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わたしは幸せ
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あれから、5年たったわ。私は家を出て、デザイン会社が他国に作った支店の支店長になった。会社が心配してくれて、居場所が特定しにくいように辞めたことにして別人として勤めている。同じ孤児院で過ごしたジャックと恋人にもなった。私が泣いてた時にいつもご飯を分けてくれたから、皆には餌付けされたんだって言われるんだけどそうなのかしら?
「ソフィ、おいしいイチゴを貰ったんだ! はい、あーん!」
「おいしいわ! 幸せだわ!」
「オレも幸せだよ」
そうそう、名前も一応変えたの。今は孤児院出身のソフィとして生きているわ。
孤児院仲間からは餌付けされたと揶揄われるわ。ジャックは私が貯金を預けるくらい信用できる人だから、こうなるのも時間の問題だったのよって言うと、みんなに笑われるけど。
「ソフィは可愛いねぇ」
「そぉ?」
「あ、チョコレートもあるよ?」
「ホント? 嬉しい! ジャック大好き!」
「オレも大好きだよ。だからさ、そろそろ結婚しよう?」
「……え?」
この後、大量の好物と素敵な指輪を差し出されてプロポーズされたわ。もちろん受けた。決して食べ物に釣られたんじゃない……わよ?
そうそう、だいぶ前なんだけど、孤児院への寄付を調べられたらしいわ。寄付はソフィ名義や、ジャック名義にしてて良かったわ。手紙のやり取りはジャックを介してるんだけど、実家はだいぶ、やらかしたみたいね。
でももう、無関係だもの! それに接触したら私も処罰だから、絶対しないわ。まぁ、頼まれても顔も見たくないけどね。
「ソフィ、おいしいイチゴを貰ったんだ! はい、あーん!」
「おいしいわ! 幸せだわ!」
「オレも幸せだよ」
そうそう、名前も一応変えたの。今は孤児院出身のソフィとして生きているわ。
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「ソフィは可愛いねぇ」
「そぉ?」
「あ、チョコレートもあるよ?」
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そうそう、だいぶ前なんだけど、孤児院への寄付を調べられたらしいわ。寄付はソフィ名義や、ジャック名義にしてて良かったわ。手紙のやり取りはジャックを介してるんだけど、実家はだいぶ、やらかしたみたいね。
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