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番外編
13.ニック視点
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「ニックおかえり!」
愛梨沙が、ニコニコと迎えてくれる。いつ見ても可愛いな。
「愛梨沙、これでルネ達はもう大丈夫だ。心配だろうけど、見守ろうぜ。ルネならうまく統治するよ。アイツ、人望あるし、頭も良いしな。オレがたまに様子見に行くから、愛梨沙はひとりでルネのとこ行くなよ」
「分かった! 行きたくなったらニックに言うね」
「おう、愛梨沙が望むなら連れてってやるよ」
「ありがとう、ニック大好き!」
「……オレも愛梨沙を愛してるよ」
「わたしも愛してる!」
嬉しそうに抱きついてくる愛梨沙は、オレを信用しきっている。愛梨沙ならひとりでルネのとこにも行けるのに、オレの指示を疑問にも思わない。
「なぁ、愛梨沙?」
「ん?」
「愛梨沙は、ルネをどう思った?」
「ルネさん? すっごい美形だよね! 芸能人みたいだったよ」
屈託なく笑う愛梨沙を見ていると、胸の奥が灼けつくような感情が生まれる。愛梨沙は、オレの妻だ。やっぱりルネと会わせなきゃ良かった。
そう思っていたら、愛梨沙が突然オレにキスをした。
「もしかして嫉妬してる? そんなんじゃないからね! ほら、前にテレビ作ったことあるじゃん? わたしたちの世界ってさ、そのテレビに出てる人とかを、芸能人って言うの。美男美女が多くてね。そんな感じ。こっちだと、絵画を美しいって思う感覚かな。だから別にルネさんが好きとかそんなんはないよ。手にキスされたのもびっくりしたけど、こっちってそういう挨拶普通なんだよね? わたしは慣れなくてさ。誤解させてごめんね。わたしは、ニックだけしか愛してないよ。そもそも男の人と会う機会もないじゃん」
男と会わないようにしてんのはオレだけどな。自分がこんなに独占欲が強いとは思わなかった。愛梨沙の居場所を把握したがったり、他の男と会わないようにしたり、オレはだいぶ醜い。
愛梨沙が思考を読めなくて良かった。愛梨沙の望みで、思考を読んだり、記憶をいじったりする魔法は、封印してある。イツキも似た魔法を使えるし、必要な時はオレが許可をすれば使えるように封印した。愛梨沙はこの世界で信じられるのはオレだけだから封印の鍵はオレにするって言っていた。嬉しくて、心が震えた。
その割に、愛梨沙はお人好しだ。本人は気がついてないが、道を聞くフリをして攫おうとした奴や、愛梨沙の好きそうな店を作って引き入れようとした奴など、街には危険が多い。愛梨沙の楽しみを邪魔したくはねぇが、危なっかしくてしょうがねえ。
だから、オレは愛梨沙を守るためにあらゆる手段をとった。
今夜の事は、オレの独断だ。愛梨沙にスラムの話をすりゃあ放っておかないのは分かってた。愛梨沙に秘密にしたのは愛梨沙が嘘が苦手なせいだが、あんなにショックを受けるなら言っておけば良かった。
瞬間移動を習得してすぐにルネのとこに行って、手持ちの魔道具を渡して交渉した。ルネは急に来たオレを不審がっていたが、妻を狙う奴らを潰したいと言えば、笑って情報提供してくれた。ルネは元々凄腕の隠密だ。資金と物資を提供すれば、生き生きと働いてくれた。敵だと厄介だが、味方になると心強い。魔道具を追加した時は、対価が多すぎると焦ってた。なかなか見れない顔だったな。ルネは受けた恩は忘れないから、今後の情報操作も全力でしてくれるだろう。他国のヤツは、オレのガードが固い愛梨沙よりも、謎の老夫婦に夢中になるはずだ。
国王陛下に内密にしたのは失敗だったな。愛梨沙を宮廷魔術師にしようとしてると知って、信用ならねぇと思っちまった。やはり、この国にいるのがいちばんだ。オレの優先順位は愛梨沙が第一。騎士としては最低だが、国王陛下と団長の許可は取ってあるからギリギリセーフだろ。そのかわり、騎士を辞めるなって言われた。愛梨沙が嫌がらなければ辞めないと伝えたら、団長に苦笑いされた。
貴族は団長以外は信用できねぇ。愛梨沙を狙う奴らはごまんといた。オレはアリサ様に頼んで、貴族のルールを教えて貰って愛梨沙に手を出そうとしていた貴族と話し合いを繰り返した。あくまでも穏便に、だけど決して譲らなかった。苦労はしたが、味方は増えたし、敵は潰した。爵位を持っていないから公爵家すらオレ達を国から出さないように気を遣ってくれる。これで国内は問題ない、ルネのおかげで他国もほぼ問題ないだろう。あとは隠密達だが、あれはもう監視するだけで大丈夫だ。少しでも怪しいそぶりをしたら処分してやる。
これで愛梨沙を狙う奴はほぼ居なくなる。安心して街歩きが出来るだろう。
愛梨沙は、天真爛漫で誰にでも優しい。たまたま側に居たのがオレだから愛梨沙はオレに惚れてくれただけ。誰だってやり方は違っても愛梨沙を助けようとしただろう。そしたら愛梨沙はソイツに惚れたのか。
想像するだけで、嫉妬で狂いそうになる。
「ニック? どーしたの?」
「……なんでもない」
「うそ! なんか怒ってる!」
「いや、愛梨沙の言う通りちょっと嫉妬しただけだ」
「わたしだって嫉妬するよ! 今日だって、ニックは綺麗なお嬢様と親しそうに話してるし、近寄らないでって思っちゃった」
貴族との話し合いは、当主だけでなく配偶者や、娘や息子にも行った。オレは何故か女性にウケが良く、愛妻家だと好意的に受け止めて貰えた。
「……愛梨沙も嫉妬とかすんのか?」
「するよ! 前にも言ったじゃん! ニックはかっこいいんだから、結構必死におしゃれとか肌の手入れとかしてるんだから!」
そうか……愛梨沙もオレと同じなのか。そう思ったら急に安心して、愛しくてたまらなくなり愛梨沙を抱きしめた。
「ニック? どーしたの?」
「愛梨沙、オレみっともなくねぇか? 愛梨沙がオレから離れるのが怖くて仕方ないんだ。男と会わないようにしちまうし、すぐ居場所を知りたくなるんだ」
「わたしはニックが良いならずっと一緒に居たい。居場所も別にニックになら知られても嫌じゃないよ? ニックこそ、綺麗な人といっぱい話してるし、もっと良いなって子がいたりしないの?」
不安そうに聞く愛梨沙が、可愛くてたまらない。
「そんなのいる訳ない。話してたのは情報収集してただけだし、話の内容はほぼ愛梨沙の事だ。オレは愛妻家で有名らしいぞ」
「……へ? そうなの?」
「ああ、それももう終わりだ。今夜の夜会見て愛梨沙に手を出そうとする貴族はもういねぇだろ。噂もすぐ回るだろうしな。隠密も主人が見てる前で寝返らせたし、ルネからもらった情報のおかげで他国はもう手は出さないだろ」
「ルネさんからの情報?」
「ルネは凄腕の情報屋でもあるんだ。愛梨沙の魔道具と引き換えに、愛梨沙を狙ってる奴全員調べろって言ったんだよ」
「全員?! 無茶振り過ぎるでしょ!」
「ルネに限っては無茶振りじゃねぇよ。あの国の国王は大馬鹿だぜ。軍に責任をなすりつけて追放なんて、自殺願望があるとしか思えん。スラムは助かったから数年後にはあの国のトップは変わってるだろうな」
そう言って愛梨沙の頭を撫でると、愛梨沙は幸せそうに笑ってオレから離れなくなった。
「ニックは凄いね。色々考えてくれてありがとう」
「これで愛梨沙は安全だと思う。しばらく、家や孤児院に籠らせてたけど、これからは自由に過ごしてくれ。でも、できたらオレが居ない時に、男に会わないで欲しい……」
みっともない願いを、つい口にしてしまう。
「ん、分かった」
「あっさり受け入れすぎだろ?! 引かれると思いながら思わず言っちまったのに」
「ニックは嫌なんでしょ? わたしも興味ないし良いよ。たまにはひとりでお店くらいは行きたいけど、他はニックと一緒の方が楽しいし。そもそも、わたしら有名な夫婦なんだし、わたしとふたりきりで会おうとする人なんてロクな人じゃなさそうじゃん?」
「そ、そうか……」
あまりにあっさり言う愛梨沙に、どうして良いか分からなくなっていたら、愛梨沙が可愛い欠伸をしながら言った。
「そんな事より、安心したら眠くなってきたよ」
愛梨沙にとっては、オレの独占欲もそんな事と言う程度なのか。悩んでるのが馬鹿馬鹿しくなってきた。それなら、全力で愛して構わないよな。
「ニック! なんでそのカッコなの?! ってかいつの間に着替えた?!」
愛梨沙お得意の魔法は、オレも少しずつ覚えている。着替えをすぐ出来るのは便利だよな。
あぁ、可愛い。潤んだ目で上目遣いは反則だろ。
「愛梨沙、この服好きだろ?」
「なんで知ってるのよ!!!」
真っ赤な顔の愛梨沙を横抱きにして、そのままベッドに連れて行った。
愛梨沙が、ニコニコと迎えてくれる。いつ見ても可愛いな。
「愛梨沙、これでルネ達はもう大丈夫だ。心配だろうけど、見守ろうぜ。ルネならうまく統治するよ。アイツ、人望あるし、頭も良いしな。オレがたまに様子見に行くから、愛梨沙はひとりでルネのとこ行くなよ」
「分かった! 行きたくなったらニックに言うね」
「おう、愛梨沙が望むなら連れてってやるよ」
「ありがとう、ニック大好き!」
「……オレも愛梨沙を愛してるよ」
「わたしも愛してる!」
嬉しそうに抱きついてくる愛梨沙は、オレを信用しきっている。愛梨沙ならひとりでルネのとこにも行けるのに、オレの指示を疑問にも思わない。
「なぁ、愛梨沙?」
「ん?」
「愛梨沙は、ルネをどう思った?」
「ルネさん? すっごい美形だよね! 芸能人みたいだったよ」
屈託なく笑う愛梨沙を見ていると、胸の奥が灼けつくような感情が生まれる。愛梨沙は、オレの妻だ。やっぱりルネと会わせなきゃ良かった。
そう思っていたら、愛梨沙が突然オレにキスをした。
「もしかして嫉妬してる? そんなんじゃないからね! ほら、前にテレビ作ったことあるじゃん? わたしたちの世界ってさ、そのテレビに出てる人とかを、芸能人って言うの。美男美女が多くてね。そんな感じ。こっちだと、絵画を美しいって思う感覚かな。だから別にルネさんが好きとかそんなんはないよ。手にキスされたのもびっくりしたけど、こっちってそういう挨拶普通なんだよね? わたしは慣れなくてさ。誤解させてごめんね。わたしは、ニックだけしか愛してないよ。そもそも男の人と会う機会もないじゃん」
男と会わないようにしてんのはオレだけどな。自分がこんなに独占欲が強いとは思わなかった。愛梨沙の居場所を把握したがったり、他の男と会わないようにしたり、オレはだいぶ醜い。
愛梨沙が思考を読めなくて良かった。愛梨沙の望みで、思考を読んだり、記憶をいじったりする魔法は、封印してある。イツキも似た魔法を使えるし、必要な時はオレが許可をすれば使えるように封印した。愛梨沙はこの世界で信じられるのはオレだけだから封印の鍵はオレにするって言っていた。嬉しくて、心が震えた。
その割に、愛梨沙はお人好しだ。本人は気がついてないが、道を聞くフリをして攫おうとした奴や、愛梨沙の好きそうな店を作って引き入れようとした奴など、街には危険が多い。愛梨沙の楽しみを邪魔したくはねぇが、危なっかしくてしょうがねえ。
だから、オレは愛梨沙を守るためにあらゆる手段をとった。
今夜の事は、オレの独断だ。愛梨沙にスラムの話をすりゃあ放っておかないのは分かってた。愛梨沙に秘密にしたのは愛梨沙が嘘が苦手なせいだが、あんなにショックを受けるなら言っておけば良かった。
瞬間移動を習得してすぐにルネのとこに行って、手持ちの魔道具を渡して交渉した。ルネは急に来たオレを不審がっていたが、妻を狙う奴らを潰したいと言えば、笑って情報提供してくれた。ルネは元々凄腕の隠密だ。資金と物資を提供すれば、生き生きと働いてくれた。敵だと厄介だが、味方になると心強い。魔道具を追加した時は、対価が多すぎると焦ってた。なかなか見れない顔だったな。ルネは受けた恩は忘れないから、今後の情報操作も全力でしてくれるだろう。他国のヤツは、オレのガードが固い愛梨沙よりも、謎の老夫婦に夢中になるはずだ。
国王陛下に内密にしたのは失敗だったな。愛梨沙を宮廷魔術師にしようとしてると知って、信用ならねぇと思っちまった。やはり、この国にいるのがいちばんだ。オレの優先順位は愛梨沙が第一。騎士としては最低だが、国王陛下と団長の許可は取ってあるからギリギリセーフだろ。そのかわり、騎士を辞めるなって言われた。愛梨沙が嫌がらなければ辞めないと伝えたら、団長に苦笑いされた。
貴族は団長以外は信用できねぇ。愛梨沙を狙う奴らはごまんといた。オレはアリサ様に頼んで、貴族のルールを教えて貰って愛梨沙に手を出そうとしていた貴族と話し合いを繰り返した。あくまでも穏便に、だけど決して譲らなかった。苦労はしたが、味方は増えたし、敵は潰した。爵位を持っていないから公爵家すらオレ達を国から出さないように気を遣ってくれる。これで国内は問題ない、ルネのおかげで他国もほぼ問題ないだろう。あとは隠密達だが、あれはもう監視するだけで大丈夫だ。少しでも怪しいそぶりをしたら処分してやる。
これで愛梨沙を狙う奴はほぼ居なくなる。安心して街歩きが出来るだろう。
愛梨沙は、天真爛漫で誰にでも優しい。たまたま側に居たのがオレだから愛梨沙はオレに惚れてくれただけ。誰だってやり方は違っても愛梨沙を助けようとしただろう。そしたら愛梨沙はソイツに惚れたのか。
想像するだけで、嫉妬で狂いそうになる。
「ニック? どーしたの?」
「……なんでもない」
「うそ! なんか怒ってる!」
「いや、愛梨沙の言う通りちょっと嫉妬しただけだ」
「わたしだって嫉妬するよ! 今日だって、ニックは綺麗なお嬢様と親しそうに話してるし、近寄らないでって思っちゃった」
貴族との話し合いは、当主だけでなく配偶者や、娘や息子にも行った。オレは何故か女性にウケが良く、愛妻家だと好意的に受け止めて貰えた。
「……愛梨沙も嫉妬とかすんのか?」
「するよ! 前にも言ったじゃん! ニックはかっこいいんだから、結構必死におしゃれとか肌の手入れとかしてるんだから!」
そうか……愛梨沙もオレと同じなのか。そう思ったら急に安心して、愛しくてたまらなくなり愛梨沙を抱きしめた。
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「愛梨沙、オレみっともなくねぇか? 愛梨沙がオレから離れるのが怖くて仕方ないんだ。男と会わないようにしちまうし、すぐ居場所を知りたくなるんだ」
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「……へ? そうなの?」
「ああ、それももう終わりだ。今夜の夜会見て愛梨沙に手を出そうとする貴族はもういねぇだろ。噂もすぐ回るだろうしな。隠密も主人が見てる前で寝返らせたし、ルネからもらった情報のおかげで他国はもう手は出さないだろ」
「ルネさんからの情報?」
「ルネは凄腕の情報屋でもあるんだ。愛梨沙の魔道具と引き換えに、愛梨沙を狙ってる奴全員調べろって言ったんだよ」
「全員?! 無茶振り過ぎるでしょ!」
「ルネに限っては無茶振りじゃねぇよ。あの国の国王は大馬鹿だぜ。軍に責任をなすりつけて追放なんて、自殺願望があるとしか思えん。スラムは助かったから数年後にはあの国のトップは変わってるだろうな」
そう言って愛梨沙の頭を撫でると、愛梨沙は幸せそうに笑ってオレから離れなくなった。
「ニックは凄いね。色々考えてくれてありがとう」
「これで愛梨沙は安全だと思う。しばらく、家や孤児院に籠らせてたけど、これからは自由に過ごしてくれ。でも、できたらオレが居ない時に、男に会わないで欲しい……」
みっともない願いを、つい口にしてしまう。
「ん、分かった」
「あっさり受け入れすぎだろ?! 引かれると思いながら思わず言っちまったのに」
「ニックは嫌なんでしょ? わたしも興味ないし良いよ。たまにはひとりでお店くらいは行きたいけど、他はニックと一緒の方が楽しいし。そもそも、わたしら有名な夫婦なんだし、わたしとふたりきりで会おうとする人なんてロクな人じゃなさそうじゃん?」
「そ、そうか……」
あまりにあっさり言う愛梨沙に、どうして良いか分からなくなっていたら、愛梨沙が可愛い欠伸をしながら言った。
「そんな事より、安心したら眠くなってきたよ」
愛梨沙にとっては、オレの独占欲もそんな事と言う程度なのか。悩んでるのが馬鹿馬鹿しくなってきた。それなら、全力で愛して構わないよな。
「ニック! なんでそのカッコなの?! ってかいつの間に着替えた?!」
愛梨沙お得意の魔法は、オレも少しずつ覚えている。着替えをすぐ出来るのは便利だよな。
あぁ、可愛い。潤んだ目で上目遣いは反則だろ。
「愛梨沙、この服好きだろ?」
「なんで知ってるのよ!!!」
真っ赤な顔の愛梨沙を横抱きにして、そのままベッドに連れて行った。
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