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白井純恋視点
第二話
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いつも通り、私は学校の中を移動していたら、廊下を歩く旬君を見つけた。
「やっほー、旬君、今日は屋上行こうとしないんだね」
声をかけると「今度は何?」と、少し冷たく言われた。
「冷たいな~、また話そうよ」
初めて私とお喋りができる人を見つけたから、もっと喋りたかったから、諦めないことにした。
「昨日、充分話したでしょ」
「もっと喋ろうよ」
「友達と喋りなよ」
「なら喋ろうよ」
「友達じゃないでしょ」
「友達でしょ?」
「友達じゃないよ」
こんなに否定されたもんだから、ちょっとムキになっちゃって、
「…旬君って、友達がほしいって言ったわりには消極的だよね」
と声に出してしまった。
「僕のことなんてどうでもいいだろ」
「どうでもよかったら話しかけないよ」
そう言ったら、旬君はようやく喋ってくれる気になってくれた。
「…はぁ、わかったよ、喋ればいいんでしょ」
「うん、そうだよ」
また喋ってくれるのが嬉しくて、素直に笑顔になった気がする。
誰も言わないから、自分で言うけど、私って結構自分勝手だと思う。
「それで、何の話をするの?」
「そうだな~、あ、そうだ、何で昨日屋上行こうとしてたの?」
本当は、何で死のうとしてたのか聞こうとした。
でも、いきなりそんなことを聞くのは良くないと思ったのと、聞いても、私に何かできることがあるのかわからなくて、聞くのをやめた。
だから、もしかしたら自分の思い過ごしかもしれないことを祈って、屋上に行こうとした理由にした。
「それは……」
旬君は理由を言うかどうかを迷っているようだった。
「白井さんには、関係ないよ」
その答えを聞いて、なんとなく(あ、私の思った通りだったんだ…)と、思った。
だから、
「そっか、ならいいや」
それ以上聞くのをやめた。
「深く聞いて来ないんだね」
「人には聞かれたくないことが一つや二つあるものでしょ?」
「…君にもあるの?」
この質問は、ちょっと嬉しかった。
「そりゃあるよ、聞かれたくないこと」
「そっか」
「ふふ、ちょっとは、私に興味持ってくれた?」
旬君に興味を持ってもらった気がしたのが嬉しくて、少しからかってみたら
「まぁ…少し」
と、素直に言ってくれたから、逆にこっちが恥ずかしくなっちゃって
「そっか、なら、友達になってくれる日も近いよね」
と、明るめに言って恥ずかしいのを誤魔化した。
「ねぇ、どうして僕にこだわるの?」
私の言葉を聞いて、旬君が質問してきた。
「え?」
私が旬君にこだわる理由…
「だって、白井さんは僕と違って明るいし、友達だって、他にいるでしょ?」
(本当のことを言おうかな…)
そう思ったけど、いきなり私はもう死んでて幽霊なんだって、言っても混乱させるだけだと思うから、誤魔化すことにした。
「何でだろうね、私でもわかんない」
「そっか」
「うん」
旬君が深く聞いて来なくてよかったと思う。
そんな風なことを思っていると、旬君が誰かに話しかけられた。
「あれ?草凪?何してんの?」
「え?い、いきなり何…?」
「いや、一人で喋ってるように見えたから」
「?いや、何でもないよ…」
「ふぅーん、ま、いいや」
「あ、そうだ、明日って体育あったっけ?」
「え?えっと…あったと思うけど」
「そ、ありがとな」
バレるかと思ってすごくヒヤヒヤした。
そして、やっぱり、私のことが見えてるのは旬君だけのようだった。
とりあえず、怪しまれないようにすぐに話かけた。
「今の友達?」
「いや、ただのクラスメイトだよ」
「そっか」
すると、旬君は時計を確認して
「僕、そろそろ帰るよ、白井さんは?」
と、言った。
私は、すぐに適当な理由を考えて
「あ、忘れてた、私ちょっと用事があるんだった」
と、また誤魔化した。
「そっか」
旬君は素直に信じてくらたから助かった。
「うん、また明日ね」
私がそう言うと、今度はちゃんと「うん」と、返してくれた。
私はそれが嬉しかった。
「やっほー、旬君、今日は屋上行こうとしないんだね」
声をかけると「今度は何?」と、少し冷たく言われた。
「冷たいな~、また話そうよ」
初めて私とお喋りができる人を見つけたから、もっと喋りたかったから、諦めないことにした。
「昨日、充分話したでしょ」
「もっと喋ろうよ」
「友達と喋りなよ」
「なら喋ろうよ」
「友達じゃないでしょ」
「友達でしょ?」
「友達じゃないよ」
こんなに否定されたもんだから、ちょっとムキになっちゃって、
「…旬君って、友達がほしいって言ったわりには消極的だよね」
と声に出してしまった。
「僕のことなんてどうでもいいだろ」
「どうでもよかったら話しかけないよ」
そう言ったら、旬君はようやく喋ってくれる気になってくれた。
「…はぁ、わかったよ、喋ればいいんでしょ」
「うん、そうだよ」
また喋ってくれるのが嬉しくて、素直に笑顔になった気がする。
誰も言わないから、自分で言うけど、私って結構自分勝手だと思う。
「それで、何の話をするの?」
「そうだな~、あ、そうだ、何で昨日屋上行こうとしてたの?」
本当は、何で死のうとしてたのか聞こうとした。
でも、いきなりそんなことを聞くのは良くないと思ったのと、聞いても、私に何かできることがあるのかわからなくて、聞くのをやめた。
だから、もしかしたら自分の思い過ごしかもしれないことを祈って、屋上に行こうとした理由にした。
「それは……」
旬君は理由を言うかどうかを迷っているようだった。
「白井さんには、関係ないよ」
その答えを聞いて、なんとなく(あ、私の思った通りだったんだ…)と、思った。
だから、
「そっか、ならいいや」
それ以上聞くのをやめた。
「深く聞いて来ないんだね」
「人には聞かれたくないことが一つや二つあるものでしょ?」
「…君にもあるの?」
この質問は、ちょっと嬉しかった。
「そりゃあるよ、聞かれたくないこと」
「そっか」
「ふふ、ちょっとは、私に興味持ってくれた?」
旬君に興味を持ってもらった気がしたのが嬉しくて、少しからかってみたら
「まぁ…少し」
と、素直に言ってくれたから、逆にこっちが恥ずかしくなっちゃって
「そっか、なら、友達になってくれる日も近いよね」
と、明るめに言って恥ずかしいのを誤魔化した。
「ねぇ、どうして僕にこだわるの?」
私の言葉を聞いて、旬君が質問してきた。
「え?」
私が旬君にこだわる理由…
「だって、白井さんは僕と違って明るいし、友達だって、他にいるでしょ?」
(本当のことを言おうかな…)
そう思ったけど、いきなり私はもう死んでて幽霊なんだって、言っても混乱させるだけだと思うから、誤魔化すことにした。
「何でだろうね、私でもわかんない」
「そっか」
「うん」
旬君が深く聞いて来なくてよかったと思う。
そんな風なことを思っていると、旬君が誰かに話しかけられた。
「あれ?草凪?何してんの?」
「え?い、いきなり何…?」
「いや、一人で喋ってるように見えたから」
「?いや、何でもないよ…」
「ふぅーん、ま、いいや」
「あ、そうだ、明日って体育あったっけ?」
「え?えっと…あったと思うけど」
「そ、ありがとな」
バレるかと思ってすごくヒヤヒヤした。
そして、やっぱり、私のことが見えてるのは旬君だけのようだった。
とりあえず、怪しまれないようにすぐに話かけた。
「今の友達?」
「いや、ただのクラスメイトだよ」
「そっか」
すると、旬君は時計を確認して
「僕、そろそろ帰るよ、白井さんは?」
と、言った。
私は、すぐに適当な理由を考えて
「あ、忘れてた、私ちょっと用事があるんだった」
と、また誤魔化した。
「そっか」
旬君は素直に信じてくらたから助かった。
「うん、また明日ね」
私がそう言うと、今度はちゃんと「うん」と、返してくれた。
私はそれが嬉しかった。
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