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○3章 旅館のあり方
3-1 『記憶』
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◆
あれは何歳の頃だっただろう。
まだあやめ荘が政府に買収されず、両親が細々と経営していた頃のことだ。
俺は度々、夜中に勝手に歩き回る癖があったらしい。しかも意識は寝たままだ。
睡眠時遊行症――世間的には夢遊病というらしく、子どもにたまに見られる睡眠障害の一つだという。
眠っているのに急に立ち上がったり、部屋の中を歩き回ったり。
症状は人によって程度が違うらしいが、基本的にそれらが無自覚の睡眠中に行われているのだ。
まるで起きているように目を見開いて動き回り、簡単な受け答えくらいならできてしまう。けれども朝起きるとその時の記憶がまったく残っていない。とても不思議な病気だ。
「あんた、晩に急に私たちのベッドに来たじゃない」と記憶にないことを母親に言われ、初めて自覚したくらいだった。
夢遊病のやっかいなところは、本当に無自覚に歩き回ってしまうことだ。
大抵の場合は十分や二十分もすればまた自然とベッドに戻り、何事もなく朝を迎えるらしい。俺も例に漏れずその通りだったので深く気にしないようにしていた。
だが、覚えがないはずの夢遊病の最中の記憶が、どうしてかある一日だけははっきりと俺の中に残っていた。
その日もいつも通りに自室に一人でベッドに入っていた。
すぐさま眠気に襲われ、意識はまどろみの中に沈んでいった。
夢遊病の症状が出るときは夢を見ない。
夢遊病は字面に反して、夢を見ない深い眠りの時に起こるものだからだ。
だからその日も目を開ければいつの間にか朝を迎えていると思っていた。だが次に気がついたのは、どういうわけか鬱蒼と木々が生い茂った山の中だった。
ここはどこだろう。
得体の知れない恐怖が襲った。
真夜中、自分のベッドに居たはずなのに、気がつけば何も見えない暗がりで一人きりという状況だ。
遠くからは虫なのか鳥なのか、はたまた獣の鳴き声なのか、それともただ木々の葉っぱが擦れているだけなのか、よくわからない音が更に怖さを駆り立てた。
意識はある。
だが、まだ靄がかかっているように頭がぼやけている。
これはまだ夢の中なのか。
それとも歩き回っているうちに目が覚めてしまった現実なのか。
そんな判断すらまったくつかない。
とにかく誰かを、何かを探そうと、恐怖を噛み殺して暗がりを歩いていった。
だが、
「うわあっ」
斜面に気づかずに片足を踏み外し、踏ん張ることもできず、真横に引っ張られるように真っ暗な闇へと吸い込まれた。
体感して何十秒も落下したような気がした。だが実際は、一メートルくらい落ちた所で身体が水に叩きつけられた。
そこが池か何かだとすぐに気づいた。
打ち付けられた身体が水中に沈みこむ。
急に水へと投げ出された俺はまともに泳げず、やがて溺れるように意識を失っていった。
子どもながらに「ああ、これって死んじゃうのかな」と思った。
これが現実なのか、やけにリアルな夢なのか。もう考えることすら諦めていた。
○
次に目が覚めたのは更に深い暗がりの中だった。
水が流れる音に気がつき目を開けると、水に下半身を浸したままざらざらした固い岩肌の上に横たわっている自分に気づいた。
また真っ暗だ。
そう思ったが、よく目を凝らしてみるとさっきとは少し違う様子だった。
そこは足元に草が生え木々が生い茂っていたさっきと違い、雑草の一つも見当たらない洞窟のようだ。
星の光すら見えず、本当の暗闇に放り出されたようで余計に恐怖が増していく。
夜とはいえ夏だというのに、そこはひどく肌寒く、寝間着ごと濡れた身体にはつらかった。
「……お母さん、お父さん」
自然と言葉が零れた。
もう動き回る元気もなくなり、その場に蹲る。
「これって、やっぱり夢なのかな」
これだけの事があっても頭の靄はまだ晴れないままだ。ぼうっと思考が虚ろになっている。
夢ならば早く覚めてほしい。
膝を抱え、溢れ出して来た涙をぬぐっていると、
「――っ!」
不意に目の前が明るくなった。
部屋の常夜灯のような微かな明るさだったが、辺りを照らすには十分だった。
何事かと見渡すと、洞窟の奥の方が急に明るく光り、それが間接的に反射してここまで届いているのだとわかった。
その光は淡い緑色で、以前にテレビで見た蛍の光によく似ていた。
明るくなったことで周囲の様子がわかり始める。
そこはトンネルのような細長い洞窟で、隅に川が流れているようだ。さっきの池のようなものの正体はこの川で、どういう経緯かここまで流されてきたのだろう。
光明を見つけた俺は立ち上がり、誘蛾灯の虫のようにその光の方向へと吸い寄せられた。
川に沿って洞窟を進んでいく。
出口に向かっているのか奥に向かっているのかもわからない。ただ、その蛍の光だけが頼りだった。
やがて少し開けた場所に出た。
激しく水が叩きつけられる音がする。
洞窟の天井と壁面の境目くらいにある大きな穴から滝のように水が流れ出ていた。ドーム状の広い空間に水が飛び出してきている様子は一見すると奇妙で、でもどこか荘厳に感じた。
その水が流れ落ちている滝つぼを中心からあの蛍光が発せられているようだ。
「うわあ、すごい」
穏やかで温かみのある光が洞窟中を照らしている。
しかしけっこうな光量がある割には、蛍そのものの姿はよく見えない。
不思議に思っていると、ふと視界の隅で何かが動いた。
目を凝らすと洞窟の隅に黒い影が見えた。
しかしよくわからない。そこに誰がいたのか。何がいたのか。
幽霊やお化けかもしれない。
けど、確かにそこに、何かがいた。
俺の記憶はそこですっかり途切れていた。
次に覚えがあるのは、ベッドでいつも通りに目が覚めた時のことだ。
中途半端に覚えていて肝心な所は忘れている。そして何食わぬ顔でベッドに戻っていた。所詮子どもの見た夢のような出来事なんて、両親に言い聞かせても信じるはずもなかった。
だからそれは、変な夢でも見てしまったのだろう、といつしか記憶の引き出しの奥へと仕舞い込んでしまったのだった。
でも、そうだ。
あの夢を見たのは確か、旅館に堅苦しい出で立ちの大人たちがやって来て引越しすることになる、その少し前のことだったと思う。
◆
あれは何歳の頃だっただろう。
まだあやめ荘が政府に買収されず、両親が細々と経営していた頃のことだ。
俺は度々、夜中に勝手に歩き回る癖があったらしい。しかも意識は寝たままだ。
睡眠時遊行症――世間的には夢遊病というらしく、子どもにたまに見られる睡眠障害の一つだという。
眠っているのに急に立ち上がったり、部屋の中を歩き回ったり。
症状は人によって程度が違うらしいが、基本的にそれらが無自覚の睡眠中に行われているのだ。
まるで起きているように目を見開いて動き回り、簡単な受け答えくらいならできてしまう。けれども朝起きるとその時の記憶がまったく残っていない。とても不思議な病気だ。
「あんた、晩に急に私たちのベッドに来たじゃない」と記憶にないことを母親に言われ、初めて自覚したくらいだった。
夢遊病のやっかいなところは、本当に無自覚に歩き回ってしまうことだ。
大抵の場合は十分や二十分もすればまた自然とベッドに戻り、何事もなく朝を迎えるらしい。俺も例に漏れずその通りだったので深く気にしないようにしていた。
だが、覚えがないはずの夢遊病の最中の記憶が、どうしてかある一日だけははっきりと俺の中に残っていた。
その日もいつも通りに自室に一人でベッドに入っていた。
すぐさま眠気に襲われ、意識はまどろみの中に沈んでいった。
夢遊病の症状が出るときは夢を見ない。
夢遊病は字面に反して、夢を見ない深い眠りの時に起こるものだからだ。
だからその日も目を開ければいつの間にか朝を迎えていると思っていた。だが次に気がついたのは、どういうわけか鬱蒼と木々が生い茂った山の中だった。
ここはどこだろう。
得体の知れない恐怖が襲った。
真夜中、自分のベッドに居たはずなのに、気がつけば何も見えない暗がりで一人きりという状況だ。
遠くからは虫なのか鳥なのか、はたまた獣の鳴き声なのか、それともただ木々の葉っぱが擦れているだけなのか、よくわからない音が更に怖さを駆り立てた。
意識はある。
だが、まだ靄がかかっているように頭がぼやけている。
これはまだ夢の中なのか。
それとも歩き回っているうちに目が覚めてしまった現実なのか。
そんな判断すらまったくつかない。
とにかく誰かを、何かを探そうと、恐怖を噛み殺して暗がりを歩いていった。
だが、
「うわあっ」
斜面に気づかずに片足を踏み外し、踏ん張ることもできず、真横に引っ張られるように真っ暗な闇へと吸い込まれた。
体感して何十秒も落下したような気がした。だが実際は、一メートルくらい落ちた所で身体が水に叩きつけられた。
そこが池か何かだとすぐに気づいた。
打ち付けられた身体が水中に沈みこむ。
急に水へと投げ出された俺はまともに泳げず、やがて溺れるように意識を失っていった。
子どもながらに「ああ、これって死んじゃうのかな」と思った。
これが現実なのか、やけにリアルな夢なのか。もう考えることすら諦めていた。
○
次に目が覚めたのは更に深い暗がりの中だった。
水が流れる音に気がつき目を開けると、水に下半身を浸したままざらざらした固い岩肌の上に横たわっている自分に気づいた。
また真っ暗だ。
そう思ったが、よく目を凝らしてみるとさっきとは少し違う様子だった。
そこは足元に草が生え木々が生い茂っていたさっきと違い、雑草の一つも見当たらない洞窟のようだ。
星の光すら見えず、本当の暗闇に放り出されたようで余計に恐怖が増していく。
夜とはいえ夏だというのに、そこはひどく肌寒く、寝間着ごと濡れた身体にはつらかった。
「……お母さん、お父さん」
自然と言葉が零れた。
もう動き回る元気もなくなり、その場に蹲る。
「これって、やっぱり夢なのかな」
これだけの事があっても頭の靄はまだ晴れないままだ。ぼうっと思考が虚ろになっている。
夢ならば早く覚めてほしい。
膝を抱え、溢れ出して来た涙をぬぐっていると、
「――っ!」
不意に目の前が明るくなった。
部屋の常夜灯のような微かな明るさだったが、辺りを照らすには十分だった。
何事かと見渡すと、洞窟の奥の方が急に明るく光り、それが間接的に反射してここまで届いているのだとわかった。
その光は淡い緑色で、以前にテレビで見た蛍の光によく似ていた。
明るくなったことで周囲の様子がわかり始める。
そこはトンネルのような細長い洞窟で、隅に川が流れているようだ。さっきの池のようなものの正体はこの川で、どういう経緯かここまで流されてきたのだろう。
光明を見つけた俺は立ち上がり、誘蛾灯の虫のようにその光の方向へと吸い寄せられた。
川に沿って洞窟を進んでいく。
出口に向かっているのか奥に向かっているのかもわからない。ただ、その蛍の光だけが頼りだった。
やがて少し開けた場所に出た。
激しく水が叩きつけられる音がする。
洞窟の天井と壁面の境目くらいにある大きな穴から滝のように水が流れ出ていた。ドーム状の広い空間に水が飛び出してきている様子は一見すると奇妙で、でもどこか荘厳に感じた。
その水が流れ落ちている滝つぼを中心からあの蛍光が発せられているようだ。
「うわあ、すごい」
穏やかで温かみのある光が洞窟中を照らしている。
しかしけっこうな光量がある割には、蛍そのものの姿はよく見えない。
不思議に思っていると、ふと視界の隅で何かが動いた。
目を凝らすと洞窟の隅に黒い影が見えた。
しかしよくわからない。そこに誰がいたのか。何がいたのか。
幽霊やお化けかもしれない。
けど、確かにそこに、何かがいた。
俺の記憶はそこですっかり途切れていた。
次に覚えがあるのは、ベッドでいつも通りに目が覚めた時のことだ。
中途半端に覚えていて肝心な所は忘れている。そして何食わぬ顔でベッドに戻っていた。所詮子どもの見た夢のような出来事なんて、両親に言い聞かせても信じるはずもなかった。
だからそれは、変な夢でも見てしまったのだろう、といつしか記憶の引き出しの奥へと仕舞い込んでしまったのだった。
でも、そうだ。
あの夢を見たのは確か、旅館に堅苦しい出で立ちの大人たちがやって来て引越しすることになる、その少し前のことだったと思う。
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