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11話
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さて、当初はチートでウハウハ、チーレムだ! なんて思っていたが、俺の中の中二魂に火がついてしまい、そんな場合ではなくなってしまった。
今のところ、この星の最高戦力だろうAランクのハンターを観察できていないため、不安はある。
それでも、それでも、この衝動は止められない!
「ふっ、外から来て、好き勝手させてもらうんだ。それなりに星に貢献することでこの星の人たちには我慢してもらおう」
趣味の悪いごてごてとした椅子に座り、足を組んで決めポーズ。
側で拍手してくれるノエルが可愛い。
「しかし……黒幕としては何をするべきか」
後方黒幕面するのはいいが、とくに黒幕としてすることはない。
そもそも、異星人だから、因縁も何もあったものではないのだ。
「とりあえずは、ある程度この星の再建を目指すか」
そうなるとまずは、現地勢力の強化。
具体的には、そのへんの孤児を拾って洗n……げふんげふん。教育して、鍛える。
ナノマシンの調整を行えば、死ぬようなこともないだろうし、そんな勢力を使って大物っぽく振舞えば黒幕っぽいだろう。
Aランク並みに育てれば、それらを使って勢力拡大も、再建もやりやすくなるだろうし。
「孤児を連れてきても問題はないな?」
「そもそも、アーコロジー内の人間以外は、正式にはいない存在になってる。アーコロジーの外も、それなりのランクのハンターじゃないといなくなっても誰も気にしない」
ナーロッパやポスアポにありがちな、人命の軽い世界!
「それなら、まずは3人。レイトス、アナクシメ、ノエルが1人ずつ選んで育てる。Aランク相当まで育てたらそのあとは、実際にハンターギルドでAランクまで活動。そんな感じだな、初回はお試しみたいなものだが、次以降もあるからしっかり教育を頼む」
表舞台に登場時には組織、いや、機関と名乗ろう!
ふふふ、謎の機関……所属者には所属者と分かる特別な何かを……何がいいか。
機関名は……そうだな。
世界再建機関。
World・reconstruction機関でいいか。
所属者と分かるようにするために、分かりやすいのは紋章か。
ついでに、それに回路を仕込んで、ナノマシン制御できるようにすれば、所属を表すものと合わせて一石二鳥だな。
「ふっふふ。パルメはそのままケモミミ娘をサンプルに育ててもらおう。プロトタイプだな。生体と死体の両方面からナノマシンを解析する。数は多いほうがいいだろうからノエルたちも1人ずつ、パルメのいるクラムスルトではなくて、確か北側にあるノルンコールという街から連れてきて育ててくれ」
「命令受諾。レイトス姉さんたちにも伝えておいた」
「3人のうちなら、まずはノエルが手すきだし、明日からノエルが探しに行ってくれ」
その次は周囲の安全が問題なければアナクシメに行ってもらって、家の建築と防衛専用のレイトスはアナクシメが戻ってきてからだな。
「明日からではなく、もう少し安全の確認が終わってからの方がいい」
「生物兵器もこっちからすれば脅威に感じられない。今のところ最初にパルメが手に入れた情報もそこまで齟齬はない。そもそも、もっと危険ならこの星の人間はとっくに滅びてるはずだ」
ノエルの言うことは分かる。
しかし、そう言ってあるかもわからない脅威に怯えていたら、いつまで経っても何もできない。
俺としては積極的に物事を進めたいのだ。中二的アイディアが溢れてきてるから!
「ご主人様がそういうのなら」
ノエルは、不満ですという顔はしているが、納得してくれたようだ。
仕方ない、ココは2人でナノマシン制御用の紋章のデザインでも考えて、機嫌をとることにしよう。
今のところ、この星の最高戦力だろうAランクのハンターを観察できていないため、不安はある。
それでも、それでも、この衝動は止められない!
「ふっ、外から来て、好き勝手させてもらうんだ。それなりに星に貢献することでこの星の人たちには我慢してもらおう」
趣味の悪いごてごてとした椅子に座り、足を組んで決めポーズ。
側で拍手してくれるノエルが可愛い。
「しかし……黒幕としては何をするべきか」
後方黒幕面するのはいいが、とくに黒幕としてすることはない。
そもそも、異星人だから、因縁も何もあったものではないのだ。
「とりあえずは、ある程度この星の再建を目指すか」
そうなるとまずは、現地勢力の強化。
具体的には、そのへんの孤児を拾って洗n……げふんげふん。教育して、鍛える。
ナノマシンの調整を行えば、死ぬようなこともないだろうし、そんな勢力を使って大物っぽく振舞えば黒幕っぽいだろう。
Aランク並みに育てれば、それらを使って勢力拡大も、再建もやりやすくなるだろうし。
「孤児を連れてきても問題はないな?」
「そもそも、アーコロジー内の人間以外は、正式にはいない存在になってる。アーコロジーの外も、それなりのランクのハンターじゃないといなくなっても誰も気にしない」
ナーロッパやポスアポにありがちな、人命の軽い世界!
「それなら、まずは3人。レイトス、アナクシメ、ノエルが1人ずつ選んで育てる。Aランク相当まで育てたらそのあとは、実際にハンターギルドでAランクまで活動。そんな感じだな、初回はお試しみたいなものだが、次以降もあるからしっかり教育を頼む」
表舞台に登場時には組織、いや、機関と名乗ろう!
ふふふ、謎の機関……所属者には所属者と分かる特別な何かを……何がいいか。
機関名は……そうだな。
世界再建機関。
World・reconstruction機関でいいか。
所属者と分かるようにするために、分かりやすいのは紋章か。
ついでに、それに回路を仕込んで、ナノマシン制御できるようにすれば、所属を表すものと合わせて一石二鳥だな。
「ふっふふ。パルメはそのままケモミミ娘をサンプルに育ててもらおう。プロトタイプだな。生体と死体の両方面からナノマシンを解析する。数は多いほうがいいだろうからノエルたちも1人ずつ、パルメのいるクラムスルトではなくて、確か北側にあるノルンコールという街から連れてきて育ててくれ」
「命令受諾。レイトス姉さんたちにも伝えておいた」
「3人のうちなら、まずはノエルが手すきだし、明日からノエルが探しに行ってくれ」
その次は周囲の安全が問題なければアナクシメに行ってもらって、家の建築と防衛専用のレイトスはアナクシメが戻ってきてからだな。
「明日からではなく、もう少し安全の確認が終わってからの方がいい」
「生物兵器もこっちからすれば脅威に感じられない。今のところ最初にパルメが手に入れた情報もそこまで齟齬はない。そもそも、もっと危険ならこの星の人間はとっくに滅びてるはずだ」
ノエルの言うことは分かる。
しかし、そう言ってあるかもわからない脅威に怯えていたら、いつまで経っても何もできない。
俺としては積極的に物事を進めたいのだ。中二的アイディアが溢れてきてるから!
「ご主人様がそういうのなら」
ノエルは、不満ですという顔はしているが、納得してくれたようだ。
仕方ない、ココは2人でナノマシン制御用の紋章のデザインでも考えて、機嫌をとることにしよう。
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