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第一部
27話 タケルとキョウ
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「ただいま~」
と玄関に入ると、待ちかねていたようにタケルがお出迎えしてくれた、
「うわ!
ほんとにキョウくんだ!?
久しぶり~」
とタケルはキョウの手を取った、
「こんな変態の姉がいる家なのに、遊びに来てくれてありがとう!」
「えっ」
とキョウは私を目を丸くして見た、
「変態……?」
私は首を横に振った。
「いや、キョウくん、普通に変態だと思わね?
男装が趣味なんだぜ、姉ちゃん……」
「趣味……?」
とキョウが再び驚愕の眼差しで私を見た。
私は再び首を横に振った、
「タケル。
キョウくんは私が男装している理由、知っているよ」
タケルは多分、キョウと私は町中で偶然再会したなどと想像したのだろう。
だから私が『男装して高校生に通っている』と言う犯罪まがいのことをしているのを隠したくて、『男装が趣味』と言ったのだ。
『男装が趣味』の方が『(男子が恋愛対象の)ごく普通の女が男子として暮らしている』より、まだ世間に対して申し開きができると思ったのだろう。
私はキョウと並んで、タケルの前に立った、
「ほら。
見てよ。
キョウくん、うちの高校の制服着ているでしょ?
高校で会ったんだよ」
タケルはビックリ顔でキョウと私を見比べた、
「えっ……。
学校で会ったの?
どゆこと?」
私はキョウとの再会について話した。
私の話を聞き終わると、タケルはキョウに頭を下げた、
「ごめんね、キョウくん……。
『男装の変態』が迷惑かけて……」
また『男装の変態』って言う……。
「理由があるんだし。
しかたないよ」
とキョウがニコニコ言った。
タケルはキョウを感動した様子で見た、
「キョウくん、相変わらずいい人だねえ……」
その後、がらりと表情を変えて冷たい様子で私を見る、
「お姉ちゃん、さっさと着替えて来いよ」
「でも……」
「おれ、お姉ちゃんの男装姿見たくないから。
ほんと気持ち悪いから」
と言うとタケルはキョウに向き直った、
「キョウくんもそう思うだろ?」
「そんなことないよー」
とキョウは笑った、
「これはこれで、なかなか可愛いよ、あおいちゃん」
タケルは『うぇ~』みたいな顔をした……。
私は立ち上がり、仕方なく着替えに行った。
※※※
適当にワンピースを着て、リビングに戻った。
キョウは私がリビングに入ると私を見て、目を丸め口を開け……固まった。
私もそんなキョウを見て、ピタリとその場で足を止めた。
な、何その反応……怖い。
キョウはしばらく身動きせずに私を見た後、
「か、可愛い!」
と言った。
!?
「えっ」
「あおいちゃん! 可愛い!」
「えぇっ」
「何コレ!?
何このトキめき!?
あっ!
ギャップ萌えってやつかぁ!」
とキョウは両手に握りこぶしを作って、満面の笑みで私を見る、
「いや、可愛い!
あおいちゃん可愛い!」
な、何この賞賛……!?
わ、私、もしかして、可愛かったの!?
「えへ……えへへ……」
と照れたところでタケルのドン引き顔が目に入り、現実に引き戻された。
「キョウくん何言ってんだよ……。
ギャップ萌えとか……。
よく見ろよ……。
どんな格好してもお姉ちゃんはただのお姉ちゃんだろ?」
とタケルはつぶやいた、
「それ褒め殺しってやつじゃね?
逆にお姉ちゃんに失礼だよ」
……。
ありがとう、タケル……。
タケルのおかげで、私、天狗にならずに済んだわ……。
私が現実に戻った後も、キョウは熱弁した、
「いや!
タケルくんは毎日見ているからわからないかもしれないけど!
これは萌えるよ!
さっきまでボーイッシュな女の子だった子が、こう!
変身! って言うか!
ガーリーになっちゃって!
ギャップ萌えの真骨頂!
いいね!」
キョウは両手で親指を立てた――『いいね!』。
キョウくん、キャラ崩壊しているよ……。
タケルと私はドン引きしながらキョウを見た。
※※※
「お姉ちゃんはさ、普段男装なんかしているだろ?
だから反動で家では結構女らしい服着るんだよ」
とタケルがキョウに説明しているのを尻目に、私は飲みものを取りにキッチンの方へ行った(ダイニングキッチンなので、すぐそこ)。
私が飲みものを持ってタケルとキョウのところに戻ると、二人はひそひそ話をしていた。
「いや。キョウくん。
あれ、本物なんだよ」
「でも……」
に続くキョウの声は聞き取れない。
「うん、そう言うのもわかるけどさ。
でもほんとに本物だよ。
おれ何度も生で見てるもん。
見たくて見てるわけじゃないけど」
「何の話?」
と私がコップを手に取りつつ二人に聞くと、キョウが慌てた、
「何でもないよ」
タケルはコップを受け取りながら、ニヤリとする、
「キョウくん、
『あおいちゃん、可愛いけど、胸の詰め物あんなに入れる必要ないのに』と言うからさ。
『いや、あれ本物だぜ?』って言っていたんだよ」
「ん……」
と私は自分の胸を見た。
詰め物などしていない。と言うかどうして女の胸に詰め物をする発想が出てくるのかがよくわからない。女の胸など男の胸に比べるとつまらない脂肪の塊でしかないのに。何故わざわざ詰め物などすると思うのか。
「何も入っていないけど……」
と私はとりあえずキョウに言った。
キョウは何故か真っ赤になっている、
「うん、だよね……。
ごめんね、あおいちゃん」
「『あれが本物なら、普段は何故ペッタンコなのか』だって」
「た、タケルくん!」
「優秀なタンクトップがあるんだ」
と私は説明した、
「そのタンクトップを着けると、胸が潰れるんだよ」
「そ、そうなんだ……。
でも……」
キョウくんはしばらく悩んだ後目をそらしながら言った、
「ぶ、物理的におかしくない……?
質量的に……?
何て言うか……どんなに優秀なタンクトップでも、ソレを隠せるとはどうしても思えないと言うか……」
「キョウくん、今度よくお姉ちゃんの胸見てみなよー。
胸板厚くなっているよ」
「よく友達にも言われるよ。
『あおいは胸板が厚い』って」
「そ、そうなんだ……わかった……」
と言うとキョウは下を向いてしばらく静かにお茶を飲んだ。
タケルと私は『?』と顔を見合わせた。
キョウは再び顔を上げると、微笑んだ、
「あ、あのさー」
「ん?」
「お父さんとお母さんにも、あおいちゃんとタケルくんに会ったこと、話したいし」
と言うとキョウはカバンをごそごそ探し、スマホを取り出した、
「写真とか撮ってもいい?」
と玄関に入ると、待ちかねていたようにタケルがお出迎えしてくれた、
「うわ!
ほんとにキョウくんだ!?
久しぶり~」
とタケルはキョウの手を取った、
「こんな変態の姉がいる家なのに、遊びに来てくれてありがとう!」
「えっ」
とキョウは私を目を丸くして見た、
「変態……?」
私は首を横に振った。
「いや、キョウくん、普通に変態だと思わね?
男装が趣味なんだぜ、姉ちゃん……」
「趣味……?」
とキョウが再び驚愕の眼差しで私を見た。
私は再び首を横に振った、
「タケル。
キョウくんは私が男装している理由、知っているよ」
タケルは多分、キョウと私は町中で偶然再会したなどと想像したのだろう。
だから私が『男装して高校生に通っている』と言う犯罪まがいのことをしているのを隠したくて、『男装が趣味』と言ったのだ。
『男装が趣味』の方が『(男子が恋愛対象の)ごく普通の女が男子として暮らしている』より、まだ世間に対して申し開きができると思ったのだろう。
私はキョウと並んで、タケルの前に立った、
「ほら。
見てよ。
キョウくん、うちの高校の制服着ているでしょ?
高校で会ったんだよ」
タケルはビックリ顔でキョウと私を見比べた、
「えっ……。
学校で会ったの?
どゆこと?」
私はキョウとの再会について話した。
私の話を聞き終わると、タケルはキョウに頭を下げた、
「ごめんね、キョウくん……。
『男装の変態』が迷惑かけて……」
また『男装の変態』って言う……。
「理由があるんだし。
しかたないよ」
とキョウがニコニコ言った。
タケルはキョウを感動した様子で見た、
「キョウくん、相変わらずいい人だねえ……」
その後、がらりと表情を変えて冷たい様子で私を見る、
「お姉ちゃん、さっさと着替えて来いよ」
「でも……」
「おれ、お姉ちゃんの男装姿見たくないから。
ほんと気持ち悪いから」
と言うとタケルはキョウに向き直った、
「キョウくんもそう思うだろ?」
「そんなことないよー」
とキョウは笑った、
「これはこれで、なかなか可愛いよ、あおいちゃん」
タケルは『うぇ~』みたいな顔をした……。
私は立ち上がり、仕方なく着替えに行った。
※※※
適当にワンピースを着て、リビングに戻った。
キョウは私がリビングに入ると私を見て、目を丸め口を開け……固まった。
私もそんなキョウを見て、ピタリとその場で足を止めた。
な、何その反応……怖い。
キョウはしばらく身動きせずに私を見た後、
「か、可愛い!」
と言った。
!?
「えっ」
「あおいちゃん! 可愛い!」
「えぇっ」
「何コレ!?
何このトキめき!?
あっ!
ギャップ萌えってやつかぁ!」
とキョウは両手に握りこぶしを作って、満面の笑みで私を見る、
「いや、可愛い!
あおいちゃん可愛い!」
な、何この賞賛……!?
わ、私、もしかして、可愛かったの!?
「えへ……えへへ……」
と照れたところでタケルのドン引き顔が目に入り、現実に引き戻された。
「キョウくん何言ってんだよ……。
ギャップ萌えとか……。
よく見ろよ……。
どんな格好してもお姉ちゃんはただのお姉ちゃんだろ?」
とタケルはつぶやいた、
「それ褒め殺しってやつじゃね?
逆にお姉ちゃんに失礼だよ」
……。
ありがとう、タケル……。
タケルのおかげで、私、天狗にならずに済んだわ……。
私が現実に戻った後も、キョウは熱弁した、
「いや!
タケルくんは毎日見ているからわからないかもしれないけど!
これは萌えるよ!
さっきまでボーイッシュな女の子だった子が、こう!
変身! って言うか!
ガーリーになっちゃって!
ギャップ萌えの真骨頂!
いいね!」
キョウは両手で親指を立てた――『いいね!』。
キョウくん、キャラ崩壊しているよ……。
タケルと私はドン引きしながらキョウを見た。
※※※
「お姉ちゃんはさ、普段男装なんかしているだろ?
だから反動で家では結構女らしい服着るんだよ」
とタケルがキョウに説明しているのを尻目に、私は飲みものを取りにキッチンの方へ行った(ダイニングキッチンなので、すぐそこ)。
私が飲みものを持ってタケルとキョウのところに戻ると、二人はひそひそ話をしていた。
「いや。キョウくん。
あれ、本物なんだよ」
「でも……」
に続くキョウの声は聞き取れない。
「うん、そう言うのもわかるけどさ。
でもほんとに本物だよ。
おれ何度も生で見てるもん。
見たくて見てるわけじゃないけど」
「何の話?」
と私がコップを手に取りつつ二人に聞くと、キョウが慌てた、
「何でもないよ」
タケルはコップを受け取りながら、ニヤリとする、
「キョウくん、
『あおいちゃん、可愛いけど、胸の詰め物あんなに入れる必要ないのに』と言うからさ。
『いや、あれ本物だぜ?』って言っていたんだよ」
「ん……」
と私は自分の胸を見た。
詰め物などしていない。と言うかどうして女の胸に詰め物をする発想が出てくるのかがよくわからない。女の胸など男の胸に比べるとつまらない脂肪の塊でしかないのに。何故わざわざ詰め物などすると思うのか。
「何も入っていないけど……」
と私はとりあえずキョウに言った。
キョウは何故か真っ赤になっている、
「うん、だよね……。
ごめんね、あおいちゃん」
「『あれが本物なら、普段は何故ペッタンコなのか』だって」
「た、タケルくん!」
「優秀なタンクトップがあるんだ」
と私は説明した、
「そのタンクトップを着けると、胸が潰れるんだよ」
「そ、そうなんだ……。
でも……」
キョウくんはしばらく悩んだ後目をそらしながら言った、
「ぶ、物理的におかしくない……?
質量的に……?
何て言うか……どんなに優秀なタンクトップでも、ソレを隠せるとはどうしても思えないと言うか……」
「キョウくん、今度よくお姉ちゃんの胸見てみなよー。
胸板厚くなっているよ」
「よく友達にも言われるよ。
『あおいは胸板が厚い』って」
「そ、そうなんだ……わかった……」
と言うとキョウは下を向いてしばらく静かにお茶を飲んだ。
タケルと私は『?』と顔を見合わせた。
キョウは再び顔を上げると、微笑んだ、
「あ、あのさー」
「ん?」
「お父さんとお母さんにも、あおいちゃんとタケルくんに会ったこと、話したいし」
と言うとキョウはカバンをごそごそ探し、スマホを取り出した、
「写真とか撮ってもいい?」
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