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33 【アルフレッド視点】
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アマンダが倒れた。もうお前だけに任せていられない。悪いが、こちらも動く。アマンダは部屋から出ず、笑顔もない。早急に帰って来い。でないと、結婚は認めん。
リチャードから殴り書きされた手紙が来た。なんでアマンダが倒れるんだ。理由は全く書かれてない。
くそっ!
俺は急いで帰国準備を始めた。この国でやるべき事はほとんど終わっている。あとは、キャサリン王女の婚約式を見届けるだけだったのだが……そんなの待ってられるか。
俺はすぐに帰ると国王に伝え、認められた。帰国準備をしている最中に、キャサリン王女が婚約者と共に訪ねて来た。
「アルフレッド聞いたわよ。本当に帰るの?」
「ああ。もう充分だろ。あとはそっちでやれ。アマンダが倒れたんだ。なんと言われても帰るからな。おかげで最後のピースも揃ったし、キレたリチャードが先走っても、後でフォロー出来る」
「あの偉そーな王妃様も終わりだね。それにしてもアルフレッドはアマンダが大好きだよね。アマンダの友人だからって理由で、あの子を見逃したんでしょ?」
「レベッカ嬢は元々あの家と折り合いが悪かったし、悪事に一切関わってない。騎士団長が構わないと言うのなら、俺が手を出す理由はない」
「ふーん。本当に? わざわざわたくしを軟禁してまでアマンダに会いに行ったのも、アルフレッドが結婚式に参列して関係を主張する為でしょう? あの家が関わってるなら絶対アルフレッドを招待しない。けど、アマンダの付き添いなら参加出来るって言ってたじゃない。まぁ、本音は可愛い婚約者に会いたかっただけだろうけど」
「うるせぇよ。暇しねぇようにクリスを連れて来てやったんだから文句言うな」
キャサリンは、自国に恋人を残して来ていた。しかも、秘密の恋人ときたもんだ。
身分差があったせいで、なかなか認められなかったらしい。その話を聞いた俺は、以前のように裏で動く事にした。
見返りは、王妃を追い詰める為の人材の貸与。
王妃の実家は、派手好きが災いして家計が火の車だった。その為、王妃が国費を横流ししてやがった。
王妃の私財なら問題ねぇが、国費は駄目だ。
けど、さすが王妃なだけあって上手く隠してやがった。
俺はもうすぐ立太子する兄を味方に引き入れた。兄は王妃のヒステリックな言動を嫌っており、一定の距離を置いていた。完全に信用は出来ねぇが、利害関係の一致ってヤツだ。兄は王になりたい。俺は絶対なりたくねぇ。それなら手を組むのも自然だろう。
父や兄から人を回して貰う事も考えたが、どこで王妃と繋がってるか分からねえ。だからキャサリン王女の影を貸して貰った。王女の影は優秀で、あっという間に情報を集めてくれた。
リチャードから殴り書きされた手紙が来た。なんでアマンダが倒れるんだ。理由は全く書かれてない。
くそっ!
俺は急いで帰国準備を始めた。この国でやるべき事はほとんど終わっている。あとは、キャサリン王女の婚約式を見届けるだけだったのだが……そんなの待ってられるか。
俺はすぐに帰ると国王に伝え、認められた。帰国準備をしている最中に、キャサリン王女が婚約者と共に訪ねて来た。
「アルフレッド聞いたわよ。本当に帰るの?」
「ああ。もう充分だろ。あとはそっちでやれ。アマンダが倒れたんだ。なんと言われても帰るからな。おかげで最後のピースも揃ったし、キレたリチャードが先走っても、後でフォロー出来る」
「あの偉そーな王妃様も終わりだね。それにしてもアルフレッドはアマンダが大好きだよね。アマンダの友人だからって理由で、あの子を見逃したんでしょ?」
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「ふーん。本当に? わざわざわたくしを軟禁してまでアマンダに会いに行ったのも、アルフレッドが結婚式に参列して関係を主張する為でしょう? あの家が関わってるなら絶対アルフレッドを招待しない。けど、アマンダの付き添いなら参加出来るって言ってたじゃない。まぁ、本音は可愛い婚約者に会いたかっただけだろうけど」
「うるせぇよ。暇しねぇようにクリスを連れて来てやったんだから文句言うな」
キャサリンは、自国に恋人を残して来ていた。しかも、秘密の恋人ときたもんだ。
身分差があったせいで、なかなか認められなかったらしい。その話を聞いた俺は、以前のように裏で動く事にした。
見返りは、王妃を追い詰める為の人材の貸与。
王妃の実家は、派手好きが災いして家計が火の車だった。その為、王妃が国費を横流ししてやがった。
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