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第6話『小さな兆し』 Side智幸
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宗也くんからカメラが壊れたという連絡が入ったのは、僕が書店の仕事をこなしている昼過ぎの頃だった。
個人経営の小さな本屋には客だって数えられるほどしかやってこないものだ。実際、平日の金曜であるこの日には、しわの寄ったシャツを着た無精ひげだらけでだらしのない中年男性が一人、成人コーナーで立ち読みをしているくらいだ。
それでもこの本屋が成り立っているのは、このあたりに同業店が少ないからだろう。中型のチェーン店ほどには広さや品ぞろえもあるため、小さな町の需要には十分に応えられていた。
カメラが壊れたという文面を見て、僕は目を疑いそうになった。右手に持っていたスマートフォンがすり落ちそうになり、慌てて両手で掴んだ。
――これはいったい何の冗談だ。
鼓動が速くなる。棚の整理をしている最中だったというのに、そのことなど頭の中からすっかり飛んでしまっていた。
「……いや、まだどうと決まったわけじゃないよな」
宗也くんからのメールには、ただカメラが壊れたという情報しか載せられていなかった。おそらく彼自身も詳しい状況がわかっていないのだろう。どうして壊れたのか、などということには一切触れられていなかった。
事情を確認しするため、僕は今すぐにでも店を飛び出そうとした。だが店を出る直前に足が止まる。
いま店で働いているのは、僕とアルバイトの子の二人だけだった。
両親はちょうど不在。事実上、僕に任されている。
その僕が店を出てしまって果たして良いのだろうか。
店にはアルバイトの男の子がいてくれる。だけど、もう半年ほど働いてくれているとはいえ、さすがに一人だけで残すのは不安だった。
放課後の時間帯になって、これから若いお客さんも来るだろう。波ができるほど人が押し寄せるというわけでもないが、本の整理もあるし、一人でさばくには大変かもしれない。それこそ、時給を数割増しにしてもらわないと割に合わないと言われたら大変だ。
ひとまず翌日の土曜日に会う約束を取り付ける。
「あ、もしかして。最近高校に行って面倒見てるっていう子からの連絡っすか?」
アルバイトの男の子がふざけ半分に覗いてくる。
「あそこの高校の若い子をひっかけて遊んでるって店長から聞いてますよ」
「いやいや、違う違う。断固。断固として」
「必死になって怪しいっすね。可愛い子もいるんでしょ」
ぎくり、と背筋が伸びた。
確かに菜摘ちゃんや美晴ちゃんは可愛い。
だが歳の差や世間体も考えて、さすがに手を出そうとは思えない範疇だ。
「こら。からかわないでくれ」
「はーい」
ちょうど高校生の二人組が店に入ってきた。
宗也くんと同じ学校の制服を着ている。
「おっと。智さん、暇じゃなくなりますよ」
接客用の笑顔を浮かべたアルバイトの子が口許を隠してこっそりと言ってくる。スマートフォンを弄っている姿を見せるわけにもいかず、僕はすぐにポケットへとしまって仕事に戻った。
仕事が終わったのは閉店を迎える十時を前にした頃だった。
外出から返ってきた両親に店を任せ、僕は店の裏にある家へと戻っていた。居間のソファに寝転び、いろんな局のニュース番組を流し見する。ほとんどが行政の失態やら不評を露骨に取り上げ、悪い印象ばかり与えさせてくるようなものばかりだ。
化粧で顔が真っ白い女性のニュースキャスターが話す事件を鵜呑みばかりしていると、悪い事件ばかりで、まるで未来に明かりも見えないような気がしてくる。気分が悪くなり、僕はまたすぐに別の局へとチャンネルを回した。
見慣れた芸人が司会を務めるバラエティー番組を冷めた顔で眺めていると母が戻ってきた。倒していた上体を起こし、母を見やる。
「明日の手伝い、休んでいいかな」
僕が尋ねると、よっこらせと椅子に腰かけた母は首を傾げた。
「なにかあるの?」
「ちょっとね。ほら、前に言ってたでしょ。高校の天文部を手伝いに行ってるって。それで緊急の用事が入っちゃってさ」
ああ、とさも興味がない風に母は頷く。だったら初めから訊かないでほしいと思うが、僕はそれを喉もとで引きとどめた。
「まあ、いいけどね。智幸の代わりぐらい居るし。行っておいで」
「ありがと」
「どんな子たちなの?」
話を広げられるとは思っていなかったので僕は面食らった顔を浮かべてしまった。
「どうって言われても……普通の子たちだよ。いかにも高校生ってかんじかな。宗也くんっていう子と、菜摘ちゃんと美晴ちゃんっていう女の子の三人なんだけど――」
「宗也くんと美晴ちゃんだって?」
僕の言葉に母は思いのほか食いついていた。うん、と僕は声を詰まらせそうになりながらも頷く。さっきまでの無関心さが嘘のようだ。
しわの寄った顎を撫でながら、母は遠くを見つめるように天井を見上げた。
「懐かしい名前だねえ。野原宗也って子と秋川美晴って子を思い出したよ」
「まさしくその名前だよ。母さん知ってるの?」
「ああ。二人とも、母さんが行ってたテニススクールに居た、キッズクラスの子たちだよ。思えばけっこう長い間やってたねえ。たまに大人のクラスと一緒にやるんだけど、長いこと知ってるから我が子のように可愛かったのを覚えてるよ」
二人とも、そんなに昔から顔見知りだったのか。母が宗也くんたちを知っていたことより、僕は宗也くんたち二人が旧知の仲であることのほうが意外に思えた。
あまりそういった素振りを見ていないからだ。宗也くんも美晴ちゃんも、一緒に居はしながらも、どこか距離を取っているように感じる。
僕の気のせいなのだろうか。あまり深く考えるのもどうかと思い、僕はソファから立ち上がり台所へと向かった。
戸棚からガラスコップを取り出し、水道の水を注いだ。
「宗也くん、まだどこかでテニスを続けているのかい?」
コップの水を飲んでいるとリビングのほうから母の声がした。
「さあ、どうだろ。美晴ちゃんは今もやってるみたいだけど。宗也くんからそう言う話は聞かないなあ」
「そうなの? みんな、あの子なら凄くなれるって思ってたんだけど。せっかく上手だったのに、もったいないねえ」
母の嘆息が聞こえそうだった。居間と台所を仕切る一枚の壁の向こうに、残念そうに顔をしかめた母の顔が容易に想像できる。
空になったコップを流し台に置くと、僕は居間のソファに戻った。
倒れこむと、柔らかく身体が押し返されて気持ちいい。革の香りに、すこし汗の臭いが混じっていた。
もったいない、か。
母の言葉を、頭の中で反芻する。
まるで他人事のようだ。
いや、実際に他人事なのだけれど。
「宗也くんって、どんな子だったの?」
「そうだねえ。いつも元気いっぱいで明るい子だったよ。テニスも凄く上手で、本当に人気者って感じだったかなあ」
「そうなんだ」
「あんな立派な息子が欲しかったよ」
はいはい、と僕は苦笑を漏らした。
母が口を開けば、宗也くんの良い評判ばかりが出てくる。不快だとは思わなかったが、あまり気持ちの良いものとも思えない。
ふと、美晴ちゃんのことが頭に浮かんだ。彼女と話をした記憶を思い返す。
ああ、そうか。
美晴ちゃんも、母と同じなのだ。
彼女の瞳に映っているのは、テニスを続けている宗也くんの姿なのだろう。
決まって褒めたたえるようなことしか言わないのも、それならばどことなく納得ができた。今がどうかは知らないが、母の知っていた頃の宗也くんは、誰からも羨ましがられるような存在だったのだから。
だけど途方もない賞賛の言葉は人を驕らせる。
僕ならばきっと、調子に乗ってしまっていた事だろう。当然だ。それだけ褒められ担ぎあげられれば、誰でも自分は特別だと勘違いしてしまうに違いない。
宗也くんはどんな気持ちだったのだろう。
――それだけ言われてたら、できなかった時の反動も大きいだろうなあ。責任重大すぎるよ。
ひとりの小学生が背負うには少々酷な気もする。
無垢な子どもに向けられる大人の身勝手な視線。
大人によって、自分の評価を一方的に決められてしまう残酷さ。
なんて嫌な事だ。
もしそれが自分の想うことではないとすれば、苦痛に他ならない。
宗也くんが自分の意思でプロになろうと思ったのか、それとも周りの人たちにはやし立てられた末に思うようになったのかはわからないけれど。
どうにせよ、集まる視線は痛いだろう。
重くなった瞼を閉じる。
一日働いて疲労がたまっていたのだろうか。
視界が真っ暗になった途端、何を考えるのも億劫に思えてきた。
まどろみに意識を任せる。
とにかく、明日だ。
全身の力を抜き、僕は深い眠りへと落ちていった。
個人経営の小さな本屋には客だって数えられるほどしかやってこないものだ。実際、平日の金曜であるこの日には、しわの寄ったシャツを着た無精ひげだらけでだらしのない中年男性が一人、成人コーナーで立ち読みをしているくらいだ。
それでもこの本屋が成り立っているのは、このあたりに同業店が少ないからだろう。中型のチェーン店ほどには広さや品ぞろえもあるため、小さな町の需要には十分に応えられていた。
カメラが壊れたという文面を見て、僕は目を疑いそうになった。右手に持っていたスマートフォンがすり落ちそうになり、慌てて両手で掴んだ。
――これはいったい何の冗談だ。
鼓動が速くなる。棚の整理をしている最中だったというのに、そのことなど頭の中からすっかり飛んでしまっていた。
「……いや、まだどうと決まったわけじゃないよな」
宗也くんからのメールには、ただカメラが壊れたという情報しか載せられていなかった。おそらく彼自身も詳しい状況がわかっていないのだろう。どうして壊れたのか、などということには一切触れられていなかった。
事情を確認しするため、僕は今すぐにでも店を飛び出そうとした。だが店を出る直前に足が止まる。
いま店で働いているのは、僕とアルバイトの子の二人だけだった。
両親はちょうど不在。事実上、僕に任されている。
その僕が店を出てしまって果たして良いのだろうか。
店にはアルバイトの男の子がいてくれる。だけど、もう半年ほど働いてくれているとはいえ、さすがに一人だけで残すのは不安だった。
放課後の時間帯になって、これから若いお客さんも来るだろう。波ができるほど人が押し寄せるというわけでもないが、本の整理もあるし、一人でさばくには大変かもしれない。それこそ、時給を数割増しにしてもらわないと割に合わないと言われたら大変だ。
ひとまず翌日の土曜日に会う約束を取り付ける。
「あ、もしかして。最近高校に行って面倒見てるっていう子からの連絡っすか?」
アルバイトの男の子がふざけ半分に覗いてくる。
「あそこの高校の若い子をひっかけて遊んでるって店長から聞いてますよ」
「いやいや、違う違う。断固。断固として」
「必死になって怪しいっすね。可愛い子もいるんでしょ」
ぎくり、と背筋が伸びた。
確かに菜摘ちゃんや美晴ちゃんは可愛い。
だが歳の差や世間体も考えて、さすがに手を出そうとは思えない範疇だ。
「こら。からかわないでくれ」
「はーい」
ちょうど高校生の二人組が店に入ってきた。
宗也くんと同じ学校の制服を着ている。
「おっと。智さん、暇じゃなくなりますよ」
接客用の笑顔を浮かべたアルバイトの子が口許を隠してこっそりと言ってくる。スマートフォンを弄っている姿を見せるわけにもいかず、僕はすぐにポケットへとしまって仕事に戻った。
仕事が終わったのは閉店を迎える十時を前にした頃だった。
外出から返ってきた両親に店を任せ、僕は店の裏にある家へと戻っていた。居間のソファに寝転び、いろんな局のニュース番組を流し見する。ほとんどが行政の失態やら不評を露骨に取り上げ、悪い印象ばかり与えさせてくるようなものばかりだ。
化粧で顔が真っ白い女性のニュースキャスターが話す事件を鵜呑みばかりしていると、悪い事件ばかりで、まるで未来に明かりも見えないような気がしてくる。気分が悪くなり、僕はまたすぐに別の局へとチャンネルを回した。
見慣れた芸人が司会を務めるバラエティー番組を冷めた顔で眺めていると母が戻ってきた。倒していた上体を起こし、母を見やる。
「明日の手伝い、休んでいいかな」
僕が尋ねると、よっこらせと椅子に腰かけた母は首を傾げた。
「なにかあるの?」
「ちょっとね。ほら、前に言ってたでしょ。高校の天文部を手伝いに行ってるって。それで緊急の用事が入っちゃってさ」
ああ、とさも興味がない風に母は頷く。だったら初めから訊かないでほしいと思うが、僕はそれを喉もとで引きとどめた。
「まあ、いいけどね。智幸の代わりぐらい居るし。行っておいで」
「ありがと」
「どんな子たちなの?」
話を広げられるとは思っていなかったので僕は面食らった顔を浮かべてしまった。
「どうって言われても……普通の子たちだよ。いかにも高校生ってかんじかな。宗也くんっていう子と、菜摘ちゃんと美晴ちゃんっていう女の子の三人なんだけど――」
「宗也くんと美晴ちゃんだって?」
僕の言葉に母は思いのほか食いついていた。うん、と僕は声を詰まらせそうになりながらも頷く。さっきまでの無関心さが嘘のようだ。
しわの寄った顎を撫でながら、母は遠くを見つめるように天井を見上げた。
「懐かしい名前だねえ。野原宗也って子と秋川美晴って子を思い出したよ」
「まさしくその名前だよ。母さん知ってるの?」
「ああ。二人とも、母さんが行ってたテニススクールに居た、キッズクラスの子たちだよ。思えばけっこう長い間やってたねえ。たまに大人のクラスと一緒にやるんだけど、長いこと知ってるから我が子のように可愛かったのを覚えてるよ」
二人とも、そんなに昔から顔見知りだったのか。母が宗也くんたちを知っていたことより、僕は宗也くんたち二人が旧知の仲であることのほうが意外に思えた。
あまりそういった素振りを見ていないからだ。宗也くんも美晴ちゃんも、一緒に居はしながらも、どこか距離を取っているように感じる。
僕の気のせいなのだろうか。あまり深く考えるのもどうかと思い、僕はソファから立ち上がり台所へと向かった。
戸棚からガラスコップを取り出し、水道の水を注いだ。
「宗也くん、まだどこかでテニスを続けているのかい?」
コップの水を飲んでいるとリビングのほうから母の声がした。
「さあ、どうだろ。美晴ちゃんは今もやってるみたいだけど。宗也くんからそう言う話は聞かないなあ」
「そうなの? みんな、あの子なら凄くなれるって思ってたんだけど。せっかく上手だったのに、もったいないねえ」
母の嘆息が聞こえそうだった。居間と台所を仕切る一枚の壁の向こうに、残念そうに顔をしかめた母の顔が容易に想像できる。
空になったコップを流し台に置くと、僕は居間のソファに戻った。
倒れこむと、柔らかく身体が押し返されて気持ちいい。革の香りに、すこし汗の臭いが混じっていた。
もったいない、か。
母の言葉を、頭の中で反芻する。
まるで他人事のようだ。
いや、実際に他人事なのだけれど。
「宗也くんって、どんな子だったの?」
「そうだねえ。いつも元気いっぱいで明るい子だったよ。テニスも凄く上手で、本当に人気者って感じだったかなあ」
「そうなんだ」
「あんな立派な息子が欲しかったよ」
はいはい、と僕は苦笑を漏らした。
母が口を開けば、宗也くんの良い評判ばかりが出てくる。不快だとは思わなかったが、あまり気持ちの良いものとも思えない。
ふと、美晴ちゃんのことが頭に浮かんだ。彼女と話をした記憶を思い返す。
ああ、そうか。
美晴ちゃんも、母と同じなのだ。
彼女の瞳に映っているのは、テニスを続けている宗也くんの姿なのだろう。
決まって褒めたたえるようなことしか言わないのも、それならばどことなく納得ができた。今がどうかは知らないが、母の知っていた頃の宗也くんは、誰からも羨ましがられるような存在だったのだから。
だけど途方もない賞賛の言葉は人を驕らせる。
僕ならばきっと、調子に乗ってしまっていた事だろう。当然だ。それだけ褒められ担ぎあげられれば、誰でも自分は特別だと勘違いしてしまうに違いない。
宗也くんはどんな気持ちだったのだろう。
――それだけ言われてたら、できなかった時の反動も大きいだろうなあ。責任重大すぎるよ。
ひとりの小学生が背負うには少々酷な気もする。
無垢な子どもに向けられる大人の身勝手な視線。
大人によって、自分の評価を一方的に決められてしまう残酷さ。
なんて嫌な事だ。
もしそれが自分の想うことではないとすれば、苦痛に他ならない。
宗也くんが自分の意思でプロになろうと思ったのか、それとも周りの人たちにはやし立てられた末に思うようになったのかはわからないけれど。
どうにせよ、集まる視線は痛いだろう。
重くなった瞼を閉じる。
一日働いて疲労がたまっていたのだろうか。
視界が真っ暗になった途端、何を考えるのも億劫に思えてきた。
まどろみに意識を任せる。
とにかく、明日だ。
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