43 / 116
第2章 英雄の最期
第2話 英雄候補
しおりを挟む
「熊を睨んで追い返したとは人聞きが悪い。
私はただ、丁度いい訓練相手が見つかったと思ったのに。
王立学校の時?ああ、あれは……うん。恥ずかしいね。
お腹が空いていたから、食材来た!って思っただけなのさ」
火を起こして、魚を頬張りながら聞くオルタナさんのお話。
「ベレニスちゃんは、熊を見て可愛いって思ったんじゃないかな?
熊もベレニスちゃんを可愛いって思ったんだろうね。
だけど川辺は危ないから、早くお帰りって魚を渡したのさ」
「ま、まあ、そういうことにしとくわ⁉」
「ローゼちゃんは、熊と戦う気なんて更々なかったのを熊も察したのだろうね。
でも何か言ってるから、魚が欲しいんだろうと思われたんじゃないかな?」
「ま、まあ、魚は美味しかったから、ラッキーだったってことですね!」
チラリと、川で魚釣りチャレンジをしているリョウを見る。
自分だけ熊から貰えなかったのが不甲斐ないと、オルタナさんから釣り竿を借りている。
でも、そもそも私たちは何しにここへ来たんだっけ?
「リョウ君の場合、明確な敵かそうでないかで、明らかに戦いの質が変わるからね。
野生の動物や魔獣はそういうのに敏感なんだろう」
「オルタナ、傭兵のこと褒めすぎじゃないの?」
「そうかい?でも話を聞いて、ベレニスちゃんもローゼちゃんもリョウ君も、等しく英雄の資質があると思ったよ。
ただ暴れて解決するだけでは、何も問題の解決にならないからね」
「英雄ですか?リョウは先の騒動後にちらほら言われているのを耳にしますけど……」
「ほんっと、ムカつくわよね。私だって活躍したのに‼」
「彼はアランの傭兵で、隣国の麻薬戦争でも名を馳せてるからね。そのうちわかってくるだろうさ。
かの七英雄も、最初から全員英雄と呼ばれたわけではないだろ?」
「英雄と称されたのは北部奪還戦以降ですので、ほぼ終盤ですね」
「その時代と比べると、昔の人物に比べてあいつは英雄の器よ、とか、あいつは非凡だが英雄には向いてないって評する人々が多くて有利かもね」
クスッとオルタナさんは笑った。
「それって英雄が安売りされてるんじゃない?
てかオルタナだって、麒麟児とか大陸七剣神に一番近いとか言われてるわよね?
でも英雄って呼ばれないのはなんでなの?」
「私は器ではないさ。同じく王国に仕える父や兄の身を優先するし、軍に友人も多くいる。
たとえ上が腐っていようが、逆らわぬ駒という役割だからね。
おっと、誤解しないでくれたまえよ。
民を苦しめる役目なんて負いたくないし、そこは口先三寸に己の力をひけらかして逃れるさ」
それって結構危ないんじゃ……?
でもオルタナさんなら何とかなりそうなのも、この人の魅力だよなあ。
「英雄の安売りはなんとなくわかる気がします。
あちこちで大きな戦いや、魔獣が活発化してる報告に、盗賊の増加で街道ものんびり歩けない状況。
こんな今の世の中を変えてくれる人物の登場を、誰もが願ってます。
だからこんな活躍を、こういう人がしたって噂話が大陸を駆け巡る。
そんでもって、リョウもそんな英雄の器候補として名前が出てきたって感じですかね」
「そうだね。それに彼はまだ若い。
伸びしろも多大にあって悪い噂も聞かない。
冒険者ギルドでの立ち居振る舞いにも粗暴さがないからね。
好感を持たれ、それがまた噂となって大陸を駆け巡る。
彼が英雄になる下地は整ったと私は見ているよ」
「うう~、私の噂は~?」
「ベレニスちゃんは、可愛いエルフがいるって噂になってるよ」
オルタナさんがウインクして喜ぶベレニスだけど、甘やかさないで~。
ベレニスの噂はその後にこう続くんだから。自己中ワガママエルフって。
私はベレニスが仲間想いなのは知ってるし、オルタナさんみたいにわかってくれる人もいる。
だから多くの人にベレニスは凄いって思われたいけど、果てさてこれからどうなることやら。
「てか、傭兵に好感ってありえなくない?
アレが私やローゼ以外の女と話してるのって、ギルドの受付の女の人との事務的会話だけなんだけど。
ね?ローゼ」
いや、私に振られても反応に困るぞ。
「まあ、たしかに見たことないかも」
「ハハハ、私は理由を知っているが、あえて言わないでおこう」
「どうせ、剣の素振りと武具の手入れだけが趣味の、つまんない奴ってバレてるってとこよね~」
「え~、そこまで話したんなら教えてくださいよ~、オルタナさん」
けれど話は逸れて、領主代行のトール・カークスに代わり、正式な領主代行として軍の将軍クラスが、ビオレールに着任することが決まったと教えてくれた。
軍側か。隣国との国境の要を任せられる人材が、宰相閥にいなかったのだろう。
この決定は後々王都で何かが起これば、ビオレールに集う王家側の人間が多くなりそう。
ビオレール伯爵の一族がどう動くのかも注目だ。
後継者が幼少だからと、最重要拠点を成人するまで代行されるのに納得してるかどうか。
新たな火種にならなければいいが。
……そうならないのを祈りのみの、今の私の立場だけど。
結局リョウは一匹も釣れずにいたが、まだ粘ってボウズを避けようとしているようだ。
「ねえリョウ!そろそろ帰る支度しよう!」
「先に帰ってもいいぞ!」
そんなリョウの返事。
ハア……そういうとこが駄目なんだぞ、リョウは。
「私はローゼちゃんもすぐに、英雄候補として大陸に名が響くと思ってるよ」
ふと、呟かれるオルタナさんの声。
「ま、まあリョウと一緒にいる以上、私だって負けないように頑張りますから!」
「ハッハッハ、いい返答だ。楽しみにしているよ」
リョウから、貸してた釣り竿を素早く回収して立ち去るオルタナさん。
あっ、リョウ悔しくてちょっと涙目になってる。
ハアっとため息吐きながらのリョウと、お腹をさすって欠伸を連発のベレニスと帰路につく。
ホントに何しにここへ来たんだっけ?
ちなみに毎年現れていた熊の群れは、翌年以降出なくなったとか。
恐るべし、オルタナさん。
私はただ、丁度いい訓練相手が見つかったと思ったのに。
王立学校の時?ああ、あれは……うん。恥ずかしいね。
お腹が空いていたから、食材来た!って思っただけなのさ」
火を起こして、魚を頬張りながら聞くオルタナさんのお話。
「ベレニスちゃんは、熊を見て可愛いって思ったんじゃないかな?
熊もベレニスちゃんを可愛いって思ったんだろうね。
だけど川辺は危ないから、早くお帰りって魚を渡したのさ」
「ま、まあ、そういうことにしとくわ⁉」
「ローゼちゃんは、熊と戦う気なんて更々なかったのを熊も察したのだろうね。
でも何か言ってるから、魚が欲しいんだろうと思われたんじゃないかな?」
「ま、まあ、魚は美味しかったから、ラッキーだったってことですね!」
チラリと、川で魚釣りチャレンジをしているリョウを見る。
自分だけ熊から貰えなかったのが不甲斐ないと、オルタナさんから釣り竿を借りている。
でも、そもそも私たちは何しにここへ来たんだっけ?
「リョウ君の場合、明確な敵かそうでないかで、明らかに戦いの質が変わるからね。
野生の動物や魔獣はそういうのに敏感なんだろう」
「オルタナ、傭兵のこと褒めすぎじゃないの?」
「そうかい?でも話を聞いて、ベレニスちゃんもローゼちゃんもリョウ君も、等しく英雄の資質があると思ったよ。
ただ暴れて解決するだけでは、何も問題の解決にならないからね」
「英雄ですか?リョウは先の騒動後にちらほら言われているのを耳にしますけど……」
「ほんっと、ムカつくわよね。私だって活躍したのに‼」
「彼はアランの傭兵で、隣国の麻薬戦争でも名を馳せてるからね。そのうちわかってくるだろうさ。
かの七英雄も、最初から全員英雄と呼ばれたわけではないだろ?」
「英雄と称されたのは北部奪還戦以降ですので、ほぼ終盤ですね」
「その時代と比べると、昔の人物に比べてあいつは英雄の器よ、とか、あいつは非凡だが英雄には向いてないって評する人々が多くて有利かもね」
クスッとオルタナさんは笑った。
「それって英雄が安売りされてるんじゃない?
てかオルタナだって、麒麟児とか大陸七剣神に一番近いとか言われてるわよね?
でも英雄って呼ばれないのはなんでなの?」
「私は器ではないさ。同じく王国に仕える父や兄の身を優先するし、軍に友人も多くいる。
たとえ上が腐っていようが、逆らわぬ駒という役割だからね。
おっと、誤解しないでくれたまえよ。
民を苦しめる役目なんて負いたくないし、そこは口先三寸に己の力をひけらかして逃れるさ」
それって結構危ないんじゃ……?
でもオルタナさんなら何とかなりそうなのも、この人の魅力だよなあ。
「英雄の安売りはなんとなくわかる気がします。
あちこちで大きな戦いや、魔獣が活発化してる報告に、盗賊の増加で街道ものんびり歩けない状況。
こんな今の世の中を変えてくれる人物の登場を、誰もが願ってます。
だからこんな活躍を、こういう人がしたって噂話が大陸を駆け巡る。
そんでもって、リョウもそんな英雄の器候補として名前が出てきたって感じですかね」
「そうだね。それに彼はまだ若い。
伸びしろも多大にあって悪い噂も聞かない。
冒険者ギルドでの立ち居振る舞いにも粗暴さがないからね。
好感を持たれ、それがまた噂となって大陸を駆け巡る。
彼が英雄になる下地は整ったと私は見ているよ」
「うう~、私の噂は~?」
「ベレニスちゃんは、可愛いエルフがいるって噂になってるよ」
オルタナさんがウインクして喜ぶベレニスだけど、甘やかさないで~。
ベレニスの噂はその後にこう続くんだから。自己中ワガママエルフって。
私はベレニスが仲間想いなのは知ってるし、オルタナさんみたいにわかってくれる人もいる。
だから多くの人にベレニスは凄いって思われたいけど、果てさてこれからどうなることやら。
「てか、傭兵に好感ってありえなくない?
アレが私やローゼ以外の女と話してるのって、ギルドの受付の女の人との事務的会話だけなんだけど。
ね?ローゼ」
いや、私に振られても反応に困るぞ。
「まあ、たしかに見たことないかも」
「ハハハ、私は理由を知っているが、あえて言わないでおこう」
「どうせ、剣の素振りと武具の手入れだけが趣味の、つまんない奴ってバレてるってとこよね~」
「え~、そこまで話したんなら教えてくださいよ~、オルタナさん」
けれど話は逸れて、領主代行のトール・カークスに代わり、正式な領主代行として軍の将軍クラスが、ビオレールに着任することが決まったと教えてくれた。
軍側か。隣国との国境の要を任せられる人材が、宰相閥にいなかったのだろう。
この決定は後々王都で何かが起これば、ビオレールに集う王家側の人間が多くなりそう。
ビオレール伯爵の一族がどう動くのかも注目だ。
後継者が幼少だからと、最重要拠点を成人するまで代行されるのに納得してるかどうか。
新たな火種にならなければいいが。
……そうならないのを祈りのみの、今の私の立場だけど。
結局リョウは一匹も釣れずにいたが、まだ粘ってボウズを避けようとしているようだ。
「ねえリョウ!そろそろ帰る支度しよう!」
「先に帰ってもいいぞ!」
そんなリョウの返事。
ハア……そういうとこが駄目なんだぞ、リョウは。
「私はローゼちゃんもすぐに、英雄候補として大陸に名が響くと思ってるよ」
ふと、呟かれるオルタナさんの声。
「ま、まあリョウと一緒にいる以上、私だって負けないように頑張りますから!」
「ハッハッハ、いい返答だ。楽しみにしているよ」
リョウから、貸してた釣り竿を素早く回収して立ち去るオルタナさん。
あっ、リョウ悔しくてちょっと涙目になってる。
ハアっとため息吐きながらのリョウと、お腹をさすって欠伸を連発のベレニスと帰路につく。
ホントに何しにここへ来たんだっけ?
ちなみに毎年現れていた熊の群れは、翌年以降出なくなったとか。
恐るべし、オルタナさん。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる