二人の願い

映研小説部

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白井純恋視点

最終話

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「白井さん…体が…」
私は、もうここにはいられない。
「…旬君、ありがとう」
「私のやりたいことに付き合ってもらってごめんね」
私は、泣きたいのをグッとこらえて、笑いながらお礼をいった。
「ううん、僕の方こそ、白井さんがいてくれなかったら、僕はきっとここにいなかったよ」
旬君も、それに答えて、笑いながら返してくれた。
「よかった、それじゃあ、私、もういかなきゃ」
「あ、そうだ、最後に聞いとかなきゃ、旬君、私達、友達になれたかな?」
「……もちろん、友達だよ」
そう言いながら、旬君は泣いていた。
「よかった、それじゃあ、楽しかったよ、旬君」
最後のお喋り。
「もしまた会えたら…その時は…また、遊んだり、授業をしたり…してくれる?」
「当たり前だよ、僕達は、友達…だから」
旬君は、泣きながら、笑ってそう言ってくれた。
私は、旬君との日々が楽しかったし、とても満足してる。
(でも…)
旬君とは、元気に生きて…出会いたかった。

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