198 / 205
BATTLE OF 学園横浜
地道な道
しおりを挟む
「本当は入学式でお言葉を述べる生徒は会長。それがダメなら代理。それもダメ?波乱に満ちてんな。なァ?」
2018年度入学式。それは学園横浜にとって特別な意味を成すものだ。第2校入学予定だった生徒を元本校と分割した結果、定員数は10000人強となり、設備に関しても増設が永延と続いている。華々しい1年の始まりは、会長である美咲の突然の休養と、代理である大智の入院によって、早くも黄色信号が点灯していた。
「だったら序列第1位に連絡しろ。答辞なんて与えられた文章をハッキリと喋るだけだ。こういうのは1種の示威行為なんだから、鈴木翔なら適役だろ?」
翔、彼の持つ携帯に何度と電話を掛けている。だが、それに応答するとは思えない程の完全黙殺であった。
「出ません。この場合は?」
「……序列第2位、イリイチだ。日本の学園に白人が象徴として立つのも悪くないだろ。ヤツの携帯と固定電話にひたすら掛け続けろ。」
こちらも気配がない。会長から仕事を投げつけられた三島は、ここで事態が面倒な方向へ傾いていると舌打ちを飛ばす。
「何奴も此奴も勝手にやりやがって…。次だ。序列第3位、柴田公正!この野郎が出ねェと…。アァ、クソが!」
救いがあった。公正は掛けてから5秒としないうちに応答したのだ。ひとまずは三島も一息つくことが出来た。
「生徒会が何か用で?」
「用だな。用。明日の入学式の答辞を頼みたい。未来ある超能力者のために文章を音読してくれないか?」
「……まァ、構わないが。」
「助かるよ。じゃ、明日の7時、生徒会本部に来てくれ。」
三島は1つの問題を乗り切ったことに安堵した。公正は学園横浜の最強格であることは誰もが認める事実。面目はなんとか保てたのだ。
「なんとかなったな…。急遽過ぎたからどうしたものかと思ったが。」
時刻は10時を廻った。生徒が残業地獄に苦しむ姿はある意味学園横浜でしか見ることの出来ない特色なのかもしれない。
「帰って寝るべ。明日も早ェし。」
華やかな超能力者たちを支えるのは地道に歩んでいる者である。その自覚と誇りがあるからこそ、やり甲斐があるのだ。
2018年度入学式。それは学園横浜にとって特別な意味を成すものだ。第2校入学予定だった生徒を元本校と分割した結果、定員数は10000人強となり、設備に関しても増設が永延と続いている。華々しい1年の始まりは、会長である美咲の突然の休養と、代理である大智の入院によって、早くも黄色信号が点灯していた。
「だったら序列第1位に連絡しろ。答辞なんて与えられた文章をハッキリと喋るだけだ。こういうのは1種の示威行為なんだから、鈴木翔なら適役だろ?」
翔、彼の持つ携帯に何度と電話を掛けている。だが、それに応答するとは思えない程の完全黙殺であった。
「出ません。この場合は?」
「……序列第2位、イリイチだ。日本の学園に白人が象徴として立つのも悪くないだろ。ヤツの携帯と固定電話にひたすら掛け続けろ。」
こちらも気配がない。会長から仕事を投げつけられた三島は、ここで事態が面倒な方向へ傾いていると舌打ちを飛ばす。
「何奴も此奴も勝手にやりやがって…。次だ。序列第3位、柴田公正!この野郎が出ねェと…。アァ、クソが!」
救いがあった。公正は掛けてから5秒としないうちに応答したのだ。ひとまずは三島も一息つくことが出来た。
「生徒会が何か用で?」
「用だな。用。明日の入学式の答辞を頼みたい。未来ある超能力者のために文章を音読してくれないか?」
「……まァ、構わないが。」
「助かるよ。じゃ、明日の7時、生徒会本部に来てくれ。」
三島は1つの問題を乗り切ったことに安堵した。公正は学園横浜の最強格であることは誰もが認める事実。面目はなんとか保てたのだ。
「なんとかなったな…。急遽過ぎたからどうしたものかと思ったが。」
時刻は10時を廻った。生徒が残業地獄に苦しむ姿はある意味学園横浜でしか見ることの出来ない特色なのかもしれない。
「帰って寝るべ。明日も早ェし。」
華やかな超能力者たちを支えるのは地道に歩んでいる者である。その自覚と誇りがあるからこそ、やり甲斐があるのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ビジュアル系弁護士シンゴ&パラリーギャル織田マリア!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
元ホストの蒲生ヒロユキは西園寺財閥の令嬢、レイカと結婚するため、邪魔になった元カノの石原百合香の殺害を計画した。嵐の中、岬の崖から突き落とし計画を遂行した。
ようやく邪魔者を処分した蒲生は清々とした気分で自宅へ戻ってみると、三人の男女が現れた。
ビジュアル系弁護士シンゴとパラリーギャルの織田マリア。そしてイケメン刑事の星優真だ。
織田マリアは、会った瞬間から蒲生を『真犯人に決定』と詰め寄った。
蒲生からすれば心外だ。
なにしろアリバイ工作は完璧だ。
百合香が殺害された時間、蒲生が家に居た事はピザのデリバリーをした配達員が証言してくれるはずだ。
だがマリアはそのピザをねだって遠慮なく開けてしまった。蒲生は注意するも、わざわざデリバリーしてもらったのに、冷えているとクレームをつけた。蒲生も美少女パラリーガルを甘く見たと後悔するが、時すでに遅しだ。
次々とパラリーギャルのマリアは難癖をつけて蒲生を追い詰めていった。
やがて一億分の一のような奇跡に見舞われ蒲生は自滅していった。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
神典日月神示 真実の物語
蔵屋
歴史・時代
私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。
この方たちのお名前は
大本開祖•出口なお(でぐちなお)、
神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その書物を纏めた書類です。
この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/10:『つかまれる』の章を追加。2026/1/17の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/9:『ゆうじんのかお』の章を追加。2026/1/16の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/8:『ついてきたもの』の章を追加。2026/1/15の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/7:『かわぞいのみち』の章を追加。2026/1/14の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/6:『まどのそと』の章を追加。2026/1/13の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる