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15.ホラー映画より怖い
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さて、夜になりましたよっと。
「逃げるか」
もう正直耐えられないから、今晩逃げます。魔法で色々出来ることも分かったしね。実は今日の授業でも色々使ってたの。
魔法を、わからないように使うのはもう完璧だし、色々面倒だから、必要な時以外光らない魔法ずっとかかっててとイメージしたら、できた。だから、わたしの魔法はバレてないなはず。
それから、色々魔法を使ってみる。まずは、幻影。
正直、あのシスターの顔1分も見れないわよ。でも、顔を逸らしたりしたらどうなるか予想つく。だから、シスターが好む授業態度は、真剣にシスターの話を聞き、聞かれた事に答える事だと思ったから、幻影を出して、ずっと真剣に話を聞くわたしを作り出した。
聞かれた事に答えるってヤツは、シスターの心を読む事にした。
シスターが質問する時は答えがあるんだから、それをそのまま答えればオッケー。
だから、幻影の下では居眠りポーズしてた。でも、誰も気がついた様子はないから、多分大丈夫。実はシスターが絶対激昂するように、幻影の下であっかんべーとかもしてみたんだけど、優秀ですわ! 素晴らしいですわ! ってずっと笑ってた。恐怖を魔法で10回くらい取り除いてやっとあっかんべーできたよ。
とにかく幻影は効くことがわかったから、次に幻影に自動的に返信する機能を持たせてみた。
わたしがシスターの授業でしゃべるのは、
「はい」
「わかりました」
「シスターのおかげです」
「素晴らしいです」
こんだけ。あとは質問の答えを淡々と。
だったらオートモードでいけるでしょ。ある意味プログラムよりラクよね。
わたしは、シスターが分かりましたか? ときいたら「はい」と「わかりました」を
どう思いますか? と聞かれれば、「シスターのおかげです」「素晴らしいです」を流し、質問の答えはシスターの頭の中にある事をそのまま流す幻影を作った。
1時間くらい様子見たけど、誰も違和感に気が付かない。お兄さんはちょっと顔をしかめてたけどアレは幻影に気がついたわけじゃない……かな? どっか痛いのかしら、念のため癒しを飛ばしておいた。
それから、幻影を残して自分に透明化をかけてみる。透明化って凄いわよね。
部屋にわたしの幻影を残して動いてみるが、誰も気がついた様子はない。あのお兄さんすら、じっと授業中のわたしの幻影を見てるだけだ。
なので、多分幻影はきいてる。透明化もきいてる。持続時間はわかんないけど、幻影かけて授業してるシスターの前で、お尻ぺんぺんしても透明なわたしは見えてない。見えてたら絶対殺されかけてるもん。お尻ぺんぺんに必要だった恐怖取り除き魔法は50回でした。この恐怖取り除き魔法って、言いにくいなぁ。
脱走したら使わなくて良いかもだけど、恐怖取り除くっていちいち唱えるのめんどくさい。
そう思って、安心魔法と名付けた。
「安心、安心、安心……」
ふむ、安心って言えば恐怖がなくなるな。もちろん願うだけでいける。よし、今日からこの魔法は、安心魔法と名付けよう。
ちなみに、魔法に掛け算は有効だった。
冗談で安心かける50とかイメージしたら、透明化であっかんべーも、お尻ぺんぺんもできた。掛け算でいいんだ。これもわたしが掛け算知っててイメージできるからかな?
嬉しくなって、帰り間際のお兄さんに癒しかける100ってやったら、すっごくびっくりした顔してた。もう会えないかもだけど、お兄さんは優しかったから、怪我とかしないと良いな。ついでに守護っぽい魔法をイメージして、掛ける一億! ってかけてから、知らんぷりして祭壇で祈りを捧げ始めた。
祈りはもちろん光りまくります。良い頃合いまで、祈る。
「神様、魔物が居なくなりますように」
おそらく外にはたくさんギャラリーがいるだろう。人の気配バリバリするし。ギャラリーにも聞こえるように、祈りまくる。
1時間程祈ってから、ベットに入る。幻影が。わたしが見つかるまで、残ってて! とイメージしたが、効くかな? もし見つかっても神の指示と言うつもり。だから幻影は、見つかるまではないと困る。
しばらくすると静まり返り、周りも真っ暗だ。暗視の魔法で周りを確認すると、足音がした。わたしは部屋の隅に潜んでいる。
「ふふっ、ゆっくりお眠りになられてるわ。明日は見学者も護衛も来ませんから、ゆっくりご指導致しましょうね」
怖えぇぇぇ!!!
安心安心安心……安心かける一億!
ふぅ、なんとか落ち着いてきた。シスターの頭の中覗きたいけど怖くてできん。
ねぇ、今まで目を逸らしてきたけど、あのシスターだいぶドSじゃね?!
「逃げるか」
もう正直耐えられないから、今晩逃げます。魔法で色々出来ることも分かったしね。実は今日の授業でも色々使ってたの。
魔法を、わからないように使うのはもう完璧だし、色々面倒だから、必要な時以外光らない魔法ずっとかかっててとイメージしたら、できた。だから、わたしの魔法はバレてないなはず。
それから、色々魔法を使ってみる。まずは、幻影。
正直、あのシスターの顔1分も見れないわよ。でも、顔を逸らしたりしたらどうなるか予想つく。だから、シスターが好む授業態度は、真剣にシスターの話を聞き、聞かれた事に答える事だと思ったから、幻影を出して、ずっと真剣に話を聞くわたしを作り出した。
聞かれた事に答えるってヤツは、シスターの心を読む事にした。
シスターが質問する時は答えがあるんだから、それをそのまま答えればオッケー。
だから、幻影の下では居眠りポーズしてた。でも、誰も気がついた様子はないから、多分大丈夫。実はシスターが絶対激昂するように、幻影の下であっかんべーとかもしてみたんだけど、優秀ですわ! 素晴らしいですわ! ってずっと笑ってた。恐怖を魔法で10回くらい取り除いてやっとあっかんべーできたよ。
とにかく幻影は効くことがわかったから、次に幻影に自動的に返信する機能を持たせてみた。
わたしがシスターの授業でしゃべるのは、
「はい」
「わかりました」
「シスターのおかげです」
「素晴らしいです」
こんだけ。あとは質問の答えを淡々と。
だったらオートモードでいけるでしょ。ある意味プログラムよりラクよね。
わたしは、シスターが分かりましたか? ときいたら「はい」と「わかりました」を
どう思いますか? と聞かれれば、「シスターのおかげです」「素晴らしいです」を流し、質問の答えはシスターの頭の中にある事をそのまま流す幻影を作った。
1時間くらい様子見たけど、誰も違和感に気が付かない。お兄さんはちょっと顔をしかめてたけどアレは幻影に気がついたわけじゃない……かな? どっか痛いのかしら、念のため癒しを飛ばしておいた。
それから、幻影を残して自分に透明化をかけてみる。透明化って凄いわよね。
部屋にわたしの幻影を残して動いてみるが、誰も気がついた様子はない。あのお兄さんすら、じっと授業中のわたしの幻影を見てるだけだ。
なので、多分幻影はきいてる。透明化もきいてる。持続時間はわかんないけど、幻影かけて授業してるシスターの前で、お尻ぺんぺんしても透明なわたしは見えてない。見えてたら絶対殺されかけてるもん。お尻ぺんぺんに必要だった恐怖取り除き魔法は50回でした。この恐怖取り除き魔法って、言いにくいなぁ。
脱走したら使わなくて良いかもだけど、恐怖取り除くっていちいち唱えるのめんどくさい。
そう思って、安心魔法と名付けた。
「安心、安心、安心……」
ふむ、安心って言えば恐怖がなくなるな。もちろん願うだけでいける。よし、今日からこの魔法は、安心魔法と名付けよう。
ちなみに、魔法に掛け算は有効だった。
冗談で安心かける50とかイメージしたら、透明化であっかんべーも、お尻ぺんぺんもできた。掛け算でいいんだ。これもわたしが掛け算知っててイメージできるからかな?
嬉しくなって、帰り間際のお兄さんに癒しかける100ってやったら、すっごくびっくりした顔してた。もう会えないかもだけど、お兄さんは優しかったから、怪我とかしないと良いな。ついでに守護っぽい魔法をイメージして、掛ける一億! ってかけてから、知らんぷりして祭壇で祈りを捧げ始めた。
祈りはもちろん光りまくります。良い頃合いまで、祈る。
「神様、魔物が居なくなりますように」
おそらく外にはたくさんギャラリーがいるだろう。人の気配バリバリするし。ギャラリーにも聞こえるように、祈りまくる。
1時間程祈ってから、ベットに入る。幻影が。わたしが見つかるまで、残ってて! とイメージしたが、効くかな? もし見つかっても神の指示と言うつもり。だから幻影は、見つかるまではないと困る。
しばらくすると静まり返り、周りも真っ暗だ。暗視の魔法で周りを確認すると、足音がした。わたしは部屋の隅に潜んでいる。
「ふふっ、ゆっくりお眠りになられてるわ。明日は見学者も護衛も来ませんから、ゆっくりご指導致しましょうね」
怖えぇぇぇ!!!
安心安心安心……安心かける一億!
ふぅ、なんとか落ち着いてきた。シスターの頭の中覗きたいけど怖くてできん。
ねぇ、今まで目を逸らしてきたけど、あのシスターだいぶドSじゃね?!
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