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46.王子は、愛を知らない
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クリステルが生きていると知らせを受けたピエールは、国王に呼び出された。
「クリステル様から、ピエール様へ手紙を預かっております。国王陛下が、直接お渡しになるとの事です」
ピエールは喜び勇んで父へ会いに行った。
手紙を父の前で開くという条件で謁見を許されたピエールは、自分の未来は薔薇色だと信じて疑わなかった。
あれだけ自分に尽くしてくれたクリステルだ。きっと自分の元に戻りたいと書かれている。そうすれば父上も許してくれるし、また王族に戻れる。
そう信じて疑わなかったピエールだが、父が読み上げた手紙には、婚約破棄してくれてありがとう。おかげでピエールとは比べ物にならない程に素敵な夫と結婚出来た。心から感謝しています。二度とお会いする事はありませんが、どうぞお元気でと決別の言葉が書かれていた。
ピエールは、そんな訳ないと父から手紙を奪い取り確認したが、父の言葉は正しかった。見慣れたクリステルの字は美しく、自分に未練が無い事はすぐに分かった。
だが、ピエールは現実を直視出来ず大声で叫んだ。
「こんなのおかしい! 見て下さい父上! 今まで僕にくれたクリステルの手紙です! こんなに僕を慕ってくれているクリステルがこんな手紙などおかしい! 夫? そんなのあり得ない! クリステルは僕のものだ! 無理矢理書かされているに決まっています! すぐにクリステルを助け出しましょう!」
「ピエール……クリステル様からの手紙はこんなにもあるが、其方が手紙を書いているのは見た事がない。クリステル様に手紙を書いた事はあるのか?」
「クリステルは僕と居られるだけで幸せだと言っていました!」
「つまり、何もしておらぬのだろう? クリステル様からは何度も贈り物や手紙が届いておったが、其方は手紙を書いた事がないし贈り物を手配した事もないだろう? さすがにクリステル様の誕生日には贈らねばと用意しておったら勝手に婚約破棄をしおって。王妃には注意しろと伝えたのに、何故クリステル様を信じなかったのだ? あのような悪女の言葉を鵜呑みにして捨てた男に未練がある女性など存在せぬ。クリステル様は素晴らしい夫と結ばれて、心底幸せそうだった。本当に、申し訳ない事をした」
「父上! 会ったのですか?!」
「ああ、つい先日お会いした。国に戻るそうだ。婚姻の証拠をお求めになられたのでお渡しした。別人のような美しい笑顔だったな。其方と婚姻していたらあんな笑顔は見られなかっただろう」
「何故! 何故僕を呼んで下さらなかったのですか?!」
「必要ないからに決まっておろう。彼女が国を出たのは命の危険があったからだ。クリステル様の身分は変わっておらぬ。高貴な方に無礼な平民を会わせる訳がなかろう」
「僕が……平民……?」
「なんじゃ、廃嫡の意味を分かっておらぬのか? 大臣、ピエールは今現在平民じゃな?」
「王の仰せの通り、ピエール様、いえピエールは平民です」
大臣は、あえてピエールを呼び捨てにした。今回の謁見は、多くの貴族や大商人、街の有力者などが見ている。
王と大臣は、ピエールに自分の立場を分からせて周囲がピエールを特別扱いしないようにする為に多くの人を集めていた。
「クリステル様の境遇は話しておいただろう? 彼女をピエールに嫁がせる事にしたのは国を出したい悪女の思惑もあったが、そうしないとクリステル様を守れなかったからだ。私の親友の大事な娘だから大事にせよと伝えてあっただろう。それなのに、クリステル様に要求ばかりして、健気に頑張ったクリステル様が力をつければ醜い嫉妬をして。挙句、本人に確認せずに一方的な婚約破棄。クリステル様を大事にしておれば今頃彼女は立派な王妃となっておっただろうに。残念じゃが、クリステル様にとっては僥倖かのう。そうじゃ、冒険者となってピエールの護衛をしたと聞いたぞ。いくら髪を切っておっても元婚約者を見抜けぬとは情けない奴じゃ。見た目は誤魔化されていても、声や立ち振る舞いは同じなのだから、直接会えば本人と判別出来るだろうに」
「そんな……そんな……あれはやっぱり……クリステル……じゃあ、あの男が……」
「ジル殿は、なかなか良い男だったな。あれではピエールに勝ち目はない。残念じゃが其方に王は務まらぬ。クリステル様が王妃なら、安泰だったのだが……私が無意識に彼女にプレッシャーを与えていたのかも知れぬな。皆よ、よく聞け。今後例えどのような事があっても、ピエールが王家の籍に戻る事はない。私が、今この場で死んでもだ。後継は既に貴族会議で話した通りだから国の運営が滞る事はない。決してピエールを王にしてはならぬ。この場におらぬ貴族や、市民に正式に通達せよ」
ピエールは、クリステルとジルの姿を思い出した。クリステルは笑顔でジルに接していたし、生き生きしており心底幸せそうだった。あの笑顔を見て、ピエールはクリステルを別人と判断した。
ピエールの知っているクリステルは、いつも暗い顔をしていて、自分が少し優しくすれば必死で縋り付いてぎこちない笑顔を見せていた。ピエールは、自分に縋っているクリステルを見て優越感を刺激されて悦に浸っていた。クリステルは自分を愛していると信じて疑わなかった。
だが、クリステルは既にピエールの事など忘れていたのだ。あの時の冷たいクリステルの目はとても恐ろしかったし、ジルに微笑むクリステルはピエールの知るクリステルとは違った。父の言う通り、ジルと居る方がクリステルは幸せだ。自分は、クリステルから必要とされていない。ピエールの信じた薔薇色の未来は、打ち砕かれた。
そして……今この時をもってピエールは王家から完全に切り捨てられた。今までの廃嫡とは意味が違う。国王が絶対に王家に戻さないと宣言し、通達までされるのだから一大事だ。今までは、廃嫡されていても元王子だったからと忖度されていたが、それすら無くなる。かろうじて生きていく金は与えられていたが……金の使い方を知らぬピエールは、既に財を食い潰していた。
現実を直視出来ないピエールは暴れ出したが、屈強な騎士達には勝てず捕縛された。やはり廃嫡したのは正しかったなと呟いた国王はピエールを城から追い出した。最後の親の情なのか、僅かばかりの金を与えて。
ピエールは打ちのめされ、荒れた。様々な所で傍若無人な振る舞いをし、金を使い切っても無茶な要求を続け、脅し、城に苦情が殺到した。
ピエールには監視がつけられ、少しでも市民に傲慢な態度を取るとすぐに捕縛されるようになった。
それでも自分が悪いと認めず変わらなかったピエールは、ついに国外に追放された。その後ピエールは、誰一人愛さず、誰からも愛されず生涯を終えた。
「クリステル様から、ピエール様へ手紙を預かっております。国王陛下が、直接お渡しになるとの事です」
ピエールは喜び勇んで父へ会いに行った。
手紙を父の前で開くという条件で謁見を許されたピエールは、自分の未来は薔薇色だと信じて疑わなかった。
あれだけ自分に尽くしてくれたクリステルだ。きっと自分の元に戻りたいと書かれている。そうすれば父上も許してくれるし、また王族に戻れる。
そう信じて疑わなかったピエールだが、父が読み上げた手紙には、婚約破棄してくれてありがとう。おかげでピエールとは比べ物にならない程に素敵な夫と結婚出来た。心から感謝しています。二度とお会いする事はありませんが、どうぞお元気でと決別の言葉が書かれていた。
ピエールは、そんな訳ないと父から手紙を奪い取り確認したが、父の言葉は正しかった。見慣れたクリステルの字は美しく、自分に未練が無い事はすぐに分かった。
だが、ピエールは現実を直視出来ず大声で叫んだ。
「こんなのおかしい! 見て下さい父上! 今まで僕にくれたクリステルの手紙です! こんなに僕を慕ってくれているクリステルがこんな手紙などおかしい! 夫? そんなのあり得ない! クリステルは僕のものだ! 無理矢理書かされているに決まっています! すぐにクリステルを助け出しましょう!」
「ピエール……クリステル様からの手紙はこんなにもあるが、其方が手紙を書いているのは見た事がない。クリステル様に手紙を書いた事はあるのか?」
「クリステルは僕と居られるだけで幸せだと言っていました!」
「つまり、何もしておらぬのだろう? クリステル様からは何度も贈り物や手紙が届いておったが、其方は手紙を書いた事がないし贈り物を手配した事もないだろう? さすがにクリステル様の誕生日には贈らねばと用意しておったら勝手に婚約破棄をしおって。王妃には注意しろと伝えたのに、何故クリステル様を信じなかったのだ? あのような悪女の言葉を鵜呑みにして捨てた男に未練がある女性など存在せぬ。クリステル様は素晴らしい夫と結ばれて、心底幸せそうだった。本当に、申し訳ない事をした」
「父上! 会ったのですか?!」
「ああ、つい先日お会いした。国に戻るそうだ。婚姻の証拠をお求めになられたのでお渡しした。別人のような美しい笑顔だったな。其方と婚姻していたらあんな笑顔は見られなかっただろう」
「何故! 何故僕を呼んで下さらなかったのですか?!」
「必要ないからに決まっておろう。彼女が国を出たのは命の危険があったからだ。クリステル様の身分は変わっておらぬ。高貴な方に無礼な平民を会わせる訳がなかろう」
「僕が……平民……?」
「なんじゃ、廃嫡の意味を分かっておらぬのか? 大臣、ピエールは今現在平民じゃな?」
「王の仰せの通り、ピエール様、いえピエールは平民です」
大臣は、あえてピエールを呼び捨てにした。今回の謁見は、多くの貴族や大商人、街の有力者などが見ている。
王と大臣は、ピエールに自分の立場を分からせて周囲がピエールを特別扱いしないようにする為に多くの人を集めていた。
「クリステル様の境遇は話しておいただろう? 彼女をピエールに嫁がせる事にしたのは国を出したい悪女の思惑もあったが、そうしないとクリステル様を守れなかったからだ。私の親友の大事な娘だから大事にせよと伝えてあっただろう。それなのに、クリステル様に要求ばかりして、健気に頑張ったクリステル様が力をつければ醜い嫉妬をして。挙句、本人に確認せずに一方的な婚約破棄。クリステル様を大事にしておれば今頃彼女は立派な王妃となっておっただろうに。残念じゃが、クリステル様にとっては僥倖かのう。そうじゃ、冒険者となってピエールの護衛をしたと聞いたぞ。いくら髪を切っておっても元婚約者を見抜けぬとは情けない奴じゃ。見た目は誤魔化されていても、声や立ち振る舞いは同じなのだから、直接会えば本人と判別出来るだろうに」
「そんな……そんな……あれはやっぱり……クリステル……じゃあ、あの男が……」
「ジル殿は、なかなか良い男だったな。あれではピエールに勝ち目はない。残念じゃが其方に王は務まらぬ。クリステル様が王妃なら、安泰だったのだが……私が無意識に彼女にプレッシャーを与えていたのかも知れぬな。皆よ、よく聞け。今後例えどのような事があっても、ピエールが王家の籍に戻る事はない。私が、今この場で死んでもだ。後継は既に貴族会議で話した通りだから国の運営が滞る事はない。決してピエールを王にしてはならぬ。この場におらぬ貴族や、市民に正式に通達せよ」
ピエールは、クリステルとジルの姿を思い出した。クリステルは笑顔でジルに接していたし、生き生きしており心底幸せそうだった。あの笑顔を見て、ピエールはクリステルを別人と判断した。
ピエールの知っているクリステルは、いつも暗い顔をしていて、自分が少し優しくすれば必死で縋り付いてぎこちない笑顔を見せていた。ピエールは、自分に縋っているクリステルを見て優越感を刺激されて悦に浸っていた。クリステルは自分を愛していると信じて疑わなかった。
だが、クリステルは既にピエールの事など忘れていたのだ。あの時の冷たいクリステルの目はとても恐ろしかったし、ジルに微笑むクリステルはピエールの知るクリステルとは違った。父の言う通り、ジルと居る方がクリステルは幸せだ。自分は、クリステルから必要とされていない。ピエールの信じた薔薇色の未来は、打ち砕かれた。
そして……今この時をもってピエールは王家から完全に切り捨てられた。今までの廃嫡とは意味が違う。国王が絶対に王家に戻さないと宣言し、通達までされるのだから一大事だ。今までは、廃嫡されていても元王子だったからと忖度されていたが、それすら無くなる。かろうじて生きていく金は与えられていたが……金の使い方を知らぬピエールは、既に財を食い潰していた。
現実を直視出来ないピエールは暴れ出したが、屈強な騎士達には勝てず捕縛された。やはり廃嫡したのは正しかったなと呟いた国王はピエールを城から追い出した。最後の親の情なのか、僅かばかりの金を与えて。
ピエールは打ちのめされ、荒れた。様々な所で傍若無人な振る舞いをし、金を使い切っても無茶な要求を続け、脅し、城に苦情が殺到した。
ピエールには監視がつけられ、少しでも市民に傲慢な態度を取るとすぐに捕縛されるようになった。
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