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こぼれ話、その後など
こぼれ話 ニルは諦めない 2
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ある時、とある高位貴族が敵国と通じている証拠を手に入れた。この貴族は、誰もマークしていなかった。だけど、王城に居る時の歩き方が変だったし、軍の宿舎に入ろうとしていた。その宿舎は平民出身の兵士専用で、貴族様が入って来るとは思えない。
気になって尾行したら、どんどん奥に入って行って、隊長の個室に入ろうとした。だから、オレは呼び止めた。
そしたら、そいつは激昂した。騒ぎになっていっぱい人が来た。宿舎に居たのは、平民ばっかりだったから、貴族に逆らえないとみんな大人しくしていた。けどオレは、どうにもおかしい気がして問い詰めた。
質問に答えずに、慌てて逃げようとしたから、怪しいと思って捕まえた。そいつは軍の機密情報を集めて敵国に売ろうとしている事が分かった。
「ありがとう、君の活躍で国は救われたよ」
王太子殿下に褒められた時は、びっくりした。どうして怪しいと思ったのかと聞かれたから、ミモザの爺さんから教わったと言ったら、何故かみんなから一目置かれるようになった。
後から知ったんだけど、ミモザの爺さんは軍ではかなり慕われてたらしい。
それから、王太子殿下が褒美をくれるって言うから貴族にしてくれって頼んだ。
なんで貴族になりたいのかと聞かれたから、好きな子が貴族だからと答えた。
そしたら、もっと実績を上げたら貴族にしてやるって言われた。チャンスはやる。だから結果を残せって言われた。
それからは、寝る間も惜しんで働いた。オレが頼まれる仕事はほとんど汚れ仕事。暗殺者の真似事もした。
王太子殿下の密命を受ける時に、ミモザの兄さんと結婚した元子爵令嬢と会った。彼女は、王家直属の薬士の家系で、色んな薬を提供しているそうだ。毒薬の扱いも上手いらしい。
暗殺に使う毒や、痺れ薬などを何度も提供して貰った。
彼女は、ミモザの兄さんに惚れ込んで貴族にしては珍しく恋愛結婚をした。お互いの家にメリットもあったから、政略結婚でもあるんだが羨ましかった。
オレの事も応援すると言ってくれた。嬉しかった。旦那様は、ミモザの婚約者は探してないと言っていた。それなら、急げばチャンスがあると思ってますます仕事を頑張った。
長期間敵国に潜入して集めた情報が役に立って、戦争は回避された。実績が認められて、男爵になれる事になった。
嬉しくてミモザに会いに行こうとしたら、ミモザの爺さんが来て、ミモザは結婚したって言われた。
なんで……なんで……ミモザに婚約者は居なかったのに。貴族は婚約してから1年以上は婚約期間があるって聞いてたから、間に合ったって思ってたのに。
ミモザに婚約者が居ても、結婚してないならなんとかなるって思ってた。ミモザが好きな男なら諦めようと思ってたけど、単なる政略結婚なら付け入る隙はあると思ってた。
けど、結婚しちまったらもう遅い。格上の侯爵家からの申し出で、どうしても断れなかったらしい。なんでだよ。そんなに上の身分のヤツなら敵わなねぇじゃんか。
物凄く落ち込んだ。幸い長期の休みを貰ってたから、宿舎に閉じこもっていた。結局身分違いか……そう思っていたら、旦那様に呼び出された。
気になって尾行したら、どんどん奥に入って行って、隊長の個室に入ろうとした。だから、オレは呼び止めた。
そしたら、そいつは激昂した。騒ぎになっていっぱい人が来た。宿舎に居たのは、平民ばっかりだったから、貴族に逆らえないとみんな大人しくしていた。けどオレは、どうにもおかしい気がして問い詰めた。
質問に答えずに、慌てて逃げようとしたから、怪しいと思って捕まえた。そいつは軍の機密情報を集めて敵国に売ろうとしている事が分かった。
「ありがとう、君の活躍で国は救われたよ」
王太子殿下に褒められた時は、びっくりした。どうして怪しいと思ったのかと聞かれたから、ミモザの爺さんから教わったと言ったら、何故かみんなから一目置かれるようになった。
後から知ったんだけど、ミモザの爺さんは軍ではかなり慕われてたらしい。
それから、王太子殿下が褒美をくれるって言うから貴族にしてくれって頼んだ。
なんで貴族になりたいのかと聞かれたから、好きな子が貴族だからと答えた。
そしたら、もっと実績を上げたら貴族にしてやるって言われた。チャンスはやる。だから結果を残せって言われた。
それからは、寝る間も惜しんで働いた。オレが頼まれる仕事はほとんど汚れ仕事。暗殺者の真似事もした。
王太子殿下の密命を受ける時に、ミモザの兄さんと結婚した元子爵令嬢と会った。彼女は、王家直属の薬士の家系で、色んな薬を提供しているそうだ。毒薬の扱いも上手いらしい。
暗殺に使う毒や、痺れ薬などを何度も提供して貰った。
彼女は、ミモザの兄さんに惚れ込んで貴族にしては珍しく恋愛結婚をした。お互いの家にメリットもあったから、政略結婚でもあるんだが羨ましかった。
オレの事も応援すると言ってくれた。嬉しかった。旦那様は、ミモザの婚約者は探してないと言っていた。それなら、急げばチャンスがあると思ってますます仕事を頑張った。
長期間敵国に潜入して集めた情報が役に立って、戦争は回避された。実績が認められて、男爵になれる事になった。
嬉しくてミモザに会いに行こうとしたら、ミモザの爺さんが来て、ミモザは結婚したって言われた。
なんで……なんで……ミモザに婚約者は居なかったのに。貴族は婚約してから1年以上は婚約期間があるって聞いてたから、間に合ったって思ってたのに。
ミモザに婚約者が居ても、結婚してないならなんとかなるって思ってた。ミモザが好きな男なら諦めようと思ってたけど、単なる政略結婚なら付け入る隙はあると思ってた。
けど、結婚しちまったらもう遅い。格上の侯爵家からの申し出で、どうしても断れなかったらしい。なんでだよ。そんなに上の身分のヤツなら敵わなねぇじゃんか。
物凄く落ち込んだ。幸い長期の休みを貰ってたから、宿舎に閉じこもっていた。結局身分違いか……そう思っていたら、旦那様に呼び出された。
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