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1. 残念美女は野獣の元に送り出される
残念美女は野獣の元に送り出される ⑥
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大変お待たせいたしました。
いつも有難うございます。
********************************
瀬里が仕事に戻ってから暫くして、どうしても帰ると言い張った京平に、晃は家政婦の派遣を勧めてみたそうだ。
しかし先述の会話の通り、勝明が難色を示した。緊急事態だからと更に晃が言い募っても『色々と大変な思いをしたので気が進みません』と固辞されてしまえば、それ以上強く勧めるわけにも行かず、どうしたものかと晃は頭を悩ませた。
勝明との会話の内容を京平に話してみたところ、暫く思案するように瞑目した後、言ったそうだ。
『瀬里なら……』
京平の呟いた一言を、晃は光明が射したかのような表情で拾い上げた。すぐさま勝明に打診すると、瀬里ならばと快諾したそうだ。
それを聞いた瞬間、瀬里は腹に回された腕を勢い良く振り解いて立ち上がり、京平に向き直ると憤怒の形相で睨みつけた。
「元はと言えばアンタの余計な一言が原因なんじゃないッ!」
躰がわなわなと震える。
(もおいっそ逝って貰っちゃいましょ。そうしましょっ)
考えるが早いか、行動に移すが早いかの差で京平の胸座を掴み、右手を握り込む。京平は小首を傾げ、薄く微笑んで瀬里を見上げた。彼の手がすうっと動くのを警戒しながら目で追いかけると、左の蟀谷を人差し指でトントンと叩き「外すなよ」と言ったその目が “やれるもんならな” と挑発しているようで。
(ちょぉぉぉぉおムカつく!!)
急所を曝け出し “ここだ” と指し示されて、完全に小馬鹿にされている。京平の蟀谷に一撃を喰らわす前に、瀬里は自分の蟀谷の血管がブチブチ切れた気がした。
だから示された蟀谷にフェイントを掛けて、左アッパーを繰り出したのだが―――完全に見切られていた。パシッと小気味の良い音を立てて手首を掴まれ、強く引かれた挙句に足払いを喰らうと、京平の腕の中に傾いでいく。
(ヤバッ)
瀬里が反射的に体を整えようとするよりも、引き寄せられ京平にホールドされる方が断然に早かった。ザーッと音を立てて血の気が引く。
「はーなーせぇぇぇぇっ」
「冗談。瀬里自ら飛び込んで来たのに」
「んなわけあるか!」
「照るなって」
「照れとらんわ!」
左手を顎に掛け右手で胸部の中央を押さえ、渾身の力で腕を突っ張っている。が、京平の喉は仰け反るものの、腕はピクリとも揺るがない。
突っ張る腕がプルプルする。
顔が鬱血しそうなほど血を上らせて、必死で抵抗する瀬里を見る京平は、実に楽しそうに目を細めている。非常に癇に障るのだが、京平の掌で転がされ、良くも悪くも膠着している状態だ。
決して背骨が軋んだり圧迫されて苦しい訳でもないのに、京平の腕の檻から抜け出すことが出来ない。脳裡では、獲物を捕まえて悪戯に弄ぶ肉食獣からの我が身転換が展開され、瀬里はどうしようもない焦燥と危機感に囚われた。
バサッと総毛立ち、肌が泡立つ。
この男に羞恥なんて感情は存在しない。厚顔無恥を体現したような男だ。瀬里の親の前だから多少は遠慮するかも知れ―――ないない、と直ぐに考えを覆す。両親の目を欺きながら、ギリギリの際どい所まで攻めてきそうだ。何食わぬ顔で。
「だ――――ッ! 絶対に負けらんないぃぃぃ。死んでもヤダぁぁぁぁぁ」
半狂乱で絶叫する瀬里。
家族が何とも言いようのない笑みを浮かべているのにも気が付かず……。
しばらく地味に必死で一方的な格闘が続いた後、瀬里は力尽きた。
背中を京平の大きな手が「よしよし」と、あやす様にポンポンと叩いている。それが筆舌にし難いほど屈辱的なのに、全力で筋肉を行使した躰は鉛のように重い。
(誰か、この体力馬鹿、何とかして……)
誰も何とかしてくれないのが解っていても、恨めしく家族を見ながらそう願わずにいられない。
しかし両親は和やかな風体でイチャイチャしているし、兄弟たちはあからさまに目を逸らすと、世間話を始める始末だ。
(肉親の情はないのか……?)
手足を投げ出し、ぐったりと京平にしな垂れかかりながら、そんな事をぼんやり考える。
これは悪い夢だ、と念仏のようにブツブツ呟いていると、隣から「やっと猛獣姫が大人しくなったな。流石だ京平」と黙っていられなかった力の本音がダダ洩れた。瀬里がギロリと睨むと、力は「ひっ」と小さく声を漏らしてソファの縁まで高速移動した。
聞こえよがしにチッと舌打ちする。
(……疲れ果ててなければ、力なんぞ血祭りにあげるものを)
なので、脳内で力をフルボッコにした。
ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ、溜飲が下がった気がする。
気が付けば、あれよあれよと京平の脚の間に座らせられ、バックハグされていた。
絶対ワザとだろう、と突っ込みたくなるほど京平の吐息が耳に近い。耳殻を嬲るそれに、瀬里の顔色が目に見えて悪くなる。
耳を覆い隠したくても背面から腕ごとガッチリ固められ、何とか避けようと藻掻けば「耳噛んで欲しいのか?」と悪戯気に囁かれた。ピッキッと凝固したまま冷や汗がダラダラ流れていく。
(親の前でそんな恥辱、許容できる訳ないじゃないのよ!)
ようやく大人しくなった瀬里に晃は数度頷き、棚上げになっていた話に戻った。
結果から言うと、瀬里が狭間家に出向するのは決定のようだ。要は瀬里が仕事に託けてサボると見抜いた上でそれを阻止するためと、仕事が不規則なので時間のロスのないように、誠心誠意を以てして働けと言うことらしい。
(……解せぬ。娘が、余所様の子に怪我を負わせた負い目……いや。京平が勝手にしゃしゃり出て来ただけだけど! 守ってくれたと感謝する親心が解らなくもないけど! その娘がキズモノにされるのは目を瞑るのか!? いーや。それは親としてどうかと思うぞ? …………ホントに責任取らせる心算、か? このまま済し崩しにっ!? ちょっと待て。冗談じゃないぞ)
このままでは手籠めにされた挙句、嫁に出される未来しか見えない。
(いやいや。いやいやいや。あたしは誰とも結婚するつもりはないッ!!)
何かで見た挙式の映像が脳裡に浮上し、慌てて打ち消した。瀬里にとって地獄絵図にしか感じられない。
生涯おひとり様を貫く資金を稼ぐために、モデル復帰したのだ。切っ掛けは華子の脅しだったけれども。長期の休みに馬車馬並みに働かされて不満は多々あれど、すべては望む未来のためと堪えて来た。
どこかに落とし所がないものかと晃の顔を伺いながら、春休みの残り日数を数える。
(移動日を残して八日。……中一日は休みがあって……と。これは京平に知られちゃダメな奴だ)
丸一日纏わり付かれるなんて、勘弁だ。
(何でこういう時こそロケ入ってないかなぁ。手っ取り早く逃げられるのに)
しかし。入っていないものは入っていない。
(こぉポンと急にロケ入ったり……そんな都合よくいくわけな………い、入れちゃう? 華子さんに頼んで、架空ロケ、入れちゃう?)
我ながら好いことを思いついた。
笑みを浮かべそうになる口元を引き締め、俯きがちだった顔を上げて晃を見る。すると右肩に顎を乗せて来た京平が「何か企んでるだろ?」と尾骶骨を砕く重低音で彼女の鼓膜を震わせた。
京平の腕の中でカクンと腰が抜ける。空かさず瀬里を引き寄せる腕。密着度が高まり愕然とする瀬里を見て、利加香が「あらあら」と微笑ましいものでも見る目になっていた。
「なんだかんだ言っても仲良しさんね♡」
「もちろんです」
「大いなる勘違いだからママさん! 語尾にハートは止めてッ」
「あら何で?」
「『あら何で?』じゃないから! 京平と “仲良し” なんて虫唾が走るわ」
「そう照れることもないだろ」
「照れてない! どこをどう取ったらそんな解釈になるのよ」
「腰抜けるくらい俺の声が好きだろ?」
「……好きじゃない、し」
ゴインと側頭部で肩の上の京平に頭突きする。もろに受けてしばらく沈黙した後、安否を問う家族たちに、京平はにこやかに「大丈夫ですよ」と言ったその口で、「啼かすぞ」とボソリ呟いた。瀬里にしか聞こえない声で。
意味を間違いなく聞き分けた瀬里が身震いすると、京平は満足げに微笑んだ。
いつも有難うございます。
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瀬里が仕事に戻ってから暫くして、どうしても帰ると言い張った京平に、晃は家政婦の派遣を勧めてみたそうだ。
しかし先述の会話の通り、勝明が難色を示した。緊急事態だからと更に晃が言い募っても『色々と大変な思いをしたので気が進みません』と固辞されてしまえば、それ以上強く勧めるわけにも行かず、どうしたものかと晃は頭を悩ませた。
勝明との会話の内容を京平に話してみたところ、暫く思案するように瞑目した後、言ったそうだ。
『瀬里なら……』
京平の呟いた一言を、晃は光明が射したかのような表情で拾い上げた。すぐさま勝明に打診すると、瀬里ならばと快諾したそうだ。
それを聞いた瞬間、瀬里は腹に回された腕を勢い良く振り解いて立ち上がり、京平に向き直ると憤怒の形相で睨みつけた。
「元はと言えばアンタの余計な一言が原因なんじゃないッ!」
躰がわなわなと震える。
(もおいっそ逝って貰っちゃいましょ。そうしましょっ)
考えるが早いか、行動に移すが早いかの差で京平の胸座を掴み、右手を握り込む。京平は小首を傾げ、薄く微笑んで瀬里を見上げた。彼の手がすうっと動くのを警戒しながら目で追いかけると、左の蟀谷を人差し指でトントンと叩き「外すなよ」と言ったその目が “やれるもんならな” と挑発しているようで。
(ちょぉぉぉぉおムカつく!!)
急所を曝け出し “ここだ” と指し示されて、完全に小馬鹿にされている。京平の蟀谷に一撃を喰らわす前に、瀬里は自分の蟀谷の血管がブチブチ切れた気がした。
だから示された蟀谷にフェイントを掛けて、左アッパーを繰り出したのだが―――完全に見切られていた。パシッと小気味の良い音を立てて手首を掴まれ、強く引かれた挙句に足払いを喰らうと、京平の腕の中に傾いでいく。
(ヤバッ)
瀬里が反射的に体を整えようとするよりも、引き寄せられ京平にホールドされる方が断然に早かった。ザーッと音を立てて血の気が引く。
「はーなーせぇぇぇぇっ」
「冗談。瀬里自ら飛び込んで来たのに」
「んなわけあるか!」
「照るなって」
「照れとらんわ!」
左手を顎に掛け右手で胸部の中央を押さえ、渾身の力で腕を突っ張っている。が、京平の喉は仰け反るものの、腕はピクリとも揺るがない。
突っ張る腕がプルプルする。
顔が鬱血しそうなほど血を上らせて、必死で抵抗する瀬里を見る京平は、実に楽しそうに目を細めている。非常に癇に障るのだが、京平の掌で転がされ、良くも悪くも膠着している状態だ。
決して背骨が軋んだり圧迫されて苦しい訳でもないのに、京平の腕の檻から抜け出すことが出来ない。脳裡では、獲物を捕まえて悪戯に弄ぶ肉食獣からの我が身転換が展開され、瀬里はどうしようもない焦燥と危機感に囚われた。
バサッと総毛立ち、肌が泡立つ。
この男に羞恥なんて感情は存在しない。厚顔無恥を体現したような男だ。瀬里の親の前だから多少は遠慮するかも知れ―――ないない、と直ぐに考えを覆す。両親の目を欺きながら、ギリギリの際どい所まで攻めてきそうだ。何食わぬ顔で。
「だ――――ッ! 絶対に負けらんないぃぃぃ。死んでもヤダぁぁぁぁぁ」
半狂乱で絶叫する瀬里。
家族が何とも言いようのない笑みを浮かべているのにも気が付かず……。
しばらく地味に必死で一方的な格闘が続いた後、瀬里は力尽きた。
背中を京平の大きな手が「よしよし」と、あやす様にポンポンと叩いている。それが筆舌にし難いほど屈辱的なのに、全力で筋肉を行使した躰は鉛のように重い。
(誰か、この体力馬鹿、何とかして……)
誰も何とかしてくれないのが解っていても、恨めしく家族を見ながらそう願わずにいられない。
しかし両親は和やかな風体でイチャイチャしているし、兄弟たちはあからさまに目を逸らすと、世間話を始める始末だ。
(肉親の情はないのか……?)
手足を投げ出し、ぐったりと京平にしな垂れかかりながら、そんな事をぼんやり考える。
これは悪い夢だ、と念仏のようにブツブツ呟いていると、隣から「やっと猛獣姫が大人しくなったな。流石だ京平」と黙っていられなかった力の本音がダダ洩れた。瀬里がギロリと睨むと、力は「ひっ」と小さく声を漏らしてソファの縁まで高速移動した。
聞こえよがしにチッと舌打ちする。
(……疲れ果ててなければ、力なんぞ血祭りにあげるものを)
なので、脳内で力をフルボッコにした。
ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ、溜飲が下がった気がする。
気が付けば、あれよあれよと京平の脚の間に座らせられ、バックハグされていた。
絶対ワザとだろう、と突っ込みたくなるほど京平の吐息が耳に近い。耳殻を嬲るそれに、瀬里の顔色が目に見えて悪くなる。
耳を覆い隠したくても背面から腕ごとガッチリ固められ、何とか避けようと藻掻けば「耳噛んで欲しいのか?」と悪戯気に囁かれた。ピッキッと凝固したまま冷や汗がダラダラ流れていく。
(親の前でそんな恥辱、許容できる訳ないじゃないのよ!)
ようやく大人しくなった瀬里に晃は数度頷き、棚上げになっていた話に戻った。
結果から言うと、瀬里が狭間家に出向するのは決定のようだ。要は瀬里が仕事に託けてサボると見抜いた上でそれを阻止するためと、仕事が不規則なので時間のロスのないように、誠心誠意を以てして働けと言うことらしい。
(……解せぬ。娘が、余所様の子に怪我を負わせた負い目……いや。京平が勝手にしゃしゃり出て来ただけだけど! 守ってくれたと感謝する親心が解らなくもないけど! その娘がキズモノにされるのは目を瞑るのか!? いーや。それは親としてどうかと思うぞ? …………ホントに責任取らせる心算、か? このまま済し崩しにっ!? ちょっと待て。冗談じゃないぞ)
このままでは手籠めにされた挙句、嫁に出される未来しか見えない。
(いやいや。いやいやいや。あたしは誰とも結婚するつもりはないッ!!)
何かで見た挙式の映像が脳裡に浮上し、慌てて打ち消した。瀬里にとって地獄絵図にしか感じられない。
生涯おひとり様を貫く資金を稼ぐために、モデル復帰したのだ。切っ掛けは華子の脅しだったけれども。長期の休みに馬車馬並みに働かされて不満は多々あれど、すべては望む未来のためと堪えて来た。
どこかに落とし所がないものかと晃の顔を伺いながら、春休みの残り日数を数える。
(移動日を残して八日。……中一日は休みがあって……と。これは京平に知られちゃダメな奴だ)
丸一日纏わり付かれるなんて、勘弁だ。
(何でこういう時こそロケ入ってないかなぁ。手っ取り早く逃げられるのに)
しかし。入っていないものは入っていない。
(こぉポンと急にロケ入ったり……そんな都合よくいくわけな………い、入れちゃう? 華子さんに頼んで、架空ロケ、入れちゃう?)
我ながら好いことを思いついた。
笑みを浮かべそうになる口元を引き締め、俯きがちだった顔を上げて晃を見る。すると右肩に顎を乗せて来た京平が「何か企んでるだろ?」と尾骶骨を砕く重低音で彼女の鼓膜を震わせた。
京平の腕の中でカクンと腰が抜ける。空かさず瀬里を引き寄せる腕。密着度が高まり愕然とする瀬里を見て、利加香が「あらあら」と微笑ましいものでも見る目になっていた。
「なんだかんだ言っても仲良しさんね♡」
「もちろんです」
「大いなる勘違いだからママさん! 語尾にハートは止めてッ」
「あら何で?」
「『あら何で?』じゃないから! 京平と “仲良し” なんて虫唾が走るわ」
「そう照れることもないだろ」
「照れてない! どこをどう取ったらそんな解釈になるのよ」
「腰抜けるくらい俺の声が好きだろ?」
「……好きじゃない、し」
ゴインと側頭部で肩の上の京平に頭突きする。もろに受けてしばらく沈黙した後、安否を問う家族たちに、京平はにこやかに「大丈夫ですよ」と言ったその口で、「啼かすぞ」とボソリ呟いた。瀬里にしか聞こえない声で。
意味を間違いなく聞き分けた瀬里が身震いすると、京平は満足げに微笑んだ。
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