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生まれたての弱者
デンジャラス・フォレストその③
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それからしばらくジャイアントを含むアラックたち三人は当ても無く森の中を歩いていた。
非常に気まずく、先導して歩く二人は後ろを直視できない。
変に声をかけられたら返答に困るからだ。
だから極力会話をしないようにしていた。
「ちょっと、どうするのよ」
「し、知らん!」
小声でかつ口を最小限に動かして顔を真っ直ぐに声だけを隣に飛ばす。
もちろん後方には決して聞こえないようにだ。
「お前のスキルとかでどうにかなんないの?」
「無いわよそんなご都合スキル!」
「ちっ、使えねーなこの自称魔王候補」
「あ、今自称って言った自称って!」
「イッテマセンヨー」
「おい、何をこそこそしてんだ?」
長く会話したせいか声が漏れたようでジャイアントに気がつかれた。
あ、因みに彼の名前はフォブルと言うらしいです。
「い、いえ私たちももうしてしまったことと分かってはいるのですが主人を裏切ることに良心の呵責がありましてそれが言葉に出てしまっただけですはい!」
なんとも言葉の回ることで、ピンチになるとこいつは舌が増えるのではないかと思ってしまう。
骸骨だけど。
「そうか、俺も配下を持つときはお前らのような奴らは選ばないようにしよう」
「えーえー、そのほうが良いかと」
良し、なんとか誤魔化せたようだ。
ひと安心しているのも束の間、フォブルから死刑宣告にも等しい言葉が降り注いだ。
「それでいつまで歩くんだ?まさかとは思うが本当は嘘なんじゃないのか?」
どきりとして背筋が跳ねる。
まずい、このままでは死ぬ。
そう思うほど後ろからのプレッシャーは強かった。
そして咄嗟に、最後の嘘とばかりに声を放った。
「あっちです!あちらに我らの主人はおります!」
「うんうんうん!」
アラックの全力の嘘に全力で首を振って肯定するアシュリー。
「そうか、では俺が先に行こう」
フォブルは意気揚々とアラックの指差す方向へと歩いて行った。
結果、居たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
つまりそういうことで遠目からでもわかるぐらいにそこにハイオーガが居た。
そこは広く開けていて広場になっていた。
巨人が四人は焚き火を囲めるぐらいに広かった。
そこの真ん中にハイオーガが立っていたのだ。
それを目にしたフォブルは顔に笑みを浮かべて走り出した。
案内?をしていた二人などお構いなし、いや、眼中から消えている。
蚊帳の外となった二人はこれを好機と逃げれば良いものをちょっとだけ、本当にちょっとだけの好奇心が勝り木に隠れて様子を見ることにした。
「…ちょっとだけ見てきましょ」
「…せっかくだし、ちょっとだけなら」
今思えば、初めに見た時からハイオーガの様子がおかしかったと気付くべきだったのかもしれない。
「よう、待たせたなぁ」
「…」
フォブルの声にハイオーガは返事をしない。
それどころか反応する気配すらなかった。
「おい、何とか言ったらどうなんだ?」
肩を掴んで振り向かせようとして変化が起きた。
ハイオーガはフォブルに肩を掴まれると糸が切れたかの様に崩れ落ちた。
「なに?」
ずしんと巨体が地面にぶつかり土煙を上げる。
「え、なになにもう死んでたってこと?」
「どうやらそうみたいだな。それにしても立ったまま死んでるなんて色々と凄いやつだな」
フォブルがしゃがんでハイオーガの死体を仰向けにする。
そこには右胸から腹部にかけての切り傷があった。
「これは俺のじゃねぇ…そもそも経験値が入ってきてねぇ…誰が」
フォブルが警戒して辺りを見渡した。
別段誰かが居る気配があるわけではない。
しかし、アラックとアシュリーは違った。
二人には見えていた。
フォブルの後ろに突如として現れた存在を。
「この森はとても愉快が詰まってるね。実に興味深いよ」
「ッ!」
急に背後から声をかけられてフォブルは瞬時に跳んで距離を飛んだ。
両者は互いにハイオーガの死体を挟むかたちで対面した。
そこには一人の騎士が立っていた。
金色の肩まである長い髪は日光に当たって輝き、落ち着いた壮年の声を聞いていなければ後ろ姿からは男ではなく女だと思ってしまうかもしれない。
水色の瞳は住んでいてサファイアが填め込まれているのかと思うほどだ。
着ている鎧は白銀で金の縁りがされている。
まごう事なき騎士の姿であった。
「てめぇが俺の獲物を掠め取った犯人か」
「私としてはそういうつもりはないのだが結果的にそうなってしまったようだね。手負いだったので実に簡単に倒すことができたよ」
「そうか…それじゃあ仕方がないな、俺は帰るよ」
意外な言葉にアラックとアシュリーは驚いた。
フォブルは今帰ると言ったのだ。
少しの付き合いだが彼ならば目の前の獲物は仕留めると思っていたからだ。
「…ってあれって人だよな」
「見た感じは」
「俺めっちゃ話したい」
この姿になってから初めての人間である。
是非とも話をして色々と情報を教えてもらいたい。
「それはこれが終わってからね」
神妙な声で前を向けばそこには剣を抜いた騎士が居た。
「まさか戦うきか?人間じゃ巨人には…」
「忘れたの?あのハイオーガを倒したのは彼よ」
そうだ、そうだった。
舞い上がって忘れていた。
彼はその圧倒的な体格差を覆す力を持っているのだ。
「つれないことを言うんだね、私はもっと君と居たいというのに」
「チッ!」
逃げられないと悟ったのかフォブルは拳を男に叩きつけた。
そして肉が切り裂かれる音と共にフォブルの右拳から肩にかけてが半分失くなっていた。
直ぐに血を抑えようとするが範囲が広く無意味と知る。
そうなるとフォブルは腕を引きちぎって捨てた。
「ぐぅおおおお!!」
「おっと、すまない。剣で防御したつもりだったんだが思わず切ってしまった。許してくれ」
フォブルは直ぐに後悔した。
こいつは今の俺では近づいてはいけない相手だと。
そしてもうすでに遅いことも悟っていた。
それは目の前の男の目を見ればわかる。
獲物を見る目だ。捕食者の目である。
「一つ聞きたい。おめぇは何者なんだ?」
「ん?何者かだって?それを聞きたいのはこちらの台詞なんだがな…まあ、いいか」
男は少しばかり考えたあとに口を開く。
「私はテルメス王国近衛騎士師団師団長。ユークリッド・メルス・フェルミス」
テルメス王国という名前には全く聞き覚えのないアラックだったがおよそ役職で彼の立ち位置がわかった。
「王族直属の騎士様がなんでこんなところにいるんだ?」
「私が知るわけないでしょ」
別にアシュリーに言ったわけではないのだが聞こえたようで返事が来た。
「こちらは君の質問に答えたのだ。今度はこちらの質問に答えて貰おう」
「な、何が聞きたい…」
ユークリッドは空いている左手を前に出して人差し指を立てた。
「まず一つ、君のことだ。巨人は知能は有れどそこまでではないはずだ。それはなぜだ?」
「…俺は次期王候補だからだ」
その答えは半分嘘で半分本当だった。
彼からしてみればその答えは巨人種の王候補と聞こえるだろう。
上手い答えだと思った。
「なるほど、では、二つ目の質問だ」
ユークリッドは左手の中指を立てる。
「近頃、魔物の活発化が目立っている。それは君たちに関係があるのか?」
「…それはわからん」
わからないと聞いてユークリッドの目が細まる。
「ほ、本当だ!」
「そうか、では質問を変えよう。私は道中で少なからず変わった魔物達を見てきた。それは君に関係があるのかい?」
「関係は…無い…」
「ほう、同じ魔王候補だというのにかい?」
「ッ!知ってやがったのか!!」
「いいや、正確に知っていたわけではないのだよ。言うなればこれは裏取りだ。質問に答えてくれて感謝する。さらばだ」
キンと甲高い音が鳴り響くとフォブルの首から上は吹き飛んでいた。
その光景にアシュリーは木の陰に口を抑えて隠れていた。
アラックはというと。
「三つ目の質問をしよう。君たちもそうなのかい?」
「いや、俺たちは違う。と、思う」
「!?!?!?!?!?!????」
広場に出ているアラックを見てアシュリーは訳が分からないといった心境だった。
今のを見て前に出ようと思えるのは愚か者かなにかである。
少なくとも魔物は出ちゃダメだ。
それなのに前に出たのはアラックがユークリッドと話をしたいがためだ。
殺されない確証はない。彼は少なくとも自分たちにとっての絶対強者だ。
殺傷与奪の権利は彼が持っている。
なのに出ていく。
アシュリーはがっくりとうなだれるとアラックの元へと歩いて行った。
その足取りはまるで死刑台に進む囚人のそれであった。
非常に気まずく、先導して歩く二人は後ろを直視できない。
変に声をかけられたら返答に困るからだ。
だから極力会話をしないようにしていた。
「ちょっと、どうするのよ」
「し、知らん!」
小声でかつ口を最小限に動かして顔を真っ直ぐに声だけを隣に飛ばす。
もちろん後方には決して聞こえないようにだ。
「お前のスキルとかでどうにかなんないの?」
「無いわよそんなご都合スキル!」
「ちっ、使えねーなこの自称魔王候補」
「あ、今自称って言った自称って!」
「イッテマセンヨー」
「おい、何をこそこそしてんだ?」
長く会話したせいか声が漏れたようでジャイアントに気がつかれた。
あ、因みに彼の名前はフォブルと言うらしいです。
「い、いえ私たちももうしてしまったことと分かってはいるのですが主人を裏切ることに良心の呵責がありましてそれが言葉に出てしまっただけですはい!」
なんとも言葉の回ることで、ピンチになるとこいつは舌が増えるのではないかと思ってしまう。
骸骨だけど。
「そうか、俺も配下を持つときはお前らのような奴らは選ばないようにしよう」
「えーえー、そのほうが良いかと」
良し、なんとか誤魔化せたようだ。
ひと安心しているのも束の間、フォブルから死刑宣告にも等しい言葉が降り注いだ。
「それでいつまで歩くんだ?まさかとは思うが本当は嘘なんじゃないのか?」
どきりとして背筋が跳ねる。
まずい、このままでは死ぬ。
そう思うほど後ろからのプレッシャーは強かった。
そして咄嗟に、最後の嘘とばかりに声を放った。
「あっちです!あちらに我らの主人はおります!」
「うんうんうん!」
アラックの全力の嘘に全力で首を振って肯定するアシュリー。
「そうか、では俺が先に行こう」
フォブルは意気揚々とアラックの指差す方向へと歩いて行った。
結果、居たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
つまりそういうことで遠目からでもわかるぐらいにそこにハイオーガが居た。
そこは広く開けていて広場になっていた。
巨人が四人は焚き火を囲めるぐらいに広かった。
そこの真ん中にハイオーガが立っていたのだ。
それを目にしたフォブルは顔に笑みを浮かべて走り出した。
案内?をしていた二人などお構いなし、いや、眼中から消えている。
蚊帳の外となった二人はこれを好機と逃げれば良いものをちょっとだけ、本当にちょっとだけの好奇心が勝り木に隠れて様子を見ることにした。
「…ちょっとだけ見てきましょ」
「…せっかくだし、ちょっとだけなら」
今思えば、初めに見た時からハイオーガの様子がおかしかったと気付くべきだったのかもしれない。
「よう、待たせたなぁ」
「…」
フォブルの声にハイオーガは返事をしない。
それどころか反応する気配すらなかった。
「おい、何とか言ったらどうなんだ?」
肩を掴んで振り向かせようとして変化が起きた。
ハイオーガはフォブルに肩を掴まれると糸が切れたかの様に崩れ落ちた。
「なに?」
ずしんと巨体が地面にぶつかり土煙を上げる。
「え、なになにもう死んでたってこと?」
「どうやらそうみたいだな。それにしても立ったまま死んでるなんて色々と凄いやつだな」
フォブルがしゃがんでハイオーガの死体を仰向けにする。
そこには右胸から腹部にかけての切り傷があった。
「これは俺のじゃねぇ…そもそも経験値が入ってきてねぇ…誰が」
フォブルが警戒して辺りを見渡した。
別段誰かが居る気配があるわけではない。
しかし、アラックとアシュリーは違った。
二人には見えていた。
フォブルの後ろに突如として現れた存在を。
「この森はとても愉快が詰まってるね。実に興味深いよ」
「ッ!」
急に背後から声をかけられてフォブルは瞬時に跳んで距離を飛んだ。
両者は互いにハイオーガの死体を挟むかたちで対面した。
そこには一人の騎士が立っていた。
金色の肩まである長い髪は日光に当たって輝き、落ち着いた壮年の声を聞いていなければ後ろ姿からは男ではなく女だと思ってしまうかもしれない。
水色の瞳は住んでいてサファイアが填め込まれているのかと思うほどだ。
着ている鎧は白銀で金の縁りがされている。
まごう事なき騎士の姿であった。
「てめぇが俺の獲物を掠め取った犯人か」
「私としてはそういうつもりはないのだが結果的にそうなってしまったようだね。手負いだったので実に簡単に倒すことができたよ」
「そうか…それじゃあ仕方がないな、俺は帰るよ」
意外な言葉にアラックとアシュリーは驚いた。
フォブルは今帰ると言ったのだ。
少しの付き合いだが彼ならば目の前の獲物は仕留めると思っていたからだ。
「…ってあれって人だよな」
「見た感じは」
「俺めっちゃ話したい」
この姿になってから初めての人間である。
是非とも話をして色々と情報を教えてもらいたい。
「それはこれが終わってからね」
神妙な声で前を向けばそこには剣を抜いた騎士が居た。
「まさか戦うきか?人間じゃ巨人には…」
「忘れたの?あのハイオーガを倒したのは彼よ」
そうだ、そうだった。
舞い上がって忘れていた。
彼はその圧倒的な体格差を覆す力を持っているのだ。
「つれないことを言うんだね、私はもっと君と居たいというのに」
「チッ!」
逃げられないと悟ったのかフォブルは拳を男に叩きつけた。
そして肉が切り裂かれる音と共にフォブルの右拳から肩にかけてが半分失くなっていた。
直ぐに血を抑えようとするが範囲が広く無意味と知る。
そうなるとフォブルは腕を引きちぎって捨てた。
「ぐぅおおおお!!」
「おっと、すまない。剣で防御したつもりだったんだが思わず切ってしまった。許してくれ」
フォブルは直ぐに後悔した。
こいつは今の俺では近づいてはいけない相手だと。
そしてもうすでに遅いことも悟っていた。
それは目の前の男の目を見ればわかる。
獲物を見る目だ。捕食者の目である。
「一つ聞きたい。おめぇは何者なんだ?」
「ん?何者かだって?それを聞きたいのはこちらの台詞なんだがな…まあ、いいか」
男は少しばかり考えたあとに口を開く。
「私はテルメス王国近衛騎士師団師団長。ユークリッド・メルス・フェルミス」
テルメス王国という名前には全く聞き覚えのないアラックだったがおよそ役職で彼の立ち位置がわかった。
「王族直属の騎士様がなんでこんなところにいるんだ?」
「私が知るわけないでしょ」
別にアシュリーに言ったわけではないのだが聞こえたようで返事が来た。
「こちらは君の質問に答えたのだ。今度はこちらの質問に答えて貰おう」
「な、何が聞きたい…」
ユークリッドは空いている左手を前に出して人差し指を立てた。
「まず一つ、君のことだ。巨人は知能は有れどそこまでではないはずだ。それはなぜだ?」
「…俺は次期王候補だからだ」
その答えは半分嘘で半分本当だった。
彼からしてみればその答えは巨人種の王候補と聞こえるだろう。
上手い答えだと思った。
「なるほど、では、二つ目の質問だ」
ユークリッドは左手の中指を立てる。
「近頃、魔物の活発化が目立っている。それは君たちに関係があるのか?」
「…それはわからん」
わからないと聞いてユークリッドの目が細まる。
「ほ、本当だ!」
「そうか、では質問を変えよう。私は道中で少なからず変わった魔物達を見てきた。それは君に関係があるのかい?」
「関係は…無い…」
「ほう、同じ魔王候補だというのにかい?」
「ッ!知ってやがったのか!!」
「いいや、正確に知っていたわけではないのだよ。言うなればこれは裏取りだ。質問に答えてくれて感謝する。さらばだ」
キンと甲高い音が鳴り響くとフォブルの首から上は吹き飛んでいた。
その光景にアシュリーは木の陰に口を抑えて隠れていた。
アラックはというと。
「三つ目の質問をしよう。君たちもそうなのかい?」
「いや、俺たちは違う。と、思う」
「!?!?!?!?!?!????」
広場に出ているアラックを見てアシュリーは訳が分からないといった心境だった。
今のを見て前に出ようと思えるのは愚か者かなにかである。
少なくとも魔物は出ちゃダメだ。
それなのに前に出たのはアラックがユークリッドと話をしたいがためだ。
殺されない確証はない。彼は少なくとも自分たちにとっての絶対強者だ。
殺傷与奪の権利は彼が持っている。
なのに出ていく。
アシュリーはがっくりとうなだれるとアラックの元へと歩いて行った。
その足取りはまるで死刑台に進む囚人のそれであった。
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