそれで宜しければ・・・」
「全然問題ないですよ!ありがとうございます!」
ロメリアが後ろを振り向いてグリル達に手を思いっきり振って声をかける。
「皆さん~!泊まっていいって許可が出ました!」
ロメリアの声を聞くと、グリル達もその民家のドアへと近づいて女性に感謝の言葉を述べる。
「申し訳ありません、泊めて頂いて。急なアクシデントが森の中で起こってしまってエルステッドの街に陽が沈む前に着けなくて困っていたんです。」
「そうですか・・・それならさぞお疲れでしょう・・・碌なおもてなしは出来ないかもしれませんが、ゆっくりしていってください・・・」
女性はそう言ってドアをゆっくりと開ける。部屋の中を満たしている明るい蜜柑色の光がロメリア達を優しく向かい入れてくれた。ロメリア達は光に導かれるように軽くお辞儀をして民家の中に入って行く。
家の中には真ん中に大きな机が1つあって、その机の周囲には椅子が6つ置かれていた。近くには台所と観葉植物が窓際に少しあるだけの少し寂しい雰囲気だった。
その女性は奥にあるドアを指さして、フォルト達に声をかける。
「部屋が少なくて申し訳ないのですが、今日はあちらの部屋をお使い下さい。ベッドが2つしかないので大変不便な思いをさせますが・・・」
「大丈夫ですよ。こちらで何とかしますので・・・」
グリルは何度も女性に頭を下げる。アルトとミーシャもグリルの傍で感謝の意を込めて軽く頭を下げていた。
そんな中、フォルトとロメリアは部屋全体を見渡していた。余り生活感のない雰囲気にフォルトは小さく唸った。
『あまり家具が無いなぁ・・・最近住み始めたのかな?』
フォルトがそんな事を思いながら見渡していると、ロメリアが慌てたようにフォルトの肩を何度も叩いた。
「ロメリア?どうしたの?」
「フォルト!あの絵見て!」
ロメリアは壁に飾ってある絵画を指さしていて、フォルトがその絵画に目をやると思わず息を呑んだ。その絵には一組の男女が幸せそうに体を添わせて立っている様子が描かれている。
「この絵に描かれている男の人・・・この人って・・・」
「うん・・・森の中で会った・・・亡霊と一緒だっ!・・・髪型も顔も・・・何でこの民家に、あの幽霊が描かれた絵があるんだ⁉」
フォルトとロメリアはそのまるでその時の風景を丸々切り取ってきたかのように描かれている絵をまじまじと見つめた。
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