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第一部
10話 りんがおかしい
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りんの部屋で漫画本を読んでから1週間。
最近、りんがおかしい。
りん……。
今まではウザいくらいに腕を組んできたのに。
何度断っても『トイレ一緒に行こうぜ』と誘ってくれたのに。
りんの胸の中で興奮することもなくなった――抱き締めてくれなくなったから。
りん、私のこと嫌いになっちゃったのかな?
と考えて、思い直す。
わかっている、りんは私のことを嫌いになったとかじゃない。
普通に戻っただけなんだ。
今までがちょっとベタベタし過ぎだったんだ。
りんは、私に『BL傾向』があるんじゃないかと疑い、その結果スキンシップを控えるようになった。
身の危機を感じたとかじゃなくて(それもあるかもしれないけど)……。
気を使っているのだと思う。
『男子を好きかもしれない男子』に対して『女子が好きな男子』がスキンシップを仕掛けるのは、どうかと思ったのかもしれない。りんは優しいから。
これまでは私もりんのスキンシップには困っていた。
私は女だから、男の子に抱き締められて冷静ではいられなくなったりして。
でも、いざなくなると――『0』になると!
さびしいよ……。
りんの肌に、体温に触れたいよ……。
りんの広い胸にほっぺた押し付けたいよ……。
……。変態だー!
私は机に顔をうずめた。
変態……変態……変態……と『変態』と言う言葉が、私の脳内でエコーした。
私が落ち込んでいると肩がトントン! と叩かれた。
ガバッと私は顔を上げた。
り、りん……トイレ行く? 今なら私も一緒に行くよ! (変態だー!)
しかし顔を上げた先にいたのは、美少女サキだった。
さ、サキか……。
私は失礼ながらちょっと顔を曇らせてしまったと思う。
その表情はサキにも伝わったようだ、
「あおいくん、どうかした?」
サキは心配そうに首を傾けた。
「いや。別に……。
何か用?」
「ん。
よかったら、手伝って欲しいことがあるんだぁ。
でも具合悪いとかなら、いいよ?」
「いや、大丈夫」
私は席を立った。
りんの席は私より後ろの教室の端だ。
りん、何しているのかなあ?
でも変にチラ見して、目が合ったりして、何か変にカン繰りされたらイヤだから見られないけど。
りんってカンが鋭いってわかったから。
りんに、私の気持ちに気付かれたら困る。
りんの家で言ってしまったし――『りんはカッコイイ』みたいなこと。
その言葉とか私の視線とかで、りんに私のりんへの気持ちを変に疑われたら困る。
疑われるも何も、ホントのことなんだけどね……私がりんのことが好きなのはホントのことなんだけど。
ホントのことだけど疑われたら、困る。
だって、『あおいは男が好き』と思われている時点ではまだ友達でいられるけど、『あおいはおれ(りん)が好き』と思われたら、友達でいられるかわからない。
私はサキの後ろで一つ結びした真っ直ぐのサラサラ黒髪をジッと見ながら、彼女の後についていった。
※※※
サキと私は図書室へ入っていった。
「高校生になるとね、あまり図書室って行かないよね。
小学生の頃はよく行っていた気がするんだけどなあ」
とサキは私を振り返り見つつ言った、
「一人で来るのイヤで、あおいくんを付き合わせちゃった。
ゴメンね」
サキはてへぺろと微笑んだ。
「いや、別にいいよ」
と私は言ったけど、少し素っ気なかったのかもしれない。
サキは顔をのぞき込んできた、
「何かホント元気ないね~。
何かあった?」
「別に何もないけど?」
と私は無理に少し笑って言った。
そう言ってもサキがジッと見てくるので、愛想笑い過ぎたかなと少し焦る。
「もしかして加藤くんとケンカした?」
と言うサキの言葉に私はわかりやすく目を見開いてサキを見てしまった。
(加藤とはりんの名字なのだ)
私のバレバレな態度に、サキはちょっと笑った、
「そうなんだ~。
わかりやすい~」
と言ってからサキは首をかしげて私を見た、
「どんなケンカしたの?」
「別にケンカしてないし」
ケンカでも何でも、何かわかりやすい理由があってギクシャクしているなら、まだいいんだけど
特に大した理由もなく――厳密に言えばあるけど――ちょっと距離ができてしまっているのだ。
私はそのとき少し考え込むような顔をしてしまっていただろう。
「あおいくん……」
サキに呼ばれたので顔を向けると、サキがその綺麗な顔をドアップにしてきた――私の顔のすぐ前にサキの顔があった。
「あおいくんと加藤くんって……その。
BLじゃないよね?」
い、いや、BLじゃない――そんな関係じゃない。
と言うかそれより今は、GLっぽくなっているんだけど……。
いや、見た目はNL(ノーマルラブ)だけど……。
私がドン引きしながら『違う』と言う肯定の意味でコクコク頷くと、サキはニコッと微笑んで離れてくれた。
「ごめんね、変なこと言って」
とサキは少し照れたように笑った、
「あおいくん可愛いからね、心配になっちゃうの。
そっちじゃないかって」
ここ最近で『そっち』と言う代名詞を何回も聞いている気がした。
「そっち、ってなんだよ~」
私が口をとがらせてとぼけると、サキはニコニコした、
「何でもないよ」
※※※
私はサキに渡された本を何冊か持ちながら、思った。
私とりんがギクシャクしていると気付いたサキ。
何で気付いたんだろう?
たまたま?
それとも、サキは私とりんのことをよく見ているのだろうか?
もし見ているとしたら、どっちが目当てなんだろう?
以前りんは『田中さん(サキ)はあおいをやたら構うし、あおいのこと気になっているんじゃないか?』みたいなこと言っていたけど。
私はサキはりんに気があるんじゃないかと思ったりする。
理由は、美少女サキが地味男子(『実は女』だけど)の私に興味を持つとは思えないから。
だから、イケメンりんに近づくための第一手順として私と仲良くなろうとしているのではないか? と勘ぐっている。
「この本で、先生に頼まれた本は終わり」
とサキはまた一冊、私に渡した。
私は積み上げた数冊の本を抱えながら、図書館から出るサキの後に続いた。
「私も持つよ」
とサキは言ってくれたけど、一応男子として重い物をちゃんと持つべきだと思ったのだ。
『実は女』の男子ライフはこう言う面も大変なところがある。
「サキ、おれが手伝わなかったら一人でこの本を先生のところに持っていくつもりだったのか?」
と聞いてみた。
別に女子でも一人で持てないほどの量じゃないけど(現に私も持っている)、大変だ。
「でもあおいくん手伝ってくれたし~」
とサキは答えた、
「ありがとね、あおいくん。
私、うちのクラスの男子で話し掛けやすいの、あおいくんだけなんだぁ。
だから手伝ってくれて助かったぁ」
そう言うサキの満面の笑みには、腹黒い思いなど全くなさそうに見えた。
『扱いやすそうな地味男子に近づいてからイケメンりんを攻略』と言うつもりなどなくて、ただ単に私と仲良くしたいだけなんだ、と思った。
ちょっとだけホッとすると同時に、でもサキが私目当てなのも困ることを思い出した。
私、ホントは女だし、サキが私を好きだったりしたら何か申し訳ない。
友達として好きになってくれるなら、嬉しいんだけど……。
しかしサキの手伝いをしたのが良かったのか、サキと話したのがよかったのか、私は少し気分が明るくなるのを感じた。
最近、りんがおかしい。
りん……。
今まではウザいくらいに腕を組んできたのに。
何度断っても『トイレ一緒に行こうぜ』と誘ってくれたのに。
りんの胸の中で興奮することもなくなった――抱き締めてくれなくなったから。
りん、私のこと嫌いになっちゃったのかな?
と考えて、思い直す。
わかっている、りんは私のことを嫌いになったとかじゃない。
普通に戻っただけなんだ。
今までがちょっとベタベタし過ぎだったんだ。
りんは、私に『BL傾向』があるんじゃないかと疑い、その結果スキンシップを控えるようになった。
身の危機を感じたとかじゃなくて(それもあるかもしれないけど)……。
気を使っているのだと思う。
『男子を好きかもしれない男子』に対して『女子が好きな男子』がスキンシップを仕掛けるのは、どうかと思ったのかもしれない。りんは優しいから。
これまでは私もりんのスキンシップには困っていた。
私は女だから、男の子に抱き締められて冷静ではいられなくなったりして。
でも、いざなくなると――『0』になると!
さびしいよ……。
りんの肌に、体温に触れたいよ……。
りんの広い胸にほっぺた押し付けたいよ……。
……。変態だー!
私は机に顔をうずめた。
変態……変態……変態……と『変態』と言う言葉が、私の脳内でエコーした。
私が落ち込んでいると肩がトントン! と叩かれた。
ガバッと私は顔を上げた。
り、りん……トイレ行く? 今なら私も一緒に行くよ! (変態だー!)
しかし顔を上げた先にいたのは、美少女サキだった。
さ、サキか……。
私は失礼ながらちょっと顔を曇らせてしまったと思う。
その表情はサキにも伝わったようだ、
「あおいくん、どうかした?」
サキは心配そうに首を傾けた。
「いや。別に……。
何か用?」
「ん。
よかったら、手伝って欲しいことがあるんだぁ。
でも具合悪いとかなら、いいよ?」
「いや、大丈夫」
私は席を立った。
りんの席は私より後ろの教室の端だ。
りん、何しているのかなあ?
でも変にチラ見して、目が合ったりして、何か変にカン繰りされたらイヤだから見られないけど。
りんってカンが鋭いってわかったから。
りんに、私の気持ちに気付かれたら困る。
りんの家で言ってしまったし――『りんはカッコイイ』みたいなこと。
その言葉とか私の視線とかで、りんに私のりんへの気持ちを変に疑われたら困る。
疑われるも何も、ホントのことなんだけどね……私がりんのことが好きなのはホントのことなんだけど。
ホントのことだけど疑われたら、困る。
だって、『あおいは男が好き』と思われている時点ではまだ友達でいられるけど、『あおいはおれ(りん)が好き』と思われたら、友達でいられるかわからない。
私はサキの後ろで一つ結びした真っ直ぐのサラサラ黒髪をジッと見ながら、彼女の後についていった。
※※※
サキと私は図書室へ入っていった。
「高校生になるとね、あまり図書室って行かないよね。
小学生の頃はよく行っていた気がするんだけどなあ」
とサキは私を振り返り見つつ言った、
「一人で来るのイヤで、あおいくんを付き合わせちゃった。
ゴメンね」
サキはてへぺろと微笑んだ。
「いや、別にいいよ」
と私は言ったけど、少し素っ気なかったのかもしれない。
サキは顔をのぞき込んできた、
「何かホント元気ないね~。
何かあった?」
「別に何もないけど?」
と私は無理に少し笑って言った。
そう言ってもサキがジッと見てくるので、愛想笑い過ぎたかなと少し焦る。
「もしかして加藤くんとケンカした?」
と言うサキの言葉に私はわかりやすく目を見開いてサキを見てしまった。
(加藤とはりんの名字なのだ)
私のバレバレな態度に、サキはちょっと笑った、
「そうなんだ~。
わかりやすい~」
と言ってからサキは首をかしげて私を見た、
「どんなケンカしたの?」
「別にケンカしてないし」
ケンカでも何でも、何かわかりやすい理由があってギクシャクしているなら、まだいいんだけど
特に大した理由もなく――厳密に言えばあるけど――ちょっと距離ができてしまっているのだ。
私はそのとき少し考え込むような顔をしてしまっていただろう。
「あおいくん……」
サキに呼ばれたので顔を向けると、サキがその綺麗な顔をドアップにしてきた――私の顔のすぐ前にサキの顔があった。
「あおいくんと加藤くんって……その。
BLじゃないよね?」
い、いや、BLじゃない――そんな関係じゃない。
と言うかそれより今は、GLっぽくなっているんだけど……。
いや、見た目はNL(ノーマルラブ)だけど……。
私がドン引きしながら『違う』と言う肯定の意味でコクコク頷くと、サキはニコッと微笑んで離れてくれた。
「ごめんね、変なこと言って」
とサキは少し照れたように笑った、
「あおいくん可愛いからね、心配になっちゃうの。
そっちじゃないかって」
ここ最近で『そっち』と言う代名詞を何回も聞いている気がした。
「そっち、ってなんだよ~」
私が口をとがらせてとぼけると、サキはニコニコした、
「何でもないよ」
※※※
私はサキに渡された本を何冊か持ちながら、思った。
私とりんがギクシャクしていると気付いたサキ。
何で気付いたんだろう?
たまたま?
それとも、サキは私とりんのことをよく見ているのだろうか?
もし見ているとしたら、どっちが目当てなんだろう?
以前りんは『田中さん(サキ)はあおいをやたら構うし、あおいのこと気になっているんじゃないか?』みたいなこと言っていたけど。
私はサキはりんに気があるんじゃないかと思ったりする。
理由は、美少女サキが地味男子(『実は女』だけど)の私に興味を持つとは思えないから。
だから、イケメンりんに近づくための第一手順として私と仲良くなろうとしているのではないか? と勘ぐっている。
「この本で、先生に頼まれた本は終わり」
とサキはまた一冊、私に渡した。
私は積み上げた数冊の本を抱えながら、図書館から出るサキの後に続いた。
「私も持つよ」
とサキは言ってくれたけど、一応男子として重い物をちゃんと持つべきだと思ったのだ。
『実は女』の男子ライフはこう言う面も大変なところがある。
「サキ、おれが手伝わなかったら一人でこの本を先生のところに持っていくつもりだったのか?」
と聞いてみた。
別に女子でも一人で持てないほどの量じゃないけど(現に私も持っている)、大変だ。
「でもあおいくん手伝ってくれたし~」
とサキは答えた、
「ありがとね、あおいくん。
私、うちのクラスの男子で話し掛けやすいの、あおいくんだけなんだぁ。
だから手伝ってくれて助かったぁ」
そう言うサキの満面の笑みには、腹黒い思いなど全くなさそうに見えた。
『扱いやすそうな地味男子に近づいてからイケメンりんを攻略』と言うつもりなどなくて、ただ単に私と仲良くしたいだけなんだ、と思った。
ちょっとだけホッとすると同時に、でもサキが私目当てなのも困ることを思い出した。
私、ホントは女だし、サキが私を好きだったりしたら何か申し訳ない。
友達として好きになってくれるなら、嬉しいんだけど……。
しかしサキの手伝いをしたのが良かったのか、サキと話したのがよかったのか、私は少し気分が明るくなるのを感じた。
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