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47. 告白
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ジーナは、男に話しかけた。
「ジェシカ様はどちらですか?」
「ちょっとここで待っててくれ」
「こんな場所に貴族のご令嬢がいますか……?」
「いいから待ってろ!」
乱暴にドアを閉め、即座に鍵をかけられる。
「鍵ですか……。そうか……ジェシカ様はわたくしが邪魔なのね……」
頭の中に、ケネスの腕を取ったジェシカの姿が浮かぶ。
「王太子殿下の情報が間違っているとも思えない。でも、どうしてケネス殿下に……それとも……」
ジーナは必死で頭を働かせるが、どうしても理解できない。思考を整理する為、小声で自分の考えを口に出し始めた。
「ケネス殿下は、女性を弄ぶような方ではない。きっと何か誤解があるんだわ。それを確かめないと、殿下は大事な人を失ってしまうかもしれない」
ジーナの頭に浮かぶのは、ケネスの腕を取った妖艶なジェシカの姿。
「あれは、照れ隠しだったの? もしそうなら、ジェシカ様が殿下を貶していたという情報は間違っていたのかしら。それとも、関係を知られない為にわざと……? でも、そんな事をする理由がないわよね。わたくしなら、演技でもケネス殿下を貶すなんて出来ない。それに、恋人は居ないと仰った。……まさか、婚約者はいらっしゃったの?! いや、それなら初めてお会いした時にあんな事を仰る理由がない。という事は、わたくしが殿下にお仕えする前にジェシカ様とご関係があって、なんらかの理由で関係が終わったのではないかしら」
ジーナは、ケネスを疑わない。この怪しい男の話を聞こうと思ったのも、ケネスの為だった。
「もし、何かすれ違いがあって愛する2人が引き裂かれているのなら……」
再びジーナの頭に浮かぶのは、ケネスの腕を取った妖艶なジェシカの姿。
「あの時、ケネス殿下がジェシカ様の手を振り払った時、わたくしはホッとしてしまった。どうして……」
ジーナは、ポロポロと涙を溢した。
「ジェシカ様がわたくしを邪魔だと言うなら……わたくしはもうケネス殿下にお仕え出来ない。そんなの……嫌」
頭では分かっている。だが、どうしても認められない。わずか1ヶ月で、ケネスはジーナの全てになっていた。一緒に本を読むのも楽しかった。食事の時、いつも気遣ってくれて優しく話をしてくれた。そんなケネスが、ジェシカにも笑いかけていたと思うと、ジーナの胸は締め付けられる。
「わたくしは、ジェシカ様に嫉妬したんだわ。殿下にお仕えしていたら、いずれは起きる事だったのに……」
頭が混乱して、胸が苦しい。自分はなんて醜いのだろうと呟き、涙を流すジーナの前に光が輝き、最も会いたいと思っていた人が現れた。
「……ケネス……殿下……?」
「ジーナ! 無事?!」
ケネスは、ジーナを力強く抱きしめた。初めて感じたケネスの温もりに、ジーナの頬からは更に涙が溢れる。
「泣いてる。なにをされたの? ジーナを攫ったのは、誰?」
「わたくしは、攫われてなどおりません。話があると言われて……、あ、あの、ケネス殿下は……その……」
「どうしたの? 大丈夫、ゆっくり教えて?」
いつものように優しいケネスの様子を見て、声を上げてジーナは泣き始めた。
「う……あ……わぁぁぁん……」
「大丈夫、怖かったよね。もう大丈夫。これからは絶対に僕の側から離れちゃダメだよ」
「わたくし……これからもケネス殿下にお仕え出来るのですか……?」
「もちろんだよ。ジーナが嫌って言っても、もう離さないから。一生僕の側に居るって誓ったのはジーナでしょう?」
「……だって……ジェシカ様が……」
しゃっくりをあげながら、男に聞いた話や自分の予想を話したジーナ。優しく聞いていたケネスの表情は、どんどん曇っていく。
目の悪いジーナでも、目の前で抱きしめられているケネスの顔は見える。みるみる曇っていくケネスの表情を見て、ジーナの不安は大きくなっていく。
「あの……やっぱりわたくしはお邪魔なのでしょうか……」
「ジーナ、二度とそんなこと言わないで。何度も言ったよね? 僕には恋人も婚約者も居ない。居た事もない。僕の言うこと、信じられない?」
首を振り、必死で否定するジーナに、ケネスや優しく口付けをした。
「……あ、あの……これは……」
「僕はね、ジーナが好きなんだ。本当はもっとゆっくり口説こうと思ったんだけど、もう待てない。うっかりしてたら、変な勘違いをしてどこかに行ってしまいそうだ。ねぇジーナ、僕が愛してる女性は君だけだよ。これまでも、これからも、ジーナしか愛さない。だから、僕と結婚してくれる?」
「……はい、喜んで……」
「よしっ! サユリ様聞きましたよね?!」
「ケネス、そこで私に声をかけるなんて、ダサい。女慣れしてないのバレバレじゃん」
「そんなぁ……。やっとジーナから了承を貰ったんですよ! やっぱり無しなんて言われたら、立ち直れません!」
「ジーナがそんな事言う訳ないじゃん、見てよ、あーんなに嬉しそうなんだからさ」
ケネスが改めてジーナを見ると、真っ赤な顔で小刻みに震えるジーナの姿があった。
「可愛い……!」
「ハイハイ、惚気るのは後ね。あんまり騒いでたから、なんか来ちゃったわよ」
「犯人が来るなら好都合です。捕らえます」
「だよねぇ。ちなみに、ケネスって強いの?」
「……正直あんまり自信はないですね……」
「ま、どうにかなるでしょ。ジーナは隠れてて」
「いえ、わたくしも戦えますわ」
応援を呼び、ジーナを捕らえようとした者達は、チートな身体を手に入れた小百合と、幼い頃から訓練を積んだジーナにあっさりと倒された。
「強すぎません? 2人とも」
「私は召喚チートだよ。ジーナは強すぎ。ってか、なんだかんだケネスも強いじゃん」
「そうですわ! 殿下は凄いのです! 訓練を始めて……」
「オッケー、あとでじっくり聞くから、とりあえずコイツら魔法で転送しよっか。ジーナの部屋で良い?」
「可能なら、さっきハント公爵と話した部屋にお願い出来ますか?」
「りょーかい。確かにジーナの部屋じゃ入りきれなそうだもんね」
「それもあるんですけど、ジーナの部屋に男性を入れたくないと言うか……」
「ああなるほど。って、ジーナ顔真っ赤じゃん、可愛いー!」
「そうなんです、ジーナは可愛いんです!」
「特等席で良いもの見せてもらったわ。さ、帰ろ」
小百合は魔法を発動し、その場に居た者は全て消え去った。
「ジェシカ様はどちらですか?」
「ちょっとここで待っててくれ」
「こんな場所に貴族のご令嬢がいますか……?」
「いいから待ってろ!」
乱暴にドアを閉め、即座に鍵をかけられる。
「鍵ですか……。そうか……ジェシカ様はわたくしが邪魔なのね……」
頭の中に、ケネスの腕を取ったジェシカの姿が浮かぶ。
「王太子殿下の情報が間違っているとも思えない。でも、どうしてケネス殿下に……それとも……」
ジーナは必死で頭を働かせるが、どうしても理解できない。思考を整理する為、小声で自分の考えを口に出し始めた。
「ケネス殿下は、女性を弄ぶような方ではない。きっと何か誤解があるんだわ。それを確かめないと、殿下は大事な人を失ってしまうかもしれない」
ジーナの頭に浮かぶのは、ケネスの腕を取った妖艶なジェシカの姿。
「あれは、照れ隠しだったの? もしそうなら、ジェシカ様が殿下を貶していたという情報は間違っていたのかしら。それとも、関係を知られない為にわざと……? でも、そんな事をする理由がないわよね。わたくしなら、演技でもケネス殿下を貶すなんて出来ない。それに、恋人は居ないと仰った。……まさか、婚約者はいらっしゃったの?! いや、それなら初めてお会いした時にあんな事を仰る理由がない。という事は、わたくしが殿下にお仕えする前にジェシカ様とご関係があって、なんらかの理由で関係が終わったのではないかしら」
ジーナは、ケネスを疑わない。この怪しい男の話を聞こうと思ったのも、ケネスの為だった。
「もし、何かすれ違いがあって愛する2人が引き裂かれているのなら……」
再びジーナの頭に浮かぶのは、ケネスの腕を取った妖艶なジェシカの姿。
「あの時、ケネス殿下がジェシカ様の手を振り払った時、わたくしはホッとしてしまった。どうして……」
ジーナは、ポロポロと涙を溢した。
「ジェシカ様がわたくしを邪魔だと言うなら……わたくしはもうケネス殿下にお仕え出来ない。そんなの……嫌」
頭では分かっている。だが、どうしても認められない。わずか1ヶ月で、ケネスはジーナの全てになっていた。一緒に本を読むのも楽しかった。食事の時、いつも気遣ってくれて優しく話をしてくれた。そんなケネスが、ジェシカにも笑いかけていたと思うと、ジーナの胸は締め付けられる。
「わたくしは、ジェシカ様に嫉妬したんだわ。殿下にお仕えしていたら、いずれは起きる事だったのに……」
頭が混乱して、胸が苦しい。自分はなんて醜いのだろうと呟き、涙を流すジーナの前に光が輝き、最も会いたいと思っていた人が現れた。
「……ケネス……殿下……?」
「ジーナ! 無事?!」
ケネスは、ジーナを力強く抱きしめた。初めて感じたケネスの温もりに、ジーナの頬からは更に涙が溢れる。
「泣いてる。なにをされたの? ジーナを攫ったのは、誰?」
「わたくしは、攫われてなどおりません。話があると言われて……、あ、あの、ケネス殿下は……その……」
「どうしたの? 大丈夫、ゆっくり教えて?」
いつものように優しいケネスの様子を見て、声を上げてジーナは泣き始めた。
「う……あ……わぁぁぁん……」
「大丈夫、怖かったよね。もう大丈夫。これからは絶対に僕の側から離れちゃダメだよ」
「わたくし……これからもケネス殿下にお仕え出来るのですか……?」
「もちろんだよ。ジーナが嫌って言っても、もう離さないから。一生僕の側に居るって誓ったのはジーナでしょう?」
「……だって……ジェシカ様が……」
しゃっくりをあげながら、男に聞いた話や自分の予想を話したジーナ。優しく聞いていたケネスの表情は、どんどん曇っていく。
目の悪いジーナでも、目の前で抱きしめられているケネスの顔は見える。みるみる曇っていくケネスの表情を見て、ジーナの不安は大きくなっていく。
「あの……やっぱりわたくしはお邪魔なのでしょうか……」
「ジーナ、二度とそんなこと言わないで。何度も言ったよね? 僕には恋人も婚約者も居ない。居た事もない。僕の言うこと、信じられない?」
首を振り、必死で否定するジーナに、ケネスや優しく口付けをした。
「……あ、あの……これは……」
「僕はね、ジーナが好きなんだ。本当はもっとゆっくり口説こうと思ったんだけど、もう待てない。うっかりしてたら、変な勘違いをしてどこかに行ってしまいそうだ。ねぇジーナ、僕が愛してる女性は君だけだよ。これまでも、これからも、ジーナしか愛さない。だから、僕と結婚してくれる?」
「……はい、喜んで……」
「よしっ! サユリ様聞きましたよね?!」
「ケネス、そこで私に声をかけるなんて、ダサい。女慣れしてないのバレバレじゃん」
「そんなぁ……。やっとジーナから了承を貰ったんですよ! やっぱり無しなんて言われたら、立ち直れません!」
「ジーナがそんな事言う訳ないじゃん、見てよ、あーんなに嬉しそうなんだからさ」
ケネスが改めてジーナを見ると、真っ赤な顔で小刻みに震えるジーナの姿があった。
「可愛い……!」
「ハイハイ、惚気るのは後ね。あんまり騒いでたから、なんか来ちゃったわよ」
「犯人が来るなら好都合です。捕らえます」
「だよねぇ。ちなみに、ケネスって強いの?」
「……正直あんまり自信はないですね……」
「ま、どうにかなるでしょ。ジーナは隠れてて」
「いえ、わたくしも戦えますわ」
応援を呼び、ジーナを捕らえようとした者達は、チートな身体を手に入れた小百合と、幼い頃から訓練を積んだジーナにあっさりと倒された。
「強すぎません? 2人とも」
「私は召喚チートだよ。ジーナは強すぎ。ってか、なんだかんだケネスも強いじゃん」
「そうですわ! 殿下は凄いのです! 訓練を始めて……」
「オッケー、あとでじっくり聞くから、とりあえずコイツら魔法で転送しよっか。ジーナの部屋で良い?」
「可能なら、さっきハント公爵と話した部屋にお願い出来ますか?」
「りょーかい。確かにジーナの部屋じゃ入りきれなそうだもんね」
「それもあるんですけど、ジーナの部屋に男性を入れたくないと言うか……」
「ああなるほど。って、ジーナ顔真っ赤じゃん、可愛いー!」
「そうなんです、ジーナは可愛いんです!」
「特等席で良いもの見せてもらったわ。さ、帰ろ」
小百合は魔法を発動し、その場に居た者は全て消え去った。
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