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第一部
19話 DKあおい誕生秘話
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気持ちの良い朝を迎えた。
私は身支度を済ませるとリビングに顔を出した、
「もう学校行くね!」
と両親に声をかける。
するとごはんを食べている最中の弟のタケルが寝ぼけ眼で私を見た、
「お姉ちゃん今日早くない?
何かあるわけ?」
「いや何もないけど。
ちょっと今日から一緒の電車に乗ろうって待ち合わせしているの」
「へぇ~。
彼氏?」
とタケルはニヤリとした。
や、やだぁ……(!?)。
タケルったら……(いい弟ね……)。
「彼氏のわけないでしょ~。
私にいるわけないでしょ~」
とテレながら謙遜すると
「だよなー。
いるわけないよなー」
とタケルはアッサリと言った。
こいつ……。
「なんでよ!
いるかもしれないでしょ!」
と私は反論する(いや、いないけど)。
「『男装の変態』にいるわけないし」
く……。
『女装の麗人』風に悪口を言わないでほしいと思った。
「彼氏じゃないけど、かっこいい男の子と待ち合わせなんだー」
と私が負け惜しみを言うと、お母さんはニヤリとし、お父さんはニコニコした。
しかしタケルだけ悲しそうな顔をした、
「かわいそうに……」
「えっ」
「その友達、お姉ちゃんが男装している女だってこと知らないんでしょ?
かわいそう……」
「……」
私はリビングのドアを黙って閉めた。
ドアを閉めた後もしばらく立ち止まっていると、リビングからお父さんとお母さんの声が聞こえた、
「タケル。
あおいはしかたなく男装しているんだ。
あまりきついことを言うな」
「でもさぁ。
こんなのおかしくない?」
「そうね。
あおいだって本当は女子高生の格好がしたいだろうけど。
不憫な子よ……。
まさかあの高校、男子しか転入生を受け入れてくれないなんてねぇ……」
「お姉ちゃん、かわいそうだよ。
おれ、女子の格好しているお姉ちゃんの方が好きだし……当たり前だけど。
だからつい当たっちゃうんだ……」
タケル……。
彼が本当は私のことを心配してくれていることはわかっている。
口は悪いが姉思いの良い子なのだ。
私はリビングを後にし、玄関へ向かった。
外へ出ると、秋の朝のさわやかな太陽の光が降ってくる。
私は歩きながら両親とタケルの会話を思い出す。
お母さんがさらりと私が男装している理由を言っていた。
その発言がトリガーとなり、私は何度も思い出したことを再び思い出す。
『男装の変態』――タケルの言葉を借りるなら――が誕生したあの日のことを……。
※※※
私は今の高校は『転入』と言う形で入った。
それ以前は他の高校を受験アンド合格し、高一の三月まで通っていた。もちろん女子として。
しかし親の仕事の都合で家族の引っ越しが決まる。
私は一人暮らしをしてもよかったのかもしれない。一人暮らしをするなら、同じ高校に通い続けることができた。
しかし当時の私は両親と弟と離れて暮らしたくないと思ってしまった。
だから引っ越し先から通える高校に転入を希望した。もともといた高校と同レベルの学力の高校だ。
季節はちょうど春。時期的にも良い。学年始めのクラス替えの時期だから、人間関係を築く上でもちょうど良いだろう。
転入は許可された。面接もなく、アッサリしたものだった。
こんなに簡単なんだなあと思ったことを今でも覚えている。
しかし、どこかでボタンの掛け違いが起きていたのだ。
桜の花がもうすぐ咲くという頃、私たち――両親と新高校二年生の私――は転入前のあいさつに高校へ行った。
学校はがらんとしていた。
休日――春休み中――だったし、どうやらその日は部活も行われていないようだった。
玄関先で出迎えてくれた担任の先生は私を見るなり目を丸くした、
「女の子!?
女の子なんですか!?」
「えっ」
と両親と私も目を丸くした。
「いや。
普通に女の子ですけど……」
「えぇえ……」
4人は沈黙したまましばらく固まった。
担任の先生はとりあえず私達を職員室の応接間に案内した。
そして学年主任の先生を呼びにいった。
「えっ。女子!?」
学年主任の先生は教頭先生を呼んだ、
「えっ……。
女子生徒!?
女子なら転入できないですよ。
男子はたまたま一人最近辞めた子がいたから入れますけど……」
担任の先生と学年主任と教頭先生は三人で校長室へ向かった。
私達は応接間でしばらく待たされていた、
「どうしよう……。
元の高校戻れるかなあ?」
「どうだろう?
もう退校届出しているけど」
「あおい、一人暮らしできるの?
一日中ゲームしたりしない?」
確かに一日中ゲームしそう。
しかし、もはや一人暮らしの心配をしている場合ではない。
やはり高校へは行っておきたいのだから、この高校が無理なら元の高校に戻るしかない。
しばらく経つと担任の先生が校長室へ私達を案内した。
校長先生は私達が校長室に入ると立ち上がり挨拶をした後、私を見た、
「たしかに女の子ね」
校長先生は学年主任の先生に目で合図した。
すると学年主任の先生はこの高校の制服と思われるものを私に手渡してくる。
「着てみてごらん」
私は手渡された制服を点検した。
カッターシャツとブレザー。
そしてズボン。
ズボン!?
私はダークグレーのズボンを目の前に広げると、校長先生を上目遣いで見た、
「あの……これ……」
「着てみてくれる?」
とニコニコ言う校長先生の、笑顔の裏の圧に逆らえず。
私はすごすごと今着ているセーラー服のスカート――前の高校の制服――を履いたままズボンを履き始めた。
ズボンを履き終わった後にスカートを脱ぐ(こう言う履き方をするとパンツが見えない。まあ、女子のパンツなど誰も見たくないだろうが……)
元々履いていたスカートをお母さんに手渡した。
その後セーラー服の上の部分を脱ぐとTシャツ一枚になる。
そのTシャツの上に渡されたカッターシャツ、ブレザーを着た。
着終わると校長先生を見た。
校長先生は私をじろじろ見つつ私の周りを一回転した。
「なかなかいいですね」
と担任の先生が笑顔で言った。
さっきまで顔を青くしていたのに。
「似合いますね」
と学年主任の先生が手をパチパチした。
釣られて教頭先生も拍手しながら言う、
「かっこいいですよ」
「悪くないわ」
と校長もしばらく私を観察した後、腕を組みながら言った、
「わりと、いそうじゃない?
可愛い男子って感じね」
男子の制服姿の私は『何だよこの状況……』と思いつつ、ジッとこらえていた。
「でも男の子には見えないよ」
とお父さんが私を慰めるように、小さな声で言った。
ありがとう、お父さん。
この場の良心だ……両親だけに。
「あおいは胸が大きいからねぇ……。
男子には見えないわねぇ」
とお母さんが私の胸に視線を注ぎながら言った、
「こんな胸が腫れている男子はいないわ」
「胸なら何とかなると思いますよ」
と校長は言うと部屋を出て行った。
しばらくすると、サラシとタオルを持って現れる。
校長先生は私を再びTシャツ一枚の姿にした後、私の胸にサラシを巻き始めた。
サラシを巻くことで私の胸は見た目小さくなった。
「まだ胸の膨らみが少し目立ちますね。
と言うことで今度は腹回りを大きくしましょう」
校長は私のお腹にタオルを巻き、ひもで縛った。
「浴衣を着るとき、お腹にタオルを巻いたりしますね。
それと同じです」
浴衣は胸とお腹のサイズの差が少ないほど綺麗に着れるし着崩れもしにくいとのことで、お腹にタオルを巻いたりする。
それと同じ(?)だそうだ。
お腹を大きくすることで、胸とアンダーバストの差を少なくする作戦。
校長先生は色々細工した後、私にカッターシャツとブレザーを着させた。
「ほら!
男子高校生の出来上がり」
と校長先生は笑顔で言った。
「かっこいいよ」
と担任の先生は言った。
「素敵だよ」
と学年主任もニコニコした。
「いいですね」
と教頭先生は音を出さずに手を叩いた。
「可愛い系男子ね」
と校長先生は親指を立てた――『いいね!』。
私と両親は固まっていた。
「どうゆうことですか?」
「男子なら、転入OKなのよ」
と校長先生はジッと私を見た、
「と言うわけであなた、男子になってみない!?」
こうして『男装の変態』高校生あおいは誕生したのだった……。
私はたまにこの『誕生秘話』(悲話?)を思い出し、自分を慰める……
『私、全然悪くないよね!?』
と……。
だって元の高校には結局戻れなかったんだもの。
じゃあ男子高校生になるしかないじゃないか!?
唯一私が悪い点は、一人暮らしはイヤだとごねたことだ、と私は何度も行き着いた結論に今日もたどり着いた。
私は身支度を済ませるとリビングに顔を出した、
「もう学校行くね!」
と両親に声をかける。
するとごはんを食べている最中の弟のタケルが寝ぼけ眼で私を見た、
「お姉ちゃん今日早くない?
何かあるわけ?」
「いや何もないけど。
ちょっと今日から一緒の電車に乗ろうって待ち合わせしているの」
「へぇ~。
彼氏?」
とタケルはニヤリとした。
や、やだぁ……(!?)。
タケルったら……(いい弟ね……)。
「彼氏のわけないでしょ~。
私にいるわけないでしょ~」
とテレながら謙遜すると
「だよなー。
いるわけないよなー」
とタケルはアッサリと言った。
こいつ……。
「なんでよ!
いるかもしれないでしょ!」
と私は反論する(いや、いないけど)。
「『男装の変態』にいるわけないし」
く……。
『女装の麗人』風に悪口を言わないでほしいと思った。
「彼氏じゃないけど、かっこいい男の子と待ち合わせなんだー」
と私が負け惜しみを言うと、お母さんはニヤリとし、お父さんはニコニコした。
しかしタケルだけ悲しそうな顔をした、
「かわいそうに……」
「えっ」
「その友達、お姉ちゃんが男装している女だってこと知らないんでしょ?
かわいそう……」
「……」
私はリビングのドアを黙って閉めた。
ドアを閉めた後もしばらく立ち止まっていると、リビングからお父さんとお母さんの声が聞こえた、
「タケル。
あおいはしかたなく男装しているんだ。
あまりきついことを言うな」
「でもさぁ。
こんなのおかしくない?」
「そうね。
あおいだって本当は女子高生の格好がしたいだろうけど。
不憫な子よ……。
まさかあの高校、男子しか転入生を受け入れてくれないなんてねぇ……」
「お姉ちゃん、かわいそうだよ。
おれ、女子の格好しているお姉ちゃんの方が好きだし……当たり前だけど。
だからつい当たっちゃうんだ……」
タケル……。
彼が本当は私のことを心配してくれていることはわかっている。
口は悪いが姉思いの良い子なのだ。
私はリビングを後にし、玄関へ向かった。
外へ出ると、秋の朝のさわやかな太陽の光が降ってくる。
私は歩きながら両親とタケルの会話を思い出す。
お母さんがさらりと私が男装している理由を言っていた。
その発言がトリガーとなり、私は何度も思い出したことを再び思い出す。
『男装の変態』――タケルの言葉を借りるなら――が誕生したあの日のことを……。
※※※
私は今の高校は『転入』と言う形で入った。
それ以前は他の高校を受験アンド合格し、高一の三月まで通っていた。もちろん女子として。
しかし親の仕事の都合で家族の引っ越しが決まる。
私は一人暮らしをしてもよかったのかもしれない。一人暮らしをするなら、同じ高校に通い続けることができた。
しかし当時の私は両親と弟と離れて暮らしたくないと思ってしまった。
だから引っ越し先から通える高校に転入を希望した。もともといた高校と同レベルの学力の高校だ。
季節はちょうど春。時期的にも良い。学年始めのクラス替えの時期だから、人間関係を築く上でもちょうど良いだろう。
転入は許可された。面接もなく、アッサリしたものだった。
こんなに簡単なんだなあと思ったことを今でも覚えている。
しかし、どこかでボタンの掛け違いが起きていたのだ。
桜の花がもうすぐ咲くという頃、私たち――両親と新高校二年生の私――は転入前のあいさつに高校へ行った。
学校はがらんとしていた。
休日――春休み中――だったし、どうやらその日は部活も行われていないようだった。
玄関先で出迎えてくれた担任の先生は私を見るなり目を丸くした、
「女の子!?
女の子なんですか!?」
「えっ」
と両親と私も目を丸くした。
「いや。
普通に女の子ですけど……」
「えぇえ……」
4人は沈黙したまましばらく固まった。
担任の先生はとりあえず私達を職員室の応接間に案内した。
そして学年主任の先生を呼びにいった。
「えっ。女子!?」
学年主任の先生は教頭先生を呼んだ、
「えっ……。
女子生徒!?
女子なら転入できないですよ。
男子はたまたま一人最近辞めた子がいたから入れますけど……」
担任の先生と学年主任と教頭先生は三人で校長室へ向かった。
私達は応接間でしばらく待たされていた、
「どうしよう……。
元の高校戻れるかなあ?」
「どうだろう?
もう退校届出しているけど」
「あおい、一人暮らしできるの?
一日中ゲームしたりしない?」
確かに一日中ゲームしそう。
しかし、もはや一人暮らしの心配をしている場合ではない。
やはり高校へは行っておきたいのだから、この高校が無理なら元の高校に戻るしかない。
しばらく経つと担任の先生が校長室へ私達を案内した。
校長先生は私達が校長室に入ると立ち上がり挨拶をした後、私を見た、
「たしかに女の子ね」
校長先生は学年主任の先生に目で合図した。
すると学年主任の先生はこの高校の制服と思われるものを私に手渡してくる。
「着てみてごらん」
私は手渡された制服を点検した。
カッターシャツとブレザー。
そしてズボン。
ズボン!?
私はダークグレーのズボンを目の前に広げると、校長先生を上目遣いで見た、
「あの……これ……」
「着てみてくれる?」
とニコニコ言う校長先生の、笑顔の裏の圧に逆らえず。
私はすごすごと今着ているセーラー服のスカート――前の高校の制服――を履いたままズボンを履き始めた。
ズボンを履き終わった後にスカートを脱ぐ(こう言う履き方をするとパンツが見えない。まあ、女子のパンツなど誰も見たくないだろうが……)
元々履いていたスカートをお母さんに手渡した。
その後セーラー服の上の部分を脱ぐとTシャツ一枚になる。
そのTシャツの上に渡されたカッターシャツ、ブレザーを着た。
着終わると校長先生を見た。
校長先生は私をじろじろ見つつ私の周りを一回転した。
「なかなかいいですね」
と担任の先生が笑顔で言った。
さっきまで顔を青くしていたのに。
「似合いますね」
と学年主任の先生が手をパチパチした。
釣られて教頭先生も拍手しながら言う、
「かっこいいですよ」
「悪くないわ」
と校長もしばらく私を観察した後、腕を組みながら言った、
「わりと、いそうじゃない?
可愛い男子って感じね」
男子の制服姿の私は『何だよこの状況……』と思いつつ、ジッとこらえていた。
「でも男の子には見えないよ」
とお父さんが私を慰めるように、小さな声で言った。
ありがとう、お父さん。
この場の良心だ……両親だけに。
「あおいは胸が大きいからねぇ……。
男子には見えないわねぇ」
とお母さんが私の胸に視線を注ぎながら言った、
「こんな胸が腫れている男子はいないわ」
「胸なら何とかなると思いますよ」
と校長は言うと部屋を出て行った。
しばらくすると、サラシとタオルを持って現れる。
校長先生は私を再びTシャツ一枚の姿にした後、私の胸にサラシを巻き始めた。
サラシを巻くことで私の胸は見た目小さくなった。
「まだ胸の膨らみが少し目立ちますね。
と言うことで今度は腹回りを大きくしましょう」
校長は私のお腹にタオルを巻き、ひもで縛った。
「浴衣を着るとき、お腹にタオルを巻いたりしますね。
それと同じです」
浴衣は胸とお腹のサイズの差が少ないほど綺麗に着れるし着崩れもしにくいとのことで、お腹にタオルを巻いたりする。
それと同じ(?)だそうだ。
お腹を大きくすることで、胸とアンダーバストの差を少なくする作戦。
校長先生は色々細工した後、私にカッターシャツとブレザーを着させた。
「ほら!
男子高校生の出来上がり」
と校長先生は笑顔で言った。
「かっこいいよ」
と担任の先生は言った。
「素敵だよ」
と学年主任もニコニコした。
「いいですね」
と教頭先生は音を出さずに手を叩いた。
「可愛い系男子ね」
と校長先生は親指を立てた――『いいね!』。
私と両親は固まっていた。
「どうゆうことですか?」
「男子なら、転入OKなのよ」
と校長先生はジッと私を見た、
「と言うわけであなた、男子になってみない!?」
こうして『男装の変態』高校生あおいは誕生したのだった……。
私はたまにこの『誕生秘話』(悲話?)を思い出し、自分を慰める……
『私、全然悪くないよね!?』
と……。
だって元の高校には結局戻れなかったんだもの。
じゃあ男子高校生になるしかないじゃないか!?
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