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辺境伯夫人は頑張ります
7 【フレッド視点】
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「兄貴、これからどうすんだ? このまま平和になるとは思えねぇぞ」
「ああ、分かってる。母上、情報は集まってますか?」
「ええ、シャーリーのおかげで揃ったわ。下手に魔法で探られると困るから情報は渡さなかったんだけど、自分で考えて調べてくれた。王城にしかない資料も、エリザベス様のご厚意で見せて貰えたそうよ」
「相変わらずシャーリーは凄いな。これで材料は揃った。あとはどう料理するかだけだ」
父上が、険しい顔で宣言した。
「兄貴が居ない隙に姉さんを狙おうとしたのなら、大失敗だよな。姉さんが兄貴以外に靡くわけねーじゃん。昨日だって、あんなに兄貴にべったりだったんだから。で、姉さんは今どうしてんだよ?」
「……休んでる」
「もう夕方だぞ」
カールが冷たい目で俺を見る。言いたい事は分かる。けど、久しぶりに会えた妻にあんなに可愛い事を言われたら我慢できる訳ないだろう。
「今日は特にやる事はないから良いだろ。それより、今後は情報収集に力を入れる事にする」
「攻めて来たら圧倒的な力で追い返す、がウチの方針だろ? 情報収集は王家の仕事だ」
「今まではそれで良かった。うちはみんなそれなりに心得があるからな。けど、シャーリーは違う。今回の事だって、俺がシャーリーを溺愛していると知れ渡ってるから起きたんだと思う」
「要は、姉さんが心配だからこっちも情報が欲しいって事か?」
「それもあるんだが、シャーリーは分析が得意なんだ。今回だって自分で考えて情報を集めてただろ? 今までなら、王家から情報が来るまで俺達は動かなかった。俺達は国を守る最初の盾だ。事が動くまでは余計な事をするべきじゃない。それは絶対だ。けど、シャーリーが言ってたんだ。辺境なんだから、もっと接する国の内部事情も調べるべきだった。そうすれば、切羽詰まっていて攻めてくるかもしれないと予想出来たってな。そんな発想、俺達にはなかった」
「確かにそうね。いつでも対処出来る様に訓練はしているけど、シャーリーなら、私達が気が付かない事も僅かな情報から色んな事を推察出来る。おかげで、貴方達が居ない時も助かったわ。領内に潜んでたスパイを、情報だけで見つけてくれた。スパイはもう王家に引き渡してあるわ。それもあって、1ヶ月で条約が結ばれたのよ」
「え、姉さん凄くない?」
「凄いわ。あの子は屋敷を一歩も出てないのに、資料を見て、話を聞いただけで気が付いたの。わたくし達は調べるのは得意だけど、分析はあまり得意ではないわ。ミリィが調べて、シャーリーが分析する。おかげで、無事に領地を守れた。細かい事は王家に報告してないわ。シャーリーやミリィの優秀さが知れ渡り過ぎたら困るもの。今回だって、あんな無茶な事言ってきて……きっとエリザベス様がシャーリーなら出来るって言ったんじゃないかしら。今までなら同じ状況になっても王家で上手く対処して、我々にまでお誘いはなかった。シャーリーは王家に試されたのよ。これからますますシャーリーは狙われる。我々は王家に忠誠を誓ってるけど、まず守るのは領地、領民、家族。情報収集を強化するのは大賛成よ」
母上はシャーリーを可愛がっているから、怒るのは当然だ。エリザベス様はシャーリーの親友だが、周りは違う。エリザベス様に悪気はないだろうが、あの優秀な王太子妃が褒める人となればシャーリーへの注目は避けられない。きっと、ハンス王子が来たから渡りに船だと思ってシャーリーを呼んだんだ。
そして、俺の妻は予想以上の働きをしたんだろう。
誇らしい気持ちだが、同時に腹立たしくもある。王家に忠誠は誓っているが、シャーリーに近寄るなと思ってしまう。
「そうだな。情報が混乱しない為に今まではあえて王家に任せていたが……今後はそうはいかない」
「だよな。俺達は自分の身は自分で守れるけど、姉さんは違う。兄貴と結婚してすぐに攫われちまったし、姉さんの優秀さが広がれば王家もちょっかいをかけてくる」
「実際、かけられてるからな。シャーリーをエリザベス様の相談役にしたいと打診があった。シャーリーに聞いたら、俺と離れるのは嫌だと泣いていたから、断った」
「まあ、姉さんならそう言うよな。俺でも分かる事を姉さんの親友であるエリザベス様が分からない訳ねぇよな? その打診は、本当にエリザベス様からだったのか?」
「違う。エリザベス様もご存知なかった。どうやらシャーリーは、茶会で頑張り過ぎてしまったようだ。こちらが希望すればと言っていたが、ずいぶんしつこかった。シャーリーは、必死で断ってくれたよ」
王家に逆らう気はないが、シャーリーの事となれば別だ。
王家からの通信ではシャーリーが希望すればと言っていたから、シャーリーから断って貰った。動けないシャーリーを運ぶ時の使用人の視線が痛かったが……通信は別棟でしか出来ないから仕方ないだろう。
シャーリーが丁寧に断っているのに、何度もしつこく誘うからイライラした。
なんとか断れたが、まだ諦めてない予感がすると言って、シャーリーはわざわざエリザベス様に直接通信をして断ってくれた。エリザベス様は驚いておられたので、シャーリーにそんな打診があった事すらご存知なかったのだろう。王家の総意だと仰っていた王太子殿下だが、当事者であるエリザベス様が知らないなんておかしい。
結婚時の契約で、シャーリーが辺境に住む事は定められている。王家でも、この契約は覆せない。だから通いでどうだと言われたが……ふざけるな。
シャーリーは辺境伯夫人が毎日城に通う事は出来ないと断ってくれた。
今まで通り、たまにエリザベス様と会うくらいなら良いが、それ以上は駄目だ。
王家だけに任せていたら、シャーリーを連れて行かれてしまう。元々、情報収集出来る奴らは居るんだ。シャーリーが狙われていると言えば、みんな全力で調べてくれる。これからは、王家の情報だけで動く事はしない。
絶対に、シャーリーは渡さない。
不安そうにしていたシャーリーを安心させようと抱き締めたら……可愛い声で鳴くから、我慢出来ずにまた抱き潰してしまった。
シャーリーは寝ている時も俺から離れたくないとうわ言のように呟いていた。
「これからは情報収集をしてより一層警戒する事にする。我々は辺境を守れば良い。そういう契約だ。それ以上を要求されるなら……こちらにも考えがある」
「姉さんを泣かせるなんて許さねぇ」
カールが悲痛な顔をしている。
「私もフレッドも物分かりは良い方だったからな。ここらで少し締めておくのも悪くないだろ」
父上が、険しい顔で頷く。
「そうね。王家は我々を舐め過ぎたわね。シャーリーを出さずに、無理にでも断れば良かったわ。明日、城に行ってくるわ。誰の差金なのか……じっくり調べてきてあげる」
母上が、優雅に笑う。だが、目は全く笑っていない。
シャーリーが望むなら、エリザベス様の相談役でもなんでもすれば良いと思う。だが、シャーリーは嫌がった。エリザベス様は好きだが、相談役になれば城に毎日居ないといけない。朝も早く、帰りも遅くなる。
辺境伯夫人の仕事が出来ない。それに、俺と居る時間がなくなるのも嫌だと言っていた。
王太子殿下は、好きな時に来れば良い、休みもあると言っていたが相談役という役職はそんなに甘くない。
シャーリーはちゃんと分かっていた。
必死で言葉を紡ぎ、王太子殿下に謝罪を述べる。俺が口を出すとシャーリーの意思ではないと思われるから何も言えず、ただシャーリーが俺の手を握って震えているのを見ているしか出来なかった。
通信が終わると、ホッとしたように涙を流したシャーリー。すぐに凛とした顔をして、エリザベス様に連絡をするシャーリー。
確かに、王家がシャーリーを欲しがるのも分かる。
だが、駄目だ。
シャーリーが望むのは、俺の隣なのだから。
「ああ、分かってる。母上、情報は集まってますか?」
「ええ、シャーリーのおかげで揃ったわ。下手に魔法で探られると困るから情報は渡さなかったんだけど、自分で考えて調べてくれた。王城にしかない資料も、エリザベス様のご厚意で見せて貰えたそうよ」
「相変わらずシャーリーは凄いな。これで材料は揃った。あとはどう料理するかだけだ」
父上が、険しい顔で宣言した。
「兄貴が居ない隙に姉さんを狙おうとしたのなら、大失敗だよな。姉さんが兄貴以外に靡くわけねーじゃん。昨日だって、あんなに兄貴にべったりだったんだから。で、姉さんは今どうしてんだよ?」
「……休んでる」
「もう夕方だぞ」
カールが冷たい目で俺を見る。言いたい事は分かる。けど、久しぶりに会えた妻にあんなに可愛い事を言われたら我慢できる訳ないだろう。
「今日は特にやる事はないから良いだろ。それより、今後は情報収集に力を入れる事にする」
「攻めて来たら圧倒的な力で追い返す、がウチの方針だろ? 情報収集は王家の仕事だ」
「今まではそれで良かった。うちはみんなそれなりに心得があるからな。けど、シャーリーは違う。今回の事だって、俺がシャーリーを溺愛していると知れ渡ってるから起きたんだと思う」
「要は、姉さんが心配だからこっちも情報が欲しいって事か?」
「それもあるんだが、シャーリーは分析が得意なんだ。今回だって自分で考えて情報を集めてただろ? 今までなら、王家から情報が来るまで俺達は動かなかった。俺達は国を守る最初の盾だ。事が動くまでは余計な事をするべきじゃない。それは絶対だ。けど、シャーリーが言ってたんだ。辺境なんだから、もっと接する国の内部事情も調べるべきだった。そうすれば、切羽詰まっていて攻めてくるかもしれないと予想出来たってな。そんな発想、俺達にはなかった」
「確かにそうね。いつでも対処出来る様に訓練はしているけど、シャーリーなら、私達が気が付かない事も僅かな情報から色んな事を推察出来る。おかげで、貴方達が居ない時も助かったわ。領内に潜んでたスパイを、情報だけで見つけてくれた。スパイはもう王家に引き渡してあるわ。それもあって、1ヶ月で条約が結ばれたのよ」
「え、姉さん凄くない?」
「凄いわ。あの子は屋敷を一歩も出てないのに、資料を見て、話を聞いただけで気が付いたの。わたくし達は調べるのは得意だけど、分析はあまり得意ではないわ。ミリィが調べて、シャーリーが分析する。おかげで、無事に領地を守れた。細かい事は王家に報告してないわ。シャーリーやミリィの優秀さが知れ渡り過ぎたら困るもの。今回だって、あんな無茶な事言ってきて……きっとエリザベス様がシャーリーなら出来るって言ったんじゃないかしら。今までなら同じ状況になっても王家で上手く対処して、我々にまでお誘いはなかった。シャーリーは王家に試されたのよ。これからますますシャーリーは狙われる。我々は王家に忠誠を誓ってるけど、まず守るのは領地、領民、家族。情報収集を強化するのは大賛成よ」
母上はシャーリーを可愛がっているから、怒るのは当然だ。エリザベス様はシャーリーの親友だが、周りは違う。エリザベス様に悪気はないだろうが、あの優秀な王太子妃が褒める人となればシャーリーへの注目は避けられない。きっと、ハンス王子が来たから渡りに船だと思ってシャーリーを呼んだんだ。
そして、俺の妻は予想以上の働きをしたんだろう。
誇らしい気持ちだが、同時に腹立たしくもある。王家に忠誠は誓っているが、シャーリーに近寄るなと思ってしまう。
「そうだな。情報が混乱しない為に今まではあえて王家に任せていたが……今後はそうはいかない」
「だよな。俺達は自分の身は自分で守れるけど、姉さんは違う。兄貴と結婚してすぐに攫われちまったし、姉さんの優秀さが広がれば王家もちょっかいをかけてくる」
「実際、かけられてるからな。シャーリーをエリザベス様の相談役にしたいと打診があった。シャーリーに聞いたら、俺と離れるのは嫌だと泣いていたから、断った」
「まあ、姉さんならそう言うよな。俺でも分かる事を姉さんの親友であるエリザベス様が分からない訳ねぇよな? その打診は、本当にエリザベス様からだったのか?」
「違う。エリザベス様もご存知なかった。どうやらシャーリーは、茶会で頑張り過ぎてしまったようだ。こちらが希望すればと言っていたが、ずいぶんしつこかった。シャーリーは、必死で断ってくれたよ」
王家に逆らう気はないが、シャーリーの事となれば別だ。
王家からの通信ではシャーリーが希望すればと言っていたから、シャーリーから断って貰った。動けないシャーリーを運ぶ時の使用人の視線が痛かったが……通信は別棟でしか出来ないから仕方ないだろう。
シャーリーが丁寧に断っているのに、何度もしつこく誘うからイライラした。
なんとか断れたが、まだ諦めてない予感がすると言って、シャーリーはわざわざエリザベス様に直接通信をして断ってくれた。エリザベス様は驚いておられたので、シャーリーにそんな打診があった事すらご存知なかったのだろう。王家の総意だと仰っていた王太子殿下だが、当事者であるエリザベス様が知らないなんておかしい。
結婚時の契約で、シャーリーが辺境に住む事は定められている。王家でも、この契約は覆せない。だから通いでどうだと言われたが……ふざけるな。
シャーリーは辺境伯夫人が毎日城に通う事は出来ないと断ってくれた。
今まで通り、たまにエリザベス様と会うくらいなら良いが、それ以上は駄目だ。
王家だけに任せていたら、シャーリーを連れて行かれてしまう。元々、情報収集出来る奴らは居るんだ。シャーリーが狙われていると言えば、みんな全力で調べてくれる。これからは、王家の情報だけで動く事はしない。
絶対に、シャーリーは渡さない。
不安そうにしていたシャーリーを安心させようと抱き締めたら……可愛い声で鳴くから、我慢出来ずにまた抱き潰してしまった。
シャーリーは寝ている時も俺から離れたくないとうわ言のように呟いていた。
「これからは情報収集をしてより一層警戒する事にする。我々は辺境を守れば良い。そういう契約だ。それ以上を要求されるなら……こちらにも考えがある」
「姉さんを泣かせるなんて許さねぇ」
カールが悲痛な顔をしている。
「私もフレッドも物分かりは良い方だったからな。ここらで少し締めておくのも悪くないだろ」
父上が、険しい顔で頷く。
「そうね。王家は我々を舐め過ぎたわね。シャーリーを出さずに、無理にでも断れば良かったわ。明日、城に行ってくるわ。誰の差金なのか……じっくり調べてきてあげる」
母上が、優雅に笑う。だが、目は全く笑っていない。
シャーリーが望むなら、エリザベス様の相談役でもなんでもすれば良いと思う。だが、シャーリーは嫌がった。エリザベス様は好きだが、相談役になれば城に毎日居ないといけない。朝も早く、帰りも遅くなる。
辺境伯夫人の仕事が出来ない。それに、俺と居る時間がなくなるのも嫌だと言っていた。
王太子殿下は、好きな時に来れば良い、休みもあると言っていたが相談役という役職はそんなに甘くない。
シャーリーはちゃんと分かっていた。
必死で言葉を紡ぎ、王太子殿下に謝罪を述べる。俺が口を出すとシャーリーの意思ではないと思われるから何も言えず、ただシャーリーが俺の手を握って震えているのを見ているしか出来なかった。
通信が終わると、ホッとしたように涙を流したシャーリー。すぐに凛とした顔をして、エリザベス様に連絡をするシャーリー。
確かに、王家がシャーリーを欲しがるのも分かる。
だが、駄目だ。
シャーリーが望むのは、俺の隣なのだから。
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