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第一部
30話 『みどり』萌え秘密倶楽部
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教室に入ると、私はついチラリとキョウの方を見てしまった。
キョウの方も私を見ていたのか目が合ってしまう――マズイ。
キョウはニッコリ手を上げてくれたので、私も軽く手を上げる。
その後、キョウは私の席に近づいてきた、
「おはよう、あおいちゃん」
と私の机の前に立つ。
「おはよう……」
と私はぎこちない笑みを返した。
「昨日はありがとう。
夕飯まで……」
「ううん」
と首を振った後、私はチラリと教室を見渡した。
すると私と目が合うものが何人かいた――目が合うと、慌てて目をそらす。……今こっち見ていただろー。
いや、しかたないけど。注目もするよね……。私も逆の立場だったら注目するもの……(BLハアハア、とか思いながら)。
「うちの親にあおいちゃんとタケルくんの写真見せたら『懐かしい』って言っていたよ。
今度ウチにも遊びに来てね」
この会話、誰かに聞かれていないよね……。『家を行き来し合っている』みたいな会話。
誰も聞いていないとは思うものの、りんの席とは違い私の席はわりと教室の真ん中にあるのだ。
まわりの目が気になり、キョウに何も言えなかった――『やっぱり教室で話すのは止した方がいい』とか。
結局、授業が始まるまで、キョウは自分の席に帰らなかった。
※※※
昼休み。
私はりんの席へお弁当を持って行った後、チラリとキョウの席の方を見た。
キョウは昨日と同じ男子たちとお弁当を食べていた。
ニコニコしている――打ち解けるの早いなあ……。
さすがキョウくん……。
と少しホッコリしながら私がキョウを見ていると、「あおい?」と言う声が聞こえてきた。
りんの声。
りんを見ると、ニヤニヤしている……はあ。
私はりんに苦笑いを返した後、キョウとちょっと話をつけとかないとな、と思った。
放課後までに。
何故なら、今日も3人で帰ることになったら、困るから!
またりんに色々気付かれたら、困る!
私はお弁当を食べ終わった後、無料通話アプリでキョウに連絡を取った。
『まわりに人がいない場所で話できない?』
と送ると、
『今、例の階段にいるよ。来る?』
と返信があった。
例の階段? と首をかしげた後、昨日サキとキョウとで話し合いをした、人通りの少ない階段だと思い当たる。
私は教室の、キョウが先ほどお弁当を食べていた場所を見た――キョウはいなかった。
今、あの階段にいるのか。
何しているんだろう、あんなところで…。
私は立ち上がると、キョウの元――『例の階段』――へ向かった。
※※※
ひっそりと静まり返った階段を上っていくと、小さな話し声が聞こえてきた。
「ほら、これはどう?」
「すごい……」
「でしょ?」
「次は?」
「もうこれで終しまいだよ」
「え~。
じゃあまた最初から……」
「君も好きだねぇ」
「だって。
すごく良いんだもの」
「ふふ」
「はあ……」
「ねえ、これどう思う?」
「ほんとイイ……」
「だよね」
「ホント大きい……」
「うん」
「谷間……もしかして……見える?」
「ズームしてみようか?」
「やらしー」
「じゃあやめとく?」
「……して」
「……」
「「ふぅ……」」
「もう一回、始めから見る?」
「うん。
お願い」
「わかった」
「何度見ても飽きない……」
「だよね」
「これ良かったら送ってくれる?」
「いいよ」
「ほんといいもの見せてくれてありがとう」
「いや。
一緒に萌えられる人がいて僕も嬉しいよ」
「何の話しているの?」
と私は階段の踊り場から数えて二段目に並んで座る、サキとキョウに話しかけた。
キョウの持つスマホ画面を熱心に見て話をしていた二人はビクッとする。
「あ、あおいくん。来たね」
とサキが顔を上げて、ぎこちない笑顔を返した――明らかな愛想笑い。
「あおいちゃん、来るの早いね!」
とキョウの方もぎこちなく笑いながら、さりげない調子でスマホをポケットに入れた。
「スマホで何見てたの?」
と私は見逃さずに、キョウのポケットを指差しながら聞いた。
「何でもない」
「うん、何でもない」
と二人は相変わらず愛想笑いを返す。
「ん~……」
と私は頬をふくらませた、
「何?
何か隠してる?」
「いや、隠してない、隠してない」
しかし私がジトーッと二人を見ていると、まずキョウの方が落ちた、
「いやね、今、二人で『みどり』ちゃんの写真を見ていたんだよ」
とキョウが言うと、サキが夜叉の顔でキョウをにらんだ、
「ちょっと! 鈴木くん!」
「えっ」
私はキョウの思わぬ答えに、疑問の声を上げた、
「『みどり』の写真って……。
私の写真?
昨日撮ったの?
何でそんなの二人で見てるの?」
「そんなの、じゃないよー。
すごくいいよ!
田中さんも、すごい萌えてたよ」
とキョウはニコニコ言った、
「もっと見たい、もっと見たいって言ってさ」
「そんなこと言ってないよ!」
とサキは目をつり上げ反論するがキョウは気にせず、
「言ってたじゃん」
と笑いかけた。
サキはほおをふくらませつつ、私を見、そして顔を背けた。
その後、頬に手を当て、また私を見、そして視線をそらす。
?
何だその反応。
「あおいくん……。
でも、ほんと萌える……」
とサキは照れた様子でしみじみ言った、
「『みどり』ちゃんと見比べると、また、たまんない……」
「ちょっと何か目覚めちゃったよね?」
とキョウがサキに人差し指を立てて見せると、サキはコクリと頷く、
「ほんと、そう……。
何か目覚めた」
こいつら意味分からない……。
「『ギャップ萌え』ってほんとにあるんだ、と思ったよね?」
「ほんとそう。
ほんとに実在したんだ、って……」
二人の言うことがよくわからない私は、キョウに二人が先ほどまで見ていた物を見せて貰った。
言うまでもなく、昨日撮った私の――『みどり』の(?)――写真だった。
ただの私だ。
タケルの言うとおり、どんな格好をしていても私は私でしかなかった。
強いて言えば、地味男子が地味女子になっただけだ……。
写真を確認したあと、
「キョウくん、何でサキにこんな写真見せているの……?」
と聞くとキョウは悪びれた様子もなく笑顔で言った、
「うちの家族にも見せたんだけどさ、反応がね……。
普通に
『可愛いねー!』
『大きくなったね!』
『スタイルいいね!』
だけなんだよね。
その……肝心な部分が……わかり合えない……」
「肝心な部分って……?」
私はイヤな予感がしつつも聞いた。
キョウは当然と言った顔で言う、
「『ギャップ萌え』だよ!」
キョウは熱く続ける、
「うちの家族には、あおいちゃんが普段男装していることを言えないだろ?
だからこの『ギャップ萌え』の話ができないんだよね。
それで僕、考えたんだ。
誰か、いい人――『あおい、みどりギャップ萌え』について語り合える人――他にいないかなあって。
そこで田中さんを思い出した」
「思い出してくれてホントありがとう……」
とサキは胸のところで両手を重ねた。
何だか幸せそうな顔をしている。
「昨日の様子から、田中さんはあおいちゃんが女だと知っているってわかっていたし。
田中さんに『女の格好しているあおいちゃん見たくない?』って話しかけたんだ」
私がキョウをにらむと、キョウは言い訳をした、
「もちろん、誰も周りに人がいないか、確認したよ!
僕たちの会話、誰にも聞かれていないからね、大丈夫!」
そんな問題じゃない気がする……(それも重要だけど)。
サキに視線を移すと、サキも強く頷いた――「誰も聞いてない! 私も確認した!」。
まあ、この二人がそう言うならその点は確かなんだろうけど……。
「それで、人がほとんどいないらしいこの場所に来て、田中さんにあおいちゃんの写真を見せていたんだよ」
「すごかった……」
とサキはウットリとした顔をする。
そのあと真顔で言った、
「ちなみに私、『みどり』ちゃん派」
「僕も」
とキョウも照れたように顔を緩ませて言った。
『あおい』の私、涙目……。
私の気持ちを察したのか、サキが真剣な顔で弁解する、
「でも、あおいくん!
『あおいくん』あっての『みどりちゃん萌え』だからね!」
「そうだよ、あおいちゃん!
『あおいちゃん』と言うボーイッシュな女子ありきの、『みどりちゃん』と言うガーリッシュ女子萌えだからね!」
喜んでいいのか。
キョウの方も私を見ていたのか目が合ってしまう――マズイ。
キョウはニッコリ手を上げてくれたので、私も軽く手を上げる。
その後、キョウは私の席に近づいてきた、
「おはよう、あおいちゃん」
と私の机の前に立つ。
「おはよう……」
と私はぎこちない笑みを返した。
「昨日はありがとう。
夕飯まで……」
「ううん」
と首を振った後、私はチラリと教室を見渡した。
すると私と目が合うものが何人かいた――目が合うと、慌てて目をそらす。……今こっち見ていただろー。
いや、しかたないけど。注目もするよね……。私も逆の立場だったら注目するもの……(BLハアハア、とか思いながら)。
「うちの親にあおいちゃんとタケルくんの写真見せたら『懐かしい』って言っていたよ。
今度ウチにも遊びに来てね」
この会話、誰かに聞かれていないよね……。『家を行き来し合っている』みたいな会話。
誰も聞いていないとは思うものの、りんの席とは違い私の席はわりと教室の真ん中にあるのだ。
まわりの目が気になり、キョウに何も言えなかった――『やっぱり教室で話すのは止した方がいい』とか。
結局、授業が始まるまで、キョウは自分の席に帰らなかった。
※※※
昼休み。
私はりんの席へお弁当を持って行った後、チラリとキョウの席の方を見た。
キョウは昨日と同じ男子たちとお弁当を食べていた。
ニコニコしている――打ち解けるの早いなあ……。
さすがキョウくん……。
と少しホッコリしながら私がキョウを見ていると、「あおい?」と言う声が聞こえてきた。
りんの声。
りんを見ると、ニヤニヤしている……はあ。
私はりんに苦笑いを返した後、キョウとちょっと話をつけとかないとな、と思った。
放課後までに。
何故なら、今日も3人で帰ることになったら、困るから!
またりんに色々気付かれたら、困る!
私はお弁当を食べ終わった後、無料通話アプリでキョウに連絡を取った。
『まわりに人がいない場所で話できない?』
と送ると、
『今、例の階段にいるよ。来る?』
と返信があった。
例の階段? と首をかしげた後、昨日サキとキョウとで話し合いをした、人通りの少ない階段だと思い当たる。
私は教室の、キョウが先ほどお弁当を食べていた場所を見た――キョウはいなかった。
今、あの階段にいるのか。
何しているんだろう、あんなところで…。
私は立ち上がると、キョウの元――『例の階段』――へ向かった。
※※※
ひっそりと静まり返った階段を上っていくと、小さな話し声が聞こえてきた。
「ほら、これはどう?」
「すごい……」
「でしょ?」
「次は?」
「もうこれで終しまいだよ」
「え~。
じゃあまた最初から……」
「君も好きだねぇ」
「だって。
すごく良いんだもの」
「ふふ」
「はあ……」
「ねえ、これどう思う?」
「ほんとイイ……」
「だよね」
「ホント大きい……」
「うん」
「谷間……もしかして……見える?」
「ズームしてみようか?」
「やらしー」
「じゃあやめとく?」
「……して」
「……」
「「ふぅ……」」
「もう一回、始めから見る?」
「うん。
お願い」
「わかった」
「何度見ても飽きない……」
「だよね」
「これ良かったら送ってくれる?」
「いいよ」
「ほんといいもの見せてくれてありがとう」
「いや。
一緒に萌えられる人がいて僕も嬉しいよ」
「何の話しているの?」
と私は階段の踊り場から数えて二段目に並んで座る、サキとキョウに話しかけた。
キョウの持つスマホ画面を熱心に見て話をしていた二人はビクッとする。
「あ、あおいくん。来たね」
とサキが顔を上げて、ぎこちない笑顔を返した――明らかな愛想笑い。
「あおいちゃん、来るの早いね!」
とキョウの方もぎこちなく笑いながら、さりげない調子でスマホをポケットに入れた。
「スマホで何見てたの?」
と私は見逃さずに、キョウのポケットを指差しながら聞いた。
「何でもない」
「うん、何でもない」
と二人は相変わらず愛想笑いを返す。
「ん~……」
と私は頬をふくらませた、
「何?
何か隠してる?」
「いや、隠してない、隠してない」
しかし私がジトーッと二人を見ていると、まずキョウの方が落ちた、
「いやね、今、二人で『みどり』ちゃんの写真を見ていたんだよ」
とキョウが言うと、サキが夜叉の顔でキョウをにらんだ、
「ちょっと! 鈴木くん!」
「えっ」
私はキョウの思わぬ答えに、疑問の声を上げた、
「『みどり』の写真って……。
私の写真?
昨日撮ったの?
何でそんなの二人で見てるの?」
「そんなの、じゃないよー。
すごくいいよ!
田中さんも、すごい萌えてたよ」
とキョウはニコニコ言った、
「もっと見たい、もっと見たいって言ってさ」
「そんなこと言ってないよ!」
とサキは目をつり上げ反論するがキョウは気にせず、
「言ってたじゃん」
と笑いかけた。
サキはほおをふくらませつつ、私を見、そして顔を背けた。
その後、頬に手を当て、また私を見、そして視線をそらす。
?
何だその反応。
「あおいくん……。
でも、ほんと萌える……」
とサキは照れた様子でしみじみ言った、
「『みどり』ちゃんと見比べると、また、たまんない……」
「ちょっと何か目覚めちゃったよね?」
とキョウがサキに人差し指を立てて見せると、サキはコクリと頷く、
「ほんと、そう……。
何か目覚めた」
こいつら意味分からない……。
「『ギャップ萌え』ってほんとにあるんだ、と思ったよね?」
「ほんとそう。
ほんとに実在したんだ、って……」
二人の言うことがよくわからない私は、キョウに二人が先ほどまで見ていた物を見せて貰った。
言うまでもなく、昨日撮った私の――『みどり』の(?)――写真だった。
ただの私だ。
タケルの言うとおり、どんな格好をしていても私は私でしかなかった。
強いて言えば、地味男子が地味女子になっただけだ……。
写真を確認したあと、
「キョウくん、何でサキにこんな写真見せているの……?」
と聞くとキョウは悪びれた様子もなく笑顔で言った、
「うちの家族にも見せたんだけどさ、反応がね……。
普通に
『可愛いねー!』
『大きくなったね!』
『スタイルいいね!』
だけなんだよね。
その……肝心な部分が……わかり合えない……」
「肝心な部分って……?」
私はイヤな予感がしつつも聞いた。
キョウは当然と言った顔で言う、
「『ギャップ萌え』だよ!」
キョウは熱く続ける、
「うちの家族には、あおいちゃんが普段男装していることを言えないだろ?
だからこの『ギャップ萌え』の話ができないんだよね。
それで僕、考えたんだ。
誰か、いい人――『あおい、みどりギャップ萌え』について語り合える人――他にいないかなあって。
そこで田中さんを思い出した」
「思い出してくれてホントありがとう……」
とサキは胸のところで両手を重ねた。
何だか幸せそうな顔をしている。
「昨日の様子から、田中さんはあおいちゃんが女だと知っているってわかっていたし。
田中さんに『女の格好しているあおいちゃん見たくない?』って話しかけたんだ」
私がキョウをにらむと、キョウは言い訳をした、
「もちろん、誰も周りに人がいないか、確認したよ!
僕たちの会話、誰にも聞かれていないからね、大丈夫!」
そんな問題じゃない気がする……(それも重要だけど)。
サキに視線を移すと、サキも強く頷いた――「誰も聞いてない! 私も確認した!」。
まあ、この二人がそう言うならその点は確かなんだろうけど……。
「それで、人がほとんどいないらしいこの場所に来て、田中さんにあおいちゃんの写真を見せていたんだよ」
「すごかった……」
とサキはウットリとした顔をする。
そのあと真顔で言った、
「ちなみに私、『みどり』ちゃん派」
「僕も」
とキョウも照れたように顔を緩ませて言った。
『あおい』の私、涙目……。
私の気持ちを察したのか、サキが真剣な顔で弁解する、
「でも、あおいくん!
『あおいくん』あっての『みどりちゃん萌え』だからね!」
「そうだよ、あおいちゃん!
『あおいちゃん』と言うボーイッシュな女子ありきの、『みどりちゃん』と言うガーリッシュ女子萌えだからね!」
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