こちら異世界交流温泉旅館 ~日本のお宿で異種族なんでもおもてなし!~

矢立まほろ

文字の大きさ
上 下
8 / 46
○1章 異世界の少女達

 -6 『それは天国か地獄か』

しおりを挟む
 どうしてこうなったのか。

 先ほどまで休憩をとろうとしていたはずなのだが、気がつけば俺は家族風呂の湯船を前にタオル一枚の素っ裸状態で立ち尽くしていた。

 事の顛末を一言一句正確に伝えても、自然な流れだと納得できる人は果たしてこの世界に存在するのだろうか。イヤ、絶対いないだろう。

 興奮と困惑が入り混じり、躁鬱の振れ幅に吐き気すらこみ上げてきそうだ。

「いいのか。本当にいいのか」

 がらり、と女性用の更衣室の扉が開く。俺はその方向へ急いで視線を動かした。

「お待たせしました」

 壁に手を這わせながらゆっくりとシエラが出てきた。

 風呂に入るということはもちろん、湯船に浸かるということだ。必然的に服を脱ぐわけで、シエラも当然ながら、全裸にバスタオル一枚を巻いただけという非常に不健全な格好で現れたのだ。

 タオルが肌に密着して巻きついているせいで腰のくびれや尻肉の膨らみがシルエットそのままに浮かび上がっている。更には豊満に育った胸の二つの丸みはとてもタオル一枚では覆い隠せないほどに存在感を主張していて、シエラが手で探りながら一歩進むたびにゆらんゆらんとダイナミックに弾んでいた。

 そんな不埒な格好には恐ろしく不似合いな神聖そうな白い翼が、またより一層フェチズムを刺激してくる。

 彼女の姿を見て、絶え間ないドラムロールのように俺の鼓動が激しく脈を打ち始める。

「ハルさん、どこですか」

 俺を探して彷徨わせるシエラの手を、俺は少し躊躇いながらも掴んだ。
 ひんやりとした彼女の指先に触れただけで、必死で保っている平静さが吹き飛んでしまいそうになる。

「え、えっと……じゃ、じゃあ行きましょうか」

 視線は進行方向の湯船だけに向けつつ、手を引いて誘導した。

 あまりに無防備すぎる。もし俺が見境のない暴漢であったなら、これチャンスだとばかりに淫らな過ちを起こしていたことだろう。これほど他人を信用するというのも、単純なようで難しいことだ。

「もう湯船です。そこから一歩進んだところに段差があるんで手をついてください。檜の囲いでできた浴槽があるんで、そこから湯に足をつけてもらえば。深くないので溺れもしないですよ」

 俺の言ったとおりにシエラは屈んで探り探りに湯船を探し当てた。
 浴槽の囲いに腰を落とし、ようやく湯に触れる。湯船は二メートル四方ほどの大きさで、二人で入るには十分だ。

「熱いです」
「源泉掛け流しですからね。まあ意外と湯の量が多いってがうちの旅館の数少ない自慢なんで」

 源泉の温度が四十二度ほどあるので少し熱いが、それも入ればすぐに慣れる。
 掛け湯を済ませていた俺が先に湯船に入り、ゆっくりと手を引いてシエラも後に続いた。太ももほどの深さのため簡単に足がつく。

「すごく温かいです。このまま腰を下ろせば良いのでしょうか」
「そうですね」
「少し熱くてヒリヒリしますが、不思議と嫌いではない感覚です」

 シエラはどうやら早くも気に入ったらしく、手でお湯をすくってはまるで子どものように楽しそうにはしゃいでいる。

 そのまま腰を落として屈もうとする彼女を見て、
「あ、タオル」と思わず声を発してしまった。

「タオルがどうかしましたか」
「えっと、いや――」

 言っていいものだろうかとしばし逡巡する。

「まあいいか。本来はタオルを付けたままお湯に浸かるのはダメなんですよ。掛け湯もしなきゃ駄目で。まあ今回は俺もいますし特別に大丈夫ってことで……って、なにしてるんですか!」

 説明を聞いていたシエラがおもむろに「そうなんですか」と驚くほど素直にバスタオルを取り始め、俺は大慌てで顔を背けた。

 一瞬だけ視界に入った彼女の一糸纏わぬ白肌が目に焼きついて離れなくなった。きっと人生の家宝になるレベルだろう。

 結局、一糸纏わぬ姿になった彼女を止められず、シエラから背を向けながら俺も同じように湯船に浸かった。

「はあ、やっぱり気持ちいいな」

 実家ということもあって何度も温泉に入っているが不思議と飽きないものだ。

 泉質はナトリウムやカルシウムの多く含んだ塩化物泉で、硫黄泉などのような強すぎる独特な臭いはないが、舌に触れると塩辛さを感じるのが特徴だ。

 筋肉痛や関節痛、疲労回復などの効果が期待できると謳われている。日本ではそれほど珍しい泉質というわけではないが、ここの温泉は成分がやや濃いらしく、評判も悪くはない。

「――ひゃあっ!」

 唐突にシエラが声を上げる。と同時に、何事かと思って咄嗟に振り返ろうとした俺の背中にぴとりと何かがぶつかる。

 柔らかく、その無数の細かい何かが背中を這い、こそばゆさに悶えそうになる。
 だがその感覚も、次に背中へと圧し掛かってきた重みによって掻き消された。今度はお湯の中でもわかるほどにつるつるとした何かが腰の辺りに擦れる。

 その圧し掛かってきたものがシエラの背中だったと気づくのにそう時間はかからなかった。

「うわああああ」と俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

「ご、ごめんなさい。お湯を吸った羽が思ったよりも重たくて、身体が倒れてしまいました」
「い、いや。温泉って足元も滑りやすいですし、いいですけど」

 むしろ背中でシエラのつるつるの肌を実感できてしまい役得である。

「その羽、そんなに濡れて大丈夫なんですか?」
「ええ。雨に降られたりして濡れることもよくあります。唯一の欠点はしばらく飛べなくなることですが、魔力の薄いこちらの世界ではそもそも飛ぶことはありませんので問題ないのです」
「すごい、飛べるんですね」
「魔力が潤沢な向こうの世界での話ですけどね。こちらの世界はマナが少ないので飛べるといってもほんの短い間しか難しいでしょう」

 肩まで湯船に浸けたシエラが腕を伸ばしながら大きな感嘆の息を吐く。

「それにしても本当に心地よいですね。これが温泉というものなのですね」
「向こうの世界には無いんですか、温泉」
「ここのお部屋にもついているお湯を浴びるだけのものなら向こうにもあります。でも湯浴みはあまりないですね。身体を清める時は川や湖で水浴びをすることが多いですし。まあ、それは神事や行楽のような時だけですが」
「へえ、そうなんだ……」

 知らない知識に素直に関心していたせいで、思わず敬語で話すことを忘れてしまった。慌てて取り繕おうとしたが、むしろシエラは微笑を漏らして「別に構いませんよ」と言った。

「でもお客様と従業員って立場ですし」
「あの。一つ、私の我侭を言ってもいいですか」

 シエラが急に、どこか改まった口調で言う。

「向こうの世界だと、私はどうも過剰に持ち上げて崇められすぎてしまっています」
「過剰に?」

 どういうことだろうか。

「はい。実は私、天族と言っても純粋な天族ではないのです。人間との間に生まれた半人半神なのです。生まれも天族たちが暮らす聖域ではなく、普通の人間と同じような市井の中で育ちました。特異な生まれのせいもあって教会で育てられた私は、それでもみんな、天族として私なんかを『神の啓示を授かれる天族の聖女』だと祀り上げるのです。天族と人間の間に生まれた不安定な存在なためか、私は生まれながらに障害を持って生まれました。普通の人に比べて目が弱かったのです。しかしそれが原因か、逆に遠くの声がよく聞こえたり聞き分けられたりできるようになりました。そういった特技が勝手に人伝いで喧伝されて一人歩きして、気がつくと私は常人に聞けないものを聞ける天族の聖女だと担ぎ上げられていました」

 語る彼女の声調は快活さを失くし、無機質な感情に満たされているようだった。

「私はそれほどすごい存在ではありません。本当はただの、天族にも人間にもなれなかった落ちこぼれなんです。ここに来たのだって、見識を広めるために異世界を訪れたというのは方便。実際は身の丈に会わない身分を窮屈に感じて、異世界でもどこにでも逃げ出したかったのかもしれません」

 彼女の身の上話に、俺は「なるほど」と息をつくほかなかった。

 しばらくの静間が訪れて、湯船から溢れた湯の流れる音だけが二人の時間を埋め尽くした。弱音のように言葉を紡ぐ彼女は、神の使いでもなく、どこからどうみてもただの一人の少女だった。

 いや、過保護を受けたり崇拝されたり、そんな特別な立場に偶然置かれてしまっただけで、元々はごくごく普通の、少し無警戒で天然な女の子なのだろう。そんな普通の女の子が些細な理由で過保護を受け、みんなと同じように温泉に入ることすら難しい。

 当たり前のことができなくなるという窮屈さにひどく辟易しているのだろうと思った。

「……よし、わかった」

 俺は大袈裟に頷いて、大見得を切るように天を見上げて言い放った。

「ここにいるのはシエラっていう女の子だ。異世界だとか聖女だとかそんなの知らない。俺と同い年くらいの、ただただ普通の女の子だ。だから無駄に丁重にもてなす必要もないし、敬語なんて使う必要はない、だろ?」

 それ以前に顧客と従業員という立場もあるのだが、言い詰めるのも野暮なものだ。対等というサービスを求められているのだから、それに応えるのも仕事になりえるだろう。

 俺が自信満々に鼻息荒くそう告げると、シエラは声の張りを取り戻したような快活さで「はい」と返事をした。そうして、

「ハルさん、大好きです」と彼女が言ったかと思うと、急にお湯の飛沫を立てる音が激しく聞こえ、次の瞬間にはのしりと重たい感覚が背中を襲った。

 感触からして、彼女が両腕を前に添えて俺に圧し掛かっているようだ。女の子と布きれ一枚も挟まずに触れ合っている。

 腕とはいえ温泉で血行のよくなった温かい彼女の柔肌の感触に、イヤでも男性的な劣情がこみ上げそうになる。泉質の塩っけのある臭いに混じって、すぐそばから女の子特有の甘いにおいが漂い鼻腔をくすぐってくる。それだけで俺の意識は鋭敏に尖がってしまいそうだ。

 急なスキンシップに俺は「ど、どうしたんだ」と声を上擦らせてしまっていた。

「私の我侭にも付き合っていただきましたし。とても親切で丁寧で、いい人です。だから私、ハルさんのこと好きになりました」
「ええっ。いやいや、急にそんな」

 まさか親切にしたことで好意を抱かれてしまったのだろか。
 シエラほどの美少女に言われるなど、人生勝ち組と誇っていいほどの幸い事だろう。続きの言葉を期待しておのずと有頂天になってしまう。

「もしよろしければ、これから私ともっと仲良くなっていただけないでしょうか」と弾むような声を投げかけてきたシエラに、よしきた、と俺が嬉し顔で振り返ろうとした瞬間。

「――お友達として!」

 と、シエラの口からまるで釘を刺すような一言が先に飛び出し、俺の見切り発車した青春は唐突に終わりを告げるのだった。

「お友達ができるの、初めてなんです。とても嬉しいです」
「そ、そうだよな。友達として。ああ、任せて任せて」

 精一杯の強がりで平静を装った俺の声は、きっと無自覚にひどく震えていたことだろう。

 この子は良くも悪くも純真無垢で自分に素直に行動するのだ。男泣かせの化身である。

 それからしばらく、俺とシエラは他愛のない会話で親睦を深めた。
 特にこっちの世界のことについてはよく食いついて、ひたすら彼女の質問責めに圧倒されるばかりだった。

 温泉に満足した俺たちはほどほどにあがり、それぞれの更衣室に戻った。

 帰りの部屋まで案内しなければならないため、着替えてから更衣室を出てすぐの廊下で待ち合わせることにする。女湯側から出てきたシエラの顔はどこか顔が上気していて、足取りも少しおぼつかない様子だった。

 のぼせてしまったのかもしれない。おまけに髪も乾かしきれていない。
 せっかくの艶のある黒髪が傷んでしまわないようにバスタオルを使って軽く拭ってやった。

 そんな事を何気なく行っていたのだが、最中、いつの間にか俺たちの側に一つの人影が近づいていることに、俺はまったく気づけなかった。

「きぃぃぃさぁぁぁまぁぁぁ!」

 俺とシエラの背後から、まるで猿の嘶きのような奇声が轟いた。

 悪寒が全身を駆け巡り、鳥肌が騒ぎ立つ。
 振り返ったそこには、髪を逆立てながら鬼の形相で佇むマリーディアがいた。

 手には刃物が握られ、鋭い光沢を放っている。今にも突っ込んできそうな猛牛のように鼻息が荒く、尖った視線を向けてくるその姿に、俺は天国から地獄へと蹴落とされた気分で絶望した。

 こんなことならばシエラの裸をもっと眺めておけばよかった、と短い人生を後悔した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

リアルフェイスマスク

廣瀬純一
ファンタジー
リアルなフェイスマスクで女性に変身する男の話

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話

猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。 バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。 『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか? ※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です ※カクヨム・小説家になろうでも公開しています

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

おいでませ あやかし旅館! ~素人の俺が妖怪仲居少女の監督役?!~

矢立まほろ
ファンタジー
 傷心旅行として山奥の旅館を訪れた俺――冴島悠斗(さえじまゆうと)。  のんびり温泉につかって失恋の傷を治そう……と思っていたはずが、そこは普通の旅館ではなかった?!  俺の目の前に現れたのは、雪女や化け狸など、妖怪の幼い仲居少女たちだった!  どうやらこの旅館は妖怪ばかりらしい。  そんな奇妙な旅館に迷い込んでしまった俺は、どういうわけか、半人前な仲居少女たちの指導役に任命されてしまう。  お転婆だったり、寡黙だったり、はたまた男の娘まで?!  まだまだ未熟な彼女達を、果たして俺は一人前に育て上げることができるのだろうか。  妖怪の少女達と、心に傷を負った青年の『ハートフル旅館逗留ストーリー』  彼女達ともども、皆様のお越しをお待ちしております。

処理中です...