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第一部
18話 駅でりんに会う
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遠ざかっていくサキを見送っていると、ポン! と肩を叩かれた。
ビクッとして振り返ると、りんがいた、
「あ、ごめん。
驚いた?」
「いや、別に……」
と私はドキドキしながらも言った。
「黄昏れていたな~、あおい……」
とりんはニヤリとした。
「べ……別に!」
「田中さんの後ろ姿見送ったりして……。
あおい、乙男してたなぁ~」
「は……はぁ!?」
こいつ、いつから見ていたの!?
まあ、りんの様子(ニヤニヤ)を見ると会話を聞かれたわけではなさそうで、その点は安心か……。
「別に乙男じゃないし。
サキが帰って行くところただ見ていただけだし」
いや、ただ見ているのも変か!?
「好きなの?」
とりんはニヤニヤする。
その後真面目な顔になって言った、
「やっぱおれら、余計なお世話しちゃっていたなあ。
あおいが田中さんを好きなら、応援してあげればよかったな。
田中さんが『悪いオンナ』であったとしても、あおいなら変えられたかもしれないんだしな。
最初から『お前にはあの子を変えることはできない』と言うのも、悪かったな」
うん……。
りんは良い子だ。
『悪いオンナ』を変えられる力が友達にはあると信じる。
それはとても良いことだ。
しかし……。
もともとの考え方で、あっていると思う!
『友達が「悪いオンナ」と思われる女の毒牙にかかろうとしていたら、「あいつはやめとけ」と言う』
それ、友達の行動として、正しいと思うよ!
大体、男ってのは『悪いオンナ』が好きすぎるのよね!
絶対ごく普通の女の方が良いに決まっているのに……。
と世間一般の男性の『悪女』好きに一言もの申してみた。
もちろん、サキが『悪いオンナ』と言うのは誤解が入っているので、サキに関しては改めて欲しいのだけど……。
私はサキとの今日の会話の一部をかいつまんでりんに聞かせた。
要約すると、
『確かにサキは色んな男と付き合っていたが、そんなに悪い子じゃない。
タカの友達の友達に対しても、キスをするのを途中でやめたのはサキの方だった。
サキは案外純情だ』
と言うようなことを話した。
「これはおれの想像だけど、サキはタカの友達の友達にキスをしようと思ったけど、途中で気が変わりやめてしまった。
で、途中でやめられたタカの友達の友達の方がちょっと傷ついて、友達に少し事実を変えてサキのことを愚痴ったんじゃないかなあ?
サキってあんまり悪い子じゃないよ」
りんはうんうん聞いていた、
「そっか。
まあ、おれたち、一方の意見しか聞いてないわけだし……」
りんははあ、とため息を吐いた、
「田中さんに悪いことしたなあ。
おれら、あからさまに田中さん避けちゃったよな」
いや、りん。
りんとは比べものにもならないくらい、私の方がサキに対して酷いことをしているんだよ……。
サキはそれでも許してくれたんだ……。
「たぶん、サキ、怒ってないと思うよ。
おれ、理由話したし」
と私が言うとりんはしかめっ面をした、
「どうやって話したんだよ?」
「『サキって「悪いオンナ」なのか?』って聞いて。
りんたちはサキが悪いオンナだと思って、おれのことを思ってちょっと何かしらしてくれるんだ。
みたいなこと言った」
「あおいってめちゃくちゃ……」
「えっ」
「よくそんなこと言ったよな~。
面と向かって、『おまえ悪いオンナなのか』って聞いたってことだろ。
普通言えないと思うよ」
「まあね。
我ながら、失言だとは思ったけどさ……」
まあ、その失言も結果的には悪くなかったのかもしれない……。
りんはしばらく黙っていたが、駅の方へ歩き始めた、
「あおい、時間大丈夫か?」
「うん……」
カバンからスマホを取り出す。
「1本乗り遅れても30分くらいすればまた来るし」
「あおいは良いよな~。
快速乗れるから」
「まあね」
りんと私は同じ方向の電車に乗って帰るのだが、私が降りる駅は快速が止まる駅なので、乗る電車が違ったりする。
ホントは別に快速じゃなくてもりんと一緒の電車で帰りたいところだが、りんは遠慮するし、その遠慮ぶりを見ているとそれでも一緒に帰ろうとすると逆に変と思われないかなあ、なんて思って……。
恋する乙女(?)は自意識過剰なのだ。
「あのさ、あおい」
「ん?」
「あおいの正直さを見習っておれも言っちゃおうかな?」
「ん?」
私は首をかしげて、りんの少し曇った表情を見た。
「実は……」
とりんは少し迷った様子を見せてから、じっと私を見た。
私はりんの緊張した様子を見て、ドキドキしてしまった。
な……何を言うつもりなの、りん。
「実は……おれ……」
りん……?
「ほら。前に、朝の電車でおれのこと、ニヤニヤしながらジッと見てくるオバサンがいる、って話しただろ」
(※2話参照)
!?
ああ……確かに言っていた。
私はりんがこれから何を言うか、顔を強ばらせつつ見守った。
ま、まさか、りん!
そのオバサンに何かされたんじゃ……!?
「そのオバサンがさぁ……」
「痴漢か!?」
私はりんの『ため』に耐えきれず、叫んだ。
りんはビクッとしたが、すぐに首を振った、
「いや、痴漢はされてないけど……」
ほっ……。
いや、胸をなで下ろしている場合じゃない!
『けど……』って言っている!
まだ続きがあるのだ。
私はりんを待った。
りんは首をひねっていた、
「いや、おれの勘違いかもしれないけど……」
なかなか煮え切らないりん。
「たださぁ……。
だんだん近づいてくるような気が、するんだよね」
!?
だんだん近づいてくる!?
「以前は結構遠くから見ていたんだけど、最近、その距離が近くなったと言うか」
「それってダメじゃん!」
と私は叫んだ、
「なんだ、『おれの勘違い』って!
それやばいやつだよ!」
「やっぱそうかなぁ」
「そうだよ!」
男子って女子より成熟していると言うけどさ。
女の性欲のこと全然わかっていないんだから!
女はケダモノなんだよ!
そんなニヤニヤジッと見てくるオバサン、絶対、痴漢予備軍だよ!
「でも何でおれなんか」
とりんは肩を落とした、
「何でおれみたいな地味なの……」
は……!?
地味……!?
私はビックリしてしまった。
『地味』。
それは私みたいなのに使う言葉でしょ!
りんは地味じゃない。
女子憧れの『さわやか男子』じゃないのよさ(変な言葉使いになった)。
「それとも、おれ、あおいの言うように『ぼーっとしている男』だからかな?
だから、その……ターゲットみたいなのにされるのかな」
わ、私……。
りんのこと『ぼーっとしている男』だなんて言ったかな……。
いや、言ったかもしれない。
本音じゃないだろうけど、照れ隠しとかで言ったかもしれない。
言いそうだもの、私……。
(※2話で言った)
いや、りん……。
りんはかっこいいよ……。
いや、かっこいいから痴漢に狙われてしかたないとか言う意味じゃなくて……。
まさかりんが自分のことを『地味男子』と思っているとは知らなかった。
『地味じゃない。イケメンだ』と言ってあげたい。
でも言ったら、またギクシャクしちゃうかもしれないし。
「実は結構悩んでいてさ。これでも」
とりんが困り顔で笑った。
私はここで、ピンときた、
「もしかして、最近何か元気なかったのはそのせい……?」
「あ。
気付いていた?」
りんはちょっと笑った。
そうだったのか。
私はてっきり、りんの部屋での会話より私のことを『BL傾向のある男』と思われてちょっと距離が置かれたのかと思っていた。
私は自分本位な女だ……。自分中心にしか物が考えられないのだ。
反省した。
「ごめんな、りん。
気付いてあげられなくて」
「いや。
おれも相談しなかったし」
私達は笑顔を交わしあった。
私は親指を立てた、
「よし。
おれも毎朝りんと同じ電車に乗るぜ!」
「えっ。
でも、あおいの乗る電車より時間早いし、悪いよ」
「いや、いいんだよ。時間なんて」
「あおい。
いつも学校に来るのわりとギリギリじゃね?」
そうだ。
たまには早い電車に乗ることもある(※1話のようにりんより先に学校へ向かうときも時にはある)。
しかしたいていはりんより遅い。
ギリギリ。
だが私は胸を張って親指を立てた、
「大丈夫!
りんのためならな!」
「あおい……。
女らしい!」
「えっ」
「ほれちゃうな~」
りんが私の腕を取ってきた。
腕組む気!?
やめて!
でも久々だし……。
おいやめろ。
私の心の中で天使と悪魔がせめぎ合った。
ビクッとして振り返ると、りんがいた、
「あ、ごめん。
驚いた?」
「いや、別に……」
と私はドキドキしながらも言った。
「黄昏れていたな~、あおい……」
とりんはニヤリとした。
「べ……別に!」
「田中さんの後ろ姿見送ったりして……。
あおい、乙男してたなぁ~」
「は……はぁ!?」
こいつ、いつから見ていたの!?
まあ、りんの様子(ニヤニヤ)を見ると会話を聞かれたわけではなさそうで、その点は安心か……。
「別に乙男じゃないし。
サキが帰って行くところただ見ていただけだし」
いや、ただ見ているのも変か!?
「好きなの?」
とりんはニヤニヤする。
その後真面目な顔になって言った、
「やっぱおれら、余計なお世話しちゃっていたなあ。
あおいが田中さんを好きなら、応援してあげればよかったな。
田中さんが『悪いオンナ』であったとしても、あおいなら変えられたかもしれないんだしな。
最初から『お前にはあの子を変えることはできない』と言うのも、悪かったな」
うん……。
りんは良い子だ。
『悪いオンナ』を変えられる力が友達にはあると信じる。
それはとても良いことだ。
しかし……。
もともとの考え方で、あっていると思う!
『友達が「悪いオンナ」と思われる女の毒牙にかかろうとしていたら、「あいつはやめとけ」と言う』
それ、友達の行動として、正しいと思うよ!
大体、男ってのは『悪いオンナ』が好きすぎるのよね!
絶対ごく普通の女の方が良いに決まっているのに……。
と世間一般の男性の『悪女』好きに一言もの申してみた。
もちろん、サキが『悪いオンナ』と言うのは誤解が入っているので、サキに関しては改めて欲しいのだけど……。
私はサキとの今日の会話の一部をかいつまんでりんに聞かせた。
要約すると、
『確かにサキは色んな男と付き合っていたが、そんなに悪い子じゃない。
タカの友達の友達に対しても、キスをするのを途中でやめたのはサキの方だった。
サキは案外純情だ』
と言うようなことを話した。
「これはおれの想像だけど、サキはタカの友達の友達にキスをしようと思ったけど、途中で気が変わりやめてしまった。
で、途中でやめられたタカの友達の友達の方がちょっと傷ついて、友達に少し事実を変えてサキのことを愚痴ったんじゃないかなあ?
サキってあんまり悪い子じゃないよ」
りんはうんうん聞いていた、
「そっか。
まあ、おれたち、一方の意見しか聞いてないわけだし……」
りんははあ、とため息を吐いた、
「田中さんに悪いことしたなあ。
おれら、あからさまに田中さん避けちゃったよな」
いや、りん。
りんとは比べものにもならないくらい、私の方がサキに対して酷いことをしているんだよ……。
サキはそれでも許してくれたんだ……。
「たぶん、サキ、怒ってないと思うよ。
おれ、理由話したし」
と私が言うとりんはしかめっ面をした、
「どうやって話したんだよ?」
「『サキって「悪いオンナ」なのか?』って聞いて。
りんたちはサキが悪いオンナだと思って、おれのことを思ってちょっと何かしらしてくれるんだ。
みたいなこと言った」
「あおいってめちゃくちゃ……」
「えっ」
「よくそんなこと言ったよな~。
面と向かって、『おまえ悪いオンナなのか』って聞いたってことだろ。
普通言えないと思うよ」
「まあね。
我ながら、失言だとは思ったけどさ……」
まあ、その失言も結果的には悪くなかったのかもしれない……。
りんはしばらく黙っていたが、駅の方へ歩き始めた、
「あおい、時間大丈夫か?」
「うん……」
カバンからスマホを取り出す。
「1本乗り遅れても30分くらいすればまた来るし」
「あおいは良いよな~。
快速乗れるから」
「まあね」
りんと私は同じ方向の電車に乗って帰るのだが、私が降りる駅は快速が止まる駅なので、乗る電車が違ったりする。
ホントは別に快速じゃなくてもりんと一緒の電車で帰りたいところだが、りんは遠慮するし、その遠慮ぶりを見ているとそれでも一緒に帰ろうとすると逆に変と思われないかなあ、なんて思って……。
恋する乙女(?)は自意識過剰なのだ。
「あのさ、あおい」
「ん?」
「あおいの正直さを見習っておれも言っちゃおうかな?」
「ん?」
私は首をかしげて、りんの少し曇った表情を見た。
「実は……」
とりんは少し迷った様子を見せてから、じっと私を見た。
私はりんの緊張した様子を見て、ドキドキしてしまった。
な……何を言うつもりなの、りん。
「実は……おれ……」
りん……?
「ほら。前に、朝の電車でおれのこと、ニヤニヤしながらジッと見てくるオバサンがいる、って話しただろ」
(※2話参照)
!?
ああ……確かに言っていた。
私はりんがこれから何を言うか、顔を強ばらせつつ見守った。
ま、まさか、りん!
そのオバサンに何かされたんじゃ……!?
「そのオバサンがさぁ……」
「痴漢か!?」
私はりんの『ため』に耐えきれず、叫んだ。
りんはビクッとしたが、すぐに首を振った、
「いや、痴漢はされてないけど……」
ほっ……。
いや、胸をなで下ろしている場合じゃない!
『けど……』って言っている!
まだ続きがあるのだ。
私はりんを待った。
りんは首をひねっていた、
「いや、おれの勘違いかもしれないけど……」
なかなか煮え切らないりん。
「たださぁ……。
だんだん近づいてくるような気が、するんだよね」
!?
だんだん近づいてくる!?
「以前は結構遠くから見ていたんだけど、最近、その距離が近くなったと言うか」
「それってダメじゃん!」
と私は叫んだ、
「なんだ、『おれの勘違い』って!
それやばいやつだよ!」
「やっぱそうかなぁ」
「そうだよ!」
男子って女子より成熟していると言うけどさ。
女の性欲のこと全然わかっていないんだから!
女はケダモノなんだよ!
そんなニヤニヤジッと見てくるオバサン、絶対、痴漢予備軍だよ!
「でも何でおれなんか」
とりんは肩を落とした、
「何でおれみたいな地味なの……」
は……!?
地味……!?
私はビックリしてしまった。
『地味』。
それは私みたいなのに使う言葉でしょ!
りんは地味じゃない。
女子憧れの『さわやか男子』じゃないのよさ(変な言葉使いになった)。
「それとも、おれ、あおいの言うように『ぼーっとしている男』だからかな?
だから、その……ターゲットみたいなのにされるのかな」
わ、私……。
りんのこと『ぼーっとしている男』だなんて言ったかな……。
いや、言ったかもしれない。
本音じゃないだろうけど、照れ隠しとかで言ったかもしれない。
言いそうだもの、私……。
(※2話で言った)
いや、りん……。
りんはかっこいいよ……。
いや、かっこいいから痴漢に狙われてしかたないとか言う意味じゃなくて……。
まさかりんが自分のことを『地味男子』と思っているとは知らなかった。
『地味じゃない。イケメンだ』と言ってあげたい。
でも言ったら、またギクシャクしちゃうかもしれないし。
「実は結構悩んでいてさ。これでも」
とりんが困り顔で笑った。
私はここで、ピンときた、
「もしかして、最近何か元気なかったのはそのせい……?」
「あ。
気付いていた?」
りんはちょっと笑った。
そうだったのか。
私はてっきり、りんの部屋での会話より私のことを『BL傾向のある男』と思われてちょっと距離が置かれたのかと思っていた。
私は自分本位な女だ……。自分中心にしか物が考えられないのだ。
反省した。
「ごめんな、りん。
気付いてあげられなくて」
「いや。
おれも相談しなかったし」
私達は笑顔を交わしあった。
私は親指を立てた、
「よし。
おれも毎朝りんと同じ電車に乗るぜ!」
「えっ。
でも、あおいの乗る電車より時間早いし、悪いよ」
「いや、いいんだよ。時間なんて」
「あおい。
いつも学校に来るのわりとギリギリじゃね?」
そうだ。
たまには早い電車に乗ることもある(※1話のようにりんより先に学校へ向かうときも時にはある)。
しかしたいていはりんより遅い。
ギリギリ。
だが私は胸を張って親指を立てた、
「大丈夫!
りんのためならな!」
「あおい……。
女らしい!」
「えっ」
「ほれちゃうな~」
りんが私の腕を取ってきた。
腕組む気!?
やめて!
でも久々だし……。
おいやめろ。
私の心の中で天使と悪魔がせめぎ合った。
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