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弟結婚話 -3※
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「はあ?」
眉を寄せて悠介が起き上がった。
「あ、悠介のことは言ってないから。」
「当たり前だ!」
「まあ挨拶は近々。年末は俺も忙しくて言う暇なかったんだって。急な話だったし、悠介トーナメント中だったし。さすがに親には言ってるけど。」
「利害の一致ってか……。理解できねえ。」
「そう? なんかしっくりきたんだよね。お互い生殖機能も検査したし、俺が勃てばいけるはず。」
「そういうもんじゃねえだろ…………。」
「なに? 確かにゴムなしセックスはしたことないし、未知の世界かもなあ」
「はあ……。」
悠介が後頭部の髪の毛を雑にかき混ぜてベッドを降りた。
「あ、風呂行く? もうちょいで飲みもん届くから、それ来たら俺も行く。」
「来んな。」
「えー? でも何か飲みたいっしょ。」
「いらねえ。」
悠介が洗面所の扉を開けて入る背中でインターホンが鳴った。
「…………はあ……」
浴室の暖房をつけて、シャワーを浴びる。悠介がこの浴室に入るのも慣れたものだ。汗で濡れた髪を流して洗う。
「俺も入んねー、オフだしコーラでも飲む? とりあえず水持ってきた、外に置いてるから。」
悠介は遠慮もなく浴室に入ってきた俊介を一瞥して、湯を溜める為壁面のパネルを操作し終わったその肩を掴む。
「なるほどな、確かに……」
「え、冷たッ……」
小さく呟いて俊介を壁に押し付け、口付けた。そして股から垂れているそれを掴む。
「んっ……、な、に、悠介……、」
「こんなんで、女抱けんのかよ。」
「…………嫉妬? やば、……ケッコンした甲斐あったわ、最高。」
「黙れ。」
すぐに勃ち上がったそれをシャワーで流し、悠介がしゃがみ込む。それだけで俊介の尿道口からは先走りが滲み出る。
「…………悠介、まじで、そんなこと……してくれんの……」
「変なもん出すなよ……」
「やっば……、興奮して、はッ……、早く……ッ」
「やっぱお前、きもいな」
今は触れてもいないのに、俊介の一物の至近距離に悠介の顔がある状況を見下ろすだけでどんどんと俊介の息が上がっていく。そんな俊介を見上げて、悠介が大きく出した舌で亀頭を舐めた。
「あッ……!」
「喘ぐなよ。」
過剰に反応する俊介を笑い、悠介の舌はカリ首、竿を巡る。全く慣れてはいない上に嫌悪感も捨て切れずに舌で触れているだけだが、俊介の腰は面白いほど揺れる。そんな俊介を見上げて、出しっぱなしのシャワーヘッドを持ち再び流してから悠介が亀頭を咥え込んだ。
「あッ、あ、悠介ッ、あ、……やば、」
動く腰を自身で最低限に押さえ付けている俊介を尻目に、悠介は口腔内のそれにや括れ部分に舌を絡めて片手で玉を揉む。
「悠介っ、悠介……、ん、もう、……で、…………あ。」
悠介の頭を掴んで小刻みに腰を揺するに留めていた俊介はあっけなく果てた。今日何度目の射精か。薄いそれを吐き出して口を濯いだ悠介が未だ息を乱している俊介を見上げた。
「ナマでも出んじゃねえか。」
「!! ~~~~!」
言葉にならない声を上げた俊介は、次の瞬間悠介を立たせて浴槽の縁に手をつかせた。そして浴室に備え付けているローションを射精したばかりの自身に塗り付けその太腿の間に挿し込んだ。
「ッ……、何回目…………、若過ぎんだろ、お前……ッ」
「悠介が、煽るから……、はあっ気持ち良い、ナマ最高」
「あ、あ、触んな、もう勃たね……っ」
「勢い余ってこれ挿れちゃったら……」
「エロ漫画かよ……」
パンパンと打ち付けつつ悠介のそれを揉み込むも、今日何度か射精したせいか芯を持つことはない。
「確かに、こうやってナマでやってたな、何回も。悠介としかしてないけど。」
「は……」
俊介が呟いて次の瞬間、悠介の身体は引き上げられて壁に押し付けられた。
眉を寄せて悠介が起き上がった。
「あ、悠介のことは言ってないから。」
「当たり前だ!」
「まあ挨拶は近々。年末は俺も忙しくて言う暇なかったんだって。急な話だったし、悠介トーナメント中だったし。さすがに親には言ってるけど。」
「利害の一致ってか……。理解できねえ。」
「そう? なんかしっくりきたんだよね。お互い生殖機能も検査したし、俺が勃てばいけるはず。」
「そういうもんじゃねえだろ…………。」
「なに? 確かにゴムなしセックスはしたことないし、未知の世界かもなあ」
「はあ……。」
悠介が後頭部の髪の毛を雑にかき混ぜてベッドを降りた。
「あ、風呂行く? もうちょいで飲みもん届くから、それ来たら俺も行く。」
「来んな。」
「えー? でも何か飲みたいっしょ。」
「いらねえ。」
悠介が洗面所の扉を開けて入る背中でインターホンが鳴った。
「…………はあ……」
浴室の暖房をつけて、シャワーを浴びる。悠介がこの浴室に入るのも慣れたものだ。汗で濡れた髪を流して洗う。
「俺も入んねー、オフだしコーラでも飲む? とりあえず水持ってきた、外に置いてるから。」
悠介は遠慮もなく浴室に入ってきた俊介を一瞥して、湯を溜める為壁面のパネルを操作し終わったその肩を掴む。
「なるほどな、確かに……」
「え、冷たッ……」
小さく呟いて俊介を壁に押し付け、口付けた。そして股から垂れているそれを掴む。
「んっ……、な、に、悠介……、」
「こんなんで、女抱けんのかよ。」
「…………嫉妬? やば、……ケッコンした甲斐あったわ、最高。」
「黙れ。」
すぐに勃ち上がったそれをシャワーで流し、悠介がしゃがみ込む。それだけで俊介の尿道口からは先走りが滲み出る。
「…………悠介、まじで、そんなこと……してくれんの……」
「変なもん出すなよ……」
「やっば……、興奮して、はッ……、早く……ッ」
「やっぱお前、きもいな」
今は触れてもいないのに、俊介の一物の至近距離に悠介の顔がある状況を見下ろすだけでどんどんと俊介の息が上がっていく。そんな俊介を見上げて、悠介が大きく出した舌で亀頭を舐めた。
「あッ……!」
「喘ぐなよ。」
過剰に反応する俊介を笑い、悠介の舌はカリ首、竿を巡る。全く慣れてはいない上に嫌悪感も捨て切れずに舌で触れているだけだが、俊介の腰は面白いほど揺れる。そんな俊介を見上げて、出しっぱなしのシャワーヘッドを持ち再び流してから悠介が亀頭を咥え込んだ。
「あッ、あ、悠介ッ、あ、……やば、」
動く腰を自身で最低限に押さえ付けている俊介を尻目に、悠介は口腔内のそれにや括れ部分に舌を絡めて片手で玉を揉む。
「悠介っ、悠介……、ん、もう、……で、…………あ。」
悠介の頭を掴んで小刻みに腰を揺するに留めていた俊介はあっけなく果てた。今日何度目の射精か。薄いそれを吐き出して口を濯いだ悠介が未だ息を乱している俊介を見上げた。
「ナマでも出んじゃねえか。」
「!! ~~~~!」
言葉にならない声を上げた俊介は、次の瞬間悠介を立たせて浴槽の縁に手をつかせた。そして浴室に備え付けているローションを射精したばかりの自身に塗り付けその太腿の間に挿し込んだ。
「ッ……、何回目…………、若過ぎんだろ、お前……ッ」
「悠介が、煽るから……、はあっ気持ち良い、ナマ最高」
「あ、あ、触んな、もう勃たね……っ」
「勢い余ってこれ挿れちゃったら……」
「エロ漫画かよ……」
パンパンと打ち付けつつ悠介のそれを揉み込むも、今日何度か射精したせいか芯を持つことはない。
「確かに、こうやってナマでやってたな、何回も。悠介としかしてないけど。」
「は……」
俊介が呟いて次の瞬間、悠介の身体は引き上げられて壁に押し付けられた。
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