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「解析終了。報告を開始してもよろしいでしょうか?」
1時間も経たないうちに、パルメの情報収集は終わり、その後の言語の解析も今終わったようだ。
「あぁ、頼む」
「それでは、報告する内容はとても信じがたいものとなりますが、報告を開始したいと思います。まず、我々がいるのは地球ではないようです」
うん。だろうなって思っていたから、とくには驚かない。
「この星の名前は、プレテス。おおよそ地球に近い環境を持ち、進化の行きつく先は同じところなのか地球人に類似した人類が存在するようです。文明も地球と同じように発展していたようです」
「ん? 発展していた?」
過去形だ。それではまるで……。
「現在は、最終戦争により文明が崩壊して、生き残った一部の人間による復興途中……というところでしょうか?」
「なるほど」
つまりあれだ、どうやらこの星ポストアポカリプス物のようだ。
「報告を続けます。外の現状についてですが、最終戦争により文明は滅びました。ですが負の遺産が残ったようです。所謂ABC兵器による汚染です」
「汚染? 外は汚染されてるのか?」
「そのようです。とはいっても核による放射線汚染は、もうほとんど残ってないようですから、ご主人様にたいしては直ちに影響はありません」
「そうか」
直ちに影響がないという言い方にはちょっと不安は残るが、今はいいだろう。
「外で大きく猛威を振るっているのは生物兵器です。それも細菌などというモノではなく、動物などを遺伝子改造して生み出した人造生物などです。後は空気中のナノマシンも変異して、生物兵器に影響を与えて進化といってもいいような変異を起こさせているようです」
「そのナノマシン人間に影響はあったりしないよな?」
「ご主人様にはありません。この星からすれば異星人ですから、それに元々のナノマシンがあるので、影響を与えようとすれば異物として排除されるはずです」
異星人だから俺には影響がない、ね。
「つまり、この星の人間には影響があるのか」
「そうなります。ですが、おそらくこのナノマシンは人用に造られているようで、好影響の方が多いようです。例えば病気になりづらい、容姿が整いやすい、身体能力が向上する。などですね」
「悪影響は?」
「取り込みすぎれば、肉体が崩壊します」
「なんだその恐ろしい悪影響……」
やばすぎるナノマシンだな。
「でも、なんでそんなナノマシンが散布されてるんだ? 普通、人体に影響を与えるなら、直接打ち込むだろ?」
「それは人間用のナノマシンを、除染のために転用したためです。最終戦争開始直後の状況で、時間のない中、急造されたようです」
それは英断だったのか、それとも愚断だったのか俺には分からないな。
「少し話がそれました。外についての話に戻しますが、危険度はそれほど高くないと考えられます」
「そうなのか? 生物兵器とか明らかに危険そうだが……」
「そうですね。ですが、本当に危険なのだとすると、人類はすでに滅んでると考えられます」
「それもそうか……それなら、出てみるか?」
危険度が低いなら、外に出てどうなっているか確認したいところだ。
チート能力でウハウハしてみたい……。
「はい。ですが、全ては電波から取得した仮の情報です。まずは私が外に出て実際の危険度を調べてこようと思います」
「そう、だな。分かった頼む」
「はい。お任せください」
1時間も経たないうちに、パルメの情報収集は終わり、その後の言語の解析も今終わったようだ。
「あぁ、頼む」
「それでは、報告する内容はとても信じがたいものとなりますが、報告を開始したいと思います。まず、我々がいるのは地球ではないようです」
うん。だろうなって思っていたから、とくには驚かない。
「この星の名前は、プレテス。おおよそ地球に近い環境を持ち、進化の行きつく先は同じところなのか地球人に類似した人類が存在するようです。文明も地球と同じように発展していたようです」
「ん? 発展していた?」
過去形だ。それではまるで……。
「現在は、最終戦争により文明が崩壊して、生き残った一部の人間による復興途中……というところでしょうか?」
「なるほど」
つまりあれだ、どうやらこの星ポストアポカリプス物のようだ。
「報告を続けます。外の現状についてですが、最終戦争により文明は滅びました。ですが負の遺産が残ったようです。所謂ABC兵器による汚染です」
「汚染? 外は汚染されてるのか?」
「そのようです。とはいっても核による放射線汚染は、もうほとんど残ってないようですから、ご主人様にたいしては直ちに影響はありません」
「そうか」
直ちに影響がないという言い方にはちょっと不安は残るが、今はいいだろう。
「外で大きく猛威を振るっているのは生物兵器です。それも細菌などというモノではなく、動物などを遺伝子改造して生み出した人造生物などです。後は空気中のナノマシンも変異して、生物兵器に影響を与えて進化といってもいいような変異を起こさせているようです」
「そのナノマシン人間に影響はあったりしないよな?」
「ご主人様にはありません。この星からすれば異星人ですから、それに元々のナノマシンがあるので、影響を与えようとすれば異物として排除されるはずです」
異星人だから俺には影響がない、ね。
「つまり、この星の人間には影響があるのか」
「そうなります。ですが、おそらくこのナノマシンは人用に造られているようで、好影響の方が多いようです。例えば病気になりづらい、容姿が整いやすい、身体能力が向上する。などですね」
「悪影響は?」
「取り込みすぎれば、肉体が崩壊します」
「なんだその恐ろしい悪影響……」
やばすぎるナノマシンだな。
「でも、なんでそんなナノマシンが散布されてるんだ? 普通、人体に影響を与えるなら、直接打ち込むだろ?」
「それは人間用のナノマシンを、除染のために転用したためです。最終戦争開始直後の状況で、時間のない中、急造されたようです」
それは英断だったのか、それとも愚断だったのか俺には分からないな。
「少し話がそれました。外についての話に戻しますが、危険度はそれほど高くないと考えられます」
「そうなのか? 生物兵器とか明らかに危険そうだが……」
「そうですね。ですが、本当に危険なのだとすると、人類はすでに滅んでると考えられます」
「それもそうか……それなら、出てみるか?」
危険度が低いなら、外に出てどうなっているか確認したいところだ。
チート能力でウハウハしてみたい……。
「はい。ですが、全ては電波から取得した仮の情報です。まずは私が外に出て実際の危険度を調べてこようと思います」
「そう、だな。分かった頼む」
「はい。お任せください」
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