若がえる“老夫” と 老いてゆく“少女”は


 ある日、老夫の家の前に赤ん坊が捨てられていた。赤ん坊は 白い肌で栗色の髪を持ち、葵色の目と小さな紅い唇で咲っている。
 訳あって赤ん坊を託せる人も無く、自ら育てることにした。
 赤ん坊は可憐な少女へと成長するにつれ、老夫に淡い恋心を抱くようになる。未来ある少女の気持ちを受け入れることはできない...というのに、老夫も少女を愛してしまった。

 愛しあっているが故に、一緒になれない二人。
 そんな矢先、老夫の身に信じがたいことが起こる。

 老夫は、若がえり始めていたのだ。


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ゆっくりと更新する予定です。
物語の展開速度はのんびりしておりますが、お付き合い頂けると嬉しいです。
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