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本当に今更なのだが、俺にこのスキルは向いていない
何って?《独創魔法》のことだ。
有り難い、有り難いスキルだよ?しかし俺が使いこなせているとは到底思えない

《独創魔法》があれば、恐らく何でも作れる。材料さえあれば何でもだ。
だが、残念な事にこの俺には物欲という物があまり備わっていない。前世からそうだ
趣味なんて無かったし、飯も美味いに越した事は無いが、基本食べれたらそれで良かった。

そんな、ちっぽけな物欲しかない俺がいくら素材を集めようが、何かを作るというアイデアがそもそも浮かばない。
だいたい《鑑定》に提案された物しか作っていない。


そんな俺が珍しく自ら、風呂とロッキングチェアを作る!と意気込んで、ここ数日、木材を重点的に採取していた。
あっという間に完成したロッキングチェア
そして何故か風呂よりも先に出来上がっていたのは…

じゃじゃーん。こちら、アナルパールさんです!
いやあ、俺も実物は初めて見た


なぜ、なぜこうなったのか。
原因は分かっている
一昨日から降り続ける雨

どうしても檜風呂が良い!!なんて無駄な拘りを見せたが為に、木材探しに時間がかかった
そしてやっとの事ヒノキを見つけたその日、小屋に帰るとほぼ同じくして降り出した雨
何とまあタイミングの悪い事に、その雨は日暮と共に止み、夜明けと共にまた降り出すのだ

ボロボロの小屋に風呂など作るスペースがある訳もなく、露天風呂にしよう!と思っていたので二の足を踏んでいる状態
ロッキングチェアはあっという間に出来上がってしまい、何もする事が無くなった。
その状態があまりにも暇すぎた!!!

手持ち無沙汰と運動不足からくるストレス
それを発散する為にたどり着いたのがこれ。性欲を満たすこれ。


恋愛対象が男だったので、そういう知識だけは有り余る程ある
ただ残念な事に、一人暮らしを始めてすぐに件の元彼氏と同居を始めた為、アダルトグッズとは無縁だった
さすがに彼氏と同居する家に、そんな物置く勇気俺にはなかった。自慰だって隠れてするくらいだぞ?

その為、画面の先でしか見たことない有名アダルトグッズ
ほんの出来心でそれをつくってしまった。
…いや、作れてしまった

石を基盤にゴムで包んだ弾力性のある、アナルパール


どうしようか。


指までなら入れた事がある。興味本位で入れた。一度入れてしまえば、その後はまあ…そのあれだ。


異世界まで来て、これをケツに入れるのか…?
いや、異世界に来たからこそ!自由になった俺はこれをケツに入れるのか?!!

何を言っているんだろうか。


本当、《独創魔法》にはもっと優れた使い道があるはずなのに。


「ポチ!雨降ってるぞ?行くのか?」
「わふっ」


布団に包まりながらインベントリに入った卑猥物を眺めていると、扉を開いたポチが俺の問いに一吠えした。
小雨になったからだろうか?外に出る様だ
言っても野生、運動が必要なんだろう。

ギギギ、と閉まる扉の隙間からポチを見送る
雨音が響く部屋の中、深く息を吐いた


「よし!」


もうこれは、今しかないだろう。グッドタイミング。もやもやムラムラしてたんだよな!
でもさすがにポチがいる横ではな?相手は犬と言っても、さすがにな?



◇◇◇

エロ本も、エロ動画もないこの世界で、あるのは俺の妄想力だけ
元彼は辛いので、鍛えられた肉体のお兄さんを想像する事にした。…配達員のお兄さんとか良いよな

パンツを脱ぎ捨て収納し、代わりにお手製卑猥物一式セット(ローション、ゴム、アナルパール)を取り出した。

俺は異世界で自由になったんだ
その思いから、布団も取っ払って下腹部にローションを広げた。

妄想するのは美しい筋肉
配達員のお兄さんに、ちょっとした事故で荷物の中身を見られた設定。箱から出てきたのはローションとアナルパール。

目を閉じて、腹部に広がる粘着質な液体を下へ下へと押し広げる
濡れた手で陰嚢を押し上げ、竿へと指を滑らせていく


「っ、は」


静かに息を吐きながら、鈴口を刺激し熱くなった自身へと指を絡ませた

『こういうの好きなんですか?』
妄想の中の配達員が俺に問う

右手で硬くなった自身を扱きながら、ドロリとしたローションで左手を濡らし、後孔へと指を滑らした。


「ん、んっ」


ヌルヌルになった指はすんなりと後孔に飲み込まれ、人差し指のほんの先を、入り口付近で出し入れしてみる
強い快感は無いが、疼く様な、物足りないような気持ちよさに身体が強張った


「っは、ぅ」


どんどん上がる息と、興奮と共に速くなる右手
もっと刺激が欲しくて、体勢を変える事にした

うつ伏せになり、腰だけ高く突き上げ、肩で体を支える
さっきよりも指が入れやすくなり、もう少し深く挿入してみた


「あ、っん…っ」


これは結構、気持ちいい気がする
『入れてみたいですか?』

右手にアナルパールを持ち
左手で尻たぶを押し広げた
心臓が早鐘を奏で、期待と興奮で微かに手が震える
腹につきそうな程勃ち上がった自身からはカウパー液が滲み出ていた


「っあ、ぅうん!!」


意を決して一つ目の1番小さい球をツプリ、と入れる
とてもすんなり入った
尻を掴んでいた左手でガチガチになった自身に触れながら、二つ目の球を入れる。まだ大丈夫
3つ目、少し苦しい

『まだ入るでしょう?』
四つ目


「ッひあ!!っあ!」


ガクガクと腰が震える
もう、イきそうだ。
より速く左手を上下に扱く
自分の穴がヒクついているのが、自分でもよく分かる
絶頂の波がもうそこまで来ていて、後は高みへと登っていくだけだ


『最後にもう一つ』
五つ目


「いっ、ッあああっ」


入ったのが先か、出たのが先か
床に飛び散った白濁を見ながらそのまま仰向けに寝転んだ

気持ち良すぎてゴム使うのわすれた


荒い呼吸を繰り返し、息が整うのを待つ
漸く息が整ってきたところで、上半身を持ち上げ尻に埋まったアナルパールを見た
ローションでぬらぬらと光るソイツは、とてつも無く卑猥だ

引き抜こう、とゆっくりと出口に向かって引っ張る……が、その少しの刺激に思わず力が入ってしまい、なかなか思うように抜けない。

ここは潔く行こう


大きく息を吸い、リラックス
全身の力を抜いた状態で、一気にソレを引き抜いた


「ッんんん!!」


排泄感にも似た快感
ビク、ビクと内腿が震え、出したばかりの自身からは透明な液が溢れたのち、少し頭を持ち上げ硬さを取り戻していく。



…これは、やばい。
クセになりそう

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